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zoom RSS 2009.8.5 不忘山(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2009/08/05 23:08   >>

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宮城県随一の花の名山:不忘山に午後の空いた時間を利用して登ってきた。
例年はお盆の頃に咲く花々が満開状態。南東北の山々は梅雨が明けない内に晩夏の装いになっていた。

【 8/5 不忘山(1705m) 宮城・南蔵王 】
旧硯石キャンプ場〜ガレ場〜不忘の碑〜不忘山〜南屏風岳鞍部(往復)

不忘山は蔵王連峰の最南端にある成層火山である。
万葉集の歌枕にもなっていて、麓の白石市から眺めると、屏風岳の左端にある優美な山容が目を引く。
何時もの年だと6月初旬のハクサンイチゲやユキワリコザクラが満開の時期に訪れるのだが、今年は時期を逸してしまった。しかしこの山は8月中旬にもう一つの花のピークがやってくるのである。
通常はお盆の頃がベストなのだが、山仲間のマロ7さんのブログを拝見すると、今年は既に盛夏の花々が満開になっているらしい。これには慌ててしまった。そこで約28年ぶりに硯石コースから尋ねてみた。

午後12時45分に硯石キャンプ場をスタートする。このキャンプ場は諸般の事情により閉鎖したと表示されていた。
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最初はコナラの雑木林の緩登である。キノコを探しながら歩いていくとアカヤマドリ(直径20cm)を見つけた。
帰りに採ることにして先を急ぐ。
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暗いヒノキの造林地を抜けると急斜面の登りが始まる。この硯石コースはこの急斜面区間を如何に楽して登るかが問題になる。しかし登る人が少ないせいか道は荒れていない。周囲はガスの中で視界は50m程度。蒸し暑さで汗が滴り落ちる。少しジグザグ気味に登っていくと周囲に大きめの岩が散在してくる。
この付近はシロヤシオの純林に近い植生だ。若い頃はシロヤシオの花の咲く時期に歩いているのだが、全く記憶にない。ただ山頂だけを目指す潤いにない山登りをやっていたと痛感させられた。
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急登が終わると再び道は穏やかになる。ミズナラからダケカンバに植生も変化してくる。
落石注意の看板が現れてから小規模なガレ場を二箇所通過。ここで高齢の4人組の女性とスライドする。

今まではひたすら樹林帯の中を登ってきたが、ガレ場が出てくると一気に花の量が増えてくる。
自ずと写真撮影に忙しくなり行程は進まない。撮影順に関係なく適当に紹介したい。

盛夏の花:ノリウツギとミヤマシャジン。
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クルマユリとウスユキソウ。
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トモエシオガマとキイチゴ(これは甘酸っぱくて美味しかった!)
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ここまでの行程で咲いていた他の花 → ヤマユリ、ホタルブクロ、ウツボグサ、カラマツソウ、エゾシオガマ、ウメバチソウなど・・・

途中でパラパラと小雨が降ってきたが、構わず先に進む。
やがて低木から潅木に樹林が変化すると広大なガレ場の登りとなる。ここから真の花の山旅が始まる。
今までこのコースを8月に登ったことはなかったが、ミヤマシャジンとイブキジャコウソウが一面に咲いているのは見事と言うしかない。
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この頃から雲の上に出て景色が広がる。見上げると不忘山山頂が近くに見える。(前景はミヤマシャジン。)
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西側には今年2月に登ったフスベ山が、沸きあがる雲間に見え隠れしている。
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平日+午後遅い時間なので、誰もいない山を楽しみながら登って行くと、不忘の碑に着いた。ここから右に白石スキー場へのコースが分岐している。
そこから先はさらに花の種類&量が増えていく。イワインチンとミヤマアキノキリンソウ。
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ホタルサイコとエゾイブキトラノオ。
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ミズギボウシは登山道の脇に一面に咲いていた。
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そして不忘山山頂に到着。ガスが上がってくる前に大若沢源頭の花々にご挨拶するため、山頂を素通りして南屏風岳の鞍部に下りていく。屏風岳を背景にして、この時期一番メインの花:エゾイブキトラノオを撮る。
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山頂付近に咲いているキバナノカワラマツバとイワオウギ(終盤)。
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小さな岩場交じりのヤセ尾根西側の風衝草原には蔵王連峰随一のお花畑が広がる。
例年より10日前後早く見頃の時期を迎えた花々。エゾイブキトラノオが風に揺れている。
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ミヤマシャジンも一面に咲いている。
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日本の色彩美を感じる色合いのお花畑。素晴らしい花々の競演が目の前に広がっていた。
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その他の花としては ミヤマキタアザミ、ハクサンフウロ、トウゲブキ、ミヤマトウキ、シラネニンジンなど・・・

お約束の鞍部まで降りて不忘山を振り返る。ここから見た山頂はアルペン的景観に溢れている。
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時間的に南屏風岳までは行けないので、鞍部から山頂に戻って休憩した。
猛暑の年だと標高が低い関係で暑さを感じる山頂であるが、今日は涼しく心地よい風に吹かれてのんびりする。
樹林帯の登りが蒸し暑かったため、山頂で飲むビールの旨いこと・・・
下界は雲の下で全く見えないが、稜線まで湧き上がっては消えてゆく雲の動きを見ていると飽きることがない。
凄い数のトンボの群れが飛び交い、嫌なブユも一切いない落ち着く山頂であった。

あまりに居心地が良いので立ち去り難い山頂を後にする。帰り際に水引入道の写真を一枚撮る。
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不忘の碑まで下ってくると、秋の様に澄んだ青空が広がっていた。
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そこから下部のガレ場は慎重に下る。ピンクのミヤマシャジンを見つけて嬉しくなる。しかしながら紫・薄紫・白・ピンクと個体によって千差万別の花の色を持つ変った花である。

中段の小規模なガレ場のところでコーヒータイムとした。明るいうちに下れる目途が付いたので急ぐことはない。
ここから再び蒸し暑い雲底に入っていくのである。

ガレ場とその後に続く石ゴロの斜面が終わると歩き易くなり、下りのスピードも速くなる。
シロヤシオの林を抜けてヒノキの植林地に入ったところで、香ばしいキノコ臭が何処からか漂ってきた。
その方向に向かって少し藪漕ぎで雑木林の中に入ってみるが、理由は分からなかった。
この時分はガスで視界が30m程度に悪くなっており、捜索には危険があったのもやめた理由である。

しかしキャンプ場に近くなると視界は良くなり、コナラの林を気分よく下っていった。
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閉鎖されたキャンプ場だが、トイレ脇にある水道は健在で、塩からくなった全身の汗をふき取って車に戻った。
午後4時45分。4時間の軽い山歩きだったが、花の名山を充分満喫できた。
そして七夕祭りの前夜祭(花火大会)で賑やかな仙台へ車を走らせたのである。


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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
いい不忘山でしたね。
こんなに花が咲いてたなんてビックリしましたよ。
それにしても、スピード登山はぶったまげますねぇ。
アカヤマドリはゴチになりましたか(ヘ。ヘ)
マロ7
2009/08/07 07:12
閉鎖のキャンプ場、水が出るということは
個人の責任とモラルにて使用可能ってことかなあ?
アカヤマドリ喰った? ウゲエ〜どうだった??
こちら近所の公園はヤマイグチの畑になってるよ(1坪に20本くらい)
毎年増え続けてるねえ(勇気だしてバターソテーか!?)
タッシー
URL
2009/08/07 10:16
マロ7さん、こんにちは。追っかけで不忘山登ってきちゃいました(笑) 
8月の不忘山はいいですね。ハクサンイチゲばかりが目立つ6月と違い、色とりどりの花々がごちゃっと咲いていますからねぇ〜。
花を中心に80枚以上写真撮りながらでしたので、これでもゆっくり登った方ですよ。
アカヤマドリ、見た目は良くないけど食べてみたら結構いけました(笑)
SONE
2009/08/07 12:17
タッシーこんにちは。
あのキャンプ場は雑木林に囲まれて感じがいい所だよ。トイレ付き炊事場なしだけど...
アカヤマドリ、傘と茎の食感が全く違うキノコだったね。でも状態の良いものは中々見つからないので、そんなに食べられるキノコじゃないねぇ。
あの公園は犬の散歩場なので、おしっこかけられている公算が高いね(笑)
今度偵察してみるかな???
SONE
2009/08/07 12:24
こんばんはSONEさん。
オイラも8/1に不忘山に登りましたが、花の種類が多くてついつい足を止めてカメラを構えてしまいますね。
ところで教えていただきたいのですが、SONEさんがミズギボウシとされている植物をオイラも見ました。
オイラもブログに載せたのですが植物名がよく分からず迷いました。
いろいろ調べた結果、おそらくコバギボウシであろうと思いましたが、今ひとつ自信がありません。
こちらでミズギボウシとあったのでますます自信がなくなりました(笑)
葉の形がカギのような気もしますがどうなんでしょうか?

※今日ebiyanさんのところに行ってきましたが、ずいぶん良くなってきたようです。
 予定どおり今月いっぱいで退院できるようです。
トラ
2009/08/22 23:29
トラさんおはようございます。
あの花園を見てしまうと、写真を撮らない人はいないでしょうね(笑)
山頂直下に咲いていたギボウシの件ですが、私も最初コバギボウシと思っていました。
ギボウシの仲間は多種ありますので、自信が持てず東北の花の山を案内している書籍を確認しましたところ、不忘山にミズギボウシの表記がありましたので、ただ単にブログに載せた次第です。実際私もこの点については未だにあやふやな状態です(苦笑)

ebiyanさんのお見舞いに行かれましたか。確かに大分よくなられたみたいですね。
しかし退院されても3ヶ月程度は肩に負担をかけてはいけないそうですよ。
sone
2009/08/23 06:20
そうですか不忘山にミズギボウシの記述があったのですか。
この件についてはオイラももう少し調べてみたいと思います。
とは言ってもにわか高山植物愛好者のオイラなのでたかがしれていますが(笑)
トラ
2009/08/23 19:24
トラさんおはようございます。
上記の本ですが「花の山旅1:北海道と東北の山々」山と渓谷社(昭和56年)と言う廃盤の古い本です。
ただこの本の他の山で間違った花名の記載も見受けられましたので、ミズギボウシについても余り自信がないのですね。今現在では花終わりましたでしょうから、現地に行って花の詳細確認も出来ないし・・・
それにしてもギボウシは微妙な違いだけで名前が異なるので、判別が難しい花ですよね。
SONE
2009/08/25 10:32

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