東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2008.11.15 木地夜鷹山(福島・西会津)

<<   作成日時 : 2008/11/15 22:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

今まで薮山だと思っていた会津の木地夜鷹山に立派(?)な登山ルートが存在するという事を、リンク先のテントミータカさんのブログ記事を拝見して初めて確認できた。
これは直ぐにでも行かねばならん!!! と山形の山仲間を誘って出かけた。
そこは素晴らしいブナの二次林と、雄大なキツネモドシの大スラブの景観を持つ、名山の資格充分な山であった。

【 11/15 木地夜鷹山(859m) 福島・西会津 】
新規林道分岐先の駐車スペース〜大岩橋〜林道終点〜百戸沢〜百戸沼分岐〜東尾根経由:木地夜鷹山(往復)
(メンバー:hataさん、igaさん、goさん、さっちゃん、akeちゃん@山形、sone@宮城)

あまり一般登山者に知られていない木地夜鷹山は西会津の大山祇神社の南西、新潟との県境に位置する渋山である。この山の存在は「会津百名山ガイダンス」で初めて知ったが、「登るには、まず登山道がない。(中略)標高が低いからといって侮ってはいけない、この山は会津の山の原点が存在する山である。」と記載され、登る事を躊躇していていながら、反面憧れていた山であった。

しかし会津百名山に選定された事から登る方が増えたみたいで、実際は薮漕ぎどころか、ほとんど薮がない歩き易い登山道ができていたのは驚きであった。
但し、百戸沢出合手前の小沢を渡る地点で多少危険なトラバースがある事と、百戸沼分岐からのブナ林の登りで道が踏み跡程度になる点を考えると、ベテラン登山者の同行が望ましい。

今回はgoさんのワゴン車で行ったので、悪路と情報がある林道の奥まで突っ込まずに、左に分岐する工事中の林道の少し先の駐車スペースから歩き出した。
長谷川沿いの林道歩きは寒い朝のウォーミングアップに最適で、会津の山特有のスラブ壁を眺めながらのんびり歩く。結局1km程度の林道歩きであった。
画像


大岩橋からさらに3回橋を渡ると、ぬかった駐車スペースがある。そこから先の林道は狭く車両の進入は不可能である。狭く荒れた林道が終わると長谷川の渡渉となる。登山靴組は滑る石飛びに苦労していた。
その後、百戸沢まで計6回の渡渉があり、長靴で登ったほうが楽であった。
写真は2度目の渡渉点から上流を見たところ。沢そのものは難場もなく穏やかである。
画像


5回目の渡渉の後、左岸を高巻くようになる。付近はミズナラの林でナラ枯れで立ち枯れた木にムキタケを見つけてキノコ採りに興じる。右股である百戸沢に入り込む高巻きルートから初めて木地夜鷹山の山頂が見えた。
画像


このまま簡単に歩ける、と思いきや小さな沢を渉るところが、本行程一番の危険箇所となっていた。
沢床に降りる左足下がりのトラバース道が道際ギリギリまで崩れていて、掴まる木々もない。
ここは安全第一と少し手前から太いブナの木を伝わって沢床まで降りた。(帰りは斜上するので簡単に登れた。)
沢から正規のルートに戻るパーティの面々。
画像


百戸沢に出合うと少しの間は沢筋を歩く。セメント製の水路跡が今でも残っている。やがて右岸沿いに高度を上げてゆくルートとなるが、沢の両側にはシダの緑が紅葉に映えていた。
画像


やがて静寂のブナ林になってゆくと百戸沼分岐に到着する。西側のくぼ地は百戸沼。木地夜鷹山へは直角に左に折れてブナの急坂を登る。
画像


分岐で充分休憩してその後の高差250mの登りに備える。ここからはピンクテープに導かれる踏み跡の登りである。最初は左側に斜上し、途中から西に直登する。このブナの二次林は秀逸の一語。林床に薮がなく何処でも歩ける明るい森であった。もう1週間早く訪れれば最高の黄葉が見られたことであろう。
画像


でも僅かな紅葉が残り歓声が上がる。
画像


やがて平坦なブナ林になったところからルートは少し複雑になる。薮っぽい西側の尾根を避けて、東斜面をトラバース気味に登って行く。イワウチワやオオイワカガミの葉が多く見られ、花期には楽しい行程であろう。
天然杉の尾根をすぐ左手に見ながら最後の急斜面を登ると、山頂から南東に張り出す尾根に飛び出す。
そこは潅木帯となっていて一気に展望が開ける。山頂直下のザレ場から東側の台倉山を眺める。
画像


潅木は刈払いされ登山道状態で薮漕ぎ皆無で山頂に到着した。駐車地点から2時間であった。
早速ザックを放り投げて四周に広がる展望をむさぼる。ヒメコマツ越しに御神楽岳・笠倉山・談合峰などの只見川左岸の険しい山々が遠望できた。
画像


そしてお目当てのキツネモドシのヤセ尾根と大スラブ。写真ではそのスケール感がでないのが惜しい。
画像


南側には黒男山。この山も登ってみたい山の一つである。
画像


北東には飯豊の大日岳。残念ながら飯豊本山には雲がかかっていた。
画像


山頂から県境北側に続く踏み跡を少し下ってみるが、潅木の中にほんの僅かな踏み跡しかついておらず、夜鷹山から木地夜鷹山まで辿った場合非常に苦労するであろう。
その途中から西側の金凍山を見る。柴倉川流域はスラブが露出した険しい地形である事が判る。
画像


この日は風もなく穏やかで暖かい日和で、車座になって休んだ山頂での一時は素晴らしいものであった。
女性メンバーが持ち寄ってくれた多くの料理はとても美味しく、ビール&コーヒーとこれも楽しめた。
そんな訳で誰も登ってこない山頂で1時間20分も長居をしてしまった。
画像


帰りに再び山頂からの写真を撮る。右:飯谷山と左には磐梯山を遠望する。
画像


黒男山の肩には明神ヶ岳とその奥に小野岳(右)、大戸岳(左)が霞んで眺められた。
画像


帰りはブナ林を踏み跡に関係なく勝手に歩いて降りた。白い木肌と真っ直ぐ伸びた幹が素晴らしい。
皆さんも”綺麗綺麗!”を連発する見事な森であった。
画像


画像


百戸沼分岐に荷物を下ろして沼に散策に出かける。西側の干上がった沼地からは登ってきた木地夜鷹山の姿を仰ぎ見ることができる。この山中にトガクシショウマの群落があるらしいが、そっとして置きたいものである。
画像


最初は分岐から眺めた干上がった所が沼と思っていたら、その北側に正規の水面が存在していた。その環境は静寂そのもの。過去にこの付近に鉱山の社宅が百戸あったとはとても思えない。自然の移り変わりは人間の営みも簡単に消してしまうほど偉大なものだとヒシヒシと感じられた。
画像


沼からは往路を返す。午後の陽を浴びてカエデの黄葉が輝いて見えた。
画像


帰りの渡渉は登山靴組もジャブジャブ水に入って簡単に駐車地点に戻った。結局一日誰にも会わない山旅であった。山名以外何らの予備知識もないまま登った山形の面々も、沢〜ブナ林〜大展望〜静寂の沼と変化に富んだ山旅に「今日は最高!儲けた!」と大喜びであった。失望を与えるのでは?と心配していたSONEもほっと胸を撫で下ろした。でも何でこんな素晴らしい山が知られざる存在なのであろうか?情報を与えていただいたテントミータカさんに感謝感謝である。次の課題は関根の石切り場跡から安座川源流を遡行して、県境稜線からキツネモドシを辿り夜鷹山登頂であろうか? 夢は広がる・・・

帰路、福島の岳人御用達の山都駅前にある「ほがらか食堂」で青竹ふみ自家製太麺のラーメンを食した。
これは美味く、お勧め!!! 喜多方ラーメンとは次元の違う独自路線を走っている一品であった。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
SONEさん、こんばんは。
 早速、出かけられましたね!。この日は良い天気で、私も西会津の高陽山の山頂部からチラッと(笑)、飯豊の白い山頂部を眺めていました。
 SONEさんの、今回の木地夜鷹山山頂からの山々の解説で、どこにどの山が見えるのか良く判りました(飯谷山がイマイチ自信がなかったので)有難うございます。再度山頂を登った気がして、楽しく記事を拝見しました。「ほがらか食堂」のラーメン、美味しそうなので、次の機会にでも食べてみたいです。
テントミータカ
2008/11/16 20:10
テントミータカさんこんにちは。
ミータカさんの記事見てしまったら、即行かずにはいられなくなってしまいました。(笑)いやぁ〜本当に永く記憶に残る山旅になりました。
高陽山も登った事ないので、今後の課題のひとつです。ガソリン価格も下がってきたので、来年からは再び会津方面の未登の山にチャレンジしたいと思っています。
ところで「ほがらか食堂」のラーメン。うどんみたいな極太ちぢれ麺は、一寸他には無いタイプの麺で、薄味のスープにとても合っていました。店から出てきた時、皆さんの顔がとても”ほがらか”になっていましたよ。場所は駅の東側のカーブのところです。
SONE
2008/11/17 17:08

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
2008.11.15 木地夜鷹山(福島・西会津) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる