東北の山遊び

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zoom RSS 2010.2.11 釜房山(宮城・西部丘陵)

<<   作成日時 : 2010/02/11 19:52   >>

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昨年12月に仏岩に登った時、碁石川の対岸に双耳峰で見えていた釜房山の新鮮な姿があった。
釜房山は過去に4〜5回登っているが、展望が利かない地味な山という印象を持っている。
今回は双耳峰の東峰を往復するオプション付きで、久しぶりにこの山を訪ねてみた。

【 2/11 釜房山(385m) 宮城・西部丘陵 】
南側登山口〜釜房山〜東峰突端(往復)

釜房山は仙台市街地から約15kmの距離にある里山である。
釜房ダムサイトにある山であるが、釜房ダムは仙台市の水がめとして需要量の35%を占める重要な役割を担っている。
このダム建設地点は、釜房山の北麓にあたる碁石川の狭窄部で、釜房山はダム本体を支えている山なのだ。
ダムの建設により、川崎町の小松倉集落と小野集落の二集落が水没対象となり、対象地域の住民(181世帯、1,103名)は、この後住み慣れた故郷を離れていった。
そして1970年(昭和45年)に本体工事が竣工し、翌1971年(昭和46年)より管理運営が開始された。
現在の釜房ダム湖畔には、1989年(平成元年)より国営みちのく杜の湖畔公園が開設され、宮城県南部の主要な行楽地となっている。


写真は仏岩方面から眺めた釜房山。右が山頂(三角点峰)、左が東峰。
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今日はタッシー&サクラとの山行である。午後から雪の確立70%の天気予報であり、タッシーも午後から仕事だったので、行動時間のかからない釜房山のみ登ることにした。

釜房湖東岸にある駐車場に車を止めて歩き出す。春先には満開の桜と蔵王連峰が同時に見られる場所だが、蔵王は雪雲がかかって見えない。
駐車場から南側に車道を歩いていくと、左手に登山口の看板がある。山頂まで40分は大げさなコースタイムか。
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法面に切られた道形を登ると台地に出る。ここから先、山頂までが「いろは坂」と名付けられた山道である。
有名な日光のいろは坂と比較すると非常にしょぼい山道だが、「いろはにほへと・・・」48文字順に小さな表示板が出てくる。
現在は「あいうえお順」しか教育されていないので、「いろは順」は最初の方しか覚えておらず、終いには文字順はどうでも良くなってしまって二人で大笑いした。
この「いろは坂」は展望が利かない標高差200mの単調な山道に飽きさせない方策であろうが、現代人には意味を成さない過剰サービスと言える。

でも「いろは順」を分からないでいるのも癪なので、帰宅してから調べてみたら、「いろは順」は「いろは歌」から出てきたものと分かった。山記事とは関係ないが、脱線して少し「いろは歌」について述べてみたい。

いろは歌は、全ての仮名の音を使って作られている歌で、七五調四句の今様形式になっている。手習い歌として最も著名なものであり、近代に至るまで長く使われた。そのかなの配列順は「いろは順」として中世〜近世の辞書類等に広く利用されたと言う。

これを平仮名で七語調に表記すると、
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす ・・・・・・・・となる。 「ん」の文字が無いが、現在は便宜上つける場合がある。

「いろは歌」としての歌謡の読み方は、
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず  ・・・・・・・・・・・となる。

そう言えば、父親は子供時代に学校でこの「いろは歌」から「いろは順」を覚えたと言っていた。
現在でもスラスラと「いろはにほへと・・・・・」と言えるから不思議である。


再び登山の話題に戻るが(苦笑)、いろは坂は小さな九十九折れに道が切られていて非常に登り易い。
ハイキングコースの場合、通常は直線的に道切りされて階段が設置されることが多いが、この道は評価が高い。
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冬枯れの時期なので、コナラの雑木林越しに多少の展望が利く。眼下に釜房湖を見下しながらの登りは、高度感があって爽快である。
北川と太郎川を分ける小野半島が湖水風景のアクセントになっている。
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30分弱で山頂に到着。休憩は取らずに東峰に向かって鞍部に下りていく。
最初はスギの植林地の下りで少し薮っぽいが、鉈目もある顕著な踏み跡を辿る。
鞍部手前からは北東方面、碁石川対岸の北山の姿が梢越しに見えた。
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鞍部付近はカモシカやタヌキ?などの動物の足跡が雪の上に残っていた。
そこから東峰の登りは雰囲気の良い雑木林である。やがて東西に長い頂稜を持つ東峰に着いた。
踏み跡は東端まで続いているので、日陰岩の上に出られないか行ってみることにする。
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南側にある無名の峰(350m峰)も自然林が多い印象である。
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碁石地区から見える日陰岩はロッククライミングルートが拓かれていると聞くが、国道286号線から登攀しているクライマーの姿は見たことがない。でも東峰末端から岩場方面に薄い踏み跡が続いていた。
しかし急峻な薮っぽい下りなので、今回は岩場には下らないで往路を戻る。

東峰山頂でコーヒータイム。天気予報と違い、太陽も顔を出す穏やかな日和であった。

東峰から一箇所だけ泉ヶ岳と船形連峰が望まれる場所があり、足場が悪いそこで写真を一枚撮る。
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再び釜房山山頂に戻ると、更に天候が良くなってきた。
山頂には鳥居と板碑があり、板碑には「栄存神社」と刻まれているが、祠がないので神社という気はしない。
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通常は山頂から北側登山口に周回するコースが取られるが、何故かそちらの降り口には通行禁止の看板とトラロープの仕切りが・・・冬場に凍り易い北斜面なので、事故防止の対策で通行止めにしているのであろうか?
仕方なく往路のいろは坂を引き返すことにする。

下りは急斜面なので、まるで釜房湖に飛び込む様な感じで一気に降りていく。
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途中で大東岳の姿も見えた。この天気なら雪山に登れたとがっかりする。
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里山の下りは早く、短時間で登山口に戻った。
午後からタッシーは仕事なので今日の山はこれで終わりだが、もう一つお目当ての「ダールラーメン」を食べに、みちのく杜の湖畔公園前にある「ドライブインみしま」に立ち寄る。
久しぶりに食べるダールラーメンは美味しい! 個人的には宮城県でもトップクラスの旨いラーメンだと思う。

帰り道、釜房ダム湖畔を走る国道286号線から、登ってきた釜房山を眺めた。
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「東峰まで行かなかったら何の面白みもない山だな。」タッシーが呟く。
この山に登る適期は湖畔に桜が満開になる時が一番かもしれない。
この日の気温は3度までしか上がらない寒い日だったが、風もなく穏やかなハイキングであった。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
北側登山口は崩壊箇所があるとかで登山口から通行禁止ですが…
結構、歩いているようですね。じつはマロとも縦走しましたが、入り口を右に行き過ぎてしまい、あらら、崖っぷち犬とおんつぁんが立ち往生、そこは崖工事の突端で作業用のロープと金網がだらり、踏み外せばクワバラの所まで行っちゃいましたね。尾根に上がり左に進んだらルートがあり安心。今、思えば北側は工事の為の通行止めではないかと…。工事の足場が組めれていたし足場板もありましたからは、私だけの発想。
釜房橋のたもとからの桜と蔵王は最高ですね。釜房山の山頂からこれが見えればいいのですが。
マロ7
2010/02/11 21:30
マロ7さん今晩は。
北側登山口への通行止めの理由は何も書いていなかったですよ。
但し一人出会った男性が一度降りていった後に、再び山頂まで登り返した足跡が残っていました。
現在、北登山口の駐車場はワカサギ釣りの車で満杯で、工事車両は一切駐車していなかったです。
故に何故通行禁止なのか皆目検討が付かない状況でした。
やはりマロ7さんも桜咲く頃の釜房山がお勧めみたいですね。山頂が展望皆無なのは仕方ないでしょうね。
SONE
2010/02/11 22:00
釜房山に行かれたんですね。 
私も以前上りましたが、立入禁止の方に駐車してる車がいっぱいだったので、きっとみんなこっちから登ってるんだと思い、そっちから登っちゃいました。 
しかも、道を間違えて落石防止のネットのある所を登ってえらい目にあいました。 
山頂の標識も無いのでちょっと淋しいですよね。
夢邪鬼
2010/02/12 08:33
夢邪鬼さんこんにちは。
私も知りませんでしたが、北側登山口は大分前から立入り禁止になっていたみたいですよ。
駐車場の車はワカサギ釣りの車でしょうね。昨日も満車でしたから・・・
山頂は寂しい感じで、ゆっくり休む雰囲気ではありませんよね。
その点、東峰は自然度が高く、里山の良さを残した山頂でした。
SONE
2010/02/12 10:30
色は匂へど 散りぬるを…
ロマンチックな意味が込められてるんでしょうなあ。
タッシー
URL
2010/02/12 15:10
タッシー、お疲れさんって言いたいけど、全然疲れない山だったね。
いろは歌に込められた意味、これも全然分からないぞぉ〜(笑)
SONE
2010/02/12 18:13

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