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zoom RSS 2009.7.12 船形山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2009/07/12 22:01   >>

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船形山は宮城・山形県境に位置する船形連峰の最高峰である。
その標高は1500mと決して高くないが、この連峰は南北15km、東西20kmに及ぶ広がりを持つ。
山の価値は一般的に標高で論じられる事が多いが、船形連峰の魅力はその奥深さに尽きると思う。

【 7/12 船形山(1500m) 宮城・船形連峰 】
大滝キャンプ場〜湯谷地〜眺望所〜鏡ヶ池分岐〜御来光岩〜船形山〜千畳敷〜升沢避難小屋〜瓶石沢〜不動岩〜三光の宮〜保野川渡渉点〜大滝キャンプ場

船形山は宮城県に於いては蔵王・栗駒と並ぶメジャーな山であり、週末には多くの登山者が訪れる。
混雑する山が好きになれないSONEは、船形山からしばらく足が遠のいていた。
しかし本日は低気圧が近づいているため午後3時頃から雨の予報。それなら一番楽な色麻コースから午前中に速攻で登ってしまおうと、3年ぶりに船形山を訪れた。

色麻コースはコースタイム4時間40分の初心者向けだが、登山口に至るアプローチが最大のネックとなる。
小荒沢林道が通行禁止になっていると聞いていたため、仕方なく色麻町方面から岳山林道を経て大滝キャンプ場に向かった。この岳山林道は名うての極悪林道で評判がとても悪い。道幅は狭く、抜け石は全線を通じてあり、距離は14.5kmと長い。SUVのSONE車でも余り走りたくない林道なのだ。
この極悪路を嫌って、よりコースタイムが長い升沢コース(大和町)がメインの登路になっている理由が良く分かる。

長い林道の運転がいい加減嫌になった頃、やっと色麻大滝の分岐に着いた。ここから大滝キャンプ場までの1.5kmの道は舗装されているのだから呆れてしまう。
キャンプ場の駐車場には既に8台の車が駐車していた。内2台は湧水を汲みにきた方々。
試しに小荒沢林道のことを伺ってみたら、「途中の橋に亀裂があって通行禁止になっているけど、充分走行できるよ。自己責任で通ればいいんじゃないの。」との事。ガ〜〜〜ン・・・苦労して岳山林道走ってきて損した〜!
まあ帰りは短い林道を帰れる情報を得たので、それはそれで一安心できた。

登山準備を終えて駐車場を出発(朝7時40分)。直ぐに三光の宮分岐を過ぎて広い道を直進する。
約200m進むと噴火口跡といわれる湯谷地に着く。昔は湿原だった様であるが、現在はアシが生い茂る窪地と化している。この付近からのみ目指す船形山の姿が拝める。
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湯谷地を過ぎると色麻コース最大の見所の深いブナの原生林に入る。見事なブナの巨木が続き、キノコでも見つからないか?と目を凝らすが腐ったヒラタケしかなかった。
登山道は恐らく昨日、道の刈り払いが行われたみたいで、とても歩き易くなっていた。
「こんな整備された登山道を歩くのは本当に暫くぶりだ!」とタッシーは笑っていた。

眺望皆無の眺望所の看板を右に見て、暫く登ると鏡ヶ池分岐に着く。最初は鏡ヶ池に寄り道するつもりだったが、急に空が曇ってきたので先を急ぐことにした。
距離が短く楽な色麻コースであるが、この分岐から稜線までの標高差300mの登りが辛い行程となる。
雨でえぐられ、石が露出した道は歩き難く、足に障害があるタッシーは苦労していた。

それでも稜線に近づくと東側の展望が開け、前船形山とその右下に鏡ヶ池が俯瞰できた。
因みに鏡ヶ池は火口底にできた火口湖と言われている。この他に蛇ヶ岳東側の池も火口である。
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うるさく付き纏うブユに閉口しながら登っていくと、やがて頂稜の御来光岩に着く。西側から冷たい風が吹きつけてブユは何処かにいってしまった。
そこから南に緩登の稜線を辿ると呆気なく船形山山頂に到着した。天気が良ければ360度の遠望を楽しめる頂きだが、今日は霞んで船形連峰の峰々が拝めるのみ。(ここまで1時間15分で登る。)

しかし山頂一帯はミネウスユキソウが咲き乱れていた。(北側の薬師森を望む。)
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ミネウスユキソウとハクサンボウフウのアップ。
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山頂でじっとしていると寒いので、山頂避難小屋の中に入って休むことにする。まだ昼食には早過ぎる時間ながら、持参したおにぎりを食べてゆっくり休んだ。

さて帰りは升沢避難小屋、三光の宮を経由した周回ルートをとる。
山頂からの西側の展望はぼんやりしていたけど、仙台カゴや柴倉山、黒伏山などのゴツゴツした山並みが見渡せた。
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山頂からは一度南西方面に下る。観音寺コース分岐から左折するのが正規のルート。
道の脇にはアオヤギソウや咲き終わりのハクサンシャクナゲが見られた。
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潅木帯を歩いている時にタッシーが小屋にストックを忘れてきたのに気が付いた。
彼一人で小屋に戻っている間、サクラは「クゥ〜ン、クゥ〜ン」言いながら彼が戻っていった方向を見て待っていた。
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タッシーが戻ってきたので先に進む。そこから道は二手に別れるが、右側の風衝草原を辿る道は花と展望に優れていて気持ちがいい。
振り返ると船形山頂と避難小屋が一望できた。
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西側の斜面は大倉川まで一気に切れ落ちている。風が強い日の通過は危険なところだが、本日は花を愛でながら通過した。
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他の花としてはネバリノギラン、ムカゴトラノオ、ゴゼンタチバナ、コメツツジ、マルバシモツケなど、比較的地味な色合いの花が多かった。そして頂稜の一番南端に着く。ここからは船形連峰南部の三峰山や後白髪山などが霞んで見えた。
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ココから先は千畳敷と呼ばれる潅木帯の尾根を下って行く。9月下旬には錦秋の紅葉が楽しめる場所だ。
途中で右に主稜線縦走コースを見送り直進すると、沢を下っていく様になる。本当にこの道で良いのか?初心者ならば不安な気持ちになってしまうであろう。しかも水に濡れた石は滑り易いので確実な歩行が要求される。

沢の下りでは大柄の花が多く咲いていた。カラマツソウやヤグルマソウが目を引いた。
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ある場所にオオバキスミレが群生していた。白系の花ばかり見てきたので一際鮮やかに感じた。
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下っていた沢筋から別な沢筋に移行したところで、右側に湧水が出ていた。冷たくて美味しい水であった。
実はこの湧水が升沢避難小屋の水場となる。沢から離れて少し登ると避難小屋は目の前にあった。
ここで少し休む。改築された避難小屋の立派さに、以前の小屋しか知らないタッシーは驚いていた。
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ここから三光の宮までは東斜面のトラバース道となる。山スキーでは往復ともシールが必要な場所だ。
やがて蛇ヶ岳草原の入口:瓶石沢に着く。瓶石とは沢水に掘り込まれた直径60cm、深さ36cmのへこみが出来た石を指すらしいが、何処にその石があるのか謎である。
そこから緩登すると右側に不動岩を見る。さらに進んでいくと湯谷地分岐。コーヒーを飲みたくなったので少し先にある三光の宮に寄り道した。ここからはヒメコマツの枝越しに船形山頂が遥拝できる。
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ここでタッシーと歓談。「こんなに多くの登山者にあう山は暫くぶりだ!」「若い人を山で見たのも暫くぶり。」
「結局我々はマイナー山に行き過ぎ。」「人が多い山はダニがいないみたいだ!」「まともな登山道だった。」等など
最近いかにマイナーコースばかり歩いていたかを物語るので、二人とも思わず苦笑してしまった。

そしてさっきの湯谷地分岐に戻り、素晴らしいブナ林の道をのんびりと下った。
保野川ではサクラが淵で泳いで遊んでいた。そこから大滝キャンプ場までは指呼の距離であった。
人の多い山は嫌いで登る気がしないけど、たまには速攻で人気の山に登ってくるのもいいかもしれない。



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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
おっ、やっぱり船形でしたかぁ〜。
前日、私もこの時期は初めてだったもんで、山頂のミネウスユキソウに感激ですね。
草刈りは色麻の方々(この暑いのに敬服)がやっていました。
升沢小屋からの登りが花盛りでしたか。(^o^)
マロ7
2009/07/13 06:47
やっぱり、刈り払いは週末でしたか。
スズさん土曜日に来てたのはビックリだよ。
ひさしぶりに人間といっぱいスライドしたしねえ、若者ともね!
たまに大きい山も良いかな? 人の少ないコースを時間をずらしでね。
結局いつもと変わらない薮だったりして(笑)
タッシー
2009/07/13 10:32
大滝コースは本当に登山口までがたいへんですよね。
帰りの大荒沢林道は岳山林道よりもやっぱりずっと楽でしたか?
鏡ヶ池は鳴渓小屋のほうから歩いた時に見ましたが、雰囲気的には
大滝キャンプ場近くにある鈴沼のほうがよかったような気がしている
のは私だけ?
ebiyan
2009/07/13 15:53
マロ7さん今晩は。
やっぱり前日に船形登っていらしたのですね。予想通りでした(笑)
しかしながらミネウスユキソウは見事でしたね。あそこまで咲いているとは予想外でした。
升沢小屋からの沢ルートは多くの花が咲いていましたよ。
SONE
2009/07/13 18:40
タッシー今晩は。
前日にタッシーにTELした時には、マロさんが登っているのは分からなかったよ。
夜遅く彼のブログ見たときは山名は伏せていたからね。(予想は出来たけど・・・)
あまり有名山には行きたくないけど、たまにはまったりできていいかもね。
でも8月からキノコ山が始ってしまうからなぁ〜(笑)
SONE
2009/07/13 18:46
ebiyanさん今晩は。
>大滝コースは本当に登山口までがたいへんですよね。
その通りですね。岳山&小荒沢、どちらの林道からアプローチしても悪路は避けられないですからね。
でもどちらの林道が良いのか? と問われたら距離が短い小荒沢林道に軍配が上がりますね。
鏡ヶ池と鈴沼、私も鈴沼の方が好きです。沼の中に岩を配した景観は見事ですね。
でも鏡ヶ池の北側から登る前船形山も、船形東面の屏風の様な風景が見られてお勧めですよ。
SONE
2009/07/13 18:53
そう、伏せてしまってごめんなさい。
なんか、クイズみたいでそうなってしまいましたな。
でも、同じ山だって…これ、山勘かな。
お見事でしたよ。
鈴沼は宮城の最高の景観の場所かなぁって…。
こうしてみると、色麻分岐から鈴沼の直線もありきだなぁなんてね。
前船形山には数年前に私の設置した山頂標識があります。
船形東面の屏風の風景はまだ半分だですよ。
マロ7
2009/07/13 20:35
マロ7さん今晩は。
ブログの速報記事では誰でも山名伏せているので、全然気にしてませんよ。
山名判ったのは”沢を1時間半で登山道と山頂小屋の表記からです。
近県で考えた場合、そんな場所は船形山しかないですからねぇ(笑)
鈴沼は今回訪れませんでしたが、確かに宮城一癒される山岳景観ですね。
前船形山では三角点探したのですが、薮漕ぎが酷く見つかりませんでした(苦笑)
SONE
2009/07/13 21:03
鈴沼の奧からキノコを沢山ぶら下げて来た方がいました。あそこは山菜も豊富でしょうね。
そして熊も対岸に現れるそうですよ。
前船形山の三角点は見つけましたよ。そして標識をぶら下げて来ました。その後、誰かも標識を取り付けたみたいですが…位置が違うようで。
いつかは、晴れた前船から船形山を仰いでみたいですね。(^o^)
マロ7
2009/07/14 06:51
マロ7さん、おはようございます。
船形山は昔はキノコの宝庫だったのですが、広範囲に伐採されてしまいましたし、人も多く入るので、余程山奥に行かないとキノコには巡りあわないですね。
私が一番多く熊を目撃したのは、やはり船形山系です。歩いていた真上の木に登っていた奴もいましたよ(笑)
前船形山の三角点見つけましたか! 晴れた日にまた登ってみたい山頂ですね。
SONE
2009/07/14 07:48
 昨年は小荒沢林道のほうが色麻林道よりも距離が短いのでそちらに回ったら通行止めで、色麻林道で貴重なドライブをしました(笑)。大滝の登山口は雰囲気が良くてまた行ってみたいと思っているんですよ。
 昔(古い山頂小屋だった頃)山形側から登った時、ミネウスユキソウ群生はとても見事で、私の知る限りでも、船形山山頂のミネウスユキソウ群生が一番綺麗ですね〜。(一緒に咲くキバナノコマノツメ・マルバシモツケも好きです)。懐かしく拝見しました。
テントミータカ
2009/07/14 18:53
テントミータカさん今晩は。
私も小荒沢林道が通行止めと思い色麻(岳山)林道を走ったのですが、小荒沢林道は自己責任の範囲で通行可能でした(苦笑)。何でも大滝から2番目の橋の橋脚に亀裂が入っているとか?
私の重いSUVでもビクともしませんでしたよ。
船形山山頂のミネウスユキソウ群落は見事ですね。地味で人気がイマイチの花みたいですが、あそこまで沢山咲いていると凄く綺麗です。
船形の紅葉は素晴らしいので、その節でもまたいらして下さいね。
SONE
2009/07/14 20:17
はじめまして ブログを拝見して当方も下見で小荒沢林道を訪れてみました。09年9月16日現在ゲートは封鎖されています。ワイヤーがかけられてナンバー錠がついていました。MTBだったのでゲートはくぐれましたが車は無理なようです。(ここでレポートしています。http://blogs.yahoo.co.jp/haraiso21)大滝キャンプ場で聞いた話では先日までは大丈夫だったようです。ちなみに問題の橋の亀裂に関しては確認できませんでした。それよりも何かほかの事情があるのかもしれません。このままだと秋の紅葉は升沢から登るか色麻から岳山林道でのアクセスになりそうです。
haraiso21
URL
2009/09/18 02:00
haraiso21さん初めまして。拙ブログにご訪問&コメント頂き有難うございます。
小荒沢林道、走行する車両が後をたたずに通行禁止になりましたか!
登山者の他に、大滝キャンプ場へ水汲みにくる人が多かったのに残念な処置ですね(苦笑)
問題の橋の亀裂は直ぐ上部にある砂防ダムの建設に当って、大型車両が通行したためと思っているのですが? 色麻から岳山林道のアプローチは大変なので登る人は激減するでしょうね。
SONE
2009/09/18 17:54

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2009.7.12 船形山(宮城・船形連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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