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zoom RSS 2008.10.13 雨告山(山形・月山)

<<   作成日時 : 2008/10/15 01:36   >>

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月山の歴史・民俗に精通され、常にこだわりを持った山登りを実践されている山形@ みいらさん のお誘いで思いもかけずに雨告山(あまもりやま)に登る機会を得た。
一般的には全く知られていない雨告山は月山の庄内側、笹川と田麦川を分ける尾根上に位置する一峰で、広義には月山西面:爆裂火口内の中央火口丘と解する事もできる。
その山頂に至る行程は片道9.5km。比較的平坦なブナの原生林が途中3時間も延々と続く、山形の自然遺産に指定したくなるような素晴らしい道であった。

【 10/13 雨告山(1309m) 山形・月山 】
登山口〜牛首〜小湿原〜雨告山(往復) 
みいらさんにGPSログを提供していただいた方のご希望で、詳細な登山情報は割愛しております。
(メンバー:みいらさん、あかねずみさん@山形、ebiyanさん@宮城、miuraさん@酒田、sone)

山形の天童市に雨呼山という山がある。奥羽山脈の扇状地が市街地近くまで張り出し、水資源に乏しいため雨乞の山として知られている。
今回登った雨告山は、一般的にはこの山に雲がかかると雨が降るという、天気予報の役目を果たしていたらしいが、雷電神社の奥の院である点と、笹川以外に大きな河川が存在せず、天保堰が櫛引側に引かれている点から考察して、過去には雨呼山と同様に、雨乞い山として位置づけられていたのではないであろうか?
山頂のすぐ下部にある聖地:西補陀落の存在も神秘性を感じさせて、マニアックな山好きには堪えられない魅力を感じさせる山なのである。

登山口は車2台がやっと駐車できるスペースしかない。山に入るとすぐにブナの原生林が始る。月山特有のネマガリダケの繁茂を見ないスッキリした林床で、ブナは50年ものの若い美肌が中心。
平坦〜緩登〜平坦〜緩登とどこまでも続くブナの森は、宮城県で言えば湯浜道に近い雰囲気と ebiyanさん が言っていた。同感である。
途中の倒木に小さなナメコがビッシリと生えていた。皆喜んで採りかたを始める。
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月山のネイチャーガイドをやっている あかねずみさん の観察力には舌を巻く。我々一般登山者とは違う視点で山を見る点はとても参考になった。熊の生態に詳しく、次々と熊の糞や食跡を見つけていった。

こんな素晴らしいブナの原生林が延々3時間以上続く。子孫に残したい大自然である。
miuraさんは熊の糞が出てくると、熊避けの笛を吹き鳴らしているのが、皆を和ませる役目をしていた。
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登山道は刈払いが完璧に行われ、快適に歩くことが出来る。但し帰路に出会った地元の方の話では3〜4年に一回しか刈払いしないらしい。笹藪がかかった時期にこの長丁場は歩けないであろう。

単独だったら飽きてくるほど長〜い歩きの末、牛首にたどり着いた。ここでやっと半分の行程である。
田麦川の奥に山滑りで有名な三角大斜面が見えた。
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途中の潅木帯は月山西面の展望が凄い! 何やら火口みたいな窪みが確認できるが、驚くことに弥陀ヶ原から月山山頂直下まで山腹をトラバースするタケノコ道があることが判った。
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一杯汗をかいて、長丁場の道を歩くと漸く雨告山と、奥に月山が見えてきた。
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そこまで完璧だった刈払いの道が突然と薮道に変る地点があった。先頭を歩くsoneは露と蜘蛛の巣払いに忙しくなるすると・・・・・突然! 想像もしていなかった楽園の様な湿原が現れた。
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小さな池塘が二つ。木道も踏み跡もない湿原は正に桃源郷である。雨告山と月山が新鮮なアングルで眺められた。仲間も狂喜乱舞で思いもかけない絶景に酔いしれる。
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その湿原から少し下ると今度は草原が出現! 品倉尾根の1619m峰と奥に柴灯森が見える。
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そして付近は紅葉の盛りであった。
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草原の草紅葉の奥に月山西面:弥陀ヶ原付近を見る。
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そこを過ぎると小沢状のミズバショウがある地点から、胸を突くような急登が始る。三角大斜面を真横から見ながら登ると、5時間かかってやっと守山神社の石碑が置かれた山頂に到着した。
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期待した西補陀落の崩壊地は見えないが、狭い山頂からは月山西面の大パノラマが広がってた。
狭く潅木に覆われた山頂で昼食を摂る気はなく、先ほどの草原まで下って休むことにする。
山頂からの下りから登ってきた尾根と、背後に庄内平野が遠望できた。
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草原でのビールタイムは、最高の天気・紅葉・景色・仲間に囲まれ、長く記憶に残るものと感じる。
本当に立ち去り難い場所があるとすれば、正にここがその場所と言えた。
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帰路の尾根筋では鳥海山も見えてきた。ナナカマドの紅葉も青空に映える。
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今回は健脚揃いだったため、ブナの森ではキノコを探す余裕もできた。ブナハリタケ・ブナシメジ・クリタケなどを見つける。写真はナラタケ。
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そして登山口に近い二次林と思われるブナ林を歩く。帰りはキノコのお土産も出来て、皆笑いながらの楽しい山旅であった。
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しかしながら知っているつもりであった月山に、誰も知らない未知の登山道が存在していたのには本当に驚いた。
でもこれだけは言える。みいらさんという優秀なリーダーがいて、かつ健脚揃いのパーティだったからこそ、往復19kmの長い行程が可能であったと。しかし刈払いされていなければとても無理である。
そして山に変化のある行程や展望、標高、高山植物などを求める登山者には全く向かない山でもある。
また新緑の残雪期は地元の方でも迷うらしい。地図読みに精通している、と思っているsoneでも自信がない。
それ程にこのブナの原生林は広大かつ平坦で深いのである。






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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
雨告山では大変お世話になりました。ありがとうございました。ずっと蜘蛛の巣と露払いをやって頂き申し訳ございません。

それにしてもSONEさんの山の知識と技術は凄かった!それに繊細で且つ大胆。これほどの方と出遭ったことがありません。これからもいろいろとご教示下さいませ。

コースも天気も紅葉もそして出会いも。全てに恵まれた良い山旅でした。
みいら
2008/10/15 14:12
思わず「からす天狗」の衣装を着て跳び下っていく姿を想像しました。
山の申し子SONEさんの先導、しんがりにみいらさんですから、安心しき
って楽しみ尽くすことができました。
また仲間に入れてください。よろしくお願いします。
あかねずみ
2008/10/15 15:22
soneさんの足の速さについて行くの必死でした。目はしっかりとキノコを探しているんだから・・かないませんでした。
いつも思うんだが、タオル巻き頭の姿からどうしてこんな繊細な国語の書き方のお手本のような文章が生まれるんしょう。この落差がsoneさんの魅力ですか?
八合目からの竹の子道と湯殿山スキー場からの竹の子道、頭に引っかかって気になってしょうがありません。
このメンバーまたいつかよろしくです。
今夜はアシグロダケの出汁を使って炊き込みご飯です。
うしし・・・。
みうら
2008/10/15 16:08
みいらさん今晩は。みいらさんの月山への拘りには驚嘆しました。
歴史&民俗などを調べ尽くして登ると、唯の山歩きもより潤いあるものに変ることを痛感しました。
SONEは結構いい加減な登山しかしておりませんので、お褒めいただき恥ずかしくなります。
また今回のメンバーで歩いてみたいですね。面白そうなところ考えておきます。
SONE
2008/10/15 19:48
あかねずみさん今晩は。先月の鳥海では土方の親父と笑われ、今回は”からす天狗”ですか?(爆笑) でも何時もハグレ山猿と呼ばれていますので、それよりはマシですね。
今回は最高のメンバーに恵まれて、楽しい一時を過ごすことができました。またご一緒したいですね。
SONE
2008/10/15 19:54
みうらさん今晩は。
アシグロダケの炊き込みご飯最高!!!のML見ました。
あの出汁の美味さは誰も知らないので、今後山で出会ったらドンドン採ってくださいね。
しかし自分の文章が褒められたのは初めてです。何時もボキャブラリーの貧困さに悪戦苦闘しているんですよ。
それと例のタケノコ道。特に8合目からのが何処まで行っているのか?本当に気になりますね。
SONE
2008/10/15 20:01
皆様ご苦労様でした。
仲間はずれのlisonだす(笑)
誰かさんにはいっつも…(泣)
このコースいつかはと密かに狙っていたんだすが…
地形図を見てもルートなんてとんと見当がつきませんでした(笑)
貴重な記録を拝見せていただき感謝です。

ちなみに八合目からのたけのこ道は、途中で消失しているとどこぞで聞いたような気もしますが…

オラはまだ当分山歩きは無理みたいです(大泣)
lison
2008/10/15 22:14
lisonさん今晩は。実は誰かさんも数日前に急遽参加が決まったのです。
別に仲間はずれにしているつもりはないんですが・・・(笑)
またご一緒したいのですが、お仕事忙しそうで、その機会は何時になるのかとても心配です。機会があれば中登隊準隊員ということで・・・
八合目からのタケノコ道ですが、みうらさんは道よりも中身のタケノコの方が気になっていると思うんですが?きっとそうですよ。(大笑)
SONE
2008/10/15 22:35
山の素晴らしさとみなさんとの調和の取れた山歩きでとっても楽しい一日でした。
今回はきのこのおみやげまでついて幸せ気分がウチでも続きました。
SONEさんのきのこの目利きには関心しっぱなしの山歩きでした。
ブナハリダケのペペロンチーニ意外でしたが、絶品でした。きのこを知りつくしたSONEさんならではのレシピですね。
アシグロダケはモダシ汁のだしに使いましたがもったいなかったかな。
私も炊き込みごはんにするんでした。
なめこ汁と大根おろしもおいしかったー。
またみんなで歩きたいですね〜。
ebiyan
2008/10/16 19:54
ebiyanさん今晩は。昨年7月、障子ヶ岳山頂で偶然お会いしてから、ずっとご一緒したいと思っておりましたが、初めての山旅本当に楽しい一時でした。地元の方お一人にしか会わなかった、ほぼ貸し切りの山でメンバーの友好を暖められたことは、永く記憶に残ると思います。
キノコについては皆さん美味しく食されて、探した甲斐がありました。
秋のキノコ狩りを兼ねた山歩きは最高ですね。
今度は私がマニアックな山を企画したいと思います。ご期待あれ・・・
SONE
2008/10/17 00:01

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2008.10.13 雨告山(山形・月山) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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