東北の山遊び

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zoom RSS 2009.5.10 山王森(宮城・虎毛山塊)

<<   作成日時 : 2009/05/11 00:52   >>

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宮城県北西部・秋田との県境付近に鬼首地区がある。この地は鬼首環状盆地と呼ばれるカルデラの地形内にあり、その中央火口丘:主峰が標高984mの荒雄岳であるが、ツクシ森(989m)、山王森(938m)など幾つかのコブの集合体となっている。地形図を見ると深い谷の切れ込みが多く、意外と急峻で複雑な地形をしているのが特徴である。今回は北西部の山王森から荒雄岳をピストンする予定で出かけたが、山王森より先の道は刈払いが一切行われておらず、ほぼ廃道と言える状態であった。

【 5/10 山王森(938m) 宮城・虎毛山塊 】
高剥向〜尾根〜山王森(往復) 
注:山王森の石碑より先は刈払いがされておらず、笹薮の中にごく薄い踏み跡が続いている状態です。

朝方の仙台は曇っていたが、宮城北部は未だに晴天域にあった。しかし春特有のヘイズが出て遠望は利かない。
それでも鬼首地区に入ると、そのシンボルと言える禿岳のアルペン的な岩屏風が眺められる。
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鬼首道路に入る手前から花山方面に向かう道路に右折する。尾ヶ沢地区の先に高剥集落があるが、登山口は荒雄川を対岸に渡った高剥向集落となる。(車の駐車スペースは一台のみ。)

ここからのルートは分かり難い。左手の民家の敷地内をお声がけして通してもらい、右に畑を見て歩いてから、左側の杉林の中に続く導水道に入る。

やがて小さな砂防ダムの右に出ると、そこからは沢歩き。道は無きに等しい。
今年初めて見るラショウモンカズラの紫の花が涼しげだ。
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沢筋を石飛びで渡りながら遡行しているとワサビの花を見つけた。
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シラネアオイの花も少し見かけた。
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虫の大群が鬱陶しく纏わり着いてくるが、何とブユではなく蚊であった。コレには閉口してしまった。
やがて以前訪れた時になかったブル道が左手から合流する。昔の記憶を頼りに歩いていたが、沢を無視したルートでブル道が走っているため混乱してしまう。これでは沢から離れて尾根に登る位置の確認ができない。

何時しかブル道は鋭角に右折して尾根方向に向かっていた。これを辿ったほうが早く尾根に出そうなので、山勘で辿ってみる。すると窪状のところからブル道を離れて薄い踏み跡が登って行くのが分かった。
正面の木に赤ペンキでホドウと書かれているのが唯一の道の証である。
杉林内の踏み跡を登っていくと、見覚えのあるブナ林に出た。ここまでのルートは先達がいないと難しい。

急登をジグザグを切って登ると顕著な尾根に出る。ここからははっきりした作業道になり一安心。
尾根上は風が吹きぬけ、鬱陶しい蚊の大群も霧消していった。
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ここからの道は明確でブナの森の中をジグザクを切りながらグイグイ登っていく。
しかし余り歩かれていない道なので、道は外斜しており落ち葉が積もって滑り易い。
こういうときは著名な登山家の教えにある静移動静加重はかえって危険である。雪面をキックステップする様に落ち葉を強くキックして地面に靴底を接地させねばならない。

少し高度を稼いでいくと、ブナの倒木により南側の展望が開けた場所がある。禿岳が魅惑的山容で眺められる。
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この時期の森はムラサキヤシオツツジの花が咲き誇る。
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ジグザグ道が一旦終わると急な尾根の直登となる。昨年6月の地震の影響か、北側が尾根直下まで山抜けして崩れている箇所があった。そこからは須金岳の全貌が荒雄川の対岸に展開していた。
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そして北側には木々の間から栗駒山と、今年登った清水倉森が見渡せた。
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尾根の直登から再び数回ジグザグで登ると、さしもの急登も一息つく。そこはブナの原生林で、東西に長い頂稜を持つ山王森山頂の一画であった。その一段西側のところに上部が欠けた石碑がある山頂となる。
展望は利かないが、何故か落ち着ける雰囲気があった。
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石碑からさらに先に進むと、小規模な残雪が出てきたところからパッタリと道が消失する。
ネマガリダケとアカツタが絡み合い直進できない。右にルートを取ると山王森の最高点を通過しない踏み跡が南斜面に続いていた。笹薮の中に何とか道は判別できる。ピークを巻き終わり平坦な尾根になった地点で休憩する。
ここでサクラのダニチェックをすると10匹以上のササダニが付いていた。
このまま荒雄岳を往復したら、サクラに無数のダニが喰いつくことは確かなので、ここで行動をやめて引き返す。

帰路に見たオオカメノキ。
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帰路はシドケやアイコなどの山菜を見つけた。
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沢筋に咲き残っていたニリンソウ。
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登山口近くの畑の脇を歩いていたおばあさんに、歩いてきた道の事を伺ってみたところ、道の刈払いを行う地元の方が10名いたのが2名に減ってしまった事を確認できた。
林業作業に携わる方々の高齢化で、山を生活の糧にする時代ではなくなってきたらしい。
それでも山頂の石碑まで道刈りしていた事実は、未だに信仰の対象になっている証左ともいえる。
恐らく荒雄岳までの道は今後数年に一度しか整備されない可能性が高い。
薮道に慣れた経験者の同行がなければ、この道の踏破は難しいであろう。

入口の民家の敷地内に、白いシラネアオイが咲いていたので写真を撮らせていただいた。
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まあ当初の計画通り荒雄岳の往復はできなかったが、山菜も少量GETできて楽しい山であった。
SONEの自宅に戻って、再びサクラのダニチェックしたらタッシーと二人で本当に驚いた。
サクラの右眼のまぶたにポツポツと5匹のササダニが喰いついていたのである。(左目は1匹)
これで無理して荒雄岳まで行っていたら、サクラは大変なことになっていただろう!

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
オッ、山王森って?
地図開いたら、ありましたね。荒雄岳の北側なんだ。
20年前の地図みたら、山王森からツクシ森を経て岩入の部落に抜けるルートがあるんですね。残雪が欲しいところだったでしょうか。(^。^)
スズ7
2009/05/11 06:31
おはようございます。
サクラちゃん大変!!、御本人はとれないのがつらいね。
大分昔、禿岳登ったことがありますが、ガスっていて雨は降りだすで
全体の山容を見たことがないので驚きました。いい山並みですね。
山王森は名前のとおり信仰対象の山なのでしょうね。
酒田にも山王森、山王神社と存在します。
鯛金
2009/05/11 08:26
スズ7さん今日は。
荒雄岳は登る人が多い山ですが、この方面からチャレンジする人は稀ですね。
以前同じルートでツクシ森をピストンしましたが、ツクシ森山頂までの道も含めて岩入までの道は消滅していました。一般的には指導標のある正規登山ルートを登るのが確実な山です。
SONE
2009/05/11 12:29
鯛金さん今日は。
予定通り荒雄岳ピストンしたら、サクラは大変な事になっていました。
目蓋に付いたダニを取るだけでも苦労しましたし、サクラ自身も痛そうでしたよ。
禿岳は宮城県では珍しい花崗岩の岩肌が露出した山で、神室連峰の一員に相応しい姿をしています。中央左側の火ノ沢をスキーで滑降した方もいますよ。
山王森は荒雄岳の羽山的存在なので、昔は信仰の対象になっていたかもしれません。
酒田にも同じ山名と神社があるんですね。
SONE
2009/05/11 12:41
おつかれさん〜
サクラのDanyは、あれからさらに2匹発見…もう居ない事を祈る。
GWから外で遊び続けなので、彼女も大変だろうね。
ゆうべフィラリアの薬飲ませたけどさ。
でも俺達以上に楽しんでいたかもね、昨日は!
タッシー
2009/05/11 14:00
タッシーお疲れ様。
二人がかりで何度もサクラのダニチェックしたのに未だ出てきたかぁぁ〜。
何処に潜んでいるのか本当に不思議だ???
昨日の山はダニ攻撃を除けば正にサクラ向き。やっぱり沢水が大好きなんだねぇ。
SONE
2009/05/11 18:09
もう一匹居たよ…
あれだけ見てもどこかに隠れているんだなあ。
俺達、その道のプロだと思うんだけど(笑)
タッシー
2009/05/12 11:03
タッシー今日は。
ぬあにぃぃ〜〜。まだ居たのかい(唖然)
これでは毛すきブラシで全身ブラッシングしないとアカンかも...
でも今年の出現時期は驚くほど早いねぇ。

SONE
2009/05/12 17:23

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