東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2010.1.23 高山から光山(宮城・牡鹿半島)

<<   作成日時 : 2010/01/23 21:44   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 6

北は岩手県から続く広大な北上山地の最南端に、太平洋に突き出た牡鹿半島があり、リアス海岸を縁取る入り江には多くの漁港が存在している。この半島には釣りやドライブ目的で訪れる人が大半であるが、幾つかある山々に着目する登山家は少ない。そこは海と山がしのぎを削る他にはない景観を見せてくれる。
今回は牡鹿半島の最高峰:光山を高山方面からピストンしてみた。

【 1/23 高山(344m)から光山(445m) 宮城・牡鹿半島 】
泊浜上部の林道駐車場〜高山〜361m独標〜光山(往復)

光山と言う素晴らしい山名の由来は、調べてみると光沢の源頭にある山という事らしい。
光山周辺は古代から砂金採掘が行われていたと言う。光沢の上流域に鮎川金山跡の遺跡も現存している。
こぼれた砂金で辺りが輝き光山と呼ばれたとする説は意外と的を得た由来であろう。
金華山の産金伝説は涌谷町にあるというのが定説だが、近隣の光山にも砂金が出たという事実は面白い。

近年では光山は別の意味で有名になった事がある。それは2000年7月4日の航空自衛隊松島基地(宮城県矢本町)所属の「ブルーインパルス」のT4中等練習機2機が消息を絶った事故である。5日午前8時45分ごろ、空自の捜索隊が光山の山頂付近で、搭乗していた3人の隊員とみられる遺体の一部と、2機の機体の破片を発見した。
同基地の説明では、光山の北側約1キロのところから機体の破片が散乱しており、2機の機影が消えたのは基地から約25キロ東南東の海上付近で、この地点からほぼ南西方向に牡鹿半島に入り、光山の北東斜面に墜落したとみられている。


しかし一般登山家で光山に登ってきたという記録は非常に少ない。牡鹿コバルトラインから大草山鞍部に至る林道に入ると、伐採作業道が山頂まで伸びていて簡単に登れるが、簡単過ぎて登山対象の山とは言い難い。
そこで今回は以前元日に登った高山から光山を尾根通しにピストンするルートを考えてみた。
どちらのピークからも踏み跡を確認していたので、イケル!と踏んでの計画である。

今回同行するのはマロ7さん と、タッシー&サクラ。
谷川浜から泊浜に抜ける県道には猟友会の車が多数駐車していた。頭数が増えすぎて有害獣となっているニホンジカの駆除にあたっているらしい。
泊浜手前の林道を右折して高山への参拝道前に駐車する。他に2台の狩猟目的の車が駐車していた。
これから山に入る我々も銃の的にならないか緊張しての入山だ。

この参拝道は以前登った時に見つけていた道で、高山山頂まで簡単に登れる。
途中で高山山頂方面が見えるが、以前来たときより周辺の伐採が進んで荒れた感じになっていた。
画像


牡鹿半島最大の観光地:金華山が近くに見える。今年は新ルートから登ってみようと皆で話した。
画像


泊浜のシンボル:山王島が眼下に望める。冬の三陸の海はコバルトブルーで綺麗だ。
画像


短い時間で高山山頂に辿り着く。山頂には二基の神社(石碑)が祀られており、神社名はどちらも「飯綱神社」と言う。名前の由来は不明だが、大漁祈願のお神酒が奉納されていた。
元日には泊浜と谷川浜の人々が、各々の浜を向いた神社にお参りにくるのだ。
画像


以前登った時、初詣の人の中にいた泊浜のお爺さんから面白いお話を聞けた。
「泊浜や谷川浜まで車道ができていねえ頃、浜の人間はこの山から光山を越えて鮎川に買い物や学校に行っていたもんだ。当時この山は牡鹿半島東海岸に行ぐ生活道だったんだっちゃ。今でも昔の道形が残っでいて光山まで行けるはずだ。」
これはイイ事を聞けた! と当時は思ったが、その後光山に訪れる機会はなく高山〜光山の踏査は懸案事項の一つになっていたのである。

高山山頂から未知の光山縦走に足を踏み入れる。鹿の食害から薮は喰われ尽くして薮漕ぎは無きに等しい。
画像


少し歩いた所で西側の展望が開ける岩場に出た。仙台湾側には猫の島として有名な田代島が見える。
画像


快晴のときなら蔵王から船形連峰まで一望出来るが、この日の奥羽山脈は雪雲がかかって見えない。
辛うじて泉ヶ岳が薄く見えていたが写真では上手く撮れなかった。

そして目指す光山が結構高山的なスタイルで見えていた。とても500mに満たない山と思えない。
画像


振り返ると牡鹿半島第二の標高を持つ大六天山(440m)の姿が見える。
画像


ここから先は鹿の獣道と過去の道形を辿る様になるが、薮や下草が一切ないので「整備の悪い登山道より余程歩き易い。」と話しながら歩く。赤布の類は見かけず、林業作業の方々が歩いた痕跡は多く見られた。361m独標を越えたところで見つけた林班○○の丸い看板が作業道である事を物語っている。
画像


山頂に近づいた斜面では笹の葉が全て鹿に食べられている所もあったが、この日は楽しみにしていた鹿の姿は一度も見ることができなかった。猟銃に怯えているため、人の気配があると逃げてしまうのであろう。

光山山頂は二等三角点があるだけの、何の見所もない平頂である。東側はヒノキの植林地だし、西側はイヌブナ交じりの雑木林で展望は皆無だ。ただ寒い風が吹きぬける山頂で記念写真を撮る。
画像


西風を避けて東斜面の伐採地まで少し下り、展望の良い場所でランチにする。
眼下には江ノ島と中心にした列島が紺碧の海原に浮かぶ。
画像


北東側には寄磯半島が太平洋に突き出ている。
画像


その他には出島や雄勝半島が一望であった。しかし目の前に浮かぶ金華山には雪雲がかかってぼんやりとしか見えなかった。本日は松島と金華山を結ぶラインが雪雲の通り道になっているみたいだ。

今日のランチはマロ7さんが持参してくれたキムチ鍋と赤飯おにぎりである。気温が1度の寒い折、暖かい鍋で身体の中から温まった。(マロ7さん美味しかったです。有難うございました。)
画像


光山からは往路を引き返す。往路は約3.5kmあったらしい。下り始めの斜面から高山を樹間越しに眺めると偉く遠く感じる。でもそれは目の錯覚で低山故に帰りの足は早い。寄り道しないでドンドン歩いていくと、登りで気が付かなかった鹿の頭骨を見つけた。まだ子供の鹿みたいで角も小さい。
画像


約1時間弱で高山まで戻り、参拝道を再び下っていく。歩く先々で海原を左右両側に見ながら歩いた半島の山旅であった。
画像


車に戻り、女川に寄り道するために牡鹿コバルトラインを北上する。
大六天展望台からは本日歩いた高山〜光山の稜線がはっきりと見えた。
画像


そして女川で海の幸を購入し、駅の温泉施設で入浴して楽しい一日も終わった。
懸案だった高山〜光山は予想以上に歩き易い行程であった。山ガイドには牡鹿半島の山は大六天山と金華山しか記載されていないが、光山はもっと多くの人に親しんで欲しい山である。
但し11月から2月までの狩猟期間はハンターとの遭遇を避ける意味で入山しない方がいいかもしれない。
事実、私の愛車のフロントガラスにアウトローのハンターと間違われたと思われる、「狩猟注意事項」的なコピーが置かれていた。いろいろな意味でマナーが悪いハンターもいるのかもしれない・・・


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
海を見ながらの山ランチいいなー。そのうちやりたいものです。
猪、猿とともに鹿の食害も大変ですね。
御駒山、大笠山、女神山にもハンターがいましたが、今の時期は里山もノンビリ歩けないんでしょうか。
morino
2010/01/23 23:07
morinoさん今晩は。
南三陸の山はリアス海岸のため変化のある風景が眼下に展開して、ランチもより美味しく感じますよ。
牡鹿半島における鹿の食害は大問題みたいです。とにかく低木や下草がまったく無い状態でした。
害獣駆除は必要かもしれませんが、ハンターに怯えて自由気ままに山野を歩けないのは困ったものですねぇ〜。目立つ色合いの服装をするのが誤射への対策でしょうか。
SONE
2010/01/24 00:00
隠しどころの牡鹿の山でしたね。
前山からみた光山は遠く感じましたが意外と簡単でした。
太平洋上に浮かぶ蔵王山並みは次回に期待しましょう。
そして、金華山もよりいっそう身近に感じてきましたよ。
今朝はいい天気ですが、チャンスを逃してしまいました。
マロ7
2010/01/24 08:10
あっちの山は、下山後の温泉&海の幸で満足感アップだね!
しかし、登山者が誤射される可能性ってどのくらいだ?
タッシー
URL
2010/01/24 15:09
マロ7さん、昨日はお疲れ様でした。
全く登山記録が無いコースだったけど、簡単に縦走できてしまいましたね。
仙台湾の彼方に見える蔵王は金華山までとっておきましょうか(笑)
金華山は運が良ければ早池峰山まで遠望できますよ。個人的には名山と思っています。
私も寝坊して結果的に近場の雪山で山滑りしてきましたよ。
SONE
2010/01/24 16:16
タッシーお疲れさん。
温泉で温まり、海の幸で帰宅後も楽しめる最高の山遊びエリアだね。
登山者がハンターに誤射される可能性は、余程の薮山でないとあり得ない確立だろうね。
あんな見通しの良い山ではハンターは鹿に近づく事もできないと思うよ。
SONE
2010/01/24 16:19

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
2010.1.23 高山から光山(宮城・牡鹿半島) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる