東北の山遊び

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zoom RSS 2008.11.2 駒ケ岳(山形・栗子山塊)&小湯山(山形・置賜東部)

<<   作成日時 : 2008/11/03 13:53   >>

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蔵王と吾妻の両連峰に挟まれた地味な山々を栗子山塊と呼ぶ。北から仙王岳・龍ヶ岳・豪士山・駒ケ岳・栗子山、そして福島側に最高峰:七ッ森など1000〜1200mの標高を持つ山々が連なり、人口に膾炙されていない静かな山旅が楽しめる。今回登った駒ケ岳は別名:高畠駒ケ岳とも呼ばれ、近年地元の有志によって新しく登山道が開削された山である。SONEは二度目の訪問であるが、懸念した雨にも会わずに晩秋の雰囲気を多いに楽しめた。

【 11/2 駒ケ岳(1067m) 山形・栗子山塊 】
信濃沢登山口〜ひかば越え〜高畠町最高峰〜駒ケ岳〜969m峰〜信濃沢登山口
(メンバー:hataさん・さっちゃん@山形、タッシー&サクラ・SONE@宮城)

全国に数ある駒ケ岳の名称は馬の雪形によるものが多い。この高畠駒ケ岳は何故”駒ケ岳”と呼ばれるようになったのであろうか?何処から見ても端整な三角形の山容からは馬の雪形がでるとは到底おもえないし・・・
古来から馬は龍の化身と呼ばれていて、龍=水の神と考えると”駒ケ岳”の名称は雨乞い山とも思われる?
山塊の北に位置する龍ヶ岳も明らかに雨乞いの山であるし、優良河川が無く水資源に乏しい置賜盆地東部において、平野部に突出したこの山が旱魃に悩む農民にとって水頼みの山であったと思う。
でも「まほろばの里」と呼ばれる歴史の町:高畠にある”駒ケ岳”の名称は何か雅を感じさせるのである。

勝手に思考した山名由来はさて置き・・・ 前日の1日、仲間のkenちゃんご夫婦とタッシー&サクラと共に麓にある本宮キャンプ場にテントを張り多いに盛り上った。皆で採ってきたムキタケ・ツチナメコ・クリタケ・ナラタケを入れたキノコ鍋を囲み、飲んだ酒の美味かったこと、天の川まではっきり見える満天の星も暫くぶりに見た。

このキノコ狩りの時、SONE一人で948m峰(江ノ沢山)西尾根に小沢から這い登り、微かな踏み跡をたどる薮漕ぎでキャンプ場まで下ったが、夕陽を浴びた駒ケ岳の優美な山容は印象的であった。
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そして右端の豪士山から中ノ沢峠方面に連なる山々。中央が豪士峠。左が江ノ沢山。
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皆で大漁に大喜びしたムキタケの群生。
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翌朝は放射冷却で気温0度まで下がりとても寒かった。SONEはhata&さっちゃんを迎えに道の駅まで出向き、再びキャンプ場に戻ってタッシー&サクラを乗せて信濃沢登山口まで行く。路肩に先行登山者の車が一台。

ガイドブックでは半時計回りに紹介されている周回コースであるが、ひかば越えからの砂川沿い登山道の難路を考慮すると、時計回りにひかば越えまで登ったほうが安全な登山が可能である。
最初は杉林の林道を歩く。沢に出合うと道は渡渉〜足場の悪い山腹トラバースを数回繰り返して登って行く。
落ち葉に隠れた岩や木の根が滑りやすく、足元に注意を要する箇所が多い。

しかし沢沿いは紅葉の盛りで、身体が染まるみたいな明るい色合いがどこまでも続いていた。
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沢のほぼ中間地点でタッシーの足が急に止まった。「駄目だ!二日酔いで具合が悪い!俺引き返すは・・・」
アララ、あえなくタッシー&サクラ組はリタイアとなる。後で聞いたら昼過ぎまで調子が悪かったとか
沢から離れると急斜面の窪をジグザグに登って行く。ここに残雪が残るととても危険な斜面となる。
その急斜面を頑張ると突然と言った感じで”ひかば越え”の峠に躍り出る。ススキと枯れ芝が広がり開放的な雰囲気がある。山塊最高峰:七ッ森がシルエットとなり間近に眺められた。
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ひかば越えから道は右折して南に向かう。最初は潅木の道であるが、すぐに素晴らしいブナの原生林に変る。
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途中の974m峰は展望台となっていて西側には目指す駒ケ岳が望める。
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高畠町最高峰:1076m峰の山頂は潅木が伐採されていて北側180度の展望が利く。この頃から厚い雲がかかってきて蔵王連峰は雲に隠れてきた。冷たい西風が吹きぬけ休憩を取らずに駒ケ岳に足を伸ばす。
その少し下から豪士山を見る。稜線は落葉して晩秋の雰囲気が漂っていた。
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鞍部付近のブナ林からは目指す駒ケ岳が梢を透かして眺められた。
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この少し先に「駒清水」の表示がある。ブナ原生林に囲まれた静謐空間にチョロチョロ湧く清水は美味かった。
おまけにクリタケもゲットできて満足満足。
そして最後の短い急坂を登ると駒ケ岳山頂に到着する。背の高い木々が周りを囲んで展望皆無であるが、逆に会話が弾み楽しいランチであった。この頃から再び晴れ間が出てきて暖かくなってくる。
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駒ケ岳からは西尾根を下る、途中のブナ林は太さが均一で、かつ白い木肌が印象的な秀逸の森であった。
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今回の山旅で採った唯一のナメコ。
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小山を登り返した先にはヒメコマツの生えた露岩地がある。奥の1006m峰が格好良く見える。
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そこから見た下降する尾根と奥に文殊山。高畠町和田地区の田園風景も眼下である。
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南側には吾妻連峰が連なる。左の山は栗子山。(この山には万世大路を辿り、最後はキツイ薮漕ぎで登った。)
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紅葉が盛りの信濃沢の奥に雨乞いの山:龍ヶ岳が望まれる。
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969m峰から道は直角に右に折れて急降の後ヤセ尾根を辿る。潅木の尾根は展望抜群で、登ってきた駒ケ岳が西側から眺められる。本当にどこから見ても端整な姿をしている。(左肩の山が豪士山。)
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綺麗な紅葉に大満足のhataさんとさっちゃん。次は豪士山から縦走したいと言っていた。
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この後、尾根から信濃沢に下る分岐手前で単独の男性とスライドする。もう昼12時を過ぎている時間なのに豪士山まで行く予定らしい。日の短いこの時期に大丈夫?と皆で心配になった。
尾根からの下りではキノコを探しながら下るがクリタケが少し採れただけであった。信濃沢に降り立ち、杉の伐採地に開かれたブル道を下って駐車地点に戻った。
キャンプ地に戻ってみるとタッシー達は温泉に行っていて留守だった。折から雨が本降りとなってきたので、彼らの戻りを待たずに帰宅することにした。天気にも恵まれてとても楽しい山であった。でも至る所に熊の糞がある山域なので注意が必要である。今回は熊に遭遇しなかったがSONEは7回登ったうち3回も遭遇しているのだから・・・

キャンプの様子をレポしたタッシーのブログは → コチラ

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駒ケ岳に登った後、久しぶりに二井宿にある小湯山を散策してきた。登ってきたという表現をとらないのは、ハイキングコースが山頂まで届いておらず、岩場の石仏観賞路になっているからである。
過去に一度標高800mの山頂に登ったことがあるが、奥の院の岩場を唯一の弱点から巻き登り、気合のいる薮漕ぎでたどり着いた。その山頂は雑木林に囲まれ、踏み跡もないイマイチな山であった。

【 11/2 小湯山(800m:三角点)山形・置賜 】
キャンプ場〜大師岩〜奥の院〜キャンプ場

県道楢下高畠線の中里集落から左折してキャンプ場を目指す。凝灰岩の岩場を露出させる奥の院の背後に山頂が二等辺三角形の山容で目だっている。
キャンプ場から散策路を半時計廻りで歩き出す。中腹まで登ると右に石仏安置所の看板。右折するとハングした岩塊の洞穴に多くの石仏が祀られていた。
元の散策路に戻るのも面倒くさいので、道に関係なく岩場の基部を登ってリッジ状の岩場の上に躍り出た。

奥の院の巨大な岩場が迫力を持って見上げられる。
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このリッジ状の岩場は”コウモリ岩”であろうか?易しい岩登りで上部に達すると散策路に復帰できる。そこから道を西側に少し歩くと大師岩に出る。ハングした基部には全山で487体の石仏が発見されていると言われているが、その中心的岩場がこの大師岩である。
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見上げると首が痛くなるような岩場の基部を歩き、その後は雑木林の山腹をたどると奥の院に達する。
今回は時間がないので奥の院上部には登らず、見晴らし岩と呼ばれるところでやめにする。
東側は大師岩や舞茸岩などの二つの岩場が斜面から生えたみたいに眺められる。
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振り返ると奥の院が岩塔をもたげていて圧巻である。松の緑と紅葉のコントラストが素晴らしい。
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そして中里や二井宿方面の田園風景。これぞ由緒正しい里山と言った長閑な風景が広がる。
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後は南尾根を右に回りこむように下るとすぐにキャンプ場に降り立った。適当に岩場で遊んだが50分のお気楽な散策であった。
未だに訪れたことはないが、小湯山の西斜面には約30m四方の風穴があるらしい。その周辺にはタカネイバラやイワナシ、コケモモ、アイズシモツケなどの高山植物が自生していると言う。
小湯山は小さな里山ながら結構謎が多い、たまには訪れたくなる山なのである。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
小湯山は山桜の季節に歩きましたが、楽しい山でした。
紅葉の季節にまたこよう、と思ったので、この季節になるとふっと浮かんできますがまだ歩いていませんでした。
岩部山とちょっと感じが似ている気がします。
一念峯も同じような感じなら三山巡りになるかと思っていたのですが、この前のレポだと荒れているようですね。
ebiyan
2008/11/03 17:00
ebiyanさん今晩は。
山桜の時期には登った事ないので、新緑と春霞に煙る岩場を想像するだけで心が温かくなります。紅葉も松の青葉とのコントラストが良かったです。
小湯山は確かに大仏が彫られている岩部山に似てますね。ミニミニ山寺的雰囲気もあります。山形県にはこんな風に岩場を持つ里山が多いですね。
但し一念峯は壊滅的松枯れ状態で、以前のような水墨画的風景が見られなくなったのは誠に残念です。
SONE
2008/11/03 20:48

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