東北の山遊び

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zoom RSS 2009.11.29 十万山(福島・阿武隈山地)

<<   作成日時 : 2009/11/30 21:32   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 18

十万山なんて変った名前の山である。福島県浜通りの双葉町と浪江町の境にあり、昔は新山と呼ばれたお城があったらしい。実は春先にこの山へ登りに来たが、登山口に10台以上の車が駐車していたため手倉山に河岸を変えた経緯がある山だ。そして今回は体調不良で2ヶ月半も山から離れていた山岳犬サクラの復帰祝いを兼ねた山行である。

【 11/29 十万山(450m) 福島・阿武隈山地 】
七日沢入口〜七日沢製鉄所跡〜沢源頭〜西尾根〜十万山〜南尾根経由:登山口〜七日沢入口

仙台東道路が山元ICまで延長された。従来は亘理町から国道6号を通っていたが、信号が多すぎて混雑するルートの通行がなくなったため、今後は浜通りの山へ出かけるのが楽になった。

朝の最低気温1度と冷え込んだ中、東道路を南下する。雁戸山以南の蔵王連峰が雪を抱いて青空にくっきりとスカイラインを描いていた。
山元町役場で今回同行するマロ7さんご夫婦とマロ、ebiyanさんと合流する。タッシー&サクラと合わせて5名+2匹のメンバーが顔を合わせた。4月に庄内の山に行って以来である。

福島県に入り山際の県道を南下すると十万山登山口の石熊地区に到着する。以前あった山名看板は無くなっていた。
舗装道路の一番奥にある駐車スペースに車を止める。十万山は以前私だけが登った経験があるが、この時点で登山口を誤認していたのが後で発覚する。

細いダートの林道を七日沢に沿って歩いていく。サクラがU字溝に落っこちたのを皆で大笑いする。
子宮蓄膿症の手術で登山にブランクがあったサクラであるが、元気な様子を見て安心できた。
林道沿いには阿武隈の遅い秋を彩る紅葉が楽しめた。
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調子よく歩いていると、林道が南側に方向を変えた。
むむっ・・・これは変だ! 約1kmは歩いているが、前回登ったときにはこんな場所は無かった。
ここでマロ7さんが持参した地図を覗き込むと、全然違った筋に歩いてきた事を知る。
マロ7さんもebiyanさんも西側から周回するものとばかり思っていたらしい。
引き返すのも癪なので、このまま破線ルートである周回ルートを無理やり突っ込んでみることにした。

やがてコンクリート製の橋を渡った先から七日沢を4回も渡渉する局面が出てくる。
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水深15〜20cmあるので登山靴では石飛びにしか渡れない。
2回目の渡渉点で軽い気持ちで石を飛んでいると・・・・・・ツルッ・・・・・バシャ〜〜ン!
お笑い芸人のお約束の如く、オイラが水の中に転んでしまいました(笑)
左半身だら濡れになり、靴の中も水びたし。皆さんの大爆笑ネタを提供して、笑い声が渓谷に木霊したのであった。

濡れた山シャツを絞るため少し休憩。ズボンは着干で乾かすことにして出発。
沢筋には相変わらず名残の紅葉が美しく、皆で思わず足を止めて見入ってしまった。
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枝分れする沢の本流筋に林道は続き、かなり源流に至ったところで沢の遡行となる。
今まで北西に遡っていたのが、西に向きを変える地点でebiyanさんのGPSを確認。この地点から右手の杉林を直登すると目標としていた西尾根へ最短距離で詰められると山勘で判断する。
杉林は薮漕ぎなしに通過。僅かな急登で赤松とイヌブナとコナラが混生している感じの良い尾根に乗り上げた。
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尾根には極薄い踏み跡が存在した。梢越しに見える尾根の張り出しと地図を再検討し、今いる尾根を忠実に東に向かえば良いことを知る。
歩き出すとトウゴクミツバツツジの狂い咲きの花があった。
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アセビが繁茂する薮を抜けると、いよいよ懸念していた笹薮地帯になるが、薄い踏み跡を外さなければ通行に支障はない。犬達もドンドン薮を潜ってくる。犬の視線に合わせて屈んでみると、笹の下はトンネル状になって簡単に通過できるのだ(笑)
行程の半分も進んだかに思えたとき、谷を挟んで目指す十万山が見えた。西尾根は半円を描いて時計回りに山頂に至り、目算で1kmの薮漕ぎで着くことを知る。北側には戸神山の特徴ある山容が見えた。

途中でイノシシのヌタ場を見た。くぼ地に泥が溜まっていて、大きな足あとがくっきり付けられていた。
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低木の全く無いモミ林を抜けて、これから先には薮がないかな?と思っていたら最後の笹薮が出てきた。
を撮っていなかったので、この地点でパチリ!
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ここを抜けると赤松の植林地になり、少し薮っぽい顕著な作業道を辿ることになる。
そして待望の薮抜け。双葉コースと浪江コースの直ぐ上の地点であった。
ここまで3時間弱、宮城なら大東岳に登ってしまう位の時間を要した。
お気軽ハイキングではなくハードコースを歩いたみたいな充実感を感じた一瞬であった。

さて薮抜け地点から山頂までは指呼の距離。今までの野性味溢れた行程に比べ、森林公園の一角を思わせる長閑な山頂だ。とにかく広い・明るい・ついでに海まで見渡せる。
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お昼を過ぎてお腹がすいていたが、先ずザックを置いて北東側にある三角点峰を往復する。
山頂の一番高い地点には山祇神社が鎮座している。
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雑木林の踏み跡を少し下がって登り返すと三角点峰だ。手前からは手倉山と五十人山が見えた。
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二等三角点のある位置は周囲が雑木林に囲まれて展望皆無である。
小鞍部まで下って雑木林にキノコを探すが姿は見えず。サクラとマロは仲良くなってきている(笑)
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レトロなログハウス風トイレを見て全員で大笑いし、ザックを置いた広場に戻る。
さてお待ちかねの山頂大宴会の始まりだぁ〜。

今回は山の中とは思えない豪華食材の数々。先ずebiyanさんが調達してくれた蔵王ホルモン。
筋張っていない柔らかさが秀逸な逸品だ。
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そしてマロ7さん家で調達&下ごしらえして頂いたボッケ汁。フライングして野菜が入っていない状態の写真を撮ってしまったが、ボッケ=ケムシカジカは漁師さんが市場に出さずに自家消費してしまう程に美味しい魚だ。
味は上品さと濃厚さを併せ持ち、刺身にするとフグより美味しいと言われている。
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メインディシュはこれもマロ7さん家でご用意していただいたキムチ鍋。この為にカセットコンロと大きな鍋をオイラとタッシーの二人で担いできた(笑)
やはり寒い時期のキムチ鍋は身体の奥から温まってくる。
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その他に写真は撮っていなかったが牡蠣のバター炒め(小麦粉を絡めて湯通しすると小さくならないそうです。)大根の酢漬など、マロ7さんが持ってきてくれた豪勢な食事に舌鼓を打って楽しい一時が流れた。
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食事のあとはブランコで童心に返ったり、
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簡易やぐらの上に乗ったりして遊んだ。この山頂は宴会のために存在する様な山頂だ(笑)
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知らない内に空は雲っていて、浪江方面の海も暗いトーンに霞んで見えていた。
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帰路は正規の登山道を下る。山頂直下の分岐を双葉方面に直進すると小ピークの登りとなる。
そこからは小さな岩場もある急斜面の下り。タッシーが転んで登山タイツを破ってしまった。痛そう〜〜〜。
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後は変化に乏しい赤松と雑木林の混生林を下るのみ。このルートを往復するだけなら面白みはない。
大分下に下ったところで伐採地に出る。南西側にある無名ピークが気になる山容をして手招いていた。
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最後は杉林を抜けて左側に民家が見えると、登山口の大きな標識があった。何故これを見落としたのだろうか???
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車道に出て200mくらい西側に歩くと駐車地点であった。道を間違えた事で、思いも寄らずに周回ルートになり、結構歩きごたえのある一日であったが、逆にそれが印象に残った山であった。
でも薮山に慣れていないハイカーは絶対に今回のルートを歩かないでいただきたい。絶対迷います。
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帰り道、馬場温泉に浸かって、沢で転倒したときに濡れた服を着替えてさっぱりできた。
阿武隈浜通りの山々には、こうした温泉が何箇所もあるので冬場の山行の楽しみの一つである。

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
「弘法も筆の誤り」のおかげで面白い登りができて良かったですね。その上美味しいものまでとはうらやましい。
里山には藪漕ぎとご馳走が付き物なんでしょうか?里山初心者の疑問です(^o^)。
morino
2009/11/30 22:57
morinoさん今晩は。
弘法なんて事ありませんよ(笑) 思い込みで結構同じ過ちを繰り返してしまうんです。
でも回り道でも最後には目的地に行ってしまうものですね。
今回は間違いが面白さに変ったケースですね。それにグルメもプラスされて最高の里山でした。
でも高山より里山の方が侮れないですよ。指導標はないし、変な脇道は多いし、地図読みと山勘を磨くのは最適です。ご馳走に関しては特別な山でした。マロ7さんとebiyanさんに感謝でした(笑)
SONE
2009/11/30 23:08
SONEさんお世話様でした。
2月にSONEさんからこの山の感想を聞いていたので、「十万山かあ」って
内心思っていましたが、西側に大きな周回コースを取れたおかげで
宴会だけじゃなく山歩きもたっぷり楽しめた、充実の一日となりました。
藪はやっぱりみんなで漕ぐに限りますね。
馬場温泉も静かで隠れ家的雰囲気でよかったです。

ebiyan
2009/12/01 06:55
山に精通なさってるsoneさまにお聞きしたいことがあります。雁戸山の登山口の八丁平から車
道を笹谷に向かって歩いて行きますと途中に右側から送電線沿いに道がつけられてありますがそこを辿るとどこにでてこれるのでしょうか?地図をみると車道にでれるような感じでしたが自信がなく踏み込めませんでした。ご存知でしたらおしらせください言・よろしく
ユキワリウバザクラ
2009/12/01 08:06
おっつー&おはよー
膝小僧の擦り傷は、写真に写っていない下の方が激しくピリピリ。
ああー、タイツもったいねえ〜。でも、おもしろかったからヨイヨイだね!
タッシー
URL
2009/12/01 10:07
いいな〜山に行きたいな〜
そろそろ空気が澄んで来るから、遠くまで良く見えるだろうな〜  
でも仕事がつまってて動きが取れない。 OTL 
サクラの気持ちがよく分かる。
 
夢邪鬼
2009/12/01 16:20
ebiyanさん今晩は。お疲れ様でした。
帰りの正規ルートを見たら、簡単過ぎて印象の薄い山になっていたかもしれませんね。
宴会に持参頂いた蔵王ホルモン美味しかったです。
馬場温泉はあの方面の山に登ったときには、必ず立ち寄る温泉ですよ。
SONE
2009/12/01 20:01
ユキワリウバザクラさん今晩は。
送電線は確か3本あった筈ですが、一番北側のものは国道をショートカットしますよ。
県境コースから仙人沢コースに周回するときに便利です。
南側の2本の送電線は旧笹谷街道ともドッキングしないですね。
SONE
2009/12/01 20:05
タッシー今晩は。
ワコールのタイツだと修理できるらしいけど、あそこまで破れたら駄目かな(笑)
今回、風邪引いたみたいで熱8度6分あるよ。やっぱり下着まで濡れたのが悪さしたらしい・・・
SONE
2009/12/01 20:09
夢邪鬼さん今晩は。
そう言えば最近情報アップしてないですねぇ。
お仕事忙しいとか・・・不景気の中で忙しいのは何よりですよ。
でもその反動でオフの日に弾けてしまって、山三昧になるのではないですか(笑)
SONE
2009/12/01 20:12
アララ、風邪ひきさんかやあ〜。
やっぱり冷えちゃったのかな…パッと着替えられたらヨカッタけど…
御大事に!
タッシー
URL
2009/12/01 21:20
お早うございます。
またまた、楽しい山行きとなりました。
サプライズの七日沢と西尾根は良かったですね。
阿武隈には沢山の山があることを知りました。
マロも御機嫌に歩きましたよ。
マロ7
2009/12/02 07:14
タッシー今晩は。
十数年ぶりの風邪だぁ〜(笑) でも昨晩爆睡したら今日は復活したよ。
この時期の沢は濡れるとやばいねぇ(苦笑)
SONE
2009/12/02 16:50
マロ7さん今晩は。
美味しい料理沢山持ってきて頂いて有難うございました。
当初の予定とは全く異なるルート取りでしたが、結果オーライで楽しんで頂き何よりでした。
冬場に脊梁山脈が吹雪いている時の阿武隈山地は、陽だまりハイクが楽しめて最高ですよ。
マロも簡単に歩けるところが多いですし・・・またご一緒しましょうね。
SONE
2009/12/02 16:58
SONE殿今晩は。場所はちんぷんかんぷんですが、相変わらず楽しそうな山行ですね!
今度生まれ変ったら、絶対SONEチームの一員になりたいで〜す。
どちらがサクラでどちらがマロか分りませんが、二人(?)ともなかなか美男美女ですね。
真剣に紅葉を眺めているところがとても「かわゆい」です。
登山タイツ破れ記念写真を見た瞬間→@もったいな〜い!A痛そ〜う。
アッ、それからこちらでもB級グルメ「ホルモンうどん」が大人気です。それはただ単に「ホルモン入り焼きうどん」ですけどね。
どんぐりころころ
2009/12/02 21:36
どんぐりころころさん、こんにちは。
福島県の浜通りの山ですが、登る人も滅多にいない静かな山なんですよ。
生まれ変ったらオイラのチームに入りたいなんて嬉しい一言ですね。
黒犬がサクラで黒い柴犬がマロです。どちらも女の子ですよぉ〜(笑)
登山タイツは結構使い込んでいて、小さな穴が開いていたシロモノなので買い替え時期でしたね。
でも本人は痛かったと言ってましたよ。
「ホルモンうどん」ですか! これは山食のメニューに頂きです。想像しても美味しそう・・・
SONE
2009/12/03 16:04
タイツ修理すっからね、買い替えはまだですどお〜
ノースフェイスに聞いたら、リペアやってるらしいからさ!
タッシー
URL
2009/12/04 10:52
タッシー今晩は。
おおっ! タイツの修理やってくれるんだぁ。つぎあて目立たなければいいけど・・・
でも直ぐに新品に走らないところは流石だね。
SONE
2009/12/04 19:32

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2009.11.29 十万山(福島・阿武隈山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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