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zoom RSS 2009.12.13 高柴山と鎌倉岳(福島・阿武隈山地)

<<   作成日時 : 2009/12/14 21:43   >>

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この日は奥羽山脈の道の無い某山に登る予定であったが、冬型の気圧配置が優勢で荒れた天気が予想されたため、天候が良いと思われる阿武隈山地の二山に足を運んだ。
曇天で冷たい風が吹きぬける生憎の天候ながら、冬枯れの山を楽しんだ一日であった。

【 12/13 高柴山(884m)と鎌倉岳(967m) 福島・阿武隈山地 】
高柴山:牧野口〜高柴山(往復)
鎌倉岳:鰍登山口〜石切場跡〜都路分岐〜鎌倉岳〜都路分岐〜小塚〜鰍登山口

今回同行するのはタッシー&サクラとマスさん。
南下する東北道は吹流しが真横にたなびくほど北西風が強い。蔵王や吾妻・安達太良の山々は厚い雲に覆われて山頂部を隠していた。やはりこんな天候の時には阿武隈山地に逃げるのが得策と言うもの。

クリスマスのケーキの話題で車中盛り上っていたら、高速を降りる予定だった三春船引ICを通り越してしまった。
次のICは20km以上離れた小野IC。これは失敗だぁ・・・・・でもこんな時だからこそ別の一山にも登ってしまおうと、急遽立ち寄ったのが高柴山である。

私自身この山には今まで3回登っているが、山頂からの展望が素晴らしい山として位置付けている。
しかしこの山が一番本領を発揮するのは5月中旬〜下旬の季節。山頂一帯は3万株のヤマツツジが咲き乱れ、展望台から見下すと真っ赤な絨毯を見ている様な阿武隈随一の光景が展開する。
その反面、ヤマツツジの開花時期は麓の集落付近まで大渋滞し、山上はビールや焼きそばまで販売しているお祭り騒ぎになり、とても登山を楽しむ雰囲気ではない。私もその時期の週末に訪れた時には懲りてしまった。
でも冬枯れの今の時期は誰一人会わない静かなハイキングが楽しめる山である。


高柴山の登路は3箇所あるが、今回は国道349号線から一番アプローチし易い牧野口から登った。
国道から看板に導かれて左折すると目指す高柴山が正面に見える。なだらか過ぎて何処が山頂か分からない平頂である。水田の道を右折して林道を2km進むと大駐車場に着く。「ようこそ高柴山へ」の看板がある牧野口だ。

この牧野コースは山頂まで軽四駆なら登れてしまいそうな林道を歩くので、山歩きの醍醐味は薄い。
冷たい風が吹く中、皆手ぶらで林道を登り始めた。
若返り清水の所にはチェーンのゲートがあり、その先から旧道の看板があって林道と交差しながら山道を登っていった。以前来たときには整備されていなかった切り通し状の旧道コースを歩けて少しほっとする。
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駐車場から約30分の登りで山頂の一角に出る。ヤマツツジは手入れが行き届いていて、しかも下草が完全に刈られているので公園の中にいる錯覚を覚える。
この山頂は昔、馬の放牧地になっていたそうで、放牧されなくなってから生えてきたヤマツツジが大株となり、更に人が手を加えて現在の見事なヤマツツジ自生地になった経緯がある。
しかし12月中旬の今は、冬枯れの風景のみで真っ赤に燃えるツツジの花を想像するのは難しい。

鉄骨構造の山小屋風休憩所の脇を抜けて、一段上の展望台まで行くとそこが山頂だ。
三等三角点が展望台の傍にあり、早速展望台の上に登ってみる。そこからの展望は360度。
東側には阿武隈山地最高峰の大滝根山がどっしりした山容を見せている。
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北側には一面のツツジの自生地の彼方に移ヶ岳、日山、この後に登る鎌倉岳のピナクルが一望だ。
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その他、南側は一杯山、蓬田岳、東山、日影山が見え、西側には黒石山と郡山市街地が眺められた。
展望台の上は寒いので、その後は北西側にある、坂上田村麻呂が大岩の上で戦勝を祈願して水をかぶり身を清めたと伝説がある水石に立ち寄ってから林道?コースを駐車場まで下った。

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高柴山の次に登るのはこの日のメインディッシュ鎌倉岳である。
どの山もなだらかで山座同定し難い阿武隈山地において、鎌倉岳は珍しく鋭い岩峰を持つ山だ。
特に東隣にある五十人山からの眺めが綺麗な三角錐で一番印象深く感じる。


国道299号線を東進して山根小前から左折し鰍登山口のある、中野区少年自然の家まで進む。
その途中、県道常葉野川戦から目指す鎌倉岳の全貌が見えた。
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鰍登山口には数台分の駐車スペースがある。登山準備をして出発。出だしは杉やヒノキの植林地だ。
枝打ちや間伐など人手が入った森で、登山道に一切邪魔な枝などを散乱させていないところに林業作業者の良心を感じる。その中で伐採した根元にカエルの彫刻をしたものがあった。「ブジカエル」という名前だそうな(笑)
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植林地を抜けると自然林になり、ケヤキの大木もあって山歩きの気分が出てくる。
やがて水場もある石切場跡に到着。山頂の岩塔が遥か上に見える。
ここから山頂までが本格的な急登で高差は350m程度か。花崗岩の露石もあるロープ場の連続で一気に高度を稼ぐ。途中で高校生のワンゲル部の一団とスライドするが、皆礼儀正しく微笑ましい感じがした。

都路への分岐は同時に小塚コースの分岐も兼ねる。サクラはほぼ完全復帰の状態で、あの急登をよく頑張った。
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そこから山頂までは木で作られた滑り易い階段を登ると直ぐに着く。
天日鷲神社の石祠がある山頂からは360度の大パノラマが広がる。でもとても寒い。
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一山目に登った高柴山の展望も凄かったが、岩塔の上にある鎌倉岳山頂の展望は正に絶景の一語である。
東側には五十人山、南側は桧山と大滝根山、そして高柴山、黒石山、蓬田岳などがシルエットで見えた。
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山頂の西側は切れ落ちた岩場で第二岩塔まで踏み跡が続くが今回は割愛する。
その背後には鎌倉岳と並んで三角錐の秀麗な山容を見せる移ヶ岳を眺めることができる。
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北側は麓山、日山、竜子山、蟹山などが見え、阿武隈山地の中心にいるみたいな感じがした。
しかし風が吹きぬける山頂で昼飯をのんびり味わうのは無理なので、一段下がった岩場の影で休んだ。
この日は豪華?にマスさんお手製のレモンケーキ、アルミパック鍋、おにぎりセット、バナナなどを食べて満腹になった。
サクラは皆からおねだりして一番食べていたかもしれない(笑)

帰路は都路分岐から左折し、次の分岐は直進して小塚コースを下る。
このコース、ほぼ均等な斜度で下り、しかも木の根や岩の露出がない安全な道で、下りに利用するには最適だ。
雑木林の二次林の中、落ち葉を踏みしめて駆け下る。サクラも一緒に駆け出していて身体の調子は2年前の状態に戻ったみたいだ。
伐採地に出たところで道は分かり難くなるが、そのまま色が抜けたテープに導かれて下ると民家の脇にでた。
(このコースは登山口を捜すことが非常に難しいので、下りに利用した方が懸命である。)

山里の道を歩いていくとやがて県道常葉野川線に出た。後は車道を1km強歩くと鰍登山口に出る。
県道の途中に以前歩いたときにクレソンが繁茂する池があることを思い出した。
その記憶通りクレソン池を見つけるが、肝心のクレソンは全て抜かれて池の周囲に散乱していた。
皆で「あれれ〜勿体無い!」などどクレソンの残骸が眺めている隙を狙ってサクラが池に秘かに入っていった。
でもこの池、はっきり言って泥沼状態。結果は泥だらけの酷い姿のサクラが道脇でブルブルしていた(笑)

この日は5時間強の行動で二山に登れ、寒いながらも充実した一日であった。
高山に本格的に雪が降るのは間近であろう。



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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
またもや結構近くまでいらしたのですね。
どちらの山も初心者でも楽に登れる登山道があって、展望もよいので当地でも人気の山です。
ヤマツツジの時期の高柴山の混雑さ(駐車場も)はすごいと聞いてますので、まだ行ったことがなく、いつかはと思っています。
みどぽん
2009/12/14 23:04
みどぽんさん今晩は。
雪がなくて雪山にも行けず、脊梁山脈の天候がイマイチの時には阿武隈の山々がターゲットになってしまいますね。みどぽんさん家から比較的近いので、馴染みの山なのではないでしょうか。
ヤマツツジ満開の高柴山はお祭り騒ぎですよ。人・人・人でごった返し、山と言うより観光地に化してしまいます。一緒に行った女性陣が帰りにリカチャン・キャッスル見て大喜びしていましたけど(笑)
SONE
2009/12/14 23:58
おはよおー、SONEちゃん
サクラの元気っぷりは歓迎だが、あの泥沼はまいった。
帰宅後のシャワーは茶色一色でしたよ(笑)
せめてクレソンでも採れていればねえ〜
タッシー
URL
2009/12/15 11:06
SONEさん、こんにちは。
柴枯れた林の中を落ち葉を踏みしめて歩けるなんていいですね。
こちらは昨日から断続的に雪が降ってます。
といってもこのあたりは5cm〜10cm程でしょうか。
先週あたり長坂道から笙ヶ岳や猿倉口からヒュッテまで登った猛者もいるようです。
今頃が一番中途半端ですね。
あね
2009/12/15 11:24
タッシー今晩は。
サクラは2年前くらいの状態に戻ったね。でもあの喰いっぷりではメタボが心配だ。
泥沼の汚れ落とし、シャワーで流すの大変だったでしょうな(笑)
何でクレソン全部引っこ抜いてしまったのか不思議でならない・・結構お金になるのにね。
SONE
2009/12/15 17:55
あねさん今晩は。
阿武隈山地は標高が1000m近い割りに雪が少ないんですよ。
空っ風が吹きますが、冬場の陽だまりハイクには最適の山域です。
山形は雪でしたか。庄内で5〜10cmと言うことは山の上はがっちり降っていますね。
早く根雪になって道に関係なくガンガン歩きたいものですね。
SONE
2009/12/15 18:00
こんにちは、急に寒くなりましたね。
標高1000mなのに雪もない。
やはり冬は阿武隈方面が良さそうですね。
やっと今週末、約1ヶ月ぶりに山に行けそうです。 
夢邪鬼
2009/12/16 16:51
夢邪鬼さん今晩は。
一気に冬将軍が襲来した感じの冷え込みですね。金曜日には平地でも雪が降りそうだとか・・・
今週末なら阿武隈山地でも中通りの山より浜通りの山がいいと思いますよ。
冬型の天気でも比較的風が穏やかな地域ですから。旅行記楽しみにしています。
SONE
2009/12/16 17:11
鎌倉岳は岩峰がそそりたつ阿武隈の異端児と呼ばれる山だそうですね。
今回の雪でもう、登山道は埋もれたかな。
いい、展望の山のようですね。(ヘ。ヘ)
マロ7
2009/12/18 06:36
マロ7さん今晩は。
そうなんです。鎌倉岳のピナクルの山容は、福島県の阿武隈山地では一番目立ちますね。
この一帯は阿武隈高原と言われてベースの山里の標高は500mもあるますが、積雪は多いときにも20cm程度なんですよ。冬場でも標高1000m近い山に登れる楽しい山域です。
磐越道使うとアプローチし易いですから、機会があったら是非登ってみてください。
SONE
2009/12/18 17:47

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