東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2009.2.24 北泉ヶ岳(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2009/02/24 18:21   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 8

北泉ヶ岳に冬季限定で東側から登れるルートが存在するらしい! と山仲間のebiyanさんが言っていた。
その手の情報には弱く、直ぐに飛びついてしまう性分なので、ルート確認を兼ねて行ってみた。
どうせ超急斜面か雪庇に阻まれて、山スキーでは山頂まで届かないと思っていたら何と登れちゃいました。

【 2/24 北泉ヶ岳(1253m) 宮城・船形連峰 】
泉スプリングバレースキー場〜升沢林道〜840mコンタ黒森分岐〜北泉ヶ岳東尾根経由:1026m独標〜ブナ林の台地〜1120mコンタの雪庇〜大倉尾根〜北泉ヶ岳〜1120mコンタの雪庇〜ブナ林の台地〜1026m独標北側の沢〜升沢林道〜泉スプリングバレースキー場

午前9時30分スキー場を出発。午後から雨の予報なので、天候が悪くなったら引き返せば良いと軽い気持ちで登り始める。升沢林道に入ると大勢で歩いたスノーシュー跡が付いている。そのトレースは凸凹して登り難いので、トレース脇をドンドン歩く。最近はスノーシュー歩きばかりやっていたが、緩登の登りでは足を引きずれる山スキーの方が楽チン楽チン。

長谷倉川支流の穴沢の橋を渡る手前で、目指す北泉ヶ岳が仰ぎ見られる。本日の登り標高差は550m。
標高は1200m台の山であるが、標高差が無い分、冬山としてはお気軽に登れる山である。
画像


林道が大きく”くの字”に曲がった先からは、兄弟分の山:泉ヶ岳が見える。
画像


升沢林道の最高点:840mコンタから左方向に東尾根に取り付く。右の枝林道に入れば黒森に至る。
こんなマニアックなルート誰も登っていないと思っていたら、一人分のスノーシュー跡が付いていた。
新しい赤布と古いビニールテープが続いている。

種沢倉が吉田川に岩壁を落としていて、なかなか壮絶な姿で垣間見れる。この山にも登ってみたいものだ。
画像


最初はブナの疎林であるが、930mコンタ付近に出るまでの急斜面は二次林で薮っぽい。しかし東尾根に至ると見事なブナの森となる。でも雪質はクラスト&モナカ&薄い新雪のミックスでちょっとガッカリ。
画像


南からの強風が吹きぬける1026m独標を足早に通過すると、尾根は下っていく。
そしてその先が本日のハイライトであった。大倉尾根の雪庇の下に、素晴らしいブナの森が広がっていたのである。
画像


この先から古いビニールテープの主は左方面の急斜面へ、新しい赤布の主は右方向の台地に登っている。
ここで地形図を取り出して、各々の地形を詳細に吟味してみると、ebiyanさんが言っていたルートは左側の北泉ヶ岳の肩に突上げるものらしい。上部に雪庇は無いが、スキー登高の限界を超える斜度であり、あっさりと却下。
第二案の赤布ルートを辿ってみる事にする。

しかし大倉尾根の東斜面には途切れることなく雪庇が続いている。本当に抜け道はあるのだろうか?
画像


しばらく雪庇を左に見上げながら尾根に近づいて行く。赤布の主は桑沼方面に下がって行っちゃった。
このままドンドン北に向かっても、崖マークの所に出てしまうので、一番雪庇の段差が少ないところから強行突破を目論む。雪庇の状態はこんな感じ。
画像


スキーを雪庇の下にデポして、雪庇の切り崩しの土方作業15分の末に大倉尾根に乗り上げた。
画像


デポしたスキーを取ってきて、再びスキー登高が始る。この地点から北泉ヶ岳山頂は近い。
画像


広い雪堤の上を歩いて行くと、東側には黒森と高倉山が俯瞰できた。
画像


そして正規の東尾根ルートを尾根上から見下ろしてみる。「これはやっぱりスキーでは無理無理。」
樹間が狭く、40〜45度の傾斜を持つ急斜面が足元から落ちていた。
登るとしたらカンジキもしくはアイゼンに、滑落防止用のピッケルも必要であろう。

そこから少し登ると突然といった感じで船形山が見えてきた。
画像


北側には加美富士と言われる薬らい山の右奥に栗駒山も霞む。
画像


そして夏場には見えない大倉尾根の全貌と、神室連峰や虎毛山、さらには薄く霞んで鳥海山までが遠望できた。
画像


高曇りながら結構な展望に気を良くして登って行くと、北泉ヶ岳山頂に到着する。
画像


積雪が多いためか?山頂看板は見えない。本日登ってきた一人分のツボ足の足跡がある。
あまり展望が良い山頂とは言いかねるが、北山麓にある桑沼が白い雪原になって見えて印象的であった。
画像


山頂は南風が吹きぬけて意外と寒いので、シールを剥がして即滑降に移る。
上部の薮っぽい低木帯も10〜15cmの軽い粉雪なので、快適に林間を滑り抜けた。
画像


ほんの僅かな時間で、例の切り崩した雪庇ポイントへ。スキーを手に持って下り、そこからブナの台地に大トラバース滑降していく。そこで少し遅い昼食とする。
画像


風も無く穏やかな森でコーヒーを飲んでいると、ドンドン天候が悪化してきた。
画像


そして待望の本格的な滑降である。最初は1026m独標の少し北東側から、南の沢に向かって滑り降りる予定であったが、南斜面ゆえに雪質がモナカ気味である。
そこで予定を変更して1026m独標の北側に位置する小沢に沿って滑ることにした。

高差200m弱に及ぶブナ疎林のツリーランは最高であった。15〜20cmのやや重パウダーがザラメ雪の上に乗っていて、暫くぶりに中回りのカービングターンを満喫できた。
画像


しかし沢筋が深くなったところから二次林に移行して薮っぽくなってくる。
急斜面を強引に沢床まで滑ってから、沢の右岸に斜登高で登り、ほぼ直滑降のトラバースで林道に飛び出た。
東尾根に取り付いた場所から100m程度北側のポイントであった。

後は推進滑降を交えての林道の滑り。自分の登りトレース通りに滑るとスキーが走り、簡単にスキー場に戻ることができた。午後1時15分であった。

スキー場から登ってきた北泉ヶ岳を振り返る。山頂から右側に落ちている尾根が登った東尾根である。
画像


そして車に戻り、帰り支度をしていると北泉ヶ岳の山頂は雲に隠れてしまった。

今回のルート取りは大倉尾根に乗り上げる局面で、そこの雪庇の成長具合と雪質による雪崩判断が難しいかもしれない。その点では今回は好条件で突破できラッキーであった。
しかしながら北泉ヶ岳に届かなくても、東斜面に広がる豊潤なブナの森を見るだけでも価値はあると思う。
そしてスプリングバレースキー場のゲレンデトップから取り付く冬の一般ルートは、体力的には楽であるが、やはり自分の足のみで登った山は満足度が違うのである。

参考にGPSじゃないけど、地図にルートを書き込んでみた。
画像





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ガッツ(がんばれ!)

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
おっ、1日だけおいて今度は雪山へでしたか。
このコースは昨年からねらっていましたがなかなかチャンスが…。
2/11に○友会が団体で登っていますね。
この時には同じく大倉尾根の雪庇も崩していたようですよ。
大倉尾根稜線には赤布の目印もあるようで、下山の方もいるようです。
雪庇切り崩し土方作業は一人で大変でしたね。
土方は得意なんですよ。(^o^)

スズ7
2009/02/24 19:27
スズ7さん今晩は。
>2/11に○友会が団体で登っていますね。
リンク先の方々以外のHPはあまり見ないので、この情報は初めて知りました。
結構皆さん分かっているコースだったんですね。
でも雪庇の切り崩し部分は○友会とは違っていた様です。(下の木が無いもんで...)
積雪の加減で突破箇所は違ってきますね。でも土方作業は全く苦にしない方なので、結構楽しんでました。(笑)今度こんな局面が出たらスズ7さんにやってもらおうかな。
SONE
2009/02/24 20:25
行けるらしいとわかっていても行けない所の多い私と違ってSONEさんはこうと思い立ったら
どこへでも行けるのでうらやましいです。
雪山でスコップ持っている人をよく見かけますが、確かに必要なんですね。
(↑雪山初級者丸出しコメントですね)
SONEさんのブログで写真でみた景色で満足するに留めるほうがいいかな。
地図付きだと自分じゃ無理かもと思っても眺めているだけで楽しいですよ。
ebiyan
2009/02/25 16:48
ebiyanさん今晩は。
巷で流行しているものには、全く飛びつかない方なんですが、渋山情報には弱いですね。
今回はスコップ持っていなかったので、ストック&手掘りです。(苦笑)
雪庇の切り崩し工事をやってくれる人がいたならば、ebiyanさんにも簡単に北泉ヶ岳に登れる秀逸なルートですよ。あのブナの原生林だけでも見る価値ありますから...
地図の滑降ルートは少し間違っていて(修正が面倒臭い)、北東側にあと高差100mほど沢の左岸斜面を滑ってから、右岸に乗り上げていました。
SONE
2009/02/25 17:42
北泉は毎年のように年末年始に計画していますが行けずじまいの山です。
地形図を参考にさせていただこうと思います。
Mt.Racco
2009/02/25 21:03
ほほおー、ブナの林間広いところあるねえ〜コレならいけそうだよ。
やっぱりスコップ買うか?ザックの形としては、俺が背負うことになりそうだが…
ランチ場のイス・テーブル作るのも楽だしなあ。
スコップ持参の時は、カメラ三脚を1本足ポールに換えるか?
ストックが左右ヘンテコになりそうだ…
タッシー
2009/02/26 10:41
Mt.Raccoさん今晩は。
北泉は通常スキー場のゲレンデトップからの往復が一般的ですが、
それですと滑る距離が余りにも少な過ぎてイマイチでした。
今回のルートはブナ疎林の中斜面が長いのでお勧めです。
是非、今度滑りに来てみて下さい。
SONE
2009/02/26 18:27
タッシー今晩は。
この林間ならタッシーでも滑れそうでしょ。深いパウダーなら安心だね。
カメラ三脚だけど、小さくてストックに巻きつくタイプのがあるので、
それがイイかもしれないよ。
SONE
2009/02/26 18:33

コメントする help

ニックネーム
本 文
2009.2.24 北泉ヶ岳(宮城・船形連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる