東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2009.2.15 郭公山と手倉山(福島・阿武隈山地)

<<   作成日時 : 2009/02/16 09:46   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 8

昨日の雨&強風&高い気温を考えると、雪山に登るのはジュクジュクの重い湿雪に苦労すると判断。
本日は阿武隈の浜通りでまったりとした陽だまりハイクを楽しんできた。
道中に咲く梅の花と、花粉症の症状が出始めた事で、ひと足早い春を感じた山歩きであった。

【 2/15 郭公山(448m) 福島・阿武隈山地:楢葉町 】
登山口〜モミの森〜郭公山(往復)

阿武隈山地(浜通り)で小生お気に入りの郭公山にタッシーとebiyanさんを誘って出かけた。
信号が少ない県道35号から34号沿い(浪江町〜双葉町〜楢葉町)区間では、田圃のあぜを焼く”土手焼き”作業が至る所で行われていて、道々で霞がかかった様な煙に覆われていた。

郭公山は今回で二度目の登山であるが、登山口に至る林道入口の場所を忘れてしまい、大谷・寺下集落で右往左往してしまった。
麓の集落では白梅が満開。雪の少ない暖かい地域なので、仙台より春の訪れは早い。

木戸川支流の林道(普通車の走行可能)を走らせると小尾根に乗る。その右側に新規の駐車場が出来ていた。
車3〜4台は駐車可能である。
この駐車場から郭公山山頂までの高差は僅かに100m。コースタイムで30分足らずなので手ブラで登り始める。登山口には以前はしょぼい看板しかなかったが、新たに立派な看板が設置されていた。
画像


ところで郭公山と書いて「ほととぎすやま」と読む。カッコウもホトトギスも同じカッコウ目カッコウ科の鳥であるが、鳴き声はまるで異なる。何で漢字の郭公が別の鳥の名前で呼ばれるかは皆目検討がつかないが、低山にも係わらず自然度豊かな植生を持つこの山では、カッコウもやホトトギスのさえずりが頻繁に聴こえてきたのであろう。

登山口から雑木林の中を緩登すると、やがてこの山最大の特徴と言えるモミの森に入っていく。
純林ではなくイヌブナやアカマツが混じる、この地域の極相林であろう。
画像


下草の全くない大規模なモミの森を見た事が無い二人は感嘆の声を上げていた。この森を見せてあげたくて遠路来た甲斐があった。
やがてモミの森から普通の雑木林に植生が移行すると山頂は近い。
そして呆気なく到着した郭公山山頂。以前は樹林に囲まれて展望皆無であったが、東側の木々が伐採されて驚くほどに展望が良くなっていた。
画像


山頂から見下ろした木戸川。手前には”土手焼き”した煙がたなびいている。
画像


そして福島第二原発と太平洋も一望であった。
画像


山頂で写真を撮ったあと、往路を戻る。途中で見かけたイヌブナの木肌は素晴らしく白い。
画像


帰路で再びモミの森歩きを堪能する。小生が見た中では阿武隈最大の規模を持つここは森林浴に最高である。
画像


車に戻り、次に予定している双葉町の十万山に向かう。
しかし岩熊地区にある登山口に着いてビックリ。何と小型バスを含めて10台程の車が駐車している。
これでは静かな里山歩きなど不可能な話なので、三人で協議の上、河岸を変えて手倉山に転進した。

_______________________________________________

手倉山は高瀬川渓谷の左岸にある花崗岩が至る所に露出した自然味豊かな山である。
ここも小生お気に入りの山で、何と今回で6回目の登山となる。他の二人も既登の山なのだが、沢コースと呼ばれるガイドブックに無い道は二人とも初めてなので、そこを案内することになった。

【 2/15 手倉山(631m) 福島・阿武隈山地:浪江町 】
手倉山登山口〜沢コース入口〜出会いの滝〜沢分岐〜尾根〜南コースへ合流〜手倉山〜手倉山登山口

高瀬川渓谷沿いの狭い県道を走っていて、戸神山の登山口を通過して驚いた!
以前は道路脇に1台の駐車スペースしかなかったが、数十台分の駐車場が右側に出来ている。
戸神山にこんなに人が登る時ってあるのだろうか?

やがて手倉山登山口に到着。以前は南登山口と言われていたが名称が変更になったみたいだ。
画像


そして路側帯のところには古い地図を模した、分かり難いイラストマップが新たに設置されている。
今回登る沢コースの概要がつかめる内容であるが、キケンの文字が記載されていた。
画像


沢コース入口は県道を東に100m?程度戻った地点にある。階段状の手倉滝が高瀬川に流れ込んでいる。
画像


この滝の通過は梯子状の橋を渡るのであるが、サクラが怖がって渡れない。仕方なく右の段状の岩場にルートを求めるとサクラは簡単に登っていった。最初からこっちを通らせるべきであった。
滝の上に出るとゴーロ状に花崗岩が散在する沢の光景が広がる。白い花崗岩と冬枯れの沢は明るい。
画像


登山靴のため靴底が滑る懸念があったが、ザラザラした花崗岩の岩質と、コケの付着が少ないために快適に登れる。概ね右岸を高巻く場面が多いが、難しい場所にはロープも設置され以前より登りやすくなった。

所どころに設置された滝名を書いたプレートを見ても、小さな滝が多く名前が一致しない。
しかし出会いの滝といわれる二条の滝は、規模は小さいが一番の見所となっている。この渕でサクラは泳いだ。
画像


しかしながら、この厳冬期に沢コースを登れるとは思ってもみなかった。通常では水際が凍り付いてアイゼンなしで歩くことなど不可能である。異常とも思えるポカポカ陽気に感謝しなければならない。

やがて登路は水量の少ない左側の枝沢に入って行く。赤テープを見落とさなければ迷うことはない。
しかし本流にも未練を残してしまう。あのまま本流を遡行したら、どんな景色が待っているのだろうか?
画像


岩の上に乗った厚さ3cmはあるフカフカのコケに驚いたりしながら、倒木が多い沢を登ると、道は左の涸沢に入っていく。ここは赤テープがベタ貼りされていて、それに導かれて急登をこなすと尾根に出た。
この尾根は阿武隈山地特有のアセビの木が多く、独特の雰囲気を持っている。
画像


その後、気持ちいい雑木林を左トラバース気味に斜高すると、手倉山登山口(南コース)からの登山道と合流した。そして急坂を登り、小ピークを一つ越えた先に明神様が祀られた岩峰に到着する。
社殿の裏の岩峰上にサクラは登れないので下でタッシーとお留守番。ザックを置いて上に攀じ登る。

そこは低山とは思えない展望が広がる。阿武隈山地一の鋭鋒:鎌倉岳のピナクルが一番の見所である。
画像


北西には日山、蟹山、中の森山などの山座同定がし難い山々が茫洋として連なる。
画像


南西側は阿武隈最高峰:大滝根山と桧山が近い。
画像


そして北側には雑木林に覆われた、穏やかな姿の三角点峰が見える。
画像


岩に腰掛けご機嫌のSONE。この岩峰周辺はアカヤシオの群生地ともなっている。
画像


社殿下の広場に戻り三角点峰に向かうが、入口が薮っぽいため手前に小ピークで本日は終わりにする。
小ピークは岩峰であり、東側が切れ落ちていて展望が良い。登るのを回避した十万山が見える。
画像


この場所で定番の鍋ランチを楽しむ。風の当らない陽だまりでお腹も心も温まってしまう。
寒くないので久しぶりに長い休憩となってしまった。南相馬からきた3名の登山者と入れ替わる様に下山する。

南コースは未伐の雑木林がどこまでも続く道で、何時歩いても心が落ち着く。4月になるとタチツボスミレが咲き乱れる斜面であるが、今は落ち葉を蹴飛ばしながらの歩きだ。
画像


やがて花崗岩の露頭が散在する斜面を降り、最後の急斜面をジグザグに降りると、車を置いた手倉山登山口に出た。冬場に思いも寄らず沢歩きを楽しめた山であった。翌日からは再び冬の天候に戻るらしい。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
移動中の野焼き(土手焼?)の多さはなんだったんだろうね?
季節の風物? 30kmほどの区間すべてのエリアで野焼き同時進行なんてねえ。
石垣や野焼きや、知らないことがいっぱいだ。
タッシー
2009/02/16 10:51
お世話様でした。
郭公山は独特の雰囲気があって印象に残る山ですね。
手倉山を訪れたのはもう10年近くも前のことですが、よい山だったのでまたいつか歩いてみたいと思っていました。
コースに「沢」とつくとなかなか足を踏み入れられない私ですが、歩いたことのある人に
案内してもらうと安心で歩けますね。
おかげでよいコースを楽しむことができました。
自分で運転すると景色を眺めるゆとりがありませんが、今回は車中から阿武隈のきれいな
沢や川を眺めることができたのもよかったです。
ebiyan
2009/02/16 11:07
タッシーお疲れさん。
>30kmほどの区間すべてのエリアで野焼き同時進行。
この件についてもネットで調べたけど、実施母体が不明でしたね。
恐らく地域の広域消防が音頭をとって、実施したのでは?
石垣や野焼きの他に、阿武隈山地全域に広がる土塁の存在も不思議だ???
SONE
2009/02/16 14:31
ebiyansさんお疲れ様でした。
郭公山と手倉山は私の好きな山の一つですので、喜んでいただけて嬉しいです。
確かに自分で運転していると、余所見できないので、綺麗な渓谷美は見れないですね。
あの霊山町でebiyanさんが発見した??山登山口の看板。一寸気になります。
SONE
2009/02/16 14:38
あのエリアの土塁って、
相馬藩の伊達氏への隠し防御施設の可能性があるらしいよ。
放牧した馬の囲いだったところもあるみたいだし、奥深そうだねえ。
実家の原町にある桜井古墳にもあるんだよねえ…
タッシー
2009/02/16 17:11
タッシー今晩は。
へぇ〜あの土塁が伊達氏への防御! だから福島県人には伊達が嫌いな人が多い訳だー!
放牧した馬の囲いだったところの可能性は準平原状の山地だから有だね。
丸森で縄文時代のヤジリ拾ったこともあるし、古代から人の生活に密接に関わりがある山地なんだねぇ〜。低山中心の山なのに謎が多く、しばらくは知的好奇心を刺激してくれるわい。
SONE
2009/02/16 18:43
そうでした。日曜日は陽だまりハイクで正解でしたよ。
私は東京からの刈田に行きたい方に同行、間違いなく山頂は大荒れと思ってたのであたりー…。
土手焼きの多さはなんだったんでしょうね?
そう、春先にかけて不要の雑草除去と灰でアルカリにして土壌の中和ですかね。
同時進行は日曜日だから部落総出と消火警戒のために消防団が待機するとか???
古代から人の生活に密接に関わりがある山地ねぇ〜。
蔵王は有史以来最近まで噴火しているから安全で温暖な阿武隈に生活圏が出来たかな。
もう、花粉症の症状が出始めたのでしょうか。
まずいなぁ。(▼▼)

スズ7
2009/02/17 20:56
スズ7さん今晩は。
阿武隈の山はイイですよ。
冬場でも温暖で、太平洋の大海原眺めながらの陽だまりハイクが楽しめますから。
土手焼きは本当に部落総出で、火の付けたところに老若男女みんなバケツやジョウロ持って待機してましたし、消防団も全て出てたみたいです。
白梅の花が咲く場所で皆で一服していたのは微笑ましい光景でした。
4月にアカヤシオが咲き乱れる頃、マロちゃんも一緒に阿武隈へ行ってみたいですね。
ところでスズ7さんも花粉症ですか? 嫌な季節到来です。

SONE
2009/02/17 21:42

コメントする help

ニックネーム
本 文
2009.2.15 郭公山と手倉山(福島・阿武隈山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる