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zoom RSS 2009.5.14 中央蔵王:濁川ハイク(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2009/05/14 19:54   >>

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時間が出来たので蔵王の山裾を歩いてみる事にした。寒気が入っているみたいで、平地でも強風が吹き荒れていて肌寒い。しかし車窓から見るフジや桐の淡い紫色の花は、風薫る五月の風景そのものだ。
今日は山頂を目指す登山ではない。暫くぶりに中央蔵王のお釜を源流とする濁川中流のぶらぶら歩きである。

【 5/14 中央蔵王:濁川=左ェ門沢出合まで(宮城・蔵王連峰) 】
峨々温泉対岸のスノーシェッド脇林道ゲート〜林道終点〜左ェ門沢出合(往復)

林道ゲート前の広場に愛車を駐車する。ゲートと言っても簡単に移動できるバリケードであるが、落石が頻繁に起きる林道を走行する事は危険性が高いため、奥に車を走らせることを止めた。

しかしながら濁川に沿ったこの道を歩くのは本当に久しぶりである。以前かもしか温泉跡から峨々温泉に下ったことがあるが、エアリアマップでも廃道と記載されたその道は踏み跡ひとつ無い猛烈な薮と化していた。
出合近くまで下って初めて道型を発見したが、斜面が崩壊していて大高巻きを強いられた覚えがある。
ともかく現状では、かもしか温泉跡に抜けるには左ェ門沢を遡行しない限り無理であろう。

さて車を降りると猛烈な強風が吹き荒れている。山シャツ一枚では寒いと感じる気温である。
平地では日増しに木々の緑が濃くなっているが、ここは淡い新緑の真っ最中である。

正面から吹き付けてくる強風に逆らいながら歩いていくと、濁川右岸の高みから大きな滝が落ちていた。
賽の磧を流れ下る三途の川が、溶岩台地から一気に滝となって流れ落ちる光景である。
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以前歩いた時は左岸側の崖の崩壊による落石で、車の通行が不可能な状態であったが、今回は通行の妨げになる岩は全て片付けられていた。しかし直径1m以上の落石が道端に乱雑に転がっている。
林道での落石事故の懸念から登山道の整備をし無くなったふしが読み取れる。
歩く分には楽チンな林道であるが、ファミリーハイクには向かない危険度の高い林道とも言える。

三途の川が見える場所から少し歩くと、左岸から小さな滝を落として枝沢が流入する。
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この付近からイワテハタザオが一面に咲いていた。
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濁川は比較的新しい火山地形の中を流れ下るため、暴れ川的側面を持つ。
植生が安定せず荒涼とした中央蔵王は山体の崩壊過程の最中で、濁川には土石流を防止する砂防ダムが数え切れないほど連続して造られている。
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やがて林道終点。一台の軽ワゴンが駐車しており、一人の男性がゴボウッパ(山菜)を摘んでいた。
ここから車の進入は不可能となる。比較的広い作業道といった感じ。でも夏場はイタドリの薮薮となる。

蔵王の奥深く分け入った地であるが、道沿いにタンポポが一面に咲いている場所があった。
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右岸の上部からは湧水が滝となって落ちている面白い光景が見られた。
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足の踏み場もない程、道沿いに咲いているタチツボスミレ。
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新緑と残雪模様がこの季節ならではの清清しい景観を見せている。
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写真を見ると穏やかな場所に見えるが、作業道沿いには道の真ん中に大きな岩がゴロゴロしている。
昨日の雨の影響で落ちたばかりと思われる大きな石も転がっていた。休憩場にも注意が必要である。

フキノトウの花芽を摘みながら歩いていくと左ェ門沢出合に到着。この沢は長靴でないと渡渉できない。
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左ェ門沢を渡って少し上流に入ってみた。直ぐの砂防ダムのところで道は消失する。
少し高みに登ると熊野岳東稜のロバの耳の岩峰と丸山沢の残雪が望めた。
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出合に戻り左ェ門沢に沿って続くかもしか温泉跡への道を探してみたが、以前あった踏み跡もまったく確認できない状況であった。これでは峨々温泉から周回するコース取りは不可能と判明する。

この場所で昼食を採ろうと思っていたが、急に黒い雲に覆われて霙が降ってきた。それもやがて雪に変った。
本日はハイクのつもりで軽装できたので慌てて往路を戻る。
林道に出た頃やっと雪も止み、そこでやっと昼食にあり付けた。でも寒さに耐え切れず幾らの時間も休まずに車に戻った。車の温度計で外気温を見ると、なんと6度! 
作家の故新田次郎氏は「山には夏と冬の季節しかない。」と常々言われていたが、その事をつくづく実感できた。

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コメント(10件)

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オー、間近にロバの耳が…
左ェ門沢は熊さんの宝庫と聞きますが、いませんでしたかぁ〜。
主脈も降雪とか、山には夏と冬の季節しかないには、納得です。
今朝はきれいに南蔵王が見えましたよ。
スズ7
2009/05/15 07:22
スズ7さん今日は。
一般登山道とはかけ離れた林道散策ですが、道の終点からはロバの耳が印象的に見えました。
県内でも蔵王は熊が少ない地域と思っていますが、左ェ門沢周辺には多いんですかね?
5月とは言え残雪の残った高山は寒いので油断はできないですね。
SONE
2009/05/15 12:35
昨日は寒かったですね。下から見上げる蔵王のゲレンデは真っ白です。随分吹雪いたとか。
山が高いほど「山には夏と冬の季節しかない」と感じますね。
みいら
2009/05/15 16:00
みいらさん今日は。
昨日の寒さは半端ではありませんでした。カップ麺とホットコーヒーを腹に入れても身体が全く暖まりません(苦笑) かなり強力な寒気が来ていた様ですね。
SONE
2009/05/15 17:49
昨日は風が強かったですねえ。山のほうを見やると荒天の模様でした。
古い昭文社の地図に廃道と載っていた時になんとか歩けないのか?
と興味を持ったことがありましたが、本当にたいへんな道なんですね。
見上げる景色はすばらしいですね。
フキノトウの茎は私のお気に入り山菜の今年のベスト1です。
ebiyan
2009/05/15 19:38
ebiyanさん今晩は。林道で切り開かれた岩場の所を通過する場所が2箇所あったのですが、風の通り道となっていて前に歩くのが大変でした。かもしか温泉跡から峨々温泉に抜ける道が再整備されれば、面白い周回ルートになりますが、地質が安定していない地域なので、道の恒久的確保が難しいと思います。記事面にも書いていますが、廃道になったところは過去に通過に1時間かかりました。低木とネマガリダケと蔦が複雑に絡み合った猛烈な薮漕ぎとなります。フキノトウの花芽。あれは上品な味で本当に旨いですね(笑)
SONE
2009/05/15 20:36
SONEさん、皆さん今晩ハー。
地図を見てここはどうなっているのかなぁってね。
左ェ門沢周辺、カモシカ温泉から少し北に上がってやられました。
Uwoーってうなられて左脇から突進され、私の寸前を通り抜けた黒い物体は馬並みは大げさかな。
アララ〜、熊ダァって思った時には木々は平静で、俺だけクワバラ(▼▼)。
それ以来、単独ではスズ携帯です。
で、後から聞いたら熊さん、この辺はいっぱいいるそうなでした。
ebiyanさん、我が家もフキノトウの花芽は今年の逸品でしたよ(笑)
みいらさん、山形は真っ白かな。(~o~)
スズ7
2009/05/15 22:07
スズ7さん今晩は。
左ェ門沢付近で熊と接近遭遇されたのですか! それはビックリされたでしょうな。あの周辺はブナの原生林が残った北蔵王と繋がっているので、熊の生息数が多いのも頷けますね。
私も他の山域で何度も熊と出会っていますが鈴は携帯しない主義です。
あのチリンチリンする音がどうも苦手でして...
最近は気配で熊の存在が分かるようになったので、犬の鳴き真似して撃退しています(笑)
SONE
2009/05/15 23:29
犬の鳴きまね、想像しただけで笑えるー!
涙流して笑えるのは幸せだけどさあ、ワシラ笑い過ぎだっつうの。
また、里のばあちゃんに“今日は山がざわついてたのお”とか言われるで(笑)
タッシー
2009/05/18 11:21
タッシー今日は。
オイラの犬の鳴き真似は絶妙だよん。「ウワンッ」とやると熊公が「ガウーッ」とやり返りてくるからね(笑)  これは単独行のとき専用の技だねぇー。
でも二人で歩く時はうるさ過ぎて熊公も近寄れる雰囲気じゃないよね(笑)
SONE
2009/05/18 17:16

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