東北の山遊び

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zoom RSS 2008.10.25 名号峰(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2008/10/25 21:48   >>

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蔵王連峰で唯一花崗岩質の山頂を持つ名号峰は、連峰の中で最も不遇な山である。
蔵王エコーラインから眺めても山頂の同定が非常に難しい、尾根上のただの小突起なのである。
主峰:熊野岳の登山ルートとして、名号峰を経由する峨々温泉ルートは単調で長過ぎるため敬遠された存在であり、北蔵王縦走路を歩く人も稀で、まして名号峰を目的に登る人は非常に少ないのが現状である。
しかし静かな山旅を愛する岳人には、山頂の白砂に咲くコマクサとハイマツの緑が味わいある魅了を与えてくれる。

【 10/25 名号峰(1491m) 宮城・蔵王連峰 】
紅葉台〜猫鼻〜名号峰(往復)

実は蔵王連峰に数ある登山道の中で、紅葉台から猫鼻区間だけ歩いたことがなかった。
以前、峨々温泉から名号峰〜自然園〜熊野岳〜追分〜かもしか温泉跡〜峨々温泉々温泉と歩いたが、猫鼻から名号峰の区間は薮道となっていて、それ以来敬遠していたコースだった。(尚、かもしか温泉跡〜峨々温泉の秋山沢沿いの道は完全に廃道となっていて、非常に苦労して下った憶えがある。)

本日は仕事に休みが取れたので、山滑りの下見を兼ねて、紅葉台から名号峰を往復する自分としては新規ルートを歩くことにする。
青根温泉から狭い舗装道を紅葉台の登山口に向かう。車は少し下・カーブ手前の駐車スペースに止めた。
冬には2度ほど川音岳(1040m)に登るために通過した登山口。冬とは全然感じが違い、とても狭く感じる。
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少し登ると左側が広範囲に土留めされたところ(元の崩壊地)に出る。足元には濁川が屈曲して見下ろせた。
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南側には後烏帽子岳とえぼしスキー場が雄大に眺められる。
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電線沿いに少し歩くと、道は川音岳の南斜面をトラバースするようになる。ここは冬に歩いた行程と全く異なり、雑木林に伸びる遊歩道を思わせる。
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いつの間にか川音岳の西鞍部に出てしまうと、そこからブナの二次林が始まる。ブナの紅葉は最終章となる。
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イタヤカエデの黄葉が森に一際映えていた。
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猫鼻手前の峰の登りから川音岳を振り返る。この付近は地形が複雑であった。冬には苦労しそう?
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途中に何箇所もこの”富士フィルム”のツアー看板が残っていた。クラッシックツアールートである事の証左である。
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葉が散ったモノトーンの森にハウチワカエデの紅葉が鮮やかだ!
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猫鼻を越えるとミズナラが卓越した森に姿を変える。名号峰の東にある平頂が近づいてくる。
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何処までも遊歩道みたいな気持ちの良い登山道が続く。
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僅かに残ったドウダンの黄葉。優しい色合いをしている。
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名号峰が近くなると南側の展望が開けた地点に出る。五色岳と右にロバの耳が眺められる。
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付近はダケカンバの純林と植生が変わっていく。空の碧さは冬を感じさせるように深い。
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登ってきた尾根を振り返る。ダケカンバの肌色の樹幹が印象的である。
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南蔵王の後烏帽子岳、水引入道、屏風岳がシルエットになって見えていた。
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名号峰は熊野岳に至る道の分岐から右折して僅かの距離で着く。手前の白砂の裸地から見た主峰:熊野岳。
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休憩を一切取らず2時間かかってたどり着いた名号峰山頂。
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北側には鋭鋒:雁戸山が縦走路の果てに聳えていた。二口山塊は雲に覆われている。
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そして9月に登った龍山が左端に頭だけを覗かせていた。
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山頂は冷たい季節風が吹き荒れていて、ウィンドブレーカーを着てもすぐに寒くなる。楽しみにしていたビールをゆっくり味わうことも間々ならずに、一気飲み&おにぎり2個も一気喰いして、それでも20分休憩して山頂を後にした。

風から逃げるように南斜面に入ってホットする。途中で蔵王最大の滝:不帰ノ滝の全景が見えるポイントがあった。
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帰路、10名以上の高年ツアーパーティとスライドする。
ブナの木肌に似て、葉が赤く紅葉している木を見つけた。シラキであろうか?
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小春日和を感じさせる暖かな猫鼻でコーヒーを飲んでいると、中年のご夫婦が紅葉台から登ってきた。
登山初心者らしく、いろいろな山の情報を話して別れる。「この道、全然景色が見えなくて面白くない!」と言っていた。樹林帯の逍遥の良さが分かるまでは時間がかかる。

そして気になっていた枯れ木数本を薮に突入してチェックしながら降りていると、ムキタケ発見!!!
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大した量はないなぁ〜と思って倒木の下部を詳細に見ると、結構な量採れた。
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再び川音岳のトラバース道を歩いていると、晴れ渡った空に紅葉が一段と映えてみえた。
雑木林のパステル調の紅葉も地味ながら味わいある。
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例の崩壊地の土留め地点からは青麻山が一望であった。
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そして登りでは見えなかった中央蔵王の山々が全貌を現した。
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下りではコーヒータイムやご夫婦との長話、キノコ採りなどで時間を費やし、登りと同じ2時間かかった。
でも刈払い完璧で緩登が続き、植生の変化が楽しめるこのコースはもっと多くの方に登られて良いと思った。

そして冬のツアーコースとしては、アップダウンが多く、かつ緩斜面が続くために余り向いているとは言えない印象であった。スキーでは青根温泉付近の雪消えも早く厳冬期専用であるが、どちらかと言うとスノーシュー向きかもしれない。でも土留めされた崩壊地はかなり上部から迂回が必要であろう。





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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
紅葉台からの道はSONEさんが以前歩かれた時には藪道だったんですね。
私は今年2回もこのコースを歩いてしまいました。
昭文社の山地図には藪多いとあったので最初の時は少し身構えてでかけたのですが、あまりの気持ちよさに加え、念願のクマさんのお姿も拝見できて、思い出深いコースとなりました。ほんとに遊歩道みたいですよね。
今年スノーシューで川音岳トライしてみたいと思います。
いっつもキノコ付きでうらまやしいなあ。
ebiyan
2008/10/26 18:49
ebiyanさん今晩は。
本当に他の方に推薦したくなる位、素晴らしい登山道でした。
熊さん達は里に引越ししたみたいで、古い糞が2箇所あっただけでした。北側に位置する六方山に以前登った時は、凄い数の熊棚がありましたので、どうもそちらが本家みたいです。
川音岳は夏道・スキー・スノーシューの全てで登路が異なりますので、トライされる場合はご一報ください。
今回はキノコは採れないと思って登っていたのですが、意外なところにありました。私だけ採ってばかりでスイマセン
SONE
2008/10/26 20:40
スノーシュー(もしくはカンジキ)にてのトライに挙手。
山スキー復活ならずとも、歩きだけなら混ぜていただきたい、ぜひ!
話変わり、おのれのブログ更新後、SONEちゃんのを拝見すると
心洗われる思いひとしお。自分の物欲とジコチューに若干反省。
タッシー
2008/10/26 22:39
タッシー本日はお疲れ様。スノーシューはスピードが出ない分、動物の足跡や雪質の変化が直に楽しめてイイデ! スキーで登れない斜面もガンガン行けるし・・・
オイラのブログは実際の人間像と比べて余りにもギャップがありすぎるそうで、お互いに毛色の違いが出ていいんでないの? 山の求めるものは皆違って当然だから。
SONE
2008/10/26 23:40

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