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zoom RSS 2009.11.1 怪峰オボコンベの秋(宮城・西部)

<<   作成日時 : 2009/11/02 11:24   >>

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宮城県随一の鋭鋒:オボコンベ。変った名前だが、漢字表記は「産子負山(おぼこんべ)」となる。
オボコオブイが次第にオボコンベに転化されたらしい。
以前は道がなく、北面の沢筋と辿って山頂に至っていたが、最近はガイドブックにも紹介され、多くの里山派が訪れる様になった。今回はワンパターンながら大好きな西の森沢ルートを辿って、オボコンベの秋を楽しんできた。


【 5/18 オボコンベ(約600m?) 宮城西部 】
尾根ルート登山口〜滝倉沢〜西の森沢〜589m独標〜オボコンベ〜桐ノ目沢道分岐〜桐ノ目沢二股〜オボコンベ登山口〜林道経由:尾根ルート登山口

朝9時に尾根ルート登山口を出発。朝から生暖かい強風が吹き荒れている。夕方には雨になる天気予報だ。
駐車地点から旧ブル道を本砂金川まで下り、川を渡渉する。周辺の紅葉は盛りを向かえている。
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遡行する滝倉沢は通い慣れた沢なので、今回は地図も持たない気楽旅。
延々と続く滑床が持ち味で、各所で崩落が起こり倒木が多いメインルートと比較すると、爽快な沢歩きが楽しめる。
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山居沢が右から流入するが、左が本流である。因みに山居沢は最後まで詰めると急峻な土壁になり行き詰るので、安易に遡行しない方が懸命だ。

本流は水量が少なくなり、狭い滑床の歩きとなる。
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右岸の崩壊地を落石に注意して足早にぬけると、右から西の森沢が流入する。
西の森沢に入ると最初のうちは倒木がうるさい登りとなる。やがて滑滝もでてきてやっと沢登り気分になる。
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源流に近づくと小規模な二股になるが、そこは左手の階段状の滝を登る。
その後に比較的大きな滝が2連続で現れる。最初の滝は右の水流脇を簡単に登れる。
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2つ目の滝(7m程度)は左側の草付急斜面を小さく巻いた。
滝場が終わると水量は一気に減り、溝状の沢筋を登っていく。ここまで来れば稜線は近い。
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途中から沢を離れて右手の斜面を登る。小笹が茂る雑木林の登りは快適だ。薮漕ぎなしで稜線に抜ける。
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稜線まで出てしまうとオボコンベ山頂は指呼の距離なのだが、久しぶりにオボコンベの姿を南側から眺めたくなってしまい、バッチリ見えるポイントを探しながら山腹の薮をトラバースしていった。
しかし梢越しに見える場所しかなく、仕方なく以前見つけた崩壊地の中にインゼル状に残った岩場まで行ってみる。
そして見えましたオボコンベが。この方向からだとオボコンベは岩稜である事が分かる。左手に見えるマンモス岩の鼻が良く確認できた。でも凄い人数の登山者が登っていた。
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広く撮った絵がこちら。奇怪な岩峰と紅葉のコラボが素晴らしい。
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インゼル状の岩場を離れて、木に掴まりながら急斜面を登り南のピークに辿り着く。折からの強風が襲ってきた。
枯葉がザーと音を立てて舞い散る。オボコンベ山頂にいる大パーティとのバッティングを避けるために、風に吹かれながら南のピークで休憩した。雑木林の紅葉が美しい。
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南のピークからは、ほぼ平坦な稜線を三森山分岐まで歩く。最初は三森山まで往復する予定だったが、気が変って止めにした。強風をおして余り展望がないそこに行く気がしなかったのだ。

三森山分岐からオボコンベまでの道は小笹が茂って、ほぼ判読不能の状態になっていた。極々僅かに残る踏み跡を辿って手前の589m独標まで歩く。この付近では今日一番の紅葉が見られた。
サラサドウダンとカエデ類の紅葉に足を止めて見入ってしまう。
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オボコンベの基部まで辿り着く。そっちの方向に刈払いの跡があるので、岩場の下まで行ってみた。
岩場は逆層のフェースで、岩質は脆い安山岩。クライミングルートはマンモス岩周辺にしか見出せないであろう。
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最後の登りを山居沢の深い切れ込みに注意しながら登ると、オボコンベから北側に伸びる尾根コースに出る。
北尾根の紅葉と鷹の巣山の姿に目を見張った。
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短い鎖場を登るとオボコンベ山頂に着く。丁度大人数のパーティが下った直後だった。
誰もいない山頂で周辺の景色を写真に収める。桐ノ目山の三角錘の山容は何時見ても惚れ惚れする。
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西側には相ノ峰の奥に仙台神室の姿が。しかしヘイズが出て蔵王連峰などの山々はボンヤリとしか見えなかった。
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強風の山頂は落ち着かないので、写真を撮っただけで下る。
南側の谷筋の紅葉は落ち着きのある色合いをしていた。
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マンモス岩とは誰が命名したのであろうか。正式には天狗石橋と言い、鼻の部分が石橋になっている。
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マンモス岩の西側基部からオボコンベを振り返る。ガイドブックなどにも紹介されているアングルだ。
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今度は西側から見たオボコンベ。見る角度によっていろいろに姿を変える。
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下りながら桐の目山まで行こうか止めるか悩んでいたが、天気も悪くなる事だし、久々に正規の登山ルートを下ってみたいし、となり途中の分岐から急斜面の小尾根を下ることにした。
尾根の中間部はタカノツメの黄葉が良かった。景色がレモンイエローに輝いてみえたのである。
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最後の急坂で例の大人数パーティに追いついてしまった。世話役の方に伺うと、地元:本砂金地区の年一回の親睦登山との事。地区を離れて東京に行った方々も年一回集まって一緒に登るそうである。その数32名。
皆さん顔見知りなので、わいわいがやがや下って楽しそうだ。しらけたムードが漂うツアー登山とは異なり、見ているこちらも楽しくなった。しかし余りにも遅いペースなので、堪らずに薮を駆け下って一気に追い越した。

桐の目沢の二股に降り立つ。ここでカップ麺とおにぎりの簡単な昼食をとる。
賑やかな地元パーティが去っていくと、再び山に静寂が戻る。
一陣の風にサラサラと舞い落ちる枯葉。静けさを強調する様な小さなせせらぎの音。
一人でコーヒーを飲みながら錦秋の風景を味わう。

帰路は一般コースなので気が楽だ。でも以前あった豪雨の影響で、桐の目沢は随所で崖崩れが発生し、至る所に倒木が積み重なっている。最近崩壊した斜面もあるみたいで、岩盤の滑が延々と続いていた過去の面影は一切ない。
倒木に少量のムキタケを見つけた。お吸い物一回分は採れたであろうか。
やがて本砂金川の渡渉点に出ると、先ほどの地元パーティが河原で芋煮会を行っていた。
余ってるからどうぞ、と勧められて美味しい芋煮をご相伴に預かった。宮城の芋煮会は豚汁なのだ。
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遠くブラジルからの参加者があったと言っていた本砂金地区の親睦登山の様子。
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地元の方々の温かい心に触れた印象に残る登山もこれで終わり、一人その場を離れて林道をのんびりと下っていった。来週には仙台市街地付近まで紅葉前線は下りてくるだろう。山歩きで紅葉を楽しめるのは後僅かな期間しか残されていない。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
オボコンベは紅葉の見頃だった様ですね。 
私も土曜日に行こうと思っていたのですが、朝方曇っていたので止めてしまいました。
残念!! OTL
今週末に霊山でも行ってみようかな。
夢邪鬼
2009/11/02 12:26
素晴らしい紅葉にジャストミートでしたね。
先日山を歩いていた時にきれいに明るく黄葉していた葉っぱを見て気になっていましたが
あれもタカノツメだったに違いないとすっきりしました。
南側からのオボコンベ、普通では見れない角度から見せていただきありがとうございました。
三森のほうから近づいていくコースは籔っぽくなっていたんですか?
ebiyan
2009/11/02 13:10
夢邪鬼さん今晩は。
オボコンベ界隈は今が紅葉の見頃でした。
土曜日だったら穏やかな日和でしたので、行けなくて残念でしたね。
霊山は一般コースは止めたほうがいいですよ。トンでもない人手で駐車場も満杯になってしまいます。
お勧めは北側の湧水の里から紫明峰を通って霊山に至るコースです。
SONE
2009/11/02 17:09
ebiyanさん今晩は。
今まで訪れたオボコンベの中で一番綺麗な紅葉に出会えました。
タカノツメの黄葉はコシアブラより色が濃くて見応えがありますね。すっきりして何よりです(笑)
南側から一番良く山頂が見えるポイントを必死に探したのですが、全て木々に邪魔されてしまい、結局以前見つけた場所からの撮影となりました。こっち側からは横広がりの岩稜に見えますね。
三森山の国土調査で草刈した道は薮に帰りそうな状態でした。薮道に慣れた方でないと道を外してしまう恐れがありますね。本当に細い踏み跡程度の道です。
SONE
2009/11/02 17:16
おっ、羨望のコースでしたね。
南側からのオボコンベもいいですねぇ。
そして、端正な桐の目山はいつみても素晴らしい山容です。
ルートは地図で調べて見ても???
ここは、昔の炭焼きルートがあると誰かが言ってましたが…。
マロ7
2009/11/02 18:37
マロ7さん今晩は。
5月に一緒に行く予定だったルートですからね。今回は単独で登ってしまいました(笑)
この南側からの写真、辿り着くまで結構危ないんですよ。崩壊地を横切る必要があります。
桐の目山がなければ、オボコンベ山頂からの遠望はイマイチだったでしょうね。
このルートは先達がいないと難しいかもしれません。安易にブログ読んで入山されても事故を起こす可能性があるので、手書きのルート図は付けませんでした。
最上部の雑木林は明らかに二次林ですね。確かに炭焼き跡もありますよ。
SONE
2009/11/02 19:01
なんか今年は紅葉の登山をしないうちに
冬山になってしまいそうだなあ…キノコも、もうおしまいか?
シモコシとか狙ってみっか!?
タッシー
URL
2009/11/04 15:50
タッシー今晩は。
今度はサクラの耳に血腫ですか! 心配でなかなか登山再開できないね。
紅葉登山は無理そうだけど、もうすぐ鍋パーティ登山の季節ですぞ。
キノコも最終段階に来てるねぇ。たまにオイラのBBS覗いてみなよ。
くまっちさんのキノコ情報、面白いよぉー(笑)
SONE
2009/11/04 18:35

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