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zoom RSS 2009.1.21 高倉山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2009/01/21 19:07   >>

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先週の土曜日(1/17)に歩いた黒鼻山の帰路、スプリングバレースキー場のゲレンデ下りの最中に真正面に見えていた高倉山。約10年前の春にIさんと登って以来、全くご無沙汰の状況であった。
積雪期の状態はよく解らないので、その確認を兼ねて急に登ってみたくなり、スノーシューを使って半日スノーハイクと洒落てみた。

【 1/21 高倉山(855m) 宮城・船形連峰 】
赤崩山の南山麓駐車スペース〜林道経由:346m独標〜高倉林道(仮称)680mコンタ〜窪状を登り:南西尾根〜高倉山〜東尾根経由:775m峰鞍部〜高倉林道660m地点(ここから往路を戻る)

高倉山は泉ヶ岳の北東に位置する寂峰である。仙台市北部から泉ヶ岳を遠望したとき、その右側にゴツゴツした山容の蘭山(あららぎやま)を見る。そして更に右に見える少し尖った鋭峰が高倉山である。隣のズングリした赤崩山とともに、これらの山々はその個性を主張している様に見えて面白い。

写真は南川ダム湖畔から見た高倉山(左)と赤崩山。
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この高倉山は比較的簡単に登れる印象がある。南川ダム:七ッ森湖の大橋を渡って左折。日ノ原集落から舗装道路を直進すれば赤崩山の麓まで車で行ける。しかし厳冬期の今は道路は深さ20cm以上の圧雪状態で、デフロックできるRV車でなければスタックは免れない。(4WDの普通乗用車では絶対進入は無理)
小生もUターンできる赤崩山南山麓のところで車を捨てた。

以前晩秋の頃に登った赤崩山。正面突破で登ったが、岩場が露出して非常に危険な山であった。本来なら西側からアプローチするのが安全な登路であろう。でも山頂はブナ交じりの綺麗な雑木林が広がる山である。
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登山準備を終えて林道を歩き出すと、狩猟目的?で来ていたランクルが腐れ雪にハンドルを取られながら、林道を下ってきた。その轍に沿って歩き出す。最低地上高が高いランクルでも腹をこすっている積雪量である。
そして小沢に架かる橋を渡った、地形図で346mコンタで右の支線林道に入る。(旗が立っているところ。)
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以前のカンジキ跡が僅かに確認できるのみで、他に登った形跡はない。やがて林道は小沢を渡渉するが、水深は浅く簡単に渡れる。でもスノーシューを濡らしたことでモッコが付かないか心配である。
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林道は3回程枝分かれしている。最初の分岐は直進。2回目は左折。3回目は直進で正規のルートを取れる。
やがて775m独標の東尾根の南側を絡んで登る道となり、ここから目指す高倉山が眺められた。
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この少し先で見つけた熊棚。他にもウサギなどの小動物の足跡が至る所に見られた。
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雪質は雑木林の開けた場所では気の早いザラメであるが、杉の植林地にかかると厚いモナカが出てきて苦労する。時々懸念したモッコが付き、叩き落しながら歩を進める。(カンジキ跡は何処かで無くなっていた。)
やがて小さな鞍部が近づくと左側の小ピークは岩場の露頭が見られた。こんなところから高倉山の名前が付いたと納得できる。
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やがて小さな沢を渡った少し先から林道を離れて樹林帯に突入する。高倉山南東尾根の東に広がる窪状である。
でもこの選択は失敗。スノーシューでも膝まで潜る湿雪に多いに悩まされる事となる。
窪状登りの最終局面で薮が薄い、無立木斜面を強引に左トラバースして南東尾根に出た。

でもこの無立木斜面は絶好の展望台で、七ッ森の最高峰:笹倉山が格好良く俯瞰できた。
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そして赤崩山と、車を駐車したその南山麓、そして霞のかかった彼方に七ッ森の山々が眺められた。
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乗り上げた南東尾根にはトレースは全くなし。煩わしい赤テープもなし。ただ薮っぽい低木の繁茂した尾根登りである。はっきり言ってこの薮状態を見ると、全くスキー向きの山ではないと断言できる。大雪の後にスキーを使って林道をアプローチし、薮の南東尾根はカンジキ使用が一番望ましい登り方と思う。
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たどり着いた高倉山山頂は周囲が潅木に囲まれた明るい雰囲気の場所である。まず目に飛び込むのが至近距離にある泉ヶ岳と北泉ヶ岳。その中間のくぼ地が爆裂火口跡であるという事がよく解る。
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そして西側には船形連峰の一峰:三峰山が鋭い山容で遠望できた。残念ながら船形本峰は雪雲の中。
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南東側には泉ヶ岳前衛峰の兄弟分:蘭山が見える。
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風も無く穏やかな山頂で”みそ煮込みうどん”を食べてゆっくりする。スプリングバレースキー場の喧騒が聞こえる点がイマイチ。特にリフト乗車時の「お進みください。」アナウンスが耳につく。
最近登った人の形跡が全く無い山頂で、一人コーヒーを飲んでいると風花が舞ってきた。それを合図に下ることにする。往路を辿っても面白みがないので、帰路は東側の急斜面を下り775m独標に向かう。

でも山頂直下の急斜面は雪山に慣れていない方にとっては滑落の危険がある。キノコ雪状に樹林に積もった雪が段段になっていて、足場を切りながら階段降りしたり、バックで降りねばならない箇所が連続した。775m鞍部の広い林間まで下ってやっと一息つく。
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下り始めには775m峰に登り、その東尾根を下るつもりであったが、急降で緊張した反動がでて、安易にそのまま沢筋を下り往路の林道に戻った。
後はより腐った雪質に変った林道を下り、駐車地点に帰り着いた。12時15分出発・15時35分戻りの軽い雪山歩きであった。
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厳冬期の今、平日でも多くの登山者が訪れる泉ヶ岳のすぐ傍に、誰も登らないこんな山が存在している。
高倉山は小生みたいなマイナー山大好き人間にとって、そっとして置きたい宝物のような存在である。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
やっぱりモッコ付きましたか(笑)
スプリングバレーから見ると近く見えるけど、逆からだと
距離感が違うねえ、山の大きさの違いかな?
こちら必死でアイディア絞り出してロゴマーク作っていた時間に
歩いていたという事だな…フンっ…今週末はどうするべか?
タッシー
2009/01/23 10:46
ガハハッ! タッシーを出し抜いて平日に行ったから、山の神様のバチが当って、再びモッコ攻撃を受けたんでしょうか?(笑)
泉ヶ岳の写真は広角で撮っているので、少し遠い感じに写っているけど、本当は近い近い。
スキー場の歓声やアナウンスがガンガン聞こえて、深い山にいる気分にはならなかったよ。
週末は何か荒れた天候になりそうだね。本日は白石スキー場でも雨模様だったみたいだし、雪山は行っても面白くない可能性が高いね。里山宴会モードかな?
sone
2009/01/23 16:55
こんにちわ。
犬の散歩をしていて泉が岳の後ろの高そうな山は何だろう?
と思って調べてたらこちらに着きました。山頂は西からの雪が舞い上がってブリザードなんだろうなぁと想像しながら歩いていました。
山登りはしないんですけど、こうやって身近な山の歩き方を見せていただいて楽しかったです。
まるこ
2009/02/03 16:17
まるこさん、初めまして。ご訪問&コメントを頂き有難うございます。
山歩きは為さらないみたいですが、身近な故郷の山に少しでも興味を抱いて頂けたなら幸いです。山はただ眺めるだけでも楽しいものですが、お近くの里山にお弁当を持って簡単なハイキングをされると、もっと楽しいですよ。4月になれば山野草が数多く咲きますから...
SONE
2009/02/03 17:20
 他のHPから飛んで来て、はじめて訪れました。
泉ヶ岳から高倉山を見て、いつか登ってみたいと思っていたのですが、地形図を読んで自力ルート開拓を出来る程の技量は無いので眺めるだけでした。
今日、この記事を読んで、なんとなく行けそうな気がしたので、試してみたいと思います。(大いなる錯覚かも)
この程度の雪山歩きは軽い散歩気分の筆者の実力に嫉妬してしまいます。
もっと早くこのブログを発見していれば、踏み跡の残っているうちに行けて楽だったのに・・・。
二口の三方倉山も気になる山なのですが、当然、登り方は分かりません。
地図を広げて、この尾根から行くのかなぁ、などと眺めているだけで取り付き口さえ探していないのですが。
こちらのブログ、これから楽しみに拝見させて頂きます。
中年冬山初心者
2009/02/23 16:27
中年冬山初心者さん、初めてのご訪問&コメント有難うございます。
高倉山の秀麗な山容は、登山を志す方なら誰でも登ってみたくなりますね。
南東の肩まで林道が登っていますので、それを辿り、後は顕著な尾根を登れば比較的簡単に登れます。冬山初心者の方でも危険箇所がないので是非チャレンジしてみてください。
私は組織化された山岳会に入っている訳ではなく、自分自身で試行錯誤を重ねて経験を積んできました。少しずつステップを踏んでいけば、冬山への恐れも無くなってきます。
三方倉山の登山道はブナ平&シロヤシオの両コースとも急登で、積雪期には雪崩の危険性があります。無雪期には二口キャンプ場対岸の遊歩道から簡単に登れます(看板あり)ので、シロヤシオの花が咲くときは快適に登れますよ。
今後とも拙ブログをよろしくご愛顧ください。
SONE
2009/02/23 17:46

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