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zoom RSS 2010.7.4 大朝日岳(山形・朝日連峰)

<<   作成日時 : 2010/07/05 18:22   >>

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朝日連峰では毎年7月初旬にヒメサユリが見ごろを迎える。しかしちょうど梅雨時と重なっており、天気に恵まれてヒメサユリの花見を楽しめる週末は少ない。
この日はにわか雨の懸念はあったが、これ日を逃すと今年はヒメサユリを見る機会を逸してしまうと思い、天気は期待しないで出かけてみた。

【 7╱4 大朝日岳(1870m) 山形・朝日連峰 】
日暮沢小屋〜ハナヌキ峰登山口〜ハナヌキ峰〜古寺分岐〜三沢清水〜古寺山〜熊越〜銀玉水〜大朝日避難小屋〜大朝日岳〜大朝日避難小屋〜西朝日岳〜御坪〜竜門山〜ユウフン山〜清太岩山〜ゴロビツ水場〜日暮沢小屋

雨の仙台を出発し、山形県内に入ると曇っている。
根子川林道を走行中、急に飛び出してきたアナグマを轢きそうになり急ブレーキ。何とか轢かずに済んだ。
日暮沢小屋前の駐車場は驚くことに空きスペースがあった。この時期は寒河山のヒナウスユキソウも見ごろを迎える時期なので、何時もの年は駐車場に入りきらない車両が林道脇に列を作って駐車するのだが・・・

今回は根子川を時計周りに周回する主稜線ミニ縦走コースを取る。
主稜線に最短で達するのは逆ルートだが、午後から天候が悪化する懸念があったため、天気が安定している午前中にヒメサユリが群生する地点に達する目論見だ。

根子川林道を一番奥まで歩いたところに登山口がある。
あまり歩かれていないルートなので夏草が被っているところではズボンの裾が濡れる。
竜門滝は登山道上からは見えず、ドウドウとした音で滝の存在を知るのみ。
その少し先で道は唐突に左折して、支尾根を一気に登る急登となる。

この日の予想湿度は90%を越えていたが、余りの蒸し暑さに汗が全身から滴り落ちる。
長い一日の工程が待っているため、何時もよりかなりペースを落としてじわじわ登っていった。

ハナヌキ峰(花抜峰)は山頂に表示がなく、急に下り始めた事で山頂を越えたことを知る。
古寺鉱泉分岐に着くと、道は急に広くなり、歩き易くなる。

三沢清水はちょうど喉が乾く絶妙のタイミングにある水場だ。神奈川からお越しの4人組パーティが休んでいた。
ここまでノンストップで来たので、水をガブガブ飲んでゆっくり休んだ。

今までは樹林帯の登りだったが、三沢清水から少し登ると展望が開けた灌木帯に出る。
北側の障子ヶ岳方面が微かに見える。上空は一部晴れ間も見える高曇りだ。

神奈川パーティを追い抜き、古寺山には先に着いた。
この山頂から一気に開ける朝日連峰の大観は、何回見ても驚いてしまう。大朝日岳にご挨拶。
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目の前には均整の取れた山容が魅力の小朝日岳。
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今日後半に歩く西朝日岳。今年は残雪が多い。
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主脈では灌木帯に囲まれて地味な印象がある竜門山。東面の景色は素晴らしい。
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そして古寺山から本当の花巡りロードがスタートする。
今の時期はブナ帯では花はほとんど咲いておらず、ギンリョウソウだけが個性を主張しているのだ。
今日のお目当て、ヒメサユリ。朝日に咲く花の中では一番大きくて、一番可憐な花だと思う。
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あちこちに咲いているヒメサユリの花を見ながらなので、歩く速度は一気にダウンしてしまう。
越えてきた古寺山を振り返る。
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ハクサンシャクナゲは連峰各地で咲き始めの状態が多かった。
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今日は後半の工程が長いので小朝日岳の山頂は踏まないで、この雪田から右折して巻道に入った。
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巻道のザレ場に咲いていたノウゴウイチゴ。別な場所では実が熟していて数粒美味しく頬張った。
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中岳の残雪模様は魅力的だ。縦走路が山頂を通過しないのは勿体ないと何時も思う。
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ミヤマカラマツは咲き始め。
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熊越を越えた所から小朝日岳を振り返る。南面は絶壁になっていて、イヌワシの営巣地があるらしい。
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熊越から一段登ったほぼ平坦な台地は、朝日連峰随一のヒメサユリ群落が見られる場所だ。
未だ蕾も多く、これから1週間後までは十分楽しめると思う。
この一帯で写真や動画を撮影して立ち止まってばかりいるので、一向に工程が進まない(苦笑)
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予想外の天気に気を良くしていたら、下界からドンドンとガスが上昇してきて周りの山々を隠し始めた。
大朝日岳にも雲が纏わりついて、天候悪化の兆しが見える。
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中岳は見えるが、背後の西朝日岳は新潟県側から押し寄せた雲に隠れた。
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銀玉水でキンキンに冷えた湧水を飲んで休憩する。
この水場も疲れがたまったところに位置するので有難い水場だ。
おにぎりを頬張っていると、一気にガスが上がってきて視界が50m程度になってしまった。
未だ午前10時ごろなのに、予想を越えて早い時間に天候が悪くなってきている。

銀玉水上部の雪田は道の上ではほとんど消えていて、雪道に慣れていない人でもアイゼンはいらない状態だ。
ガスで視界が無くなったので、写真を撮ることもなく山頂を目指す。
朝日嶽神社のところで再び山頂が見えた。しかしそれ以降はガスに隠れて一切顔を見せてくれなかった。
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大朝日岳避難小屋を通過して山頂の登りにかかったところで、予想外の雨が降り出す。
風はそんなに強くないので、傘を差して山頂に到着した。何も見えないので小屋に引き返す。


その後、避難小屋内で雨が止むのを、食事をしながら待った。
約30分後に雨は止んだので、中岳〜西朝日岳〜竜門山まで主稜線歩く山旅の出発である。


中岳を越えるところで数カ所だけ残雪の上を歩くが、ガスで視界がなくても問題なく通過できた。
頭上に時折日差しが差し込むが、ガスが全て飛ばされることは一切ない。

中岳の下りから西朝日岳鞍部を見下ろす。この地点は西朝日岳の壮絶な雪蝕地形が一望できるのだが、今回は見えなくて残念であった。
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雪が消えた雪田草原にはヒナザクラとイワイチョウの花が多い。
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一時だけ竜門山の姿が見えた。
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稜線上で一カ所だけ咲いていたウサギギク。
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ヨツバシオガマは咲き始めのものが多かった。
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アオノツガザクラも咲き始め。写真に撮れる花を探すのは結構難しい。
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越えてきた中岳を振り返る。残雪の上を湧きあがったガスが飛んでいく。
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西朝日岳下の湿原は更に裸地化が進んでいる印象だ。池塘のひとつは消滅の危機である。
ここから西朝日岳への登りはニッコウキスゲの群落が楽しめるところだが、今は固い蕾の状態であった。

西朝日岳の山頂でコーヒータイムにしようと思っていたが、山頂に着いた途端にまた雨が降ってくる。
仕方なく次の休憩候補地:御坪に向かう。

御坪はハイマツとヒナウスユキソウが多い場所で、袖朝日岳の好展望地でもある。
日本のエーデルワイスと呼ばれているヒナウスユキソウは朝日連峰の随所で見られる。
中でも寒河山の大群落が有名であるが、大朝日岳や御坪付近でも十分鑑賞できる。
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御坪付近は今の時期はミヤマダイコンソウの花が楽しめる場所だ。
見栄えのしない葉っぱを持つゆえ、余り人気のない花だが、朝日の群落は素晴らしい。
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御坪付近に差し掛かると、またまた雨が降り出す。ガス→雨→日差し→ガス→雨→日差しと猫の目の様に目まぐるしく天気が変わり、その都度傘を出したり、デジカメをザックに入れたりと落ち着かない。
仕方なく動画も三脚を使わないで手持ちで撮影始めた。

竜門山に近づくとウラジロヨウラクやサラサドウダンの花が多くなる。
ベニサラサドウダンの花も見ごろであった。
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大朝日岳避難小屋下部に多く咲いているシナノキンバイだが、縦走路に一カ所だけ咲いていた。
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オノエランも本当に沢山咲いている。蔵王当たりとは咲く密度が違うみたいだ。
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竜門山山頂付近は灌木帯なので休む気がしない。仕方なく主稜線を外れて日暮沢に下ることにした。
稜線から少し下ると大きな雪田が登山道を隠している。勝手知ったる道なので問題なく登山道に接続できたが、慣れない人がガスられると注意が必要だ。

ユウフン山まではこの時期には花が少ない。滝雲の様に主稜線を乗り越えてくる雲を見ながら、写真を何枚も撮って歩く。一人先行して下っている登山者の姿が見えた。
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ユウフン山の山頂はガスの中で視界皆無なので、休まないで通過。
この日の最終ピーク:清太岩山で休むことにする。
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登山道の脇にはコイワカガミが咲いていた。
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清太岩山山頂は晴れの区域に入っていて、流れる雲を見ながら20分以上休憩した。
残ったおにぎりを食べ、コーヒーを飲んでゆっくりする。
主稜線の雲が一瞬切れて、寒河山の姿が一瞬見えた。
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休憩している途中で山形盆地方面を見ると、巨大な積乱雲がもくもくと高層に登っているのが見えた。
今日の蒸し暑さで、強力な上昇気流が発生したらしい。(下山すると山形では大粒のにわか雨が降ったみたい。)

帰路はゴロビツの水場で一杯の水を飲んだ以外は、休まずに日暮沢小屋に下った。
下界に降りるに従ってどんどん蒸し暑くなってくるのは参った。
主稜線縦走時には天気に恵まれなかったけれど、朝日の花々を十分満喫できたので満足の一日であった。


動画です。




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コメント(18件)

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朝日鉱泉からじゃなくて、日暮沢から行ったんだね。
花見するなら、どっちのコースがいいのかな?
マス
2010/07/05 18:44
マスさん今晩は。
花見が目的だったから、ヒナウスユキソウが沢山咲いている日暮沢周回に変更したんだよ。
これからの時期は西朝日のニッコウキスゲが素晴らしいよ。
SONE
2010/07/05 19:00
この日は雨雲レーダだったので月山は敬遠したのですが…朝日はまずまずだったのですね。
ヒメサユリも満開で最高、ヒナウスユキソウの群落は見事です。
それにしても、この行程はながいなぁ〜。
マロ7
2010/07/05 20:15
マロ7さん今晩は。
夕方近くの山形は集中豪雨並みの大雨だったみたいなので、普通の人は登らないですよね
その点では傘で対応できた雨降りはラッキーでした
ヒメサユリは来週でも大丈夫で、古寺から銀玉水までなら日帰り簡単ですよ。
SONE
2010/07/05 20:23
SONEさん、こんばんは
日暮沢からの大朝日周回というメジャールートは、何度も歩かれた道だと思いますが、SONEさんのブログでは初めてではありませんか?大変興味深く拝見しました。確かにヒメサユリロード、見逃しそうな長梅雨ですよね…この日、私は月山におりましたが、2時頃リフト前で強い雨に会いました。3時半くらいは山形盆地から笹谷にかけて豪雨でしたよ。月山からは朝日は雲の中でした。でもあまり降らなくてよかったですね。SONEファンとしては、銀玉水10時だとすると、出発は7時前で日暮沢到着は4時とみましたが…(笑)
よろしければ教えていただきたいのですが、小朝日の巻き道の残雪は大丈夫でしたか?あと、竜門直下の雪田は、登りではルートは見えますか?20年以上前の記憶しかありませんので、もう少し待ったほうがいいですかね。一人で行くとしてですけど…
k4
2010/07/05 20:34
k4さん今晩は。
今回のルートは30年前から何度も歩いているので、最近は食傷気味で歩かなかったのですよ。今年の梅雨は山形県でも雨が降り続く珍しいパターンなので、登山の計画に当たっては難しい梅雨とも言えますね。
月山は強い雨が降りましたか。午後2時と言うと晴れ間も見えていた時間帯でしたね。
k4さんの予想時間は完全に外れです。5時45分出発で日暮沢戻りが16時30分でした。
最近はまっている動画の撮影が思ったより時間かかるんですよ。ヒメサユリやウスユキソウの所で引っかかってしまい、おまけに断続的に雨に降られて、デジカメの収納に手こずりました(苦笑)
小朝日の巻き道の雪は完全に消えました。竜門直下の雪田は登りは直線的に行けば必ず登山道に行き着きます。下りの場合にガスられた場合は右寄りに下る必要があります。
但し視界が利いている場合は全く問題なく通過できますよ。
SONE
2010/07/05 21:25
いい天気は大朝日小屋までのようですが、沢山の花々を見られましたね。
SONEさんのような健脚以外は、日帰り周回できるのは日の長い今の季節だけでしょうか。
私は今年も夕焼け・朝焼けを楽しみたいので小屋どまりで寒江山まで足を伸ばす予定ですよ。
morino
2010/07/05 21:36
morinoさん今晩は。
天気は当てにしないで登ったので、大朝日小屋まで景色が見えていて幸運でしたよ。
今回はのんびり動画撮影しながらでしたので、健脚のコースタイムでなく普通の時間で行動しました。軽い荷物なら体力自慢の方なら簡単に日帰り周回できると思います。
morinoさんは寒河山ファンでしたよね。マツムシソウの時期が狙いでしょうか。
SONE
2010/07/05 22:03
 SONEさん、動画もやってるんですね。しかも自分撮りまで・・。私も以前はやったのですが、時間がかかるので止めました。とくに最近は歩くだけでも超スローペースなので・・。
 動画撮影でのお勧めグッズをご紹介します。軽くて安くて、効果抜群、おそらく月山でお持ちだった三脚にも取り付け可能です。ベルボンのPH-248というビデオ雲台です。私も山はこれです。パーン棒も持たず本体だけでも十分使えます。水準器がないので、マンフロットの三脚、MODO 785Bと併用しています。これも超軽量です。価格もかなり下がって7K位です。とにかく撮影機材を軽くしたい・・と探し当てたもので、私の山の動画はすべてこの組み合わせです。
 あとは、防水コンデジですがペンタックスのOptioW60、形落ちなので2万弱です。水中でも可なので雨でも問題無しです。ネットで検索してみて下さい。
 朝日連峰は私のレベルと体力では難しいかと諦めていますが、SONEさんの美しい画像を見ていると行って見たい衝動にかられます。
Big-M
2010/07/06 01:48
やっぱ三脚必須だね。
そしてやっぱ後ろ姿だね!(笑)
タッシー
URL
2010/07/06 16:16
Big-Mさん今晩は。
動画を撮り始めてから未だ一カ月も経っていないので、いろいろ難点も目につく出来ですが、確かに自分撮りはセットするのに時間がかかり大変です(苦笑)
今までの山行に三脚持参したこと無かったのですが、動画撮影では三脚の必要性を自覚して、家にあった安物を持ちだしています。
そして撮影してみると三脚に付いている機能ではチルトがスムーズに動かないので、ビデオ雲台の必要性を感じていました。今度ヨドバシカメラに行って見てこようと思います。
三脚も低い位置まで下りないので、花の撮影は手持ちでしかできません。
新しい三脚も必要でしょうかね(笑)
防水コンデジまでは今のところ必要がなさそうです。雨の時は一切撮影しないものですから。
朝日連峰は小屋泊まりで登るなら、そんなに体力はいらないですよ。
これから8月までの寒江山が花の山としてお勧めです。
SONE
2010/07/06 18:09
タッシー今晩は。
安物三脚でも無いよりはましだよね。安定性に欠けるので、風が強いときは全く使えないけど。
正面からの自分の顔見てると、真面目くさって駄目だね。やはり後ろ姿の男かぁ!
SONE
2010/07/06 18:12
今晩は
 熊越のひめさゆりロード無事に咲いていましたか!今週末こそ・・・行きたいな〜。
テントミータカ
2010/07/06 21:56
テントミータカさん今晩は。
飯豊の大日杉コースより少し遅れて、今年も熊越上部のヒメサユリロードが見ごろですよ。
週末は曇りベースみたいなので是非お越しくださいね。
SONE
2010/07/06 22:54
SONEさん、こんばんは。
歩き早いですね。
笑顔が好きですが「後姿の男」になるのなら哀愁でしょう。
演歌とか唄いながらいかがでしょうか。
私事で少しブログ休みます。
タッシーさんの方にはメルアド入ってますのでこちらへ来る機会があったら御一報下さい。
あね
2010/07/08 20:48
あねさん今晩は。
動画の自分撮り前後の走っている姿は恥ずかしくてお見せできませんよ(笑)
足短いんで、後ろ姿もいまいちですよね。土方体型だな
最近は登山されていなかったので、これからの季節の山ブログ楽しみにしていたのですが、お休みは残念ですよ。御地に行く時は連絡しますね。
SONE
2010/07/08 21:03
今晩は!
 昨日おとといと、古寺鉱泉から往復(山頂泊)で行ってきました。二人の小屋管理人さもお元気で、安心しました。見ごろのヒメサユリを楽しめて(姥百合も・笑)、良かったです。いつもブログの記事を参考にさせてもらって、SONEさんには感謝しております。
テントミータカ
2010/07/12 19:15
テントミータカさん今晩は。
早速行ってきましたか。日曜日は比較的天候が良かったので楽しめたみたいですね。
ヒメサユリもガッチリ見られて何よりでした。
私もミータカさんのブログに出てくる山に行きたいのですが、広角打法なので追いつけませんよ(笑)
SONE
2010/07/12 23:52

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