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zoom RSS 2009.2.5 日登山から松沢山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2009/02/05 22:34   >>

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船形連峰にある日登山と松沢山。 そんな山どこにあるの??? あるんですねぇ〜以外な場所に。
ここ数日天候が良すぎて最悪の雪質(クラスト&モナカ)が予想されるため山スキーはお預け、代わりに超マニアックな山歩きをしてきた。はっきり言ってこの二山、静かな渋山好きにはお勧めです 

【 2/5 日登山(672m)から松沢山(767m) 宮城・船形連峰 】
JR仙山線作並駅、北奥の民家〜350mコンタの鞍部〜405m独標〜南尾根経由:日登山〜765m独標〜680mコンタ鞍部〜750m峰〜松沢山〜北側の760m峰(往復)

仙台市街地を流れ下る広瀬川。それは青葉山とともに杜の都:仙台を象徴する存在であるが、中流部の熊ヶ根地区で右股が大倉川、左股が本流の広瀬川と分岐する。その両河川に挟まれた山域は脊梁の尾根筋(関山峠から白髪山間)以外に登山道がない辺境の地域となっている。

広義では船形連峰に入るその山域は、長い間気になっていた存在であった。しかし如何せん山名が定かでない。
宮城県名勝地誌 川本金太郎 昭和6年の記述には次のようにある。「寒風山の支脈が東方に分岐し走る即ち高倉山脈なり。海抜三千三百尺、中に蕎麦倉山、横倉山、賢倉山等の連峰あり、時人称して大倉の五岳と云う。」
これでは山名と位置の同定は不可能。そこで旧宮城町誌を確認すると、異なった山名が同定できた。高倉山(901m)、綱取山(962m)、大富山(1024m)、深沢山(825m)、間倉山(975m)などである。

しかしこれらの山々には山頂直下まで林道が侵入しており、しかも低山かつ見栄えのしない山容故に、登山者にはまったく見向きもされない状態である。でもな変わり者の小生は、雪を利用して関山峠まで踏査するささやかな野望を持っている。そこで今回はそれらの未知の山々を至近距離で確認したいと、玄関口とも言える日登山と松沢山に、山仲間のebiyanさんを誘って出かけたのである。

薮山へ登るための成否は取り付き場所の選定にある。その点で今回はパーフェクトであった。
JR仙山線作並駅の北側にある造成地の奥に一軒の民家がある。その脇の路肩に駐車して荒れた林道を登る。
小さな鞍部から西側の405m独標まで薮を漕ぐ。右側にブル道を発見して少し歩くが、がけ崩れで歩行不能。
左上の尾根に木を掴まって乗り上げる。ロッククライミングで有名な鎌倉山がシルエットで見えた。
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尾根上には薄い踏み跡があった。薮っぽい松交じりの雑木林を登ると急登となってくるが、道形もはっきりしてくる。
里山に付きものの杉林は一切無く、綺麗な雑木林が続くようになった。
放射冷却による低温で雪は堅い。ツボ足でガンガン登っていくと測量時に刈り払われた日登山山頂が近づいた。
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山頂は関山峠方面と面白山の展望があった。少し休憩。着いた時間が早かったので、ebiyanさんに地形図を見せて「松沢山まで行きましょう?」と言うと、快くOKの返事を得る。
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ここから次の765m独標に向かう。右側には小雪庇が張り出し、谷底までスッパリ切れている。
東山麓にある沼?は真っ白く氷結していたが、全貌を見下ろせる撮影ポイントはなかった。
*この地点で怖いと感じた方は、この先の行程は取りやめる事をお勧めします。同様のヤセ尾根が続くからです。
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765m独標手前からは下草がない綺麗なブナの森に植生が変る。里山から一気に深山に入ったような不思議な感覚があった。ブナに囲まれた展望のない765m峰を北の端まで歩くと、思わず息を呑む展望が待っていた。
泉ヶ岳と北泉ヶ岳が背比べするように並んでいるのである。
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そして北側には船形連峰(記事最後の方で写真あり)とその左側には仙台カゴの岩峰が眺められた。
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松沢山へは765m峰から高差90mの下降がある。急斜面に張り付いた雪庇は一部に割れが入っているために、西側の低木薮を巻き気味に下る。
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鞍部からは緩登で750m峰へ。この付近から松沢山へは松肌に似たシロヤシオの木が多く、そんなところから山名がついたのかなぁ?とも思う。花期には素晴らしい花園になるであろう。
なかなか西側の展望が開ける場所がないが、たった一箇所10mほど薮を漕いで展望が開ける場所があった。
大東岳が近い、オビスと呼ばれる岩ベルトがよく確認できた。
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そして南西には蔵王連峰が遠望できる。風がなく春山に登った気分であった。
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ebiyanさんも見慣れぬ・初めて歩いた山域からの思いもかけない絶景に感動していた。「スゴイ・綺麗・来て良かった」を連発していた。
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平坦な尾根を歩いて次の750mのコブを過ぎると、目指す松沢山が雪庇の尾根の奥に全貌を現した。
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帰し方を振り返ると765m峰がかなり遠くなった。
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たどり着いた松沢山は矮生ブナに囲まれた小広場であった。西側の一部だけ伐採されて面白山が見える。
全然寒くない山頂でゆっくりランチとした。小生は腰の状態が芳しくないので本日のビールはお預けである。

その後ザックを置いて北側300m先にある760m峰まで行ってみる。ここのブナは正に船形連峰を思わせる。
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再び松沢山に戻り、往路を帰す。南東には大倉ダムサイトの両岸にある高柵山と中崎山が望めた。
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往路では一時曇っていた空が、帰路では晴れ渡った。再び双耳峰的スカイラインを見せる泉ヶ岳を撮影する。
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765m峰までは意外と簡単に戻れた。振り返ると松沢山への尾根の奥に船形山と後白髪山が大きい。
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そして北西方向には脊梁山脈まで伸びる、大倉五岳の山々が魅惑的に重畳と連なっていた。
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日登山からの下りはツボ足で膝まで潜った。でも足が簡単に抜けるためドンドン下る。
登りで通過した405m独標には登り返さずに、北面を巻く荒れた林道を下った。日登山が午後の陽を浴びて優しい里山の表情を見せていた。
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地形図に山名が記載されていない為か?まったく省みられない山を歩いてきたが、たった一人だけ歩いて日登山まで登った足跡が僅かに付いていた。薮山を愛好家する見知らぬ仲間がいることに嬉しくなった。
薮山歩きでは全く評価できない山が大半であるが、今回のルートは上位の評価を与えても良いであろう。

GPSの軌跡図付き 同行したebiyanさんのブログ記事は → コチラ



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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
いやあ〜よい山でしたね。
わくわくしっぱなしでした。
低山藪山の醍醐味はこんなふうに隠れている素敵な山を発掘できることですね。
おかげ様で私もますますはまりそうです。
登山口を探すところからはじまってすべてがすんなり行ったのは単にラッキーだったと
いうよりはやはりこういう山を歩きなれているSONEさんの、経験に基づく感が
働いたからなのだ、とそんなところも感心の一日でした。
ebiyan
2009/02/06 18:56
本当に低山薮山では滅多に出会えない、自然度が高く展望の良い山でしたね。
こんなに喜んでもらえて、お誘いした甲斐がありました。
でも今回は取り付き場所や登る尾根の選定が簡単な山でしたので、うまくいっただけですよ。
過去に30分歩いて50mしか進まなかった密薮の山もありましたから...その点ではラッキーでした。また今後もマニアックな薮山に行きましょうね。
SONE
2009/02/06 19:28
ウワァ、週半ばにいいとこに行きましたね。
どこど、どこだと探したら…ウフフ…グリーングリーンの東尾根だな(ヘ。ヘ)
地図を見ながら、オッオッここだってね。
何時かはゲットしたいな(^O^)
ここはワカンもいらないんだ。
スズ7
2009/02/06 20:44
スズ7さん今晩は。
今回の山は隠れた渋々名山?でした。(私の感覚では...ですが。)
ワカンが必要か否かは積雪量次第といったところですが、今回はツボ足で充分でした。
でも登られる場合は雪庇の一部に割れが出来ていたため注意が必要です。ただしヤバイと思ったら西斜面の薮を簡単に巻けますよ。
SONE
2009/02/06 23:14
soneさんこんばんわ。今年3月日登山から松沢山を目指しましたが、天気が荒れてきたので日登山で撤退しました。次回は国道48号線の瀬戸原「慈光院」と「賢治とモリスの館」の裏から東側の尾根を640m地点〜674m地点ここから右折して尾根ずたいに進むと日登山からのルート(740m)にぶつかるみたいです。地図上では?ここを左折すれば山頂です。とつかかりの尾根は、先日の下見でわかりました。国交省の除雪ステーションから見ると杉の植林されている尾根です。距離は日登山からの約半分1.7kmかとおもいます。行けるかな?
天気の良い日に、挑戦したいと思います。
omoshiroyama2008
2012/12/06 19:16
omoshiroyama2008さん今晩は。
松沢山はかなり奥まったところにあるので、R48から直接取りつくのはイイ案ですね。
山形からの登り車線で左手に松沢山が見える地点がありますが、ご指摘の尾根は見えていました。
深い雪のラッセルは厳しいので、放射冷却で固くなった雪を踏んで登ると楽でしょうね。
SONE
2012/12/06 20:45
soneさんごぶさたしております。2013・12・1国道48号線瀬戸原/賢治とモリスの館裏の尾根から登りましたが、深い藪と急登で674m地点から少し下った鞍部(山頂まで600m地点) で日没時間ぎれで断念しました。今年は定義十里平から熊沢林道/松沢山林道経由のル-トで(4/12)山頂をめざしました。車は十里平の分岐から1km地点まででその先は、特に今年は、雪が多く、それと雪崩・雪ぴの崩落で林道は、いたるところで道を塞いでおりました。林道(熊沢・濁又・松沢林道)分岐点から左折して松沢林道へはいるとより崩壊は進んでおり廃道に近い状態です。お金もかかるので補修工事はしないのでは?松沢林道終点近くから尾根ずたいに北峰(760m)~松沢山(767m二等三角点)へは放射冷却で雪が固く登りやすかつたです。幸運にも三角点のとこだけ雪が解けててタッチできました。低山藪山にしては、眺望が素晴らしく、自然度が高く良いやまですね!日登山からのコースよりは、体力のない私にはちようどよいコースでした。ただ春先は熊の痕跡が多く見られましたので単独行は避けた方がよいとおもいます。
omoshiroyama2008
2014/04/14 22:06
omoshiroyama2008さん今晩は。
やはり関山街道からの直登ルートは藪が深かったですか。
国道から見ると松の植林地と分かっていたので、藪が深いと想像しておりました。
熊沢林道は昔、車で走行して酷い目にあった経験がありました。
年々崩落が酷くなっているのでしょうかね。
残雪期の今はラッセルがいらないので夏道と同様のコースタイムで登れる時がありますよね。
正にそんなナイスタイミングで登られましたね。
三角点も確認できて良かったですね。登った当時の記憶が少し蘇ってきました。
SONE
2014/04/14 22:53
この山は「日登山」と言うのですねえ。山名もわからないまま昔青下ダム側経由で登ろうとしましたが、日没撤退した残念な山でした。
舟六
2014/05/27 11:15
舟六さん今晩は。
この時に登ったルートは踏み跡があって、雪がない時期でも登れそうでしたよ。
グリーングリーンの真上の山ですが作並温泉からは急過ぎて登れそうもありません。
青下ダムからは藪が深そうですね。
SONE
2014/05/27 22:19

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