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zoom RSS 2010.06.25 月山(山形・月山)

<<   作成日時 : 2010/06/26 16:55   >>

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7月1日の山開き直前の月山は比較的静かで、しかも多くの花々が咲き競う時期である。
この日の山形市の最高気温は31度。真夏を思わせる天気の中、玄海広場から山頂を目指して登ってみた。

【 6/25 月山(1984m) 山形・月山 】
玄海広場〜装束場〜金姥〜牛首〜月山〜牛首〜金姥〜姥ヶ岳〜リフト上駅(登山リフトで下山)

玄海広場とは聞きなれない場所であるが、現在のネイチャーセンターの北側にある広場を言う。
ここには石碑などが残されており、写真入りの説明看板などがあるが、その説明を要約してみよう。

≪玄海広場のおこり≫
湯殿山行人の山籠り修行は、湯殿山へ日参するのを日課とし、五穀の食を断ち、わずかに蕎麦粉と飴、木の実が許されていました。ここ玄海広場には、以前、こうした修行や参詣する人たちのための小屋や祈祷所がありました。


今回はこの玄海広場が登山口となり、石跳川を源流まで遡って装束場を経て山頂に至る、志津方面からは最長の登山コースを辿る。
ネイチャーセンター手前の車道には平日にも関わらず、数十台のタケノコ採りの車両が駐車していた。
土日には志津〜姥沢間の車道にまで駐車車両が溢れるそうである(驚)

登り出しは朝8時。WC日本vsデンマーク戦を観終わって、勝利インタビューまで聞いてから家を出たので、暑い最中の登山開始時間としては遅くなってしまった。(でも3−1で日本が快勝して気分は最高に良い。)

玄海広場から石跳川に沿った山道に入る。春木戸まではネイチャーセンターが管理している遊歩道の一部になっている。川沿いの道は日陰+風が吹き抜けて涼しい。
ところどころ残る石畳が山岳信仰隆盛の時代を感じさせてくれる。
このコースは山スキーの下りでとる場合が多いが、雪のある時期とは比較にならないほど樹木が鬱蒼としている。

しばらく登ると石跳川左岸の景色が開けた場所に出る。付近には残雪が残り、目の前には湯殿山東面の風景が屏風の様に広がっていた。
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足元にはオオバキスミレが咲いている。
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石跳川の源流に近くなると、周囲のササ藪の中にうごめくタケノコ採りの人々が多くなる。
無言でガサゴソ藪漕ぎしているので、近距離だと熊かと思い気が休まらない。
夜明けと共に入山したタケノコ採りの方々の帰り時間と重なり、幾組ものタケノコ採りとスライドする。
石跳川は数か所雪渓の状態が微妙なところがあり、通過には雪の強度を確認しす必要がある。
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川から離れると姥ヶ岳と湯殿山の鞍部にあたる装束場は近い。
小さな湿原もありイワイチョウやミツガシワの花が咲いていた。背景の湯殿山は完全に藪に埋もれている。
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装束場で軽く休憩して金姥へ向かう。小さな雪渓を何回か横切るが、視界が利かないときには注意が必要だ。
途中で振り返ると摩耶山の姿が同定できた。
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湯殿山の背後には朝日連峰の以東岳が見えてくる。5月に登った芝倉山の姿も確認できた。
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小さな鞍部を乗り越すと仙人沢側の斜面をトラバース気味に登る道となる。
道中はミヤマキンポウゲのお花畑になっていた。
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金姥で姥ヶ岳から下りてくるメインルートと合流する。ここからは一気に登山者の姿が多くなる。
と言っても平日なのでスライドする人の数は休日とは比較にならないほど少ない。

金姥付近はシラネアオイが群生するので有名な場所だが、花はほとんど終わっていた。
品倉尾根の1618m峰はこの位置からだと尾根上の一高点にしか見えない。
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本日登山道のロープ張り作業が行われたそうで、紫灯森山頂へ至る道は閉鎖されていた。
南側斜面を巻く道を牛首目指して歩いて行く。ここから見た月山は近くに見えるが、実際にはここから先がキツイ。
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牛首上部へ続く雪渓が終わり、鍛冶小屋跡までの登りが急登となるが、高山植物が多いので鑑賞しながら登る。
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朝日連峰の奥には飯豊の姿も見えた。この頃から上昇気流の影響で雲がどんどん発生してくる。
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鍛冶小屋跡下部の岩礫帯にはエゾツガザクラが多く見られる。
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単独峰で風景が単調な月山ではあるが、品倉尾根を俯瞰すると、その高山的景観が際立っていることが分かる。
もうチングルマは花期終盤を迎えている様である。
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鍛冶小屋跡手前はミヤマキンバイのお花畑になっている。
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今年は残雪が多かったためか? ハクサンイチゲの花芽が少ない印象をもった。
しかし山頂台地はハクサンイチゲが一面に咲いていて、素晴らしい景色を見せてくれた。
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ハクサンイチゲが一番花盛りなのは山頂直下であった。
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近年、鼠の食害で数が少なくなっているクロユリ。しかし昨年より大分回復したらしい。
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北西の赤川源頭の斜面は爆裂火口のため一気に切れ落ちている。
なだらかな印象の強い月山の中では異色の景観となっている。
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山頂一帯に生えるヒナウスユキソウは未だ小さい。金姥付近が一番見ごろであった。
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山頂東面のボウルを眺める。葉山は何となく霞んで見えていた。
雪面は縦溝が少ない状態で、山スキーが十分楽しめる雪質であった。
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ヒナザクラは咲き始め。
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イワウメ。咲いている場所は限られていて、登山道からは発見しにくい。
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チングルマは終わり。現在はヒナウスユキソウが見ごろの斜面を登る。
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姥ヶ岳の木道沿いに咲いていたイワイチョウ。
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山頂では雲が湧いてきて見えなかった鳥海山。姥ヶ岳からは眺めることができた。
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コイワカガミ。姥ヶ岳の湿原にも多く咲いていた。
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今回はどの地点でも終わりかけの花しか見つからなかったが、姥ヶ岳でやっと写真映えする花を見つけた。
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姥ヶ岳の下りから眺めた月山。
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途中でお話したムービー撮影をしていた男性が、姥沢からネイチャーセンターに車で送ってくださる、と有難いお言葉を頂き、軟弱にもリフト利用で姥沢に下った。 (ご親切に送ってくださり有難うございます。)
姥沢からネイチャーセンターに歩いて下る道も存在するらしいが、自分は未だに下ったことはない。

車に乗せてくださった方は動画撮影に関してはプロ並みの腕をしていて、ネイチャーセンターのホームページの動画は彼の作品と言う。拝見させていただいたが、素晴らしい撮影と編集のテクニックはとても勉強になった。
ネイチャーセンターのホームページは → コチラ
(博物園動画コーナーをクリックして下さい。)

そしてびっくりしたのが、彼はリンク仲間のあかねずみさんのお知り合いだそうで、今日は山頂まで一緒に登っていたそうな。すると前を歩いていたのがあかねずみさん? 気が付きませんでしたよ(笑)

通常は姥沢まで車で登って、そこから楽して登る月山であるが、今回、装束場経由で歩いてみて、月山の良さを再確認できた様な気がする。
やはり山は沢筋から登って、植生の変化を楽しみながら高山帯に至るのが登山の醍醐味であろう。


ちょっとアップ遅れましたが動画です↓


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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
月山は花盛りですね。
花はスキーの時期にシラネアオイを柴灯森付近でしか見たことはありませんが、それでも登山道沿いの群生はなかなかでした。
綺麗な花の画像に癒されました。
みどぽん
2010/06/26 17:26
みどぽんさん今晩は。
シラネアオイはほとんど終わりでしたが、これから8月中旬までは途切れることなく花が咲き競いますね。
今年は雪面に縦溝やスプーンカットが少なく、まだ山滑り可能な状態でしたよ。
でも滑る範囲はどんどん減っていますね。
SONE
2010/06/26 18:07
こんにちは。まさか同じ人に乗せてもらっていたとは(爆笑!)
ムービー撮影のOさんは、ほとんどプロです。地元放送局にも映像提供されています。
今月は前半は装束場を登って、柴灯森あたりでヒッチハイクして姥沢から博物園に乗せて
もらっていましたが、そう毎度ちょうどいい時間に知人がつかまると限らないですし、ここ
2週は朝とか前夜に博物園関係者に頼んで姥沢に乗せてもらってました。
下りに装束場を利用するとちょっこし竹の子もゲットできますし、誰もいない道を下るのが
好きなので。カエルの観察もあやしまれない・・・
姥沢〜大門海〜周海沼〜博物園のコースはブナ林を一気に下るコースで、ほとんど歩く人が
いなくて静かですよ(秋はきのことりゃーが少し入りますが)
姥沢のロッジの一番上(つたやアネックス)を少しリフト側に行ったところに登山口があり
ます。冬もあのへんから入りますよね?
昨年は博物園からその道を登って姥沢に出て、山頂まで行って帰りは装束場という周回もして
ました。花が一段落し、登山者が激増する真夏は牛首止りで清水コースと大門海コースとか、
大門海コースと装束場コースの組み合わせなども好きな周回コースです。
あかねずみ
2010/06/26 18:40
あかねずみさん今晩は。 Oさんに「一緒に車で来た方は装束場経由で下った」、と伺って「もしや!」と思ったのですが、お会い出来なくて残念でしたよ。
そういえばOさんと二人で三角点に登って行く姿が、東側の雪田上の岩の上から見えました。
今からの時期は暑さが増すので、博物館からの登りは苦しいですよね。あかねずみさんが下った時間なら、タケノコ採りの人たちも全くいなくなりますね。姥沢〜大門海〜周海沼〜博物園のコースはあるのは分かっていたのですが、清水コースを含めて夏場に歩いた事はないんですよ。博物館からの周回には便利そうですね。
今回は花見に時間がかかり過ぎて、夕方の用事に間に合いそうになかったので、お気軽なリフト下山+車に乗せていただくコースになってしまいました(苦笑)
SONE
2010/06/26 19:29
おっ、クロユリは回復しましたね。
金曜日は仕事を休んで山に行きたい天気でしたね。
姥沢から登り、博物館に下るのコースを考えていましたが、博物館から姥沢までの足の手段がね。
石跳川はまだまだ雪渓がありますから、下るには手ごわいかな。
マロ7
2010/06/26 20:23
月山に入りびたりなので、月山で誰かと会うのは珍しくないのですが、同じ人の車に乗せて
いただいたのにびっくりです(笑)
でも、完全に別行動で昨日はOさんと1mもいっしょに歩いていないんですよ。ごらんになった
のは別の人だと思います。Oさんはおいらが三角点で食事を終えたころに現れ、ちょっと話した
だけで先に出ていかれました。(その前に食事済ませてきたのかな?)
6月末は姥沢小屋に出る道がいまいち雪の斜面トラバースで歩きにくかったりするので、リフト
使わないで下るのはちょっと考えますね。スキー場沢コースもクローズされたし。
姥山頂を行きで見ていれば、帰りは姥をスキップしてもよいので、雪がなくなれば牛首から
リフトを使わないで姥沢小屋に出てもリフト使用と時間は大差ありません。
姥の分岐で同じころリフトに向かった人より先に姥沢に着くこともあります。
夏場、出かける時間が遅くて帰りは駆け足に近い状態によくなり、山頂の八紘一宇の石碑から
姥沢まで一時間コースです。朝もっと早く出ろ!自分、と毎度反省するのですが、なかなか
夜更かし癖が治らず。6月は仕事で早起きするので、これをずっと続けられればよいのですが。
あかねずみ
2010/06/26 20:36
マロ7さん今晩は。
昨年はクロユリが鼠の影響で被害を受けたと聞いていますが、今年は株も結構増えていたみたいですよ。
今回は仕事の都合がついて、上手いタイミングで登れましたよ。
博物館から姥沢までは一日に数本だけ町営バスが登っていますが、本数が少ないのが難点です。石跳川は登りでしたら雪の強度を確認しやすいので安全だと思います。
SONE
2010/06/26 21:10
あかねずみさん、再び今晩は。
月山は大きい山なので、登り下りともほぼ同じタイミングでOさんと歩いていたのも奇跡ですね。しかし本当に同じ車に別々に乗っていたなんて驚きでしたね(笑)
そうですか、Oさんの前を歩いていた人は別人でしたか。
胎内岩方面に少し寄り道してから下りたのですが、Oさんはかなり先行して下っていましたね。
今年の残雪の多さでは、姥沢に下る道は嫌なトラバースが残っていますかね。
あの道はリュウキンカが綺麗なので結構お気に入りなんですよ。
今の時期は日が長くて、山でのんびり過ごせるのがいいですね。
多少夕方近くても、慌てて降りる必要がないのが最高だと思います。
SONE
2010/06/26 21:21
今年はまだ姥沢小屋に出る道を歩いていませんが、以前、クロユリの時期に歩いて嫌な急斜面
トラバースだったので残雪期は避けています。積雪期もですが・・・スキーと違って斜滑降の
できないスノーシューにも最悪なコースで以前3月に志津から姥山頂経由で月山山頂に行った
帰りに姥山頂に登り返すのが嫌でまいたら、延々トラバースでほとほとうんざりしました。
真夏から晩秋はよく歩きますが、遅い時期までエゾノリュウキンカが咲いていて、おいしい水
が飲めていいコースですよね。木道が多すぎるのが難点ですが。
帰りがわたわたになるのですが、遅い時間に登ると山頂に着くころに人がいなくなり、独り占
め感が味わえるのは気に入ってます。
あかねずみ
2010/06/26 21:34
あかねずみさん今晩は。
私も以前5月に姥沢〜牛首を歩いて、固い雪面のトラバースに肝を冷やした思いがあります。
ずっと一方の足が下がるトラバースは苦手ですよ。
それより、その時に雪崩のデブリも見ましたので、夏道があるとはいえ、積雪期には決して安全なコースではないですね。しかし夏場のあそこの湧水は最高に美味しい!
SONE
2010/06/26 21:42
SONEさんこんばんは。
動画、ご覧いただいたそうで有り難うございます。博物園のHPでの動画公開は今年から始めたばかりです。未公開で編集中のものもかなり有りますので乞うご期待です。
あかねずみさんには色々教えていただいてますが、お二人がお友達とは・・偶然で驚きでした。
動画のページにある月山花暦には、以前装束場コースをガイドしてもらって撮ったものが随分あります。撮りきれてない花もまだまだあるので、頑張って更新したいと思っています。
好奇心旺盛で、撮影対象はかなり広範囲ですが、山登りはリタイア後に始めた初心者です。またお会いする機会がありましたらよろしくお願い致します。
Big-M
2010/06/27 00:36
Big-Mさん、あの時は車で送っていただき有難うございました。
動画拝見しましたが、素晴らしい出来に驚きました。
民生の機材でも、あれほどのクオリティを持つ作品ができるのですね。
あかねずみさんとは一度雨告山にご一緒しました。
動植物には一般登山者とは全く違った目を持っていられて、道中とても勉強になりました。
月山の植物相の多彩さは有名ですので、今後Big-Mさんの動画がどんどん更新されていくのは楽しみです。いつかまたお会いできることを楽しみにしております。
SONE
2010/06/27 05:44
天候も良く、沢山の花を楽しめた最高の時に登られましたね。
私も昨年同時期に登って月山の花の素晴らしさに圧倒されましたが、SONEさんの写真を見て改めて実感です。
SONEさんの歩かれたコースは狙ってはいたものの車のことを考え躊躇していましたが、近々2台の車で行く予定です。でも天気がねー…。
morino
2010/06/28 09:04
きれ〜〜〜〜〜〜〜〜ですね〜〜〜〜〜〜^^!!!!
清々しいですね^^
始めまして、葵と書いてまもると読みます^^
今年から山登りをぼちぼち始めているものです。
月山は、小学生のころに毎年、出羽三山参りで登ったことがあります^^
今度は嫁を連れて行こうと思います^^

2010/06/28 14:31
morinoさん今晩は。
仕事の都合をつけて登った甲斐がありましたよ(笑)
月山の花は同じ様な時期に訪れても、花々は一回も同じ姿を見せてくれないです。
微妙に花期が違っていて、登る度に感動を与えてくれますね。
天気が良ければ逆コースを是非チャレンジしてください。晴れることをお祈りいたします。
SONE
2010/06/28 23:23
葵さん初めまして。拙ブログにご訪問&コメントを頂きありがとうございます。
今年から山登りを始めた方でも、低山を数か所登って山歩きに慣れてくれば、月山は比較的簡単に登れますよ。(但しリフト利用で、登山靴は必携ですが。)
今の時期から8月中旬までは、次々と多くの高山植物が咲きますので、奥様を連れてお越しください。高速千円の今がチャンスだと思います。
SONE
2010/06/28 23:32

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2010.06.25 月山(山形・月山) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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