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zoom RSS 2008.10.5 鳥甲山(長野・秋山郷)

<<   作成日時 : 2008/10/08 00:14   >>

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秘境秋山郷の西側に屏風のように聳えたっている鳥甲山。以前中津川の対岸に位置する苗場山に登った時、その豪快な岩襖の山容に魅了され、上信越の山々に登った折々にその姿を探し、私の心を捉えて放さない山となっていた。しかし奥深い秋山郷の最奥にあるため、なかなか訪れる機会が無いまま時が過ぎていた。
そして今回、ついに念願の鳥甲山頂に立つできた。そこは錦秋に染まる岩壁と、素晴らしい展望、そして山の奥深さを感じさせる、正に名山の誉れが高い山であった。

【 10/5 鳥甲山(2038m) 長野・秋山郷 】
貉平登山口〜万仏岩〜白ーノ頭〜カミソリ岩〜鳥甲山〜赤ーノ頭〜赤ー北峰〜屋敷山鞍部〜屋敷登山口
(メンバー:山形組@yataさん・hataさん・akeちゃん・さっちゃん、愛知@sakaさん、宮城@sone)

屋敷登山口に深夜到着して皆で仮眠を取る。曇りのち雨の天気予報と違い、満天の星が煌めいていた。
朝5時30分に起床。登山準備をしているとsakaさんが奥志賀林道経由で到着する。これでメンバー全員が揃った。林道脇にあるアンテナ施設の脇に一台車をデポする。体調が芳しくないhataさんは自分から登山を辞退して山麓の散策で時間を潰すことにする。
険しい山であり、他のメンバーに迷惑がかかるとのご自身の判断であった。今のご時勢は体調が悪くてもピークハンター的に無理して登る登山者が多く、怪我や遭難の一因となっているが、高年登山者の規範となる行為であろう。無理しないで登らない勇気は、末永く登山人生を続けるために登山者の誰もが持つべきものであろう。

車で貉平に向かう途中で白沢の橋を渡る。そこは鳥甲山の高さ500mにおよぶ東壁を仰ぎ見る適地であった。
この風景は中越の銀山平から望む荒沢岳によく似ている。
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貉平では埼玉から来たご夫婦が登山準備をしていた。登山届を出すポストがあり、そこで記念写真を撮る。
万仏岩付近であろうか、ゴツゴツした岩場が背後に見えていて、行程の厳しさを予感させる。
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登山口からは僅かな緩登の後、一気の急登になる。ブナの巨木林を過ぎると杉の植林地。ここにはヤマブドウがたわわに実っていて秋の味覚を味わう。
樹林帯のきつい登りを一歩一歩じっくり頑張ると潅木帯に変り、小水ノ頭が立ちふさがるみたいに見えてくる。
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途中で鎖がかかった岩場を越える。この上部からは岩や潅木を掴んで登る行程がしばらく続いた。
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岩が積み重なった稜線のところは最高の休憩場である。白ー東壁の奥に赤ーの赤い岩場が覗ける。
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ナナカマドの紅葉が秋の盛りを感じさせる。
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小水ノ頭にたどり着くと、やっと白ーノ頭が現れた。山頂部は黒木に覆われている。
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展望の良いヤセ尾根を登ると、付近の潅木は紅葉の盛りであった。東北の赤いや橙色の紅葉と違い、上信越は全体的に黄葉が多い。
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白ーノ頭山頂はオオシラビソとナマガリダケに囲まれ展望皆無であった。でもスギヒラタケが沢山生えていて、山形組はキノコ採りに精を出している。
ここで初めて鳥甲山の山頂を樹間から垣間見ることができた。「まだあんなに遠いの・・・」2.7km先にある山頂は本当に遥かなる行程に見える。
そしてやっと山頂の写真が撮れる地点に行き着く。何やら険しい岩場が垣間見える?????
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立ちふさがるように岩場が出てくると、そこにはドウダンの深紅の紅葉があった。
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この岩場を左から巻いて登ると、一気のヤセ尾根の上に出る。ここからが核心部”カミソリ岩”である。
左側にはヒメコマツが生えていてそれ程恐怖を感じないが、右側は白沢まで高差500mもスッパリ切れ落ちた大絶壁となっており、鎖製の手すりを掴んで慎重に通過する。(一部鎖を固定した柱が抜けてグラグラしていた。)
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この箇所を通過した後に撮影した写真。ちょうど埼玉のご夫婦が差し掛かっていた。
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鎖場を過ぎると岩稜が立ちふさがるが、そこは右に巻く。
先頭を行くsoneはこの巻き道を踏み跡に従って直進してしまうが、これは間違いであったと後で気づく。
そこはバンド状の外斜したザレ場で、手がかりは本当に細い根っこしかなく右下は絶壁。
「これはヤバイヤバイ!!!」と皆恐怖に慄いて慎重に慎重に足場を確かめて通過した。
その難所を通過して初めて、岩壁の右下に正規の巻き道が存在していた事を知る。
この地点でカミソリ岩は終わったみたいである。次の岩稜は左下を巻いて先の尾根に復帰するとカミソリ岩の全貌が背後に見える。「凄い景色だ!あんなと通過してきたのか!!」皆さんから感嘆の声が上がった。
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難所が終わったと安心していると、最後のオマケ的にザレた長さ5m程度の超ヤセ尾根が出現。ここもスリル満点であった。
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再び黒木の樹林帯に入ると、やっと山頂が近くなる。背後を振り返ると越えて来た白ーノ頭の左奥に秘峰:佐武流山、そのさらに右奥に 8月に登った白砂山 が懐かしく遠望できた。
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だんだん天候は悪くなってきているが、それでも高曇りで結構遠望が利く。西には妙高・火打、南には四阿山が志賀高原の山々の奥に遠望できた。昨年登った高妻山 も同定できた。
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樹林帯を抜けると白沢側の草付斜面を急登する。登り着いたところが鳥甲山への分岐で、左折して10分程度で山頂である。直下の斜面は南側の展望が良好であった。
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登山口から4時間ジャストで山頂到着。険しい登りを終えて皆さん満足感に浸った。
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山頂は樹林に囲まれて余り展望は良くないが、女性陣が持ってきてくれた美味しい料理を堪能し、ビールの味も格別であった。ゆっくり休んでいると埼玉のご夫婦も登ってくる。本日出合った登山者はこの二人だけであった。

山頂からの下りで志賀高原の岩菅山を見る。焼額山など直ぐ近くの山なのである。
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分岐まで戻って左に赤ーノ頭を目指す。最初は草紅葉が美しい草付斜面の下りである。
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そして一日中見えていた苗場山。昼近くになり、やっと逆光のシルエットでない山容を見せてくれた。
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赤ーノ頭までは最初に穏やかな笹原の下りが続く。
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越えてきた白ーノ頭を振り返る。赤ーはガレた斜面となっている。
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鳥甲山頂は赤ーノ頭方面から見ると、インプレッシブな山容が新鮮に見える。
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右側がスッパリ切れ落ちた稜線と潅木帯を小さなアップダウンを繰り返しながら下ると、やがてダケカンバやブナの樹林帯に変る。黄葉の森を辿る爽快さは格別である。
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途中で見つけたドウダンの紅葉。
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赤ー北峰付近の盛りの紅葉。
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気持ちよい稜線歩きは、やがて屋敷山鞍部から右折して転がり落ちるような急降下となる。
膝を痛めている人には苦痛となる超急降を続けると、尾根を離れで窪状を下って行く。下部はブナの巨木林である。
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いい加減に下りに飽きてくる頃、突然に雪崩防止用のよう壁が出現する。これで終わりか?と思いきや、工事のために新規に仮設された、石ゴロの登山道を下らせられる。この地点は落石に注意が必要であった。
やがて林道に降り立ち15分の歩きで、屋敷登山口に戻れた。
車で待っていたhataさんが予想より早く下ってきた事にビックリしていた。

そして貉平の車を回収して本日宿泊する切明温泉の”切明リバーサイドハウス”に向かった。
宿に着いてから皆で魚野川の河原に湧く温泉で足湯を楽しむ。
その後、お酒と料理を堪能して本日のハードな行程の疲れをとった。

登り終えて振り返ってみると、憧れていた鳥甲山が想像以上に素晴らしい山であることが判った。
色々なガイドブックで研究していた山であったが、歩く先々で何が出てくるのか判らないワクワク感があった。
しばらくぶりに強烈な体臭を感じさせる、特異な山であったと言える。

翌日6日の鍋倉山記事 → コチラ

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!秘境秋山郷、遠征お疲れ様でした。
 いや〜もう〜見事な紅葉&山の様子ですね。紅葉が最高時のように見えます。私の鳥甲山登山は、昔、10月中旬にこわごわ行ったのですが、このような見事な紅葉を見た記憶がありません。楽しませていただきました。
テントミータカ
2008/10/08 21:43
テントミータカさんおはようございます。
紅葉はあまり期待しないで登ったのですが、岩場に生えるドウダンの深紅の紅葉が丁度盛りで、日本画の名画を見ているような感動がありました。東北の極彩色の紅葉とは違いますが、上信越の山々の紅葉はまた別の味わいがありますね。
SONE
2008/10/09 08:13

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