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zoom RSS 2010.1.19 水引入道(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2010/01/20 00:02   >>

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山滑り仲間のパウダー情報に刺激されて、やっと重い腰を上げて今期初のバックカントリーに出撃した。
ゲレンデ練習を全くやらないでブッツケ本番で滑った結果は???

【 1/19 水引入道(1656m) 宮城・蔵王連峰 】
南蔵王白石スキー場〜神嶺林道経由:尾根取り付き〜沢源頭〜水引入道〜ジャンボリーコース経由:神嶺林道〜南蔵王白石スキー場

厳冬期の水引入道には二度目の再訪である。数年前に相棒のタッシーと不忘山〜南屏風岳〜水引平〜水引入道〜神嶺林道を山スキーで周回した。その時は屏風の壁で雪割れに足を取られて滑落したり、水引入道からの下りでは低木に跳ねられてブナの木に「カニ挟み」状態になったり、兎に角踏んだり蹴ったりのドタバタスキーツアーだった(苦笑)
水引入道から神嶺林道までは高差800mの大滑降を期待したが、狭い林間とクサレ雪に苦労した思い出しかない。
今回は右往左往しないでスッキリした滑降ルートを探る意味も含めて出かけてみた。

晴れの天気予報であったが、南蔵王白石スキー場に着くと南蔵王の山々は厚い雲に覆われていた。
午後10時を廻ったが強風のため一番左側のリフトが運休している。
毎度の事だが、スキー場は自衛隊のスキー練習の場となっており、凄い台数の自衛隊車両が駐車していた。

巨大な駐車場の北側に愛車を駐車して登山準備をする。風が強い割りには寒くない。
この日は4月初旬並みの気温になる予報だ。この分だと山中はクサレ雪など悪雪オンパレードの予感がする。

10時15分、神嶺林道に入る。スノーモービルやクロカンのトレースがあり行程が捗る。
スキー場に着く前には雲の中だった馬ノ神岳が顔を出してきた。予報通り天気は良くなりそうだ。
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コガ沢橋を渡る。コガ沢は一部で水面が見えている。積雪量は多いとは言えない。
尾根を東側に回りこんだ所、左側に雑木林が出た付近で神嶺林道を離れて山中に突入する。
最初は雑木林の林間が広く、これなら何とか滑りを期待できそうだ、が雪質はクサレている。

このまま上部まで雑木林が繋がるかと思いきや、カラマツの植林地になってしまう。下部の植林地は密林状態でとても山滑り向きとは言い難い。少し登ると林間も広がるが、やはり邪魔な低木が多い。
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カラマツ林の緩登に飽きてくる頃、標高1050m付近でやっと植林地から開放される。
しかし伐採後の二次林で大木は少なく、樹木の密生度は高い。ここも快適な滑りは望めない。
そんな時、ミズナラの木に熊棚を見つけた。南蔵王で初めて見つけた熊棚であった。
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標高1150〜1250m付近でやっとブナ自然林に出会える。雪質は重いパウダーでこの辺りは滑りが楽しめそうだ。
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標高1300mからは広かった尾根が収斂されて顕著な尾根状になる。
ここでやっと目指す水引入道の姿が見えた。
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同地点からは水引入道と峰続きの馬ノ神岳が望める。
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小さな尾根のコブを通過して潅木地帯に入ってくる。ここからは極厚のモナカ雪が現れ、一歩一歩踏みぬきながらのシール登高で苦労する。モナカの厚みは15〜20cm、5cmの堅いモナカと10〜15cmの少し柔らかいモナカの二層構造となっていた。そして風の吹きぬける場所はやや軟いクラスト。こりゃ上手く滑る事は出来ないなぁ〜。

やがて水引入道の山名の由来となった、コガ沢支流の源頭部にあるオープンバーンが現れる。
五月頃この場所に「水引入道」もしくは「種まき坊主」の、頭巾を被った僧侶姿の雪形が現れるのだ。
しかし1月の蔵王は未だに積雪が少なく、2月以降に滑降に最適なボウル状になる沢筋も潅木が埋ってはいなかった。
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ボウルの中心はウインドクラストしていて、もう少し堅ければスキーアンゼンが必要だったかもしれない。
時折地吹雪が舞うオープンバーンをじりじりと登っていく。
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振り返ると青麻山が眼下に見える。山麓には雪がない。春先みたいな霞もかかっている。
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急斜面を登りきると山頂は近い。ここからシュカブラとモナカが交錯する雪面を登る。
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最後は意地になってスキーを履いたまま山頂に至った。吹き飛ばされそうな強風が吹き荒れている。
北東側に峰続きの馬ノ神岳。この山頂からのスキー縦走は急斜面の潅木薮で難しいかも。
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北屏風岳は雲から出たり入ったり忙しく姿を変える。強風で手ブレが心配なため3枚撮った写真の一枚。
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秋山沢を挟んで対岸にある後烏帽子岳。左側に雁戸山の姿も見える。
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立っているのも大変な山頂に長居は出来ず、キックステップで体勢を変えた途端、突風で後から突き飛ばされてしまう。雪の積もったハイマツに顔面から突っ込んで起き上がるのに苦労した(苦笑)

シールを付けたまま風の当たらないオオシラビソの影に逃げて、そこでやっとシールを剥がした。
ついでにおにぎり一個を速攻で食べる。

これから待望の滑降であるが、沢源頭のオープンバーンはウインドクラストしてアルペン板では面白く曲がれた。
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でもそこから先がいけません・・・・・今まで経験した事のない極厚モナカに見事に激チン。
潅木薮で密林的に狭い林間なので、薮手前で停止しようとするとモナカが深く割れて、身体が前方に投げ出される。
転ぶと50cm以上潜ってしまうため、起き上がるのが大変で、結局その後は潅木薮を斜滑降+キックステップで滑らざるを得なくなった。カンジキでの下りの方が明らかに早いと思う。

ヒメコマツのある小ピークの先から、やっと顔を出した不忘山が逆光に映えて見えていた。
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そして振り返ると水引入道にかかる雲が完全に飛んで、優美なスカイラインを青空に浮かび上がらせていた。
例のモナカ潅木薮を抜けた後は、ここまで順調に滑降できた。標高も下がったのでゴーグルを取り、スキー手袋をフリース手袋に交換する。
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この地点からブナ林に入ると重めのパウダーが残り、一気に板が走り出す。狭い林間部分も多いが、僅か標高差100mの短い区間だけ満足の滑りが出来た。
その後は雑木林二次林〜カラマツ植林地と密林が続く。登路に使った尾根の南ルートは林間が開けていないため、今回はほぼジャンボリーコース沿いを辿って滑ってみた。これは正解! カラマツ林より幾分林間が広く、かつ雪質は何とか曲げられる程度のクサレ雪だった。
但し神嶺林道に出る手前が歩きしかできない密林地帯のため、ジャンボリーコースを大きく右に外れて、斜滑降気味に神嶺林道に降り立った。後は白石スキー場に林道を歩いて戻るだけ。
振り返るとこの時間になって、やっと南屏風岳の稜線を見ることができた。吹き荒れた風も穏やかになっていた。
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車には午後3時30分に戻った。滑りは一部の斜面でしか満足できなかったが、厳冬期の蔵王の一峰に自分の足のみで登れた点では満足のいくBCツアーであった。
でも滑り目的で水引入道に登る事はお勧めできない。白石市の白峰会が途中からブナ林をコガ沢に滑り込むルートを実践しているが、どの地点から滑り込むのだろうか? 今後研究の余地は残っている。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
まだまだ、雪が欲しい南蔵王ですね。
でも、スカイラインにBCの痕跡は見事なシルエット。
雪山は、もう少し雪が降って落ち着いてからかな。
馬ノ神岳への稜線がこれまたいいですなぁ〜。
マロ7
2010/01/20 21:02
マロ7さん今晩は。
予想に反して雪が少ない南蔵王でした。でも1月なのでこんなものでしょうかね。
滑り出しのオープンバーンが一番気持ちよく滑れましたよ(苦笑)
今の中途半端な積雪量と雪質では、雪山に登っても苦労するだけですね。
スキーやスノーシューを使った雪山登山なら馬ノ神岳の方がブナ林が多いので楽しめますよ。
SONE
2010/01/20 21:26
まだ雪が少ないんですね。
滑りにくいところもあったようですが、気持ち良さそうなバーンと青空もあって何よりです。
今月末か2月に入ったら、スノーシューで馬ノ神に行こうと思ってますよ。
morino
2010/01/21 23:05
morinoさん今晩は。
一時期大量に降り積もった雪が締まって、見かけの積雪量が減ったみたいですよ。
あと数回寒波が来て大雪降らないと、南蔵王はスキー向きになりませんね。
基本的に水引入道は密林が多くてスキー滑降は大変です。パウダーの時でしたら滑り易いのですが・・・
馬ノ神岳に登られるなら3月の頃がお勧めです。現状では北東尾根の雪稜は薮が邪魔な感じですね。
SONE
2010/01/21 23:46
極厚で極悪のモナカっすか…水引はなんか当たらないねえ。
上の方だけでもクラストしてなければ良かったのに。
激チ〜ンお疲れさんでした。
タッシー
URL
2010/01/22 16:43
タッシー今晩は。
今まで経験ない極厚モナカだったよ。本当に水引入道ではいい思いをしたことないね(苦笑)
最上部のクラストは滑れたんだけど、いっそうのこと全山カリカリの方が滑り易いわい。
この山にBC行くんだったら不忘山に行くべきだったね。
SONE
2010/01/22 17:42

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