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zoom RSS 山が悲鳴を上げている! ナラ枯れの現状

<<   作成日時 : 2009/08/29 09:55   >>

驚いた ブログ気持玉 256 / トラックバック 0 / コメント 21

仕事の研修の帰り、山形県小国町の祝瓶山に登ったが、静かな山間の町周辺の山々は驚く程の状態になっていた。
未だ晩夏の時期にもかかわらず、紅葉の終わりみたいに枯葉と化している木々が山肌を覆っている。
その原因はナラ枯れである。私自身、一登山者として見過ごせない山の荒廃の現状を考えてみたい。

先ず下の写真を見て頂きたい。国道113号線沿い:小国町伊佐領付近の山肌である。
ミズナラの木が晩秋の様に茶色く色付いている。小尾根全体に被害を受けているのが分かる。
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大規模林道沿いにある立ち枯れたミズナラ。
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小枕トンネル付近から西側:石滝集落付近を見下ろす。山麓に近い場所ほどナラ枯れが進行しているのが見て取れる。
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私自身がナラ枯れ被害に初めて気がついたのは2004年の秋、新潟の日本平山に登った時である。
ミズナラの巨木の大半が立ち枯れ、山は悲惨な状況になっていた。その時出逢ったマイタケ狩りの男性は「このままではマイタケは一切採れなくなる。」と嘆いていた。
そして次にビックリしたのが2006年の夏、月山に登りにいった時、最上峡全体に広がる枯れたミズナラを見て、これはただ事ではないと言う思いが広がったのである。


ナラ枯れとは

コナラやミズナラ、シイやカシ、そしてクリなどが集団で枯死する被害(ナラ枯れ)は、カシノナガキクイムシと言う甲虫及びその虫に共生しているナラ菌(ラファエレア菌)が引き起こしている。
 カシノナガキクイムシは体長約5mmの小さな虫で、そのメスはナラ菌というナラにとっての病原菌を運ぶのである。

カシノナガキクイムシは6月(〜8月)に繁殖のためにナラに穿入し、7月(〜9月)に木を枯らすと、翌年の6月(〜8月)に羽化した新成虫が枯れたナラから飛び出していき付近の健全木に集中穿入する。
カシノナガキクイムシは樹幹下部(約1.5mの高さまで)に集中して生息し、木屑が被害木から散乱するのが犯された木の特徴である。

木に穿入するのはオスが最初で、その際、集合フェロモンを出すため、多くのカシノナガキクイムシが1本の木に穿入する。虫の穿入後ナラ菌に犯された木々は水分を運ぶ道管が破壊される為、目詰まりを起こして7月から9月に急激に木は枯れてしまうのである。
カシノナガキクイムシに共生しているナラ菌は、虫がナラに穿入した後にAmbrosiaと言う菌を作ってくれる。そのアンブロシア菌を食べてカシノナガキクイムシは育つのだ。

              写真はカシノナガキクイムシ。(写真:asahi.comより)
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ナラ枯れ被害地域の現状

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ナラ枯れの被害はここ数年で過去に類を見ないほど拡大している。
現状では日本海側を中心に北部は秋田県仁賀保付近、南部は鳥取県まで。
太平洋側では福島県。愛知県・三重県・和歌山県・高知県・宮崎県・鹿児島県など23府県に広がっている。

過去の文献によると、1952年の兵庫県が最初で、山形県でも1973年に発生記録があるが、これらは数年で収まっている。しかし1980年代に西日本で大量発生し、徐々に日本海側を北上、2000年には福島県に広がり、現在は会津全域に被害が及んでいる。
山形県の被害については2005年度に最上峡を中心に被害が深刻化し真室川町も蹂躙された。その同じ時期に小国町へも侵入している。
そして2007年に最上町、舟形町・大蔵村に広がり、2009年度に長井市・飯豊町・川西町などに被害が及び、民有地では山形市や上山市、米沢市、南陽市でも確認された。
来年には脊梁である奥羽山脈を越えて宮城県にも被害が及ぶ事は必至である。

(写真:asahi.comより)







ナラ枯れ被害は何故拡大したか?

カシノナガキクイムシは昔から日本にいる昆虫で、ナラ枯れも古くから知られていた。しかし過去の被害は散発的で、これほど激しい被害を出すことは一切なかった。
では何故この様な激甚被害が発生したのだろうか?
この主な理由はナラの木が利用されなくなって高齢化・大径化したことが大きいと考えられている。カシノナガキクイムシが好む樹齢50年以上の大木は、昔は薪や炭として使われていた。しかし60年代以降に燃料が石油中心に移ると利用されなくなり、近年はカシノナガキクイムシの繁殖に適した老木に成長しているのである。
また他の要因として公園整備が進み、カシノナガキクイムシが好む太い木が多く残った事。
そして地球温暖化の影響でカシノナガキクイムシの活動範囲が広がったとの指摘もある。


ナラ枯れの何が問題なのか?

ナラ材の用途の低下により一見問題が無い様に思えるナラ枯れであるが、被害の最前線にある山間地では深刻な問題が発生する事が予想される。

まず被害は、ミズナラ帯を中心にミズナラの附存量の多い森林で発生し、移動する。
ミズナラは上層の大きな直径の立木から枯死し、激害林では上層の林冠が消失して、異様な景観の森林になる。
⇒ 国立・国定公園や森林公園などの景観を著しく阻害する。

ナラ類を主とした森林は、被害林のみならず健全林でも稚樹による天然更新は難しい。
以上の被害の進行により、ナラ類の種子(どんぐり)散布が実らなくなり、熊などの野生獣類や昆虫等の食料が激減する。
⇒ 生態系の維持が出来なくなる。そして山中での捕食が出来なくなった動物が近隣の農作物を荒らす被害が出る。

ナラやクリなどの高木層の消失により、傾斜地の土壌の安定や保水力が損なわれる。
⇒ 局所的な土砂崩れや土石流の恐れが高まり、簡易水道の水質汚染の懸念が高まる。

この他に考えられる問題としては、ナラ類の消失により、山間地の収入源の一部であるマイタケ等のキノコの収穫量が著しく減り、原木ナメコや原木シイタケのほだ木の供給にも影響を与える。

我々、登山者にしても被害地域の山に登るとき、特に強風時には注意が必要となる。枯死したミズナラの枝や幹の落下や、そして枯死木本体が倒伏する危険性を秘めているのだ。


ナラ枯れ防除にはどう言う方法があるのか?

これは非常に難しいのが現状である。
マツノマダラカミキリ媒介者として 日本のマツ属樹木に激害を起こしているマツ材線虫病を想起して頂ければ、その対策が難しい事はよく理解できる。
「マツ枯れ」の被害は各行政機関の努力にもかかわらず、2007年までに青森県と北海道を除く全都府県に広がっている。マツノザイセンチュウが感受性マツに侵入すると、まず樹脂滲出が停止し、次いで仮道管の閉塞によって材の通水阻害が生じ、最終的に萎凋枯死に至る。これに媒介者となるマツノマダラカミキリと Ophiostoma属などの青変菌が関与した感染サイクルによって大流行が生じた。

ナラ枯れも媒介する昆虫と菌を置き換えただけで、発生メカニズムは素人考えでは近い気がする。
「マツ枯れ」の被害の最前線の山に登っていると、枯れた松を伐採し、輪切りにして殺虫剤をかけてからビニールで覆う方法で「マツ枯れ」の拡大を防いでいる作業が見られる。

ナラ枯れも同じ様な方法で拡散防止できるが、マンパワー、作業人員が必要なため伐倒には制約がある。京都の東山で80本の被害木を伐倒するのに500万円の費用がかかったらしい。
伐倒した場合はチップ工場等へ搬出後に破砕処理し、残った伐根部は上記薬剤注入を実施している。

そこで現在では立ち木状態のままドリルで穿孔(径10.5mm、深さ25mm)し、NCSくん蒸剤を2ml注入する方法がメインで行われている。地上1.5mまで処理し、90%のカシナガを殺すことができると言われている。。


しかしながら広大な山中全域に広がったナラ枯れを、上記の方法で防除するのはとても出来ない相談だ。
急峻な渓谷の奥にある枯死したミズナラなんて、ベテランの林業関係者でも近づけるものではない。

そこで現在、山形県森林研修センターにて研究中の方法が、合成フェロモンによるカシナガの誘引捕殺作戦。人工的に合成した集合フェロモンを用いて、殺菌剤を注入した「おとり木」に成虫を大量におびき寄せて捕殺するのである。
森林のどの位置に、何本設置すれば被害を抑えられるのか、現在実地研究しているらしい。



何故、ここまでナラ枯れ被害が拡大しても有効な対策が打ち出せなかったのか?

国や行政、そしてマスコミ全体がナラの木の重要性を認識していない事が原因と考えられる。
その背景にはナラ材の用途の低下が関心の低さにつながっているように思われるが、過去のブナ皆伐時代と同じで、森林の持つ総合的な生態系保全の理念が欠如している政治に一番の問題があると思う。
現在の林野庁の貧乏財政では、ナラ枯れ防除への充分な予算措置がとられていないことが考えられる。
本来は国土保全の見地から考えても国土交通省が主体となり、道路や砂防ダムの予算を削っても、その対策に当らねばならないのに、縦割り行政の歪が出ている例だ。
恐らくナラ枯れに起因した土石流などの発生により、尊い人命が失われ、マスコミ等が初めて騒ぎ出してから手を打つのであろう。しかしその時には取り返しのつかない事態になっていると思う。



対策は今からでも遅くない。山が悲鳴を上げている。

どうせマスコミはこんな地味な問題を取り上げる事はないであろうから、被害地域の各市町村の首長が連名で国に働きかけるべきだ。この対策、別の目線で見れば短期的には新規の公共事業になり得る公算大ですよ。
それに地方切捨ての最大のシンボルと成り得るのではないでしょうか?


以上の記事は下記のホームページを参照、引用しました。
●山形県ホームページ http://www.pref.yamagata.jp/regional/syonai_bo/bussiness/farm/7337050naragare.html
●asahi.com      http://www.asahi.com/special/isan/TKY200607260368.html
●山形産業資源研究所 http://homepage3.nifty.com/akiraikeda/naragareoguni.html

そしてブナにも深刻な問題が!

最近月山周辺の山に登ると、ブナの木の葉が茶色に変色する「ブナの葉枯れ」が大発生していることが分かる。
山肌一帯のブナが一挙に葉枯れした個所もあるなど、被害面積は大規模だ。
現在、山形県で被害が確認されているのは、鶴岡市田麦俣の湯殿山スキー場付近をはじめ、庄内町立谷沢、酒田市八幡地区青沢と同市平田地区の田沢川ダム周辺の4カ所。8月下旬ごろに標高500メートル以上のブナの葉が黄色に変色し、9月上旬になって茶色に枯れ始めたという。

「ブナの葉枯れ」の原因は体長約6・5ミリの「ウエツキブナハムシ」の幼虫がブナの葉を食い荒らす為である。しかし大発生の原因については分かっていない。
庄内地方の広葉樹林は、数年前からの「ナラ枯れ」被害に加え、ブナ枯れのダブルパンチに襲われている。
この被害が収まるまで1〜2年かかると言われているが、木が枯れることはめったにないので放っておいても大丈夫だそうである。(でも光合成を阻害されるのだから、木の成長に影響を与えない訳はないのでは???)

木が枯れないなら問題は無いと思うが、話はそんな単純な事ではない。紅葉前に葉が枯れてしまうので、秋の観光シーズンに集客が望めなくなる恐れがあるし、それ以上に心配なのが、葉が喰われたブナが潤沢に実を供給できるのであろうか? この点は調べても良く分からなかった。
山の動物達の重要な食料であるナラの実とブナの実が両方駄目になったら、動物達に生きる術はない。
早く被害が収まってくれる事を祈るばかりである。

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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
最近はブナハムシにばかり目が行き、ナラ枯れ少し忘れかけておりました。
完全に枯れてしまうし、ミズナラは急斜面に多いので、枯れてすぐにはまだ根が
しっかりはっているものの、いずれ枝折れ、倒木、土砂崩れを招きそうですね。
ウエツキブナハムシの拡散は思ったよりひどく、月山、鳥海山は全域でしょう。
丁周辺もかなりやられていました。
山頂部まで成虫が大量に飛んできて広く拡散し、ブナ林に到達したものは(雪渓
で大量に死んだり、灯りにひかれて建物で大量に死んだりもします)、びっしり
と産卵し、そこから真っ黒な幼虫が孵化して道の上、木の幹を恐ろしい数ぞろぞ
ろ歩いています。
2,3年で落ち着くという説ですが、月山では既に3年目です。枯れ死しないという
のが救いですが。
47号沿いはナラ枯れとブナ枯れのダブル攻撃で悲惨ですね。
ブナは、春の花つきはよかったですが、青いうちにだいぶ落ちてしまいました。
以前、ブナ凶作の年には、クマがミズナラにたくさん熊棚作っていました。
昨秋はどこもかしこもブナに熊棚が目立ちましたが、今年は厳しいでしょうかね。
まるまるころころとして冬眠させてやりたいのですが。
あかねずみ
2009/08/29 12:00
あかねずみさん、こんにちは。
あかねずみさんのフィールドである月山周辺はブナの卓越林なので、自ずとウエツキブナハムシの被害に目が向いてしまうのはよーく理解できます。
ブナの葉枯れは現在、月山と鳥海山、そして丁山地にまで及んでいるのですか(驚)
枯死しない故に自然に終息するのを待つしかないんですかねぇ〜(哀)
今年はブナの豊作と思っていたら、実際はそうでもなさそうですね。熊の秋の食料はブナ&どんぐり&クリが主体ですが、ナラ枯れとブナ枯れが一度にある現状で、熊たちが生き残れるか、とても心配です。
山に食べ物がなくなると農作物を荒らすのは、彼らが生きていくために本能としてやっている訳ですが、そうなると有害獣として駆除対象となってしまうし・・・
このままナラ枯れを放置しておいたら、日本の山は熊も住めない寂しい山になってしまいますね。
SONE
2009/08/29 13:43
こんばんわー。

この前、湯殿山に登った時にも ずいぶんとかれた葉っぱをつけた木が増えてるなー。
そういえば、去年もこんな感じだったような…?とは 思ってましたが、
木の病気なんですね。

勉強になりました。
マス
2009/08/29 19:17
ナラ枯れは、別のブログでも…
@ ナラ枯れの原因:ナラ菌が樹幹内で繁殖し木を枯らすもので,菌はカシノナガキクイムシ(5cm)に共生し運ばれる。
A 平成5年ころ山形県朝日村で始まり全国的に広がった。宮城県・岩手県・青森県以北では今のところ発見されていない。
B ミズナラが一番弱く、コナラ・クリにも被害が始まっている模様。ブナにも被害が及ぶ恐れがあるが、枯らすほどのことはないだろうとのこと。
C 防除方法:平成12年に病原菌が同定され、効果的な防除方法が発見されていること。

我われに今出来ることは!!!!
 早期に発見し対策を講ずることが何より大切のようです。被害を発見した場合、県に連絡しましょう。特に、まだ被害が報告されていない、北3県に入山した時は気をつけたいと思います。山形の最上地方に来ているので鳴子地域が危ない・・・船形も・・・。だなんて(▼▼)

海岸の松食い虫も対策のしようがないくらい。枯れてからの伐採なんですよね。
一番大変なのは森の生物、そして森から恩恵を受けるすべての生物かな。
こうなると、海にも影響大だね。
マロ7
2009/08/29 19:59
soneさん、今日はトイシ沢覗いてきました。
鬼のカケハシ春とは違った雰囲気ですから見てください。
掲示板に貼っておきます。

その帰りに三ノ俣まで水汲みに行きました。
晴れ上がった鳥海山の姿は見事に真っ赤(と言うより真茶色)でした。
全部です。どこもかしこも、もう全木枯れています。
緑色しているのが他の広葉樹か植林された針葉樹です。
不思議に思うのはあかねずみさんと違い
一匹もウエツキブナハムシの姿をみていないことです。
広大なブナの林の葉の数とは天文学的な数字でしょうに
それを食べつくすブナ虫の数を想像すると体がかゆくなってきそう。

マロ7さん、森だけでは済まないよね。
全ての生態系に影響が及びそうですね。



今年はブナ飯食えんとね。
鯛金
2009/08/29 20:30
鯛金さん、時期と場所の問題だと思いますよ。
ウエツキブナハムシの成虫は8月上旬に拡大散布するようで、その時期はとんでも
ない量飛び回っていて、鳥海山頂でも、月山山頂でも歩いているとぶつかってきま
した。トイレや山近くの宿などは灯火に集まるため、朝の掃除が大変だったよう。
今は真っ黒な幼虫がまだ動き回っていますが、ほとんどは葉の上にいますから、
目につかないのでは?でもよく見ると、地面に、幹に、笹の上に、真っ黒くろすけ
が蠢いていますよ。
葉っぱに積もっている細長い茶色の物体は、幼虫の糞です。すさまじい量です。
風が吹くと茶色の風となり、全身粉まみれになります。
これから8月に分散した成虫がまた産卵、それが孵化しますから・・・ううっ。
たぶん糞は見ていると思いますよ。茶色の粉。そしてみなさん、少しは吸ってる
ことでしょう。やれやれ。
あかねずみ
2009/08/29 20:55
マスさん今晩は。
地球温暖化の弊害が身近な山にも及んでいるのですかね?
それより山が生活の場から遠のいてしまったためかもしれませんね。
余り詳しい記事ではありませんでしたが、ご参考になって嬉しいです。
SONE
2009/08/29 21:22
不思議に見てないねえ・・・。
7/25鶴間池、8/1湯の台コース、8/9大平コースと歩きました。
わざわざ車から下りてブナに寄って見るんだがな〜にもいないんだよねえ。
飛んでいるのも見ていないだよねえ。
これから産卵、うか(変換しません)ですか。
真っ黒い毛虫ですか(これ駄目なんです、吐きそう・・)。
山行くの止めようかな(笑)
鯛金
2009/08/29 21:33
マロ7さん今晩は。
別のブログにも記事ありましたか。私以外にもこの問題をドンドン書いて欲しいです。
小さな意見ですが、登山者皆んなで考えるべき問題とも思っています。

そうそう「宮城県林業技術総合センター」のHPにナラ枯れ被害情報フォームがあり、ナラ枯れ情報を連絡できます。URL http://www.pref.miyagi.jp/stsc/naramap/nara1.00.html
早晩、宮城県にも侵攻しそうですので、見つけた場合には早期の連絡が必要ですね。

それにしてもミズナラの大木は生き物にとって一つの宇宙だと思うんです。
人間にとってはたかが木ですが、それが枯死する事によって、小さなうねりが大きな高波になる様に周辺環境を変貌させる事がないとは言えませんね。
SONE
2009/08/29 21:36
鯛金さん今晩は。ふたつ纏めてコメントします。
鬼のカケハシの写真、拝見しました。春とは雰囲気がぜんぜん違っていますね。
秋の紅葉も素晴らしいでしょうね。

三ノ俣と言いますと、鈴木小屋付近の見事なブナの森も壊滅的打撃を受けているんでしょうね。
良く考えてみると、私もウエツキブナハムシの毛虫は記憶がないんです。高木の樹冠付近にいるからですかね。それとも単に注意力がないとか・・・(苦笑)
今度ブナの葉枯れの森に入ったら観察してみたいと思います。
でもおっしゃる通り月山、鳥海のブナの森を覆いつくす虫の数、想像も出来ません。
その事分かったら、虫嫌いの登山者は行く気が無くなってしまうかも・・・(苦笑)
SONE
2009/08/29 21:47
あかねずみさん、再び今晩は。
そう言えば、寒江山の山頂でトンボに混ざって無数(凄い量)の羽虫が飛翔してましたよ。
もしかしてあいつがウエツキブナハムシだったのかな?

>葉っぱに積もっている細長い茶色の物体は、幼虫の糞です。すさまじい量です。
>風が吹くと茶色の風となり、全身粉まみれになります。
ぎょえぇぇぇぇぇ。それ知ってたらブナの森で涼しい風に吹かれてお弁当を使う・・・なんてのは出来ませんね(苦笑) 喘息やアレルギー体質の方はヤバイかも・・・
国立公園の管理者は入山者の健康面で、ウエツキブナハムシの糞が身体に及ぼす影響を調べる事が必要な時期に来てますね。
SONE
2009/08/29 21:57
紅葉もいいだろうねえ。
キノコもあるかな?
ヒラタケを少々いただいてきましたよ。味噌汁で食べました。

ブナが他の広葉樹や針葉樹との違いがハッキリしているのは近めで見た場合です。
里からみた時はお山はブナ林一帯は線を引いたみたいにはっきりしてます。
鈴木小屋周辺も同様でまるで茶色の筆でなぐったような見事さです。
でもそのうえの高度のあるあたり、緑色の部分は潅木帯だろうか笹原なんだろうか。

ああ、毛虫想像しただけでも、、、イヤ〜大嫌い!
鯛金
2009/08/30 00:24
鯛金さんこんにちは。
あそこならキノコあると思いますよ。

やはり鈴木小屋付近もブナの葉枯れで茶色になっていましたか(哀)
あの上部は潅木帯になりミヤマナラやミネカエデが多いので被害が無いんでしょうね。
ある学説ではナラ枯れは標高800m以上では発生しないと言われています。

しかしながら毛虫の数、想像を絶する量ですね。1haの範囲にブナが100本、一本の木の葉が20万枚と仮定し、葉っぱの8割に毛虫がいるとすると、1ha当りで1千600万匹!
鳥海や月山のブナの石高は不明ですが、考えただけで鳥肌が立ちます。
SONE
2009/08/30 17:14
ヤフーでの記事から飛んできました。
こんな現象が起こっているなんてまったく知りませんでした
記事によるとフェロモンによる害虫の誘導は、まだ先の話のようでそうしている間にも
多くの木々が立ち枯れしていくのでしょうね。
地球温暖化と同じで今すぐやらなければならないはずなのに気づいたころには
山に落葉樹の木々が無くなり、植林の杉の木くらいしか残らないのかも
数年後、山がやせて大変なことになるのが心配です。
ヤフーのリンク
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/ecosystem_protection/
けろけろ
2009/10/19 12:23
けろけろさん、ご訪問&コメント有難うございます。
この記事以降に奥羽山脈の山を歩きましたが、船形連峰や二口山塊まで被害が出てきています。
今年はコナラのドングリが豊作で、山の獣達は一息つけたみたいですが、早く対策を打たないと大変な事になってしまいますね。国の予算を早急に回して対策を打って欲しいものです。
SONE
2009/10/19 18:29
突然のご案内で失礼いたします。

ナラ枯れの記事を拝見して投稿させていただきます。NPO法人森びとプロジェクト委員会事務局の小黒と申します。

このたび、私どもはナラ枯れを初めとする森林の衰退・荒廃が目に余る現状に声をあげるため、次のようなフォーラムを開催することといたしました。遠方ではございますが機会がございましたら、是非ご参加ください。

第2回森と生きるキャンパスフォーラムin早稲田
日時 11/29(日) 10:00〜17:00
場所 早稲田大学国際会議場「井深大記念ホール」
主催 NPO法人 森びとプロジェクト委員会
詳細はお手数ですがこちらをご覧ください。
http://www.moribito.info/plan2009/forum.php
NPO法人森びとプロジェクト委員会事務局
2009/11/22 11:04
小黒さん、第2回森と生きるキャンパスフォーラムin早稲田へのお誘い有難うございます。
詳細のHP拝見させて頂きました。森の荒廃を政治のレベルまで訴えるよい機会ではないかと思います。
お考えには私も賛同いたいます。
しかし残念ながら29日は山仲間との山行予定が入っていて参加が難しい状態です。
フォーラムでの活発な質疑応答の様子は、御HPでご紹介されると思いますので、後にそれを拝見させて頂きたく存じます。
SONE
2009/11/23 16:59
soneさん、ご返事有難うございました。おかげさまをもちましてフォーラムは大変な熱気を持って終了することができました。フォーラムの様子は今後も詳しく紹介してまいりますのでご覧いただければ幸いです。ご意見なども是非お寄せいただければ嬉しい限りです。soneさんのような方々と力を合わせてさらに活動を進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。


個人的には東北の山がとても好きなので、soneさんのHPを羨望をのマナザシで眺めさせていただいております。
NPO法人森びとプロジェクト委員会事務局
2009/12/05 16:28
NPO法人森びとプロジェクト委員会事務局殿こんばんは。
フォーラムの様子、ご紹介された分は「森人ブログ」にて拝見させていただきました。
「日本の森を60年前に戻せ!」とは本当に共感できるメッセージですね。
今後は拙い私の意見などもコメントさせて頂く機会があると思います。今後とも宜しくお願いいたします。

私の拙ブログを羨望の眼差しで見つめられるとお恥ずかしい限りですが、未だに豊かな自然が残っている山域も多い東北地方に暮らせて幸せだなぁと日々感じております。
SONE
2009/12/05 18:52
近隣に生まれ育ち都内に暮らしているものです。伊佐領付近は酷いですね。もう少し標高が高い実家のほうはまだなので、予防をするよう声掛けしてます。県で対策補助事業があるらしいです。しかし、色々調べたり聞いた話だと特効薬がないと厳しいですよね。私ができることと言えば、知り合いの研究者を当たって特効薬を開発してもらうことでしょうかね・・・とにかく身を切る思いで見ているので、やれることから頑張ってみます。
小国生まれ
2010/11/07 01:40
小国生まれさん、コメントありがとうございます。
生まれ故郷の山の荒廃は居たたまれない気持ちでしょうね。
特に川に沿った集落周辺が酷い状態になっています。
今年は奥羽山脈を越えて宮城県まで被害が及んできました。
今は被害を受けた木を伐採するのが中心みたいですが、拡大のペースに全く追いついていないです。
特効薬もしくは殺虫剤の開発が早期に望まれるのですが、国は全く動いていませんね。
個人の力ではどうしようもないところまで来ているのですが・・・
SONE
2010/11/07 18:13

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山が悲鳴を上げている! ナラ枯れの現状 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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