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zoom RSS 2010.5.23 前神室山(秋田・神室連峰)

<<   作成日時 : 2010/05/24 19:33   >>

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低気圧が接近していて南東北より南部は全て雨の予報だが、秋田県は比較的天気が良さそうなので、鬼首道路を通って秋田県側に入り、役内口の西ノ又コースから神室山を目指してマスさんと登った。
標高1000m以上には豊富な残雪が残り、比較的難易度が高い登山となった。

【 5/23 前神室山(1342m) 秋田・神室連峰 】
登山口〜第一吊橋〜第二吊橋ん〜渡渉点〜不動明王〜胸突き八丁坂〜御田の神〜窓くぐり〜主稜線三叉路〜レリーフピーク〜有屋分岐〜水晶森分岐〜前神室山〜第三ピーク〜第二ピーク〜第一ピーク〜いっぷく平〜登山口

何やら日本200名山なるものに選定されていて人気の高い神室山。
特に秋田側のルートは沢、ヤセ尾根、湿原、展望のよさが魅力で人気が高い。
また古来より信仰の山でもあり、毎年9月1日には役内部落の人々が五穀豊穣を祈願して、山頂の神室神社参りを番楽が奉納される。


秋田側から神室山を目指すのは本当に久しぶりだが、周回できる点では評価が高いので初めて神室連峰に足を踏み入れるマスさんには最適なコースであろう。

大役内林道の大きな鳥居が目印で、右に派生した枝林道に入って2kmほど走行すると登山口に着く。
福島ナンバーの車が一台駐車しているだけで、人気の山にしては登山者は少ない。

西ノ又沢に沿って林道を進むと山菜採りの車が3台ほど駐車していた、杉の造林地でアイコを採っている。
しばらく歩いて左手に砂防ダムを見たところで林道が終わり、ここから登山道に入る。
まもなく第一吊橋だが、吊橋の板が未だに取り付けられておらず、ワイヤーと鉄の橋げたを使って慎重に渡った。
足元は雪解け水で濁流になっており、高所恐怖症の方なら絶対渡れないかも(笑)
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雪解けから時間が経過していない沢沿いの道は、山開き前でもあるので結構荒れている。
でもそんな事はお構いなしにオイラは山菜を探して斜面を観察する。ありましたウドが。
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次の第二吊橋は対岸に向かって登り基調であるので、足場板がない通過は意外に大変であった。
これでは年配の山菜採りの方々は入山し難い状態である。
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第二吊橋を過ぎると沢の左岸を高みをトラバースする道が続く。途中で小沢を横切るところの足場が特に悪い。
でものんびりとコシアブラを摘んだりしながら歩いていく。ワサビの花園もあった。
やがて沢が近づいてくる。新緑の盛りでムラサキヤシオが可憐に咲いていた。
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まもなく左前方に三十三尋の滝が見えてくる。滝の少し先に夏道の渡渉点があるが、今は雪解け水が溢れ渡渉は無理。上流の雪渓に乗って沢を渡れる目処が付いて一安心する。
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雪渓は上流で割れているのが分かったが、早い時期ならブロック雪崩に注意しながら主稜線まで、ピッケル&アイゼンを使って駆け上がれそうな感じである。
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急坂を登って不動明王の石仏が鎮座する広場に出る。以前ここで山の主みたいな巨大なヤマカガシに出会ったことがある。威嚇するときにシャーシャー言っていて不気味であった。
その先から残雪が道を隠してしまう。先行している福島の登山者は完全に道を失ったみたいで、最初の行者戻しの急登以降は足跡が消失していた。

尾根に出て次の坂が胸突き八丁坂だ。渡渉点から高度差400mの急登だが、登ってみると意外に疲れないで登れる。
尾根筋には今が盛りに咲くカタクリの花が目を楽しませてくれた。
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急坂をガンガン登り、少し傾斜が緩くなってくる標高1000m付近から残雪で夏道が隠れてしまう。
こうなるとマスさんのルートファインディング能力では無理なのでオイラが先頭になる。
振り返ると前神室山のアルペン的山容が見えてきた。あそこまで縦走すると教えるとマスさんは大喜びだ。
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森林限界が近づき、目の前が開けてくる地点を熊の昼寝坂と呼ぶらしい。こんなところで昼寝する熊は幸せものであろう。やがて平坦なところに躍り出ると左側には豊富な残雪を持った沢状が見られる。
背後には三角石山が見えるが、この頃から天候が悪化してきて、南からの強風が吹き荒れていた。
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池塘のある御田の神で休憩する。マスさんお手製のケーキを食べてのんびり休む。
ここは神室随一のお花畑になるところであるが、残雪期の今は荒涼とした風景が広がっているだけだ。
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御田の神から先は夏場には草原になる気持ちよい場所だが、今の時期は残雪の上を歩くこととなる。
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途中では豊富な残雪の向こうに前神室山から繋がる稜線が一望であった。
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たて溝が入った残雪の斜面を登りきると窓くぐりを抜ける。
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窓くぐりを抜けた先のヤセ尾根は神室山本峰と、山稜から雪崩落ちる雪蝕地形が壮絶に眺められる場所であるが、今日は押し寄せるガスと、飛ばされそうな強風の洗礼を受けて神室の神は微笑んでくれなかった。

マスさんが「死ぬかと思った。」と言っていた烈風のヤセ尾根を過ぎると、西ノ又分岐の三叉路で主稜線に乗る。
ここでやっと一息つける。この分岐を左折して400mのところが神室山山頂であるが、途中に更にやせた岩尾根があって危険なので今日は行かないことにした。

下山路は危険な西ノ又道を避けて、前神室山経由のパノラマコースをとる。
強風から少し逃れたので余裕が出来て、向かう前神室山の写真を何枚も撮ったりしてゆっくり歩く。
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「栗駒国定公園」のレリーフが埋め込まれた岩場があるレリーフピークを越えて、鏑山大神を祀る1325m峰と有屋分岐をマスさんに教え、そこでレリーフピークを振り返って写真を撮る。
折からの強風にまともに立っていられないマスさん。
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1325mの下りでお昼になったので昼食を取る。マスさんお手製の塩・芋のパン(ディニッシュ)が本当に美味しい。
付近には5分咲きのミネザクラと、ノウゴウイチゴが沢山あった。
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最低鞍部を過ぎて前神室山への急登にかかる。背後には台山尾根と台山が新緑を纏って綺麗に見える。
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左手前方には鳥海山の姿が霞んで見える。手前には丁岳の姿も・・・
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どんどん天候が悪化していて神室山本峰の姿は一度も見えなかったが、そこから南に伸びる主稜線の天狗森と小又山の姿が一瞬現れた。
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今回主稜線の一部を歩いてみて、この時期の稜線はカタクリ、キクザキイチリンソウ、ヒメイチゲが一面に咲き誇っているところと認識できた。場所によっては足の踏み場もないほど咲いている。
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そして新たに気がついた事実だが、前神室山山頂近くには凄い数のタカラダニがいる事がわかった。
足元を何気なく観察していると、真っ赤な昆虫がかなり早いスピードで歩き回っている。
最初は変な虫だ! と思っていたが、何匹かに一匹は後ろに子供みたいな小さい赤いのを連れている。
写真を接写で撮ろうと挑戦したが、ある程度わかる範囲で撮れたのがこれ。
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帰宅後ネットで調べるとタカラダニと言う節足動物で、ササダニの様に吸血せず、幼虫のときに昆虫に寄生して育つ変わり者のダニと分かった。後ろから付いてきる小さな奴は絶対にオスで、メスが逃げているんだ、と二人で笑ってみていた。

凄い数のタカラダニが這いずり回っている登山道を登ると前神室山山頂は近かった。
振り返るとレリーフピークが立派な山容で見える。
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前神室山では強風で休むこともできず、写真を撮っただけでパノラマコースを下り始める。
秋田側の登山道は昨年仮払いが行われていなかった様で、結構薮っぽい登山道だが歩くのに支障はない。
第三ピークを越えると痩せた雪堤が続く気持ちの良い道になった。雄勝方面の平野部が一望である。
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降りてきた尾根は結構見栄えのする尾根だった。夏場だと単調な下りに終始するのだが・・・
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やがて北西側に山伏岳の姿が現れた。高松岳には雲がかかっていて見えない。
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残雪が残った急坂のザンゲ坂を慎重に降りるとブナ林に入る。ここからは単調な樹林帯の下りだ。
コシアブラを摘みながらのんびり下るが、乱獲されて枯れてしまったコシアブラの木が多いので悲しくなる。
途中の樹林帯から西側を見ると、三角形の立派な山容を持った水晶森の姿が見えた。
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飽きてくるほど長い尾根下りを続けて、右側の支尾根をくだったところでコーヒータイムにする。
この地点までくだるとブユが寄ってきて煩わしい。
あと1kmの工程を残すだけだが、最後は転げ落ちるほどの急坂を下って登山口に戻った。

休憩を入れて7時間30分の手ごろな山旅であったが、吊橋の足場板が設置され、渡渉点が完全に石飛びで渡れる以前のコースは一般的ではなく、現在はベテラン登山者限定の山であったと言える。
何でもマスさん、神室連峰に魅了されてしまったとか。だんだん一人前の山女に近づいているみたいである(笑)

マスさんのブログ記事は → コチラ

オマケ
帰路、新庄市名物の「もつラーメン」で自他ともにナンバーワンと思う一茶庵支店で、大盛りのもつラーメンを食べてきた。このスープは馬肉で出汁をとった他にはない絶品のスープで、麺が少し軟い点だけ難点があるが、一度食べると何度も食べたくなる本当に美味しいラーメンである。
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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
意外に早く下ってこれて、一茶庵に行けたのが良かったよ。

ウドは、我が家は もうすでに、しょっぱい煮つけになってしまってた。
高血圧家族内で、たった一人 薄味のあたしは、しょっぱくて食べられない…。
マス
2010/05/24 19:50
神室岳は数年前の秋に一度行ったことがありますが、残雪期は全然イメージが違っていますね。
上級者の山といった感じで、つり橋も怖そうです。
レポと画像、十分堪能させていただきました。
みどぽん
2010/05/24 20:50
マスさんお疲れさま。
一茶庵は2年ぶりに行ったので感激だったよ。美味しいラーメンだなぁ。
ウドは予想通り、しょっぱい煮つけになっていたか(笑)
いろいろな調理方法があるのに・・・でも各々好きな料理で楽しめればいいと思うよ。
SONE
2010/05/24 21:48
みどぽんさん今晩は。
残雪期の神室連峰は難易度が非常に高くなりますね。ルートを残雪で失う以前に危険箇所が多いのが特徴です。赤布などのマーキングも極端に少ないのは冬季の入山者の少なさを現していますね。
秋の神室は素晴らしいですね。夏場は標高が低いので暑さが厳しいです。
そういえば倒木に大きなヒラタケがびっしり付いていましたが、痛んだものばかりで採取できませんでした。
SONE
2010/05/24 21:54
食い付き順番=ウド→タカラガニ→モツラーメン→吊り橋(笑)
今度行ったら麺固めで!って言ってみるんじゃなかったっけ!?
タッシー
URL
2010/05/25 17:04
タッシー今晩は。
予想通りの食い付きありがとさんです(笑)
麺固めって言い忘れたよ。でもあの麺は元々カンスイが少ないので軟いのだろうね。
SONE
2010/05/25 20:28
この前の新庄のトリモツラーメンは一茶庵ではなかったな。
今度、山以外にお奨めのうま味のコーナーもあったらいいかな。
この時期の神室は夏との端境期で、一旦、気象が変われば大変だな。
この日は、朝から山は諦めていましたよ。
でも、みんな行ったのね。
maro7
2010/05/25 21:53
無雪期でもヒヤヒヤの痩せ尾根なのに残雪あったらおっかないよー。
橋には板も無いしねー(^^;)
ということで神室は雪の無い時にします。(笑)
去年6月に同じコースを歩いた時は花が沢山咲いていました。御田の神を過ぎたところにはキヌガサソウの見事な群落がありましたよ。
噂に聞いていたモツラーメン、そのうち食べなきゃ!
morino
2010/05/25 22:11
maro7さん今晩は。
とりもつラーメンと言えば一茶庵ですよ。これ山形の常識です(笑)
B級グルメは山から下ると食べる機会が多いので、今後は紹介していきたいですね。
神室は豪雪地帯の山なので、この時期は残雪が多くて難しいですね。
マロさんは前日に二口をがっつり歩いたから、日曜日はお休みで正解だったですね。
SONE
2010/05/25 22:17
morinoさん今晩は。
この時期は残雪も安定するので、やせ尾根でも歩き易いですよ。
それよりも吊橋の板がないほうが問題でしょうね。
6月の神室はこれまたイイですねぇ〜。花が一番多い時期だと思います。
キヌガサソウの群落は見ていないですね。最近は秋田側から登っていなかったのですよ。
もつラーメンお勧めです。新庄にいかれた時は是非。
SONE
2010/05/25 22:27

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2010.5.23 前神室山(秋田・神室連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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