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zoom RSS 2010.6.13 熊野岳から瀧山(山形・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2010/06/14 18:34   >>

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ウィンターリゾート地として有名な蔵王スキー場を有する蔵王温泉を起点として、熊野岳から瀧山まで縦走する計画を温めていたが、観光地であるが故に、混雑を避けて歩くタイミングをなかなか掴めないでいた。
日本百名山の一座でもある蔵王は7月から8月にかけてが登山のピークを迎えるが、その時期より少し前倒しして今回歩いてきた。花は少なかったが落ち着いた雰囲気の山歩きができた。

【 6/13 熊野岳(1841m)から瀧山(1362m) 山形・蔵王連峰 】
蔵王山麓駅=蔵王ロープウェイ山麓線利用〜樹氷高原駅〜観松平経由:黒姫山〜いろは沼〜ワサ小屋跡〜熊野岳地蔵山三宝荒神山〜片貝沼〜目玉沼〜三郎岳五郎岳〜ドッコ沼〜蔵王スカイケーブル上駅〜大釈山瀧山〜竜山ゲレンデ〜蔵王山麓駅

今回のコースは蔵王スキー場の中心を横切って熊野岳と瀧山を結ぶもので、観光客も多く、スキー場施設の人工物も各所にあり、深山の景観を楽しめるものではない。
しかし地形図を見ると熊野岳〜瀧山の直線距離は熊野岳〜南雁戸山に匹敵する距離があり、その点では本格縦走コースと言えなくもないのだ。
それに都合8つのピークを踏めるのも日帰りの周回縦走では珍しいと思う。

蔵王温泉から熊野岳に登るのはおよそ2年ぶりとなる。その時は愛猫が連続して亡くなった時で、傷心の心を山歩きが少しだけ癒してくれたものである。

蔵王ロープウェイは8時45分に発車。樹氷高原駅まで約7分の空中散歩だ。
蔵王温泉はカルデラの底に湧いた温泉と言われ、瀧山の赤い南壁は火口壁となっている。
瀧山を見るのが楽しみで、ロープウェイの席は何時も一番後ろに取っている。
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樹氷高原駅に着くと同乗した観光客の方々は山頂線に乗り換えて地蔵山方面を目指すが、いろは沼に向かうのは小生だけであった。ユートピアゲレンデの中には植えられたものであろうか、クロユリの花が少しだけ咲いていた。
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ユートピアゲレンデトップから通常はいろは沼に直接向かうが、今日は観松平を歩いて黒姫山(1413m)に立ち寄っていくことにした。遊歩道には沢山のミツバオウレンが咲いている。
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黒姫山へは遊歩道に入ってから700mの距離。観松平末端の少し出っ張った場所がピークで、木製の展望台が作られている。熊野岳と地蔵山が並んで見えるのは新鮮な光景であった。
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再び観松平の周回遊歩道に戻り、枝ぶりの見事な五葉の松群を見ながら歩いていくと、ひょうたん沼に出た。
とてもひょうたんの形に見えない沼だが、対岸の藪に大型の獣がガサゴソ動いていて不気味な感じがした。
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いろは沼は開き始めのワタスゲが見られたが、他の花はほとんど咲いていない。
御田神の石祠のところで祓川コースと合流、そこから先は蔵王沢を右手に見ながら展望の良い道を歩く。
ムラサキヤシオツツジが満開で、熊野岳が一歩ごとに近づいてくる。
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南西方面には中丸山の姿も見える。
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右肩にワシ岩をいからせた熊野岳の山容は立派だ。
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ガレた斜面に入るとコイワカガミが咲いていた。でも全般的に咲き始めの状態で、今年の花期は遅れている。
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ワサ小屋跡に出ると、地蔵岳方面からロープウェイを利用して登ってきた登山者の姿が多くなる。
この付近から熊野岳山頂直下まではミネズオウの花畑となっている、
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振り返ると地蔵山と三宝荒神山の姿が見える。
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多くの登山者が休憩している熊野岳(1841m)。この日は晴れていながら遠望が利かず、写真も撮らずに山頂を通過する。
山頂台地のコマクサの様子を見に東側の避難小屋方面に歩いていくが、コマクサはやっと葉っぱが出た状態。
それよりも立ち入り禁止を無視してコマクサの群落上を大勢の登山者が歩いた足跡が無残だった。
今日はこの後の工程が長いので、御釜の姿も見ずに分岐から地蔵山方面へ左折した。

踏害で山頂一帯が裸地化している地蔵山(1736m)を抜けて、蔵王地蔵尊のある山頂駅前に着く。
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三宝荒神山(1703m)への登山道は蔵王自然植物園と言われ、木々の名前が書かれたプレートがあった。
山頂は写真だけ撮って通過。
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蔵王ロープウェイ山頂駅でトイレを借りて、ソフトクリームを食べて一息つく。通常の山歩きでは考えられない事が観光地蔵王では出来てしまう(笑)

ザンゲ坂を下り、途中で右折してパラダイスコースに入る。この頃お昼になったので、ゲレンデ内の景色が良い場所で昼食にした。次に目指す三郎岳(左)と五郎岳(右)が見える。
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ゲレンデ内にはハクサンチドリが咲き始めていた。
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スキーで滑るとあっと言う間に滑り降りてしまうゲレンデも、一歩一歩歩いて下りると時間がかかる。
パラダイスゲレンデからは最終目的地の瀧山が見えるが先は長い。
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ゲレンデの下には観光客やら山菜採りやら、結構人が多かった。歩いている脇を車で通過されるのはイマイチ。
途中から右折して中央高原散策路に入ると片貝沼に出る。正面に三宝荒神山が見える別天地だ。
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散策路なので砕石が引かれて整備され過ぎの感は否めないが、深い森の中を歩くと気持ちも落ち着く。
やがて小さな目玉沼と、奥に三郎岳の姿が見えた。
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三郎岳は中央ゲレンデの中核をなす峰で、冬場は霧氷が美しい場所として有名である。
この山頂直下までリフトが登っているが、山頂を踏んでいなかったので立ち寄ってみた。
しかし低木に囲まれた山頂は展望皆無。登る意味が全くない山頂であった。

北側に少し下ると五郎岳の登山口がある。10数年ぶりに五郎岳に登ってみた。
山頂では1組の高年のご夫婦が休憩していた。三宝荒神山の写真を撮ってすぐに下る。
咲き始めのアズマギクが可憐だ。初夏を感じさせる色合いが好きである。
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五郎岳を下ると中央ゲレンデに出る。正規の遊歩道を下らないでゲレンデ内を歩く。
以前はハクサンチドリが沢山咲いていたゲレンデであるが、他の草に駆逐されて一本も姿を見なかった。

ドッコ沼はエゾハルゼミの蝉しぐれでうるさい程。沼には沢山のイワナが泳いでいた。
たった1匹だけ50cmを越える大型イワナを見つけて驚いた(動画参照)

蔵王スカイケーブルの山頂駅で炭酸飲料を飲んで一息つく。
この日は山形で今年最高の32度の気温を記録。標高が高い山にも関わらず暑い!

山頂駅から北に進むと瀧山の登山口に着く。(ダイアモンドバレーのゲレンデを少し下ったところ。)
スキー場の味気ない光景を離れてやっと登山をしている感じになってきた。
瀧山までのルートは3つの小ピークを越える。一つ目の峰は大釈山と呼ばれ、瀧山が近づいた事を知る。
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この登山道は低木帯の歩きに終始し、展望が得られる場所は限られているので根気が必要だ。
最低鞍部まで下りた先は瀧山本体に向かって急登となり、ガレて登り難い道は直射日光が当たって暑さも最高潮になる。登りの途中でヘビノボラズの花を見つけた。鋭い棘があり迂闊に触れない。
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瀧山の東峰に登りつくと前滝コースはロープが張られて通行禁止になっていた。
小さな鞍部に下り瀧山本峰に取り付く。急登なので焦らず登ると今日の最終目的地の瀧山だ。
この山頂からは本日辿ってきた工程が一望できる。熊野岳も遥かに遠くに見えた。
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瀧山は信仰の山で山頂に神社がある。残しておいたゼリーを食べて、コーヒーを飲んでのんびり休む。
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下りは蔵王温泉に一気に下る急坂だ。温泉街から見える南壁の弱点を突いて上手く登山道が付けられている。
途中で数か所岩場が見える場所があり、高所恐怖症の方なら怖い思いをするかもしれない。
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登山道が終わると竜山ゲレンデを下る。振り返ると瀧山が見上げる位置にあった。
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上の台には観光客が大勢いて、山歩きとのギャップが大きい。スカイケーブル駅を過ぎて、温泉街の上を横切る車道を歩いて中央ロープウェイの駅に出た。そこから車を止めた蔵王山麓駅は近かった。


何か観光VTRの様な作りになってしまいましたが、動画を編集しました。
単独行だとこんな感じの動画になってしまいますね(苦笑)


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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
 へえ〜〜、今の時期の蔵王ってこんなんですね〜。初めて見ました。
ビデオも大変良く撮れていて、そのまま観光用に使えそうです。(^^



ファーマー佐藤
URL
2010/06/14 21:21
うまくできてるけど、確かに観光VTRみたい。
途中で、すたすた歩いているのは、SONEさんだよね?
もっとたくさん出演したら良かったのかも。もしくは、自分でナレーション入れるとか。
マス
2010/06/14 23:39
なるほど、こういう周回も出来るのですね。
ひょうたん沼の大型獣って何でしょう。一人で歩いているときは怖いなぁー。
ところで、動画沼に嵌りつつありますね。そのうち動画用の高級機材購入なんて姿が見えそうです。(笑)
morino
2010/06/14 23:55
ニューコースですね。
この前、丸山から見た北側の方向ね。
ルートが延びているのがわかりましたよ。
龍山はこれから登る山ですが、何か蔵王に足が行っちゃうんですよね。
大型獣は奴だな。
マロ7
2010/06/15 05:36
ダイヤモンドバレーから瀧山(ヘラハギ山)の間は暑くて大変だったでしょう。
喧騒と静寂の周回コースですね。
みいら
2010/06/15 08:29
ファーマー佐藤さん今晩は。
好き好んで雪のない蔵王スキー場を歩く登山者は滅多にいないですね。
動画は単独行では難しいですよ。絶対こんな作りになってしまいます。
SONE
2010/06/15 19:33
マスさん今晩は。
綺麗に編集しすぎたきらいがある動画だね。
オイラが歩いていくシーンよく分かったね。あの後走って戻る自分には笑えたよ。
出演するのはセットする時間が大変で、なかなか難しいんだよ。
SONE
2010/06/15 19:43
morinoさん今晩は。
この周回ルートは変則ながら面白いでしょ(笑)
途中で出会った老夫婦が最近は付近に熊が出没するって言っていましたよ。
動画はお遊びなので高級機材は買わないですよ。でも昔のコンデジでは上手く撮れないですね。
SONE
2010/06/15 19:47
マロ7さん今晩は。
今まで歩いている人がいないに等しいルートでしたね。
なかなか歩き応えがあってお勧めですよ。
中央蔵王は車2台を使えば、更にバリェーションルートが取れますね。
大型獣は一回だけグルルル・・・と鳴き声が聞こえました。
SONE
2010/06/15 19:51
流石みいらさんは>ダイヤモンドバレーから瀧山(ヘラハギ山)の間は暑くて大変だったでしょう、と分かっておられる。
夏みたいな気温だと、低木帯+標高が低いあのラインは暑かったです。
喧騒と言えば、パラダイス近辺でタケノコ採りの人、大勢見かけましたよ。
SONE
2010/06/15 19:54
SONEさんの記録、地図で辿ってみましたが、多分、距離17km、登り900m、下り1400mくらいの山行ですね^^ この日は暑い一日でしたね。最近蝉がものすごくうるさいなあと思っていましたが、完全に夏山ですね。
動画サクサク動いてます。いつかさらっと秘伝の下りを動画に埋め込んでくださいませ。見る人は見ます!
k4
2010/06/15 21:04
K4さん今晩は。
下りが1400mとは結構な高度差を下ったものです。
蔵王は残雪が少ないので、暑さをより感じました。
鳴いているセミはエゾハルゼミと言って5月から7月ごろまで鳴いていますね。
一番暑い時期にはコエゾゼミという煩く鳴く奴が主人公です。
下りの動画は撮ってくれる人がいないと難しいですね。今度挑戦してみますよ。
SONE
2010/06/15 22:08
スタスタ歩いて走って戻るのは想像して笑っちゃいました。
「落し物ですよ」なんて拾われなくてよかったですね。
足を自分撮りとか。
あね
2010/06/16 09:30
あねさん今晩は。
カメラをセットした場所に戻る姿は間抜けな感じがしましたよ(笑)
誰もいないタイミングを見計らって撮影したんですよ。
自分撮りの方法は今後の検討課題です。
SONE
2010/06/16 18:37
SONEさん、こんにちは
蔵王を周回してみたいということで、蔵王ダムから鍋倉不動を経由して熊野岳に登り、
その後はSONEさんとほぼ同じコースで大釈山から瀧山手前を宝沢に下り蔵王ダムに
戻りました。ざんげ坂からゲレンデと下り、右に向かう片貝沼への途中で昔の山道を通る
と小さな地蔵(大黒天)がありました。スキーコースで分断された登山道に寂しい気持ちと、
まだ、歴史が残っているという感動も覚えました。30kmを超える周回は発見もありました。
HITOIKI
URL
2011/08/07 15:19
HITOIKIさん今晩は。
蔵王ダムから周回すると蔵王の中でも有数の長距離ルートとなりますね。
今の暑い時期だと大変だったでしょうね。
アサギマダラの群舞が見られたのではないでしょうか。
小さな地蔵は全然気がつきませんでしたが、スキー場が出来る以前の参拝道だったのでしょうね。
SONE
2011/08/08 20:19

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