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zoom RSS 2009.12.20 仏岩(宮城・安達丘陵)

<<   作成日時 : 2009/12/20 22:36   >>

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仙台の奥座敷と言われる名湯:秋保温泉の南西部に、安達丘陵と呼ばれる標高300〜400mの小山地がある。
それは釜房ダム(太郎川)より北側、秋保街道(名取川)とその支流の本砂金川の南側地域を差す。
この安達丘陵において一般的に登山対象になるは標高433mの大倉山(羽山)のみで、碁石地区の北山や秋保温泉近くの大沢山が一部の登山家に登られているのみである。今回は仙台の岳人でも知る人は少ない仏岩と言う山に登ってきた。

【 12/20 仏岩(335m) 宮城・安達丘陵 】
細野原から南に派生する林道1km地点〜送電線:青葉幹線下〜送電線:仙台幹線巡視路分岐〜沢渡渉〜17番鉄塔下〜仏岩〜17番鉄塔〜仏岩東側の林道〜327m独標鞍部〜林道終点〜327m独標鞍部〜仏岩東側〜送電線:JR新仙台幹線巡視路〜細野原から派生する林道上部〜細野原から南に派生する林道1km地点

大倉山以外に目立つ山がない安達丘陵だが、一歩その山懐に飛び込んでみると以外に奥深さを感じる。
複雑な尾根筋と深い谷が入り組んでいて、現在位置を把握し難い場所が多い。

しかし登山者に見向きもされない安達丘陵でも面白い歴史がある。
釜房ダムの太郎川のバックウォーターに当たる上石丸地区から舗装道路を北上すると安達という地区に達する。
現在は広大な畑地が広がり、蔵王連峰の好展望台になっている場所だ。
その長閑な風景からは想像もできないが、この場所で今から8万〜10万年前の旧石器時代に、たった一回きりの軽石噴火があったと言われている。噴出した軽石は西風に乗って名取市愛島地区まで飛び散ったと言う。
仙台に非常に近い位置に、こんな小さな火山活動があったとは・・・そんな過去に思いをはせて安達丘陵を歩くと、また違った目で山を見ることができる。


さて、登山の話に戻るが、仏岩とはどんな山なのだろう? 名前の由来を調べても解らず、地形図を見ても岩場の記号が見当たらない。とにかく現地に行って確認するしかない、という結論に達した。

昨日は仙台市でも薄っすらと雪が積もったので、樹雪が落ちきったと思われる午後1時に登山を開始する。
仏岩登山だけを目的とする場合は釜房ダム下流左岸の釣堀の看板がある車道を遡ると、山頂直下まで車で入れそうだが、天邪鬼なオイラは送電線の巡視路を繋いで大沢山を周回する目論見で出発した。

秋保細野原地区から南に派生する荒れた林道に嫌気がさして、約1kmの地点で車を捨てる。
樹雪が落ちきったと思ったら、杉の植林地は雪爆弾の嵐。それでも昨日までの雪は融けている所も多い。
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林道の進行方向が西に変ると送電線の下を潜る。それは東西に3本伸びる一番北側の送電線で青葉幹線と呼ぶ。
途中で大倉山方面に抜けられる巡視路が右に分岐する。この付近にはツルウメモドキの実が多いが7〜8mの高さの枝に巻きついているものばかり。

林道を直進すると道は急に荒れてきて、車では走行できない幅になる。
途中左側に黄色い看板で仙台幹線の看板を見つけた。これが東西に伸びる中央の送電線で、ここを左折する。
手入れの良い杉林を暫く下っていくと、17番鉄塔への分岐があった。ここを右折し沢まで下る。
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この場所が市町境に当たる小沢が流入するところで、17番鉄塔へは左手の急斜面を木に掴まって登っていく。
登りきると尾根は穏やかになり、右手前方に目指す仏岩の姿が確認できた。
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鉄塔の西側下でブル道が仏岩方面に分かれていたので、迷わずその道を進む。
やがてブル道は消失し、薄い薮を漕ぐが文句を言うほどの薮ではない。
仏岩の北西側斜面には凝灰岩の露岩が累々としていて、この岩場を見て仏岩と呼ばれたのかと納得する。
そこには大きなツララも垂れ下がっていた。
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山頂も岩場かと思って急斜面を登っていくと、何の変哲もない雑木林に囲まれた静かな山頂がそこにあった。
四等三角点があるのみで、煩わしい赤ビニールテープや山名板など何も無い。
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時間がないので、山頂では休まずに直ぐに17番鉄塔に戻る。北側に位置する大倉山が見慣れぬ山容でそこにあった。
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東には2本の送電線の果てに大沢山の姿が確認できた。この地点から約2km離れている。
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そこから東側にある鉄塔への巡視路を探すが・・無い!
う〜〜〜ん、さっきの沢筋まで降りないと巡視路は接続していない様な感じだ。

そこで地形図を取り出して打開策を検討する。
仏岩まで戻り、その東側に伸びる尾根を東進すれば秋保から釜房に伸びる県道に出られそうだ。
と言う訳で、再び仏岩の山頂直下まで登り返し、北東側の山腹を巻いて東直下の林道に飛び出した。
地形図では数百mで終わってしまう林道だが、それを行けるところまで行くつもり・・・
振り返ると仏岩の東面が一望だ。この山、山頂直下を凝灰岩の露岩が取り巻いている変った地形の山であると初めて解った。それにしても安達丘陵周辺の山には見られない光景であることは確かだ。
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直ぐに終点に着いてしまうと思っていた林道は、更に奥まで続き、337m独標の北側鞍部を通過して急に北側に迂回し、そこが林道終点だった。その先の尾根は完全に薮に埋もれ、時間をかけて薮漕ぎしない限り通過は困難。
午後1時からの入山では大沢山に辿り着くまでに暗くなってしまう。ここで諦めて往路を返した。
林道終点から見る大沢山は本当に近くに見えたので残念であった。

林道を戻る途中で釜房山の姿が見えた。この方向から山容を見たのは初めてだ。
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仏岩の東側まで戻って、再度地形図を取り出し車まで戻るルートを検討する。
仙台幹線17番鉄塔に至るまでは薮漕ぎがあり、更に急斜面を下って沢まで降り、林道まで登り返さなければならない。
それも面白くないので、一番南側を走る送電線:JR新仙台幹線の巡視路を使って林道まで戻ることにした。
その途上、仏岩の南面直下を眺めると、ここも凝灰岩の露岩が斜面から飛び出している。
こんな変った山が誰にも知られずにあったことの方がびっくりした。
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釜房の釣堀方面に至る林道を少し下ると、標識のない林道が右に分岐する。これを右折するが正解。
林道終点からは巡視路が現れて、山道を歩けることにほっとする。
所どころに雑木林が残っていて気持ちも和らぐ。
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でもその穏やかな道も直ぐに終わり、急なジグザグ坂を駆け下ると沢の上流に出た。丸太橋で沢を渡り、少し登ると例の荒れた、と言うか人一人やっと歩ける位に狭い林道に飛び出した。後はこの林道を下るだけ。
大沢山への周回には失敗したが、仏岩と言う摩訶不思議な山に触れ合えたことに満足して車まで2kmの道を歩いた。


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
杉林・雪爆弾の洗礼ですか…いよいよ各種トラップの季節だね(笑)。
こちらは二日酔いのち、ギックリ腰の洗礼ですわ。
そんな身体で本日も忘年会…ヤバイイ〜
タッシー
URL
2009/12/21 10:59
タッシーこんにちわー。
いよいよ雪山シーズン突入だね。近い内にゲレンデスキー行きましょうよ。
やはり思った通り二日酔いだったね。そうだと思って昨日は声かけなかった(笑)
またまたギックリ腰かい(爆) そういうオイラも金曜日、腰に違和感が走ってヤバかったよ(苦笑)
SONE
2009/12/21 11:43
3本の送電線と荒れた林道やらまずまずの林道やらも入り組んで楽しい探検エリアですよね。
私も大倉山を歩いた後に、安達が原のほうに進み、一番南を走る送電線を使って釜房ダムのそばの釣り堀から上がってくる林道に出、三角点のすぐそばまで行く、ということをしていました。その時はこの山の名前もわからず三角点を探すことなく引き返しましたが、仏岩だったんだ、と今わかって懐かしく思い出しました。
ebiyan
2009/12/21 12:00
ebiyanさんこんにちは。
あはは・・・私が下りで通った道をebiyanさんは登ったのですね。
ebiyanさんが何処を歩いたのかコメントの文章だけでも判ってしまって面白いです(笑)
今回は真ん中の送電線の巡視路を外してしまって失敗したので、またチャレンジしてみたいですよ。
標高は低いけど、ブル道、作業道、林道、巡視路が複雑に入り組んで探検気分満点の山域ですね。
SONE
2009/12/21 12:27
秋保は鉄塔がいっぱい建ってますね。冒険心をくすぐる林道も多いし、里山だけど面白い地域だと思います。
昨日の全国放送で「さいち」のスーパーを特集してました。
秋保の里山に行く時はここで昼飯調達して共同浴場で汗を流すというのがお決まりでs。

里センターでとてつもなくでかい「ツキノワグマ」の剥製を見て、秋保にはこんな
巨体が生息している(かも?)なんて思ったら、ビビりまくりの地域です(笑)。
87ワ
2009/12/21 17:06
SONEさん、こんにちは。
こちらは毎日雪に降られてます。
もう少し降って落ち着かないと低い所はかなり藪漕ぎのようです。
例年だと1月中旬から歩くのですが待ちどうしいですね。
以前象潟町のスキー場が営業されていた時はそこから霊峰〜鉾立もできたのですが、
閉鎖されたため一つ楽しみなルートがなくなりました。
初登り何処からにしようか考えてます。
またそちらの山行楽しみにしてます。

あね
2009/12/21 18:01
87ワさん今晩は。
秋保の南側はまるで送電線のためにある様な山域ですね。
そんな訳で一般登山者から見向きもされない地域ですが、オイラみたいなへそ曲がりにはとても面白い山なんですよ(笑)
「さいち」は立ち寄ったことないですねぇ。共同浴場は何時も混雑しているので、オイラの場合は「かんかね温泉」に入浴する事が多いです。混浴ですけど、何時入っても誰も入浴していませんよ(笑)
今回の山では2箇所だけ熊棚を発見しました。植林地が多いので熊は生息し難い山かもしれません。
SONE
2009/12/21 18:41
あねさん今晩は。
庄内は凄い大雪に見舞われたみたいですね。雪かき大変だったでしょうね。
それでも標高の低い場所は薮漕ぎ必至ですか。個人的には山の上だけ降って欲しいものですが・・・
初登り何処でしょうかね? その時にはブログ再開しているでしょうね。楽しみに待ってますよ。
SONE
2009/12/21 18:45
「さいち」のお萩おらも見たよー。
秋保の共同浴場も利用しますが、おっ、「かんかね温泉」で混浴ね。(ヘ。ヘ)
あっ、時間だ〜それでは…。
マロ7
2009/12/22 07:40
これって「オボコンベ」から「大倉山」の辺りですよね。 
あの辺にもすでに雪が有るんだ・・・
年末の日曜日辺りに行きたかったんだけど、オボコンベの坂で雪が有るってちょっとつらいかな・・・
夢邪鬼
2009/12/22 15:15
マロ7さん今晩は。
「さいち」のお萩ってTVで紹介されるほど美味しいんだぁ。今度立ち寄らねば。
「かんかね温泉」は今時珍しく混浴ですよ。脱衣所も一緒。
何回も入浴しているけど、混浴体験は一度だけ。凄いおばあちゃんと一緒でした(笑)
SONE
2009/12/22 17:19
夢邪鬼さん今晩は。
オボコンベより大倉山の直ぐ南の山ですよ。
積雪10cmなのでもうじき融けてしまうでしょうね。
年末の日曜日にオボコンベ行かれるならスパイク長靴必携ですよ。
寒波がくると沢筋が氷結して登山靴では歩けなくなる危険性があります。
SONE
2009/12/22 17:22
え?スパイク長靴ですか・・・ 持ってません。 OTL 
残念ですが、春まで我慢します。 
鹿狼山にでもいって見ます。
夢邪鬼
2009/12/24 14:11
夢邪鬼さん今晩は。
何故スパイク長靴が必携かと言いますと、私が以前1月に登った時に、登山靴でしたので非常に苦労した経験があるからなんです。沢筋の際は全て氷結してまして、スケート場を靴で歩く様でした。
鹿狼山なら陽だまりハイクにもってこいですよ。普通の登山スタイルでいいと思います。
SONE
2009/12/24 17:59

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