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zoom RSS 2009..2.1 南会津の○○山(福島・駒止高原山地)

<<   作成日時 : 2009/02/02 18:16   >>

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今回はガイドブックやネット検索にも紹介されていない、超マニアックな山で山滑りを楽しんできた。
但し、同行者一同の協議で敢えて山名は伏せる事にした。滑降コース自体に雪崩リスクが非常に高過ぎるのである。山名を出した事により、当ブログを参考にして突っ込んでいかれて、よもやの事故が発生した場合、地元の方々に多大な迷惑をかけるのは必至である。でも記事を読むと”何処の山なのか”判る方は判ると思う???

【 2/1南会津の○○山(1300m台) 福島・南会津 】
××集落〜948m独標〜本峰手前の三角点峰:ここで撤退〜沢筋を滑って〜××集落

○○山は長い間、登りたいと思っていた山の一つである。自分の愛読書の中に「我が南会津(佐藤勉著:現代旅行研究所刊」がある。昭和60〜70年代の会津駒・朝日山群や駒止高原山地に於ける、初期の貴重な踏査記録が編まれていて、読み進むうちに、その広大な山域への憧れを強く持つことになった。
その一編に駒止高原山地大縦走がある。現在でもまともな登山道すらない、それらの山々や湿原の彷徨は渋山好きなら最高に楽しいこと請け合いである。○○山は駒止高原山地の玄関口に当る山でアプローチはし易い。

夜半まで降り続いた雪の影響で、道路状況を考えると現地までの到着時間は、夏場の2倍はかかると予想して深夜2時30分に仙台を出発した。普通なら信号の少ない裏道を走行するのであるが、完璧な除雪をしているR4を何処までも南下する。ところが予想に反して福島県中通りに雪は少なく、集合場所である湯野上温泉駅前のコンビニには1時間30分も前に着いてしまった。少し仮眠して待つことにする。

湯野上温泉付近の積雪は少なく一寸心配。時折強風とともに雪が舞っている。でも大川の橋の上からは小野岳がかなり上部まで姿を現していた。
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やがて今回初めてお会いした宇都宮の羊家ご夫婦と、Mt.racco&Soigaさんご夫婦が到着する。
今回の○○山登山、発案者は私だが、Mt.raccoさんにいろいろ情報を集めていただいた経緯がある。(感謝)
しかし登山道の無い薮山の常、駐車場所や最終のルート取りは、現地を見てフレキシブルに決定するとした。

××集落に至ると地元の方々が消防訓練?をしている。駐車場所を確認すると、広い路肩に駐車させて頂けることになった。(雪山では駐車場所の確保が一番の問題である。)
登山準備をしていると、集まってきた地元の男性3名が不思議そうにシールを眺めていた。シールを貼っただけで斜面が登れるのが信じられないらしい。ついでに○○山の情報を伺ってみたが、皆さん冬場に登った経験はないとの事。地元の方々にとって山は生活の糧を求める場所で、我々みたいに遊びで登る場所ではないのであろう。

大ケヤキの脇の道を少し登ると、緩傾斜の雪原に出る。元々牧場があったこの場所を見て、Mt.raccoさんは「博士山の取り付きみたいだ!」と言っていた。コレ私も同感。

Mt.raccoさんはGPSでルートを作ってきた。沢筋を直線的に稜線に登るルートである。しかし沢筋の左岸を登るにつれて、作業道っぽい道を辿ると、少しずつ右手の尾根に追い上げられてしまった。
伐採二次林の密林で山腹のトラバースを断念し。尾根目指してジグを切り急斜面を登る。密薮に加え積雪量が少なく、しかも雪の下に空洞が空いているため、尾根上に出るまでに悪戦苦闘してしまった。

尾根上も薮っぽいが緩登なのでピッチも進む。会津の低山は何処でもこんな感じである。(Soigaさん撮影)
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暫く登ると、深い沢を隔てて対岸の尾根が見えた。この尾根はカラマツの植林がかなり上部まで登っている。
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948m独標を過ぎると、少し視界が開けた場所に出る。これから登る尾根の上部が見える。
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西側の主稜線を見ると、雪庇が続いている。東斜面は雪崩地らしく急峻である。
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南側には平頂の△△山。東側から見上げる三角形の山容からは想像できない穏やかさである。
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登った尾根には、何かしら夏道が存在する形跡がある。そして傾斜が緩くなる1150mコンタ付近で休憩。
やっとブナの巨木が現れ始めて、山深く立ち入った実感が湧く。
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2時間30分後に主稜線到着。下部の急登からは想像できない平坦な地形である。周りの木々は一面に霧氷をつけて幻想的な雪山ハイクの雰囲気になってきた。
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時間はもうお昼であった。天候も悪くなってきたし、遠望も期待できないので、○○山頂へ登るのは次回までお預けにしてその前衛三角点峰で本日はお終いとする。広い雪堤を前衛峰に最後の登り。
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さっきまで下界の××集落が梢を透かして見えていたのに、展望が利くポイントに出るとガスってしまった。
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前衛峰山頂の東側で風を避けて簡単な昼食とする。標高が低い山なので余り寒さを感じない。

登ってきた尾根は雪質最悪(モナカ&くされ&クラストなど)であり、かつ薮が濃くて滑降向きではなかった。
そこで東斜面の急な沢筋を滑ることにする。一応簡単な雪崩チェックもしてみたが、弱層はなく重めの新雪と解る。山頂でシールを外し、ドロップポイントを探して少し移動する。すると雪庇の切れ目を発見。緊張の一瞬である。
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斜度は35度以上。出だしは雪崩地と思われるオープンバーン。そこからカツラやサワグルミの疎林の急斜面。
上部が開けた沢源頭は、次第に小沢に収斂されていった。この滑りは最高であった。
少し波打ったクラストバーンに、重い新雪が30〜50cm乗った状態。ときどき足が引っかかって私を含めて転倒者続出であるが、深い雪のために怪我の心配は全くいらない。笑いが絶えない思い出に残るバーンであった。

常に先陣をきって滑っていったMt.raccoさん。
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歓声を上げて楽しそうなSoigaさん
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豪快な滑りが心情の羊さん。激しくスプレーを巻き上げる。
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羊家naoさんはお淑やかな滑り。どんな斜面でもテレマーク姿勢を崩さなかった。
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そしてドタバタ滑ったSONE。暫くぶりにコケまくった。でも楽しかった。(Mt.racco&Soigaさん提供写真)
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ロート状に収斂される沢筋の下部は、滑る時期が早すぎたみたいで、ところどころで水流が見える穴が開いていた。2月中旬以降であれば沢床をそのまま滑れるであろうが、両側の斜面をトラバースしながら滑ることになる。
でもこの厳冬期に会津の名も無い沢の中にいる事で、とても幸せな気分になる。
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沢筋が深くなってきたところで左の台地に乗り上げる。そこからは緩傾斜の雑木林の滑り。
少し薮っぽいが滑りに支障なない。途中でシラカバの木が出てきて会津の山にいる事を感じる。
この緩斜面が集落まで続くと思っていたら、沢の二股上部に出てしまった。仕方なく急斜面を横滑りも交えて沢まで降りて渡渉し(僅かに水が流れているだけの小沢)、階段登りで右岸の台地まで登る。
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台地の上からは再び雑木林〜杉林〜林道を滑っていくと、やがて集落手間の雪原に出た。左側には神社がある。
そこから民家の脇を通過すると車のすぐ傍まで滑れた。

しかしながら登りで思った薮山のイメージとは、全く正反対の秀逸な滑降コースであった。
こんな山が無名の存在と言うところが会津の山らしい。皆さん大満足の山滑りであった。

Mt.raccoさんのHPは → コチラ
羊家さんのブログは  → コチラ

(注)最初にも書きましたが、稜線から沢筋への滑降は、乾性の新雪が大量に降った時や、雪庇の崩壊期には雪崩のリスクが非常に高いと思われます。オープンバーン下部にあるカツラ&サワグルミの林が雪蝕による崩壊地形を物語っています。雪崩道のような無立木の窪が森の下部まで続いていました。
そんな訳で山名を伏せて記事としましたが、山名を判った方が入山される場合は自己責任の範囲で行動される事を強く望む次第です。
















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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
先日は貴重な時間、お付き合いいただき有り難うございました。
この雪でしたから取りやめしたのかと…やっぱり行って来たんですね。
宮城では味わえないような雪山なのでしょうね。
ここまで、それにしても遠いねぇ。
お疲れ様でした。(^^
スズ7
2009/02/02 21:51
昨日は遠方(?)から遠征いただきありがとうございました。
お陰様でとても楽しい1日を過ごすことが出来ました。

それにしても、いやぁ〜会津の中の会津という感じの渋〜い名山でしたね。
まさかあのような山にあんな斜面があるとは思いも寄りませんでした。山は登ってみないと分かりませんね。
これだから、会津の藪山はやめられません(笑い)。

また、機会がありましたらルート開拓をしましょう。
Mt.Racco
2009/02/02 22:41
スズ7さん今晩は。先日は意外な場所でお会いでき、楽しいコーヒー談義ができました。
○○山は久恋の山ですし、山行きの約束は絶対破らないと決めておりますので、深夜の雪道を長躯行ってしまいました。(苦笑)
会津の山の良さは、山の奥深さと、その懐に点在する集落の佇まいだと思っています。
大半の山で海が見える宮城の山々の明るい雰囲気とは、全くかけ離れた陰影を感じます。
年に何回かは会津の山を訪れていますが、今はその遠さに慣れてしまいました。(笑)
でも以前やった平ヶ岳日帰り登山から比べると、今回の山は近いほうですよ。
SONE
2009/02/03 00:23
Mt.Raccoさん、いやぁ〜楽しい山滑りでした。いい加減な情報からRaccoさんに打診した関係上、悪雪の薮尾根を登っている時には、内心ヤバイと思っていましたが、悪戦苦闘した先にあの極楽が待っているとは思ってもみませんでした。
でも山名伏せたけど、あの薮尾根見た人は皆逃げ帰って行くと思いますよ(笑い)
今後は当るも八卦で、会津のツアールート開拓続けたいですね。(失敗もありそうだけど..)
SONE
2009/02/03 01:19
無事でなにより!
ビーコンの塩梅はどうだったか?って言っても使う状況ではなかったしね。
雪庇の切れ目からの滑降スタート…ビビリそうだ(冷や汗)
タッシー
2009/02/03 14:00
タッシー、無事に生還しました...て言うより深夜のドライブの方が緊張したよ。
凍結路面でスリップ事故を起こし大破した車を3台も見ちゃったからねぇ。
今回ビーコンは付けてただけ。 でもドロップポイントの斜度が35〜40度あり、雪質次第では確実に雪崩が発生する場所だったね。高所恐怖症のタッシーには無理無理。(笑い)
SONE
2009/02/03 17:07
遅ればせながら先日はお世話になりました!
藪もジャングルジムみたいで楽しかったですね!
腕力で登る山なんて、最高です★
普段なかなか行けないところへお連れいただき感謝感激でした!
でもコメント拝見してびっくりしました。平ヶ岳日帰り登山ですか!
やはりツワモノなんですね〜〜〜
nao
URL
2009/02/05 13:26
Naoさん、当ブログへようこそ。そして先日は本当にお疲れさまでした。
あの薮と腕力登りが楽しいなんて、キノコ狩り登山の素質充分ですねぇ〜。(笑い)
初めてお会いした羊家の皆様とも、打ち解けて楽しい時間が過ごせました。
平ヶ岳日帰り登山はもう少し若い頃に行いましたが、最近は歳のせいか軟弱登山中心になっております。決してツワモノなんかじゃなく、単なるお馬鹿オヤジですよ〜ん。

SONE
2009/02/05 19:02

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