東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2010.4.11 高館山(山形・庄内)

<<   作成日時 : 2010/04/12 23:21   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 12

新潟県の弥彦三山は花の名山として全国区の人気を誇るが、山形県の庄内地方にも立派な花の山が存在する。
それが鶴岡市大山地区の西側に聳える高館山である。午前中は雨の天気予報だったので遅い時間に仙台を出発して、雨上がりに花巡りの山旅をしてきた。

【 4/11 高館山(274m) 山形・庄内 】   
大山公園駐車場〜下池湖畔〜下池周回コース経由:瀬ヶ沢入口〜城山コース経由:金沢コース〜高館山〜新奥の細道コース経由:八森山分岐〜八森山〜城山コース経由:内山コース〜大山公園駐車場

高館山の東麓にある上池・下池は平成20年にラムサール条約に登録され、市街地に隣接しつつも、豊かで貴重な自然が残されている地域である。
高館山周辺一帯は、200種類近い鳥類の生息が確認されているが、上池・下池の西側に連なる高館山と八森山が冬の冷たい季節風を遮り、渡り鳥の越冬地として恵まれた環境にあると言う。その時期にはカモ、コハクチョウ、マガン、オオヒシクイなど2万羽以上の水鳥が飛来し、渡り鳥の楽園になっている。

更に高館山は本州の平地では珍しいブナの原生林が残されていて、山中には寒地性植物と暖地性植物の双方が分布する貴重な環境を有している。
昔は竜の化身といわれ、霊山として崇拝されていたが、戦国時代に庄内地方を治めた武藤氏の居城:尾浦城の背後を固める山城として使われ、江戸時代には幕府直轄の天領として環境が守られた歴史がある。


そんな高館山は私のお気に入りの山の一つで、訪れるのは今回で5回目となり、マスさんに早春に咲くスプリング・エフェメラルの花々を見せたくてやってきたのだ。
そして大山地区と言えば、私の山仲間である「たたみや光逸さん」の暮らす町なので、高館山に詳しい彼に花の状態を確認するため急遽ぎ自宅に立ち寄らせていただいた。

登山開始は大山公園の駐車場からである。近隣は住宅地になっているため、路上駐車は原則として認められていない。
午前11時を過ぎたころから雨が止んで日が差し始めてきた。都沢湿地の奥には鳥海山が顔を出している。
画像


直接登山道には入らないで、まず高館山の全景を確認するために下池東岸に立ち寄った。
下池の奥にテレビアンテナが乱立する高館山が見える。
画像


少し戻って大山公園の北側を緩登する道に入る。ここからしばらくの間は下池の周回道となり散歩している人が多い。
先ず出迎えてくれたのがキブシとスミレサイシンの花だ。
画像画像


下池の西岸まで歩くと瀬ヶ沢コースの入り口となる。ここを左折。周辺は原生林になり一気に深山に足を踏み入れた様な感じになる。
画像


沢筋には咲き始めのニリンソウと、今が満開のエゾエンゴサクの花が多かった。
画像画像


瀬ヶ沢コースより右手に分岐すると城山コースに入る。ブナの原生林をジグザグに登って尾根に着くと、北斜面は一面にイワウチワのお花畑になっていた。その少し先にはショウジョウバカマが群生している。
画像画像


このときマスさんがイワウチワにとまるギフチョウの写真を撮っていた。この日見た唯一のギフチョウであった。
画像


小さな沢筋を渡ると斜面全体にカタクリが咲いているところがあった。南斜面は末期的な花の状態だが、沢身に近いところは今が満開であった。
画像


岩倉コースを変則十字路で通過し、更に山腹を巻く道を北側に辿る。そこからは草花の量は減ってくるが、何処までも続くユキツバキの道には感激した。太いユキツバキが多く、花もちょうど見ごろなので飽きない工程である。
画像画像



金沢コースの手前には小さな滝場もあり、単調な工程のちょっとしたアクセントになっている。
画像


やがて山頂から北側に派生する尾根に乗り上げると、そこには林道が走っていた。
海風が吹き抜けて少し寒いが、林道と平行に直線的に登山道が伸びていて、その道を忠実に辿るとアンテナの林立して落ち着かない山頂に着いた。
まず20mの高さがある螺旋階段の展望台に登る。庄内海岸が北側に続いているがお目当ての鳥海山は見えなかった。
画像


眼下には加茂水族館がある加茂港が眺められる。
画像


南側には金峰山〜母狩山〜湯ノ沢岳の連なりが見えた。
画像


螺旋階段を上から撮影する。最近では見なくなった階段なので上り下りは意外に楽しい。
画像


昼食は風を避けてNHKのTVアンテナ施設の裏手の陽だまりで取った。
ベーコン、レモンバター、サクランボジャムのサンドイッチにポタージュースープと紅茶の食事である。
流石に海に近い低山なので、風がないとポカポカと身体が温まってくる。

よく見ると展望台の建物の手前にはサクラの花が咲いていた。
画像


山頂からは南側に少し歩いていくが、ここでオオミスミソウの群落を発見。大山公園近くの自生地は植生保護のため立ち入り禁止になっていて写真も撮れない状態だったので、ザックを下ろしてじっくり撮影する。
画像画像


画像画像


画像画像


画像画像


車道から新奥の細道コースに入ると一気にカタクリの量が多くなる。光逸さんに伺ったところ、この付近は最近ササの繁茂が著しく、カタクリが少なくなっているらしい。
画像


この頃から雨上がりにうなだれていたキクザキイチリンソウの花が開いてきた。
画像


道端にも結構な群落が、あり目を楽しませてくれる。
画像


車道にでたところの鞍部から標識のない斜面を八森山に登る。
登り始めはステップの薄い滑りやすい急登だ。振り返ると高館山が近くに見える。
画像


尾根筋には桜が咲いていた。
画像


半分朽ちてしまった山名板がある八森山(204m)に到着。展望皆無だが人工物がないので落ち着いた雰囲気がある。
画像


山頂からは直線的に内山コースを下る。白い木肌のブナ林が美しい。多雪地帯ではないのでコケが付かないのであろう。
画像


途中の十字路を左折して城山コースに入る。この近辺は斜面全体がイワウチワの大群落となっていて、ピンクの見事な花を咲かせていた。写真に上手く撮れなかったが、私自身も今までこれ程のイワウチワの花園は見た事がない。
画像


次の分岐を右折するが、その地点ではカタクリの花が道の両脇を埋めていた。ここでお茶を飲んで休憩する。
画像


城山コースはイワウチワロードである。イワウチワの花が大好きだと言うマスさんも大満足の工程であった。
やがて先ほど分かれた内山コースに合流する。幹が空洞になったケヤキの木があり、お互いに中に入って写真を撮った。
画像


当初は上池南西岸にあるミズバショウの群生地も見る予定であったが、時間が押しているのでこの日は取りやめにして大山公園に直接下った。公園のベンチからは南東側に月山の大きな山容が望めた。
画像


この日は曇り時々雨の天気予報だったため、例年なら多くの花見登山者で賑わう高館山も実に閑散とした状況であった。逆にゆっくりのんびりと花を見られたので我々には好都合な感じであったが、庄内地方を襲ったナラ枯れの被害は高館山でも深刻な状態であった事が今回訪れてみて分かった。

光逸さん情報では高館山から薄い踏み跡を辿ると、由良まで小連山の縦走が可能だそうである。
次に訪れるときはその縦走コースであろうか? そう言えばこの近辺にある山形で四山目の葉山の存在を確認し忘れてしまったなぁ〜(笑)

同行したマスさんのブログ記事は → コチラ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
マスさんがケヤキから生まれたみたいですよ。
ここのお山は、近くの山岳会が行ってましたので角田山にするか迷いました。
来年のお山にしておきましょうかな。
金峰山〜母狩山〜湯ノ沢岳…かなりのアップダウンすかな…。
マロ7
2010/04/13 06:30
ちょっと横レスです。(地元ですから、笑)
マロ7さん、逆ですよ。つらいよその登りでは。
湯ノ沢岳〜母狩山〜金峰山ですよ。
残雪期を歩くのなら桜の咲く前の今頃がベストです。
本郷の林道の雪が融けて林道に車が入れて、
かつ、湯ノ沢岳までの稜線の雪庇が完全に崩れる前なんです。
道が切られましたから夏でも秋でも可能ですが低山だけに暑いと辛いし。
今ですとコブシとマンサクの咲く花の回廊が見られまする。
知る人ぞ知る縦走道です。けど長いよ〜10時間かかるよ〜。
鯛金
2010/04/13 08:24
一日違いでした。
花が見頃で良かったですね。
日曜日は午前中どんよりで昼ごろから空の色が明るくなりました。
SONEさんの日頃の精進の賜物でしょうか。
ギフチョウと言うんですか。
私はカメラを向けたるたび逃げられてしまいました。
何か気を察したのでしょうか。
秋もいいかななんて思ってます。
あね
2010/04/13 09:54
マロ7さんこんにちは。
ケヤキの穴、こんなの見るとどうしても中に入って写真を撮りたくなってしまいますよ(笑)
今年は角田山でしたので、来年は高館山がお勧めです。オオミスミソウやカタクリの群生は角田山に歩がありますが、斜面全体に咲くイワウチワは他ではお目にかかれませんよ。
今度予定している湯ノ沢岳〜母狩山、かなり時間がかかりますが期待を裏切らない縦走路です。
SONE
2010/04/13 10:37
鯛金さんが横レス入れたくなるの分かりますよ(笑)
金峰山から南下すると母狩山までで限界でしょうね。
確かに湯ノ沢岳のヤセ尾根の登りは中途半端に雪庇が残ると難しいと思います。
近いうちに縦走する予定なんですけど、鯛金さんもいかがですか?
SONE
2010/04/13 10:41
あねさんこんにちは。
やっぱり前日に登られていましたね。地元にこんな花の山があるなんて羨ましいですよ。
日曜日は天気図をかなり読んで、午後から晴れると踏んで出かけましたが本当に正解でした。
雨上がりでしたのでギフチョウの乱舞は見られませんでしたが、土曜日はたくさん飛んでいたでしょうね。昆虫や動物の写真を撮るのは定点観察が必要らしく、私を含めた素人が満足のいく写真を撮るのは偶然かもしれません。秋には訪れたことありませんが、夏場のハスの花の時期も良かったですよ。
SONE
2010/04/13 10:57
マロ7さんに劣らずこちらも花花花・・・でしたね。
雄大な月山も間近に見られて羨ましい。
何々、湯ノ沢岳〜母狩山。おもしろそう。
morino
2010/04/13 22:06
morinoさん今晩は。
人にほとんど会わない静かな花の山でしたよ。
仙台から高速使うと2時間で行けるので、是非行ってみてくださいね。
湯ノ沢〜母狩は前にお話した日程の山ですよ。春紅葉が一番の時期になるはずです。
SONE
2010/04/13 22:12
 うわ〜っ!コレは見事ですね〜。この花山は十数年前から知っているのですが、北関東からは遠い山くて笑)。まだ近い角田山で我慢していました。来年の春休みには赤見堂岳の偵察とセットで考えようかな?。
テントミータカ
2010/04/13 22:31
テントミータカさん今晩は。
えぇー、ミータカさんが未だに登っていないとは驚きました。
確かに北関東から遠いですけど、高速降りて直ぐの場所にある山ですし、角田山みたいに混雑しない点は評価が高いですよ。来年は赤見堂岳とセットで是非訪れてみてください。とにかくイワウチワの大・大群落にはびっくりしますよ。
SONE
2010/04/13 22:45
あの日の山はそれだったのですね。了解です。
morino
2010/04/14 20:49
morinoさん、奇形ブナの森が見事な縦走路ですよ。
詳細は後日MLします。意外に行動時間が長いので、本格的なコースと思ってくださいね。
SONE
2010/04/14 21:26

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
2010.4.11 高館山(山形・庄内) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる