東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2009.11.15 背戸峨廊(福島・阿武隈山地)

<<   作成日時 : 2009/11/16 20:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 12

磐越東線沿いに流れる夏井川は福島県南部の観光地として有名である。春のアカヤシオや秋の紅葉シーズンには最高のドライブコースと言える。その支流の江田川には福島県を代表する渓谷ハイクが楽しめる「背戸峨廊」がある。
かなり前の3月に歩いた事があるが、紅葉シーズンの景観が気になっていたので、高速千円を利用して長躯出かけてみた。

【 11/15 背戸峨廊 (福島・阿武隈山地) 】
県道小野四倉線路肩〜背戸峨廊入口〜トッカケ滝〜片鞍ノ滝〜龍門ノ滝〜黄金トロカシ〜竜ノ寝床〜鹿ノ子滝〜見返りノ滝〜三連ノ滝〜早回りコース分岐〜背戸峨廊出口〜県道小野四倉線路肩

背戸峨廊なんて変った名前の渓谷であるが、戦後まもなく江田川渓谷を訪れた詩人:草野心平が、その美しさに感動してつけた名前と言う。
次々と現れる滝と、岩壁のへつりが連続する道は整備された遊歩道とは言え、完璧な登山装備でないと事故の危険性も秘めている。現に竜ノ寝床付近では過去に転落死亡事故も数回発生しているらしい。


やばい! 朝、完全に寝坊して8時半に起きてしまった。当初は早起きして某ブログで見ていた某地域のキノコ情報を元に、片っ端から山に入ってみる予定であった。
それでも、その内の一山でもいいから入山してみるか、と出かけたが10時を過ぎてしまった。

ところが東北道を南下すると凄い強風が吹き荒れている。これでは某地域に入っても寒い思いをするだけ・・・・・
えぇーい、それなら暫くぶりに背戸峨廊にでも行ってみるか、といわき三和ICで磐越道を降り、現地に向かった。

県道小野四倉線の江田駅を過ぎると何やらかなり混雑している様子。背戸峨廊入口付近には屋台も出てお祭り騒ぎになっている。どうも奥の駐車場まで入れない雰囲気であった。
そこで仕方なく県道小野四倉線の路肩の駐車スペースに無理やり車を止めて出発する。
観光客の群集の中でスパイク長靴履いたオイラの浮いていること・・・・・・・ジャリジャリ言わせて歩くオイラは好奇のまとだったみたい。

奥の駐車場には一台だけ駐車スペースが空いていたが、悔しいので見ない振りをする。この時12時30分。
コースタイム3時間25分なので、一般登山者では暗くなってからの下山となる勘定だ。

遊歩道に入っても多くの観光客とスライドする。江田川の河原には写真家が陣取って太陽が差し込むのを待っていた。
画像


河原から遊歩道に戻ると、一人のニコ爺(ニコンの高級カメラを持った爺さん)が、狭い遊歩道の真ん中に三脚を立ててファインダーを覗き込んでいた。いい迷惑である。シャターを切る瞬間に無理やり前を横切ってやった(笑)

小沢を渡ると少し急な斜面を登る。相変わらず観光客が多い。皆さんスニーカーで来ていた。
トッカケの滝分岐から右折して滝を見に行く。この滝は水量が多く見応えがあった。
画像


トッカケの滝の右岸にハシゴがあるはずだが、今回は割愛して分岐まで戻り、遊歩道上から上部に続くネジレ滝を眺めた。日が当ったイロハモジミの赤が暗い渓谷を背景に浮き出て見えた。
画像


深く澱んだ釜ガ淵には流れ下る落ち葉が水中で可憐なダンスを繰り広げていた。面白いので暫し見とれる。
そこを過ぎるとハイカーや観光客の姿が無くなり、やっと本来の登山が楽しめる。
早瀬には小魚が走る姿も確認できた。流れの音量が凄まじいが、何故か静寂を感じさせる世界が広がる。
画像


遅い入渓だったので誰もいないと思っていたが、途中で左岸の水際を歩くハイカーに追いついた。
画像


不動の小滝で更に二人の女性が休憩していた。どの方もローカットのハイキングブーツを履いている。
その足回りと時間を考えると、昨日の大雨で増水している今日の状態ではこれ以上奥に進むのは無理であろう。

以前来たときには長く感じた行程も、再訪の今回は勝手が知っているので快調に飛ばす。
やがて正面に片鞍ノ滝が出現した。この滝は左岸の長い鉄梯子を登る。
画像


その次に二段のネジレ状の龍門ノ滝が現れる。右岸の岩場を鎖を頼りに登るが、花崗岩質の岩肌がつるつるでスパイク長靴での通過は苦労した。
画像


手前に瀞場がある黄金トロカシの滝は、小規模ながら5連のアルミ梯子を登らなければならない。
息もつかせぬ勢いで、次に出現するのが竜の寝床を呼ばれる滝である。
この滝は左岸のルンゼを斜上するが、確実に鎖にすがって通過しないと危険である。
画像


竜の寝床の上には心字の滝がある。正面から見ると心の文字に見えるらしいが、上から見下す感じでしか写真が撮れなかった。
画像


その後は少しだけ早瀬の岸を歩いていくが、正面に堂々とした姿の鹿ノ子滝が見えてきた。
画像


鹿ノ子滝を右岸の梯子を使って登ると、次が見返りの滝だ。登るルートの上部からしか滝身が見えないので見返りの滝と命名されたらしい。
画像


この滝を越すといよいよ背戸峨廊のコースも大詰めを迎える。
最後に現れるのが三連ノ滝。滝の上部にあと二つの滝があるそうな。滝巡りの最後を飾る豪快な滝であった。
画像


この滝の手前で遅い昼飯とする。午後1時40分。ここまで1時間10分で抜けた勘定になる。
長靴の効果で、へつりが楽だったので意外と簡単に遡行できた。
オニギリとカップ麺を食べ、コーヒーを飲んで30分ほどゆっくり休む。休んでいると身体が冷えてきた。

沢旅に別れを告げて、次は安全な尾根の周回ルートを歩く。
登り始めの倒木にヒラタケを見つけて、早速採取。11月中旬なのにヒラタケが採れるとは驚いた。
画像


尾根を一段登ったところで道は二手に分岐する。右が以前歩いたゆっくりコース。左が新規に整備された早回りコースだ。
ゆっくりコースは展望も利かず、しかも長いコースなので、今回は初めて歩く左の早回りコースで帰る。

早回りコースは最初水平道だが、直ぐに下りとなり小さな沢を渡る。
画像


そこから緩登して尾根に出ると、再び下りベースの山腹トラバースになる。
梢越しに江田川対岸の山が望めたが、このコース上では開けた展望は皆無であった。
画像


イヌブナの巨木やアセビの木が随所にあり、阿武隈の山にいる事を強く感じさせてくれる。
しかし本コースはキノコの生える環境にはなかった。林床にササが繁茂しすぎているのだ。

日が当らない斜面の横がらみが続いた後、南西斜面に移行すると、そこは紅葉の盛りであった。
画像


画像


最後にザレた小尾根を下ると、トッカケの滝手前の分岐に飛び出した。
そこから再び観光客にまぎれて遊歩道を歩き、背戸峨廊入口の駐車場に戻ったのである。

9月に歩いた船形連峰の層雲峡のワイルドさとは比較にならない簡単さだが、豪快な滝巡りが楽しめるこのコースは、訪れた人の期待を裏切らないコースとも言える。休憩時間を入れない歩行時間は1時間55分であった。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
奥多摩ハイキング!
お友達と自然を感じたいねってことで奥多摩ハイキングに行ってきましたいろいろ調べて、奥多摩湖むかし道コースと迷ったけど、今回は ...続きを見る
Life is good
2009/11/17 14:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
おお近くに来られたのですね。
この沢コースはおっしゃるとおり死亡事故も何度か発生しているほか、午後から入山して明るいうちに戻れなくなった方も時々発生します。
手軽に沢歩きが楽しめますが、安易な装備と気持ちでの入山は禁物ですね。
みどぽん
2009/11/16 22:02
みどぽんさん、今晩は。
当初キノコ狩りに阿武隈某所に行く予定を大幅に変更して、みどぽんさんのお近くまで行ってしまいました(笑)
今回も不動滝付近で4名のハイカーに会いましたが、軽装だし、コースタイムの計算もなっていない方々でしたよ。これでは死亡事故や日没時間切れの遭難がでるのは必至ですね。
登山的には中級ですが、ハイカーにとっては上級ルートだと思います。
SONE
2009/11/16 23:30
イイ感じのヒラタケちゃんだねえ。
ニコ爺やハイカーや、ちょいとズレた物体との遭遇が多い(笑)

タッシー
URL
2009/11/17 16:22
タッシー今晩は。
今回採ったヒラタケは上物だったねぇ。プリプリしたお吸い物で美味しかったよ。
ヒラタケは大幅に晩生のものだったけど、ニコ爺や軽装ハイカーは更にズレまくりだよ(笑)
SONE
2009/11/17 16:47
背戸峨廊は私も気軽なハイキングコースだろうと思って出かけたら
スリルいっぱいでどきどき。しながらも楽しく歩きました。
峡谷の紅葉ってきれいに見える時間が限られていて写真に撮る場合はタイミングを
合わせるのが難しいですよね。
草野心平さんといえば平伏沼も気になるところですが、ただの沼ですかね?

ebiyan
2009/11/17 17:39
「迷ったら沢には下りるな」と言われるけど、その意味では沢歩きって恐くなんですか? 
キノコといえば、このあいだTV番組で「火炎茸」の事を放送していましたね。
触っただけで皮膚が被れるというて皮が剥けるとか・・・
やはりキノコも恐いです。
夢邪鬼
2009/11/17 18:15
ebiyanさん今晩は。
やはり背戸峨廊を簡単なハイキングコースと思う人は多いみたいですね。
怪我などの事故以外にも、淵に落ちて泳いだ人は多いかもしれません(笑)
晩秋の今は、渓谷の底は日が当らずに暗い感じがしました。写真家の方々は日が差し込むのを待っていた様ですよ。
平伏沼は私も興味があります。なんでもニッコウキスゲが咲いているそうですよ。
SONE
2009/11/17 20:16
夢邪鬼さん今晩は。
基本的に背戸峨廊はハイキングコースとして整備しているので、登山をやっている方なら歩くのに問題はないと思います。でもやはり滑り易い所などもあるので、怖さは無いですが慎重な行動が求められます。
火炎茸というキノコは見た事ないですね。やたらとキノコに素手で触っていますが、普通にあるキノコでしたら私の皮膚はグチャグチャになってしまいますね(笑)
キノコ狩りも少しずつ食べられるものを覚えていくと、怖さよりも興味の方が勝っていきますよ。
SONE
2009/11/17 20:23
おー、キノコと背戸峨廊をセットでしたね。
ここも何時かは行きたいなとリストしていました。
いわきは、まだまだ秋があるようですね。
平伏沼のニッコウキスゲとは…(^.^)
マロ7
2009/11/18 06:52
マロ7さん今晩は。
背戸峨廊面白いですよ。温かいいわき市なので真冬以外でしたら歩けますよ。
平伏沼は川内村にある沼です。私も行ったことないので、どんなところか分からないんですよ。
鬼ヶ城山とセットで訪れる手はありますね。
SONE
2009/11/18 19:02
おばんです。
 SONEさんのコメントに勇気付けられ(渡渉は苦手で・笑)11/22に、初めて背戸峨廊を歩いてきました。詳細写真アップしましたので、お時間のあるときにでもご覧いただければ嬉しく思います。登山口でおまわりさんと会話した時は「こりゃ!遭難か?」と緊張しました。
 キノコはブナシメジ二本と、クリタケ少々でした(笑)。今年の山はSONEさんの記事に触発されて、いろいろな山を歩けてよい年です。有難うございました。
テントミータカ
2009/12/02 22:07
テントミータカさんこんにちは。
沢筋は滅多に突っ込まないミータカさんが終に背戸峨廊に行かれましたか(笑)
ブログ拝見しましたが、登山口の警官の一件は安易に遅い時間に入山したハイカーの感じが濃厚ですね。
下山遅れで日没行動不能になるハイカーがあとを立たないそうですよ。
阿武隈南部でキノコに当った山は少ないですね。笹が繁茂しているからでしょうか。
私もミータカさんの記事は大いに参考になっています。これからも触発しあう仲でいたいですね。
SONE
2009/12/03 16:11

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
2009.11.15 背戸峨廊(福島・阿武隈山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる