東北の山遊び

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zoom RSS 2010.8.29 北石橋から糸岳(宮城・二口山塊)

<<   作成日時 : 2010/08/30 18:45   >>

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大東岳裏コース、大行沢支流のカケス沢には有名な北石橋がある。
沢の流れが長い年月をかけて穿った穴が崩落して出来た天然の橋は、高さ10m、幅15m以上ある巨大なもので、何度見ても自然が創り出す造形の妙に感動してしまう。

【 8╱29 北石橋から糸岳(1228m) 宮城・二口山塊 】
大東岳登山口〜駒止〜白滝沢〜雨滝〜京淵沢〜岩床沢〜ケヤキ沢〜北石橋入口〜崩壊個所〜北石橋〜石橋峠〜糸岳〜望洋平〜風鳴平〜臨潭(のぞき)〜白糸の滝〜二口沢〜二口林道〜大東岳登山口

昨日は登山がキノコ狩りにシフトして打ち切ってしまったため、全然歩き足りない気分であった。
そこで今日は同じ二口山塊でも別な山の糸岳に登る事にした。
このところ午後から曇っているので、遅い時間に登り始めれば曇って涼しくなると考えていたが・・・

歩きだしは午前10時半を過ぎていたが、今日の工程は充分消化可能と考えてのんきに構えている自分がいる。
大東岳の駐車場には8台程度の車が駐車していた。自分を差し置いて言うのもなんだが、酷暑の時期に登る山としては大東岳は標高が低いので厳しいものがある。

旧林道を駒止まで辿り、そこから山道に入って高度を上げ始めると、ほぼ無風で異常な暑さを感じる。
通常は大行沢など沢筋を登る場合は木陰に風が吹き抜けて涼しいものだが、今日の無風は本当に辛い。

何時もの休憩ポイント雨滝。水量が少なくて見栄えがしなかった。
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今の時期の樹林帯では花が少ない。オクモミジハグマがメインに咲いていた。
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暑さでうんざりしながら北石橋分岐に着く。
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大行沢に降りている手前の木に使い古したワラジがかけてあった。
フェルト靴が全盛の沢靴にあって、ワラジを使って沢登りをするのはどんな方であろうか。
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風はないけど、大行沢の沢音を聞きながら少し休憩した。顔を洗うとスッキリする。

大行沢を渡渉後わずかな間だけ平坦な道を歩く。
刈払いしたばかりの登山道脇に巨大なアカヤマドリが生えていた。
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その後、右手の急斜面ががけ崩れを起こしていて、登山道が一部寸断されていた。
雨が降っているときなど、土砂が流れて危険な個所であろう。

急斜面を登って振り返ると大東岳が見上げる高さにあった。
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しばらく尾根筋の急坂を登ると、平坦なブナの森に入る。
北石橋に至る工程の中で一番気持ちが安らぐところだが、今日は嫌になるほど暑く、気持ちが滅入ってくる。

小さな沢を一つ越えて、急登したあと、今度は左手の谷筋まで一気に下る。
下りきったところから左側のガレ場を下ると、奇勝:北石橋の真下に出る。

北石橋は右岸から張り出した岩壁に流水が長い年月をかけて穴を穿ち、その後に岩の柔い層が崩落を起こして現在の形ができたと言われる。
二口山塊には他に泣虫沢の南石橋とムジナ森沢のムジナ森石橋が存在しているが、南石橋は沢ヤさんじゃないと入れない険しい沢の中盤に位置しているし、ムジナ森石橋は微かな踏み跡を藪漕ぎで辿るのでベテランの同行がないと行けない。私は全ての石橋を見たのでラッキーな一人かもしれない。


しかしながら二口山塊一番の規模を誇る北石橋は見事の一言。
何回見ても自然が創り出した造形の妙には驚かされる。一度は見る価値のある絶景だ。
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少し離れた位置から橋げたの部分を撮影した、長さは50m以上あるだろうか。巨大だ。
猿しか渡ったことがない橋かもしれないね(笑)
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橋の下は滑滝が静かに流れている。中段まで登って見上げてみた。
まるで異次元への入口の様に感じる。SF映画にスターゲイトって言うのがあったなぁ。そんな感じ・・・
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北石橋付近で休憩を取るつもりでいたが、乾いた岩場が沢の中にないため諦めて先に進む。
白糸の滝分岐の手前で二人の沢ヤさんとスライドした。

分岐を過ぎると石橋峠までの1kmは一般コースでは無くなる。エアリアマップでは以前は破線ルートであったが、現在は廃道扱いになっている道だ。
何年か前に歩いたときは赤テープがかなり付いていたが、現在は色あせた透明なテープがところどころ結ばれているだけで、木についていたペンキも薄くなってしまった。歩く人がほとんどいない証左だ。
道は踏み跡程度で山のベテランか、コースを熟知した先達者がいないと難しいだろう

分かり難い踏み跡を進んでいくと暗闇岩の基部を登る。ザクザクの崩落して足場が安定しない場所だった。
因みにカケス沢の別名は暗闇沢と言う。帰らずの沢的な意味で使われている。
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不明確な右岸の道を辿って漸くカケス沢に出た。オボコンベを思わせる滑と小滝の連続で高度を上げる。
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しかしこの後に一番の難所が控えている。ゴーロ滝群を避けて、右岸の中段をトラバースする個所だ。
以前通過した記憶通り、草付きの小高巻きルートに入るが、途中で足場が消失して行き詰ってしまう。
仕方なく不安定な草付きを慎重に戻り、水線通しにゴーロ滝群を越えることにした。
大岩の乗り越しに腕力のみで身体を引き上げるところがあったり、スパイク長靴でギリギリの水深の個所があったりと大変だった。登山靴では現在は通過は難しいだろう。

難所を越えてほっとすると両岸に岩場の張り出した門みたいなところを通過する。
以前は紅葉の盛りのときに来た経験があるが、素晴らしい紅葉であった記憶がある。
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再び滑が続くが水流はかなり少なくなってきた。
相変わらず風がなく暑いが、沢登りなので、暑くなったら顔を洗ったり、濡れタオルを首に巻いたり出来て助かる。

トリカブトの花が群生しているところが多くなり、思わず足を止めて見入った。
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そしてこの沢で二つ目のポイント、上部の二叉に出る。水量は50:50.
ここを左叉に入るのだが、左叉の入口に藪がかかって分かり難い状態であった。
二叉から更に細くなった水流を登る。アイコが繁茂してチクチク肌を刺して痛い。
200mくらい源流っぽくなった沢を登り、不安になってきたころに右手に石橋峠に向かう沢からの脱出ルートがある。この地点の沢の様子は写真の通り。沢から抜け出す地点に色あせたマーキングがあった。
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石橋峠へは簡単に出られる。峠に出たら西風を期待していたが全くの無風。相変わらず暑い。
昨年は反対側の遊仙峡から石橋峠〜山王岳〜小東峠と歩いたので、今回は糸岳を目指す。
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石橋峠で休まずにきつい糸岳の登りを早く終わらせようと亀足でじわじわ登る。
この急登がこの日の暑さのピーク。熱中症になりそうでペースを上げるのは不可能であった。
二口山塊北部の山々が一望できるポイントで振り返る。
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糸岳は仙台神室と大東岳に南北で挟まれた位置にある地味なピークだ。
この山で他のパーティに合うことはほとんどない。
山頂の展望は南西側が僅かに見える程度。炎天下の山頂広場から逃れて、木陰に逃げ込んで遅い昼食をとった。
暑い最中で冷たい水を飲むと更に喉がかわくので、暑いコーヒーを二杯ゆっくり飲んだら、汗も収まってきた。
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糸岳山頂から東に磐司尾根を辿って、白糸の滝まで降りるルートで下山する。
途中の展望ポイント望洋台で四周に広がる大展望を眺めた。
磐司尾根の一高点である磐司山が尖ってみえ、背後には三方倉山の三角形の山容が美しい。
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そして二口沢を挟んで対峙する仙台神室と山形神室の見事な景観。
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北東には台形の大東岳がデンッと聳えている。
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振り返ると糸岳が優しい姿をしていた。山形県側から見ると屏風岩で守られた険しい山容をしているのだが・・・
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風鳴平を看板があった地点から右折して道は一気の急下降となる。
その標高差500m。目指す二口林道が大空から俯瞰する様な角度と高度感で見える。

急な下りの途中で左手に磐司岩が望めるポイントがある。臨潭と書いて『のぞき』と読ませる場所だ。
足元からスッパリ切れ落ちて、凄い高度感を感じさせる展望所である。
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またまた暑さにうんざりしながら下ると糸滝沢に出る。滑が見渡す限り続く素晴らしい場所で、早速顔を洗い、首筋を冷やす。

二口沢に出たらパンツ一丁になって身体を洗う予定であったが、家族連れが沢で涼んでいたため断念。
渡渉点より上流にある滝場に近づいて見ただけであった。
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二口沢から少し登って二口林道に出る。ここから車を置いた大東登山口まで5kmはある林道歩きだ。
チャリがパンクしていなければこの場所にデポしたのだが、長い林道歩きは憂鬱になる。
でも懸念した暑さは夕方で日が陰ってきたので意外に楽。少し風も出てきた。

磐司岩を見上げて、水場で冷たい湧水をガブガブ飲んで、林道わきに咲く花々を見ながら歩いたら、長い距離もそんなに苦痛ではなかった。
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でも埃を巻きあげながら速度を落とさずに走り去る車と、たかってくるブユの群れには閉口してしまった。
9月が近い今でもブユが大量にいるので、今後は殺虫剤を持参しないと駄目かもしれない。
車に戻り、乾いた服に着替えるとやっと一息つけた。これからコーラを一気飲みだ(笑)

動画です。



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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
おっ、魅惑の北石橋コースは秋にいいかなってねらってました。
林道5キロも歩いたのですか…ここは舗装になったから我は絶対にズデンシャでなきゃだね。
この日は泉ヶ岳が雲の上に浮いてましたな。
マロ7
2010/08/30 19:08
マロ7さん今晩は。
北石橋は秋が一番ですが、秋保街道の渋滞が半端じゃないのが欠点ですね。
小東峠までは昨年歩いたので、糸岳経由で二口林道に降りました。
舗装になったのは半分程度の区間でしたね。自転車パンクして使えなかったのですよ。
SONE
2010/08/30 21:04
一度行きたい北石橋です。北石橋から石橋峠まではかなりワイルドで1人じゃ無理だなー。
白糸の滝からの林道が半分舗装とは便利になりましたが、未舗装でも二口峠まで通してもらえるとありがたいですね。
morino
2010/08/30 23:35
morinoさん今晩は。
北石橋は意外に訪れた人が少ないみたいですね。
石橋峠まではルートファインデングや多少でも沢の技術がないと難しいです。
でも北石橋から白糸の滝を目指すルートは今回刈り払い整備されて歩き易くなっていました。
最初は急な尾根を登りますが、中盤からブナの原生林を緩登緩降する静かなコースですよ。
今まで車で二口峠から山寺に抜けたのは人生で一回しかありません。
何のために作った道なんでしょうかね。
SONE
2010/08/31 00:11
soneさん、ビデオ楽しめました。軽快に駆け下りてましたね。下りの様子、ありがとうございます。北石橋、コース取りに悩んでしまいますが、是非訪れてみたい場所ですね。大行沢にまだ降りたことがないので、楽しみです。
k4
2010/08/31 09:29
k4さん今晩は。
動画楽しんでいただけましたか。足場の良い下りはいつもあんな調子で下っていますよ。
北石橋は白糸の滝方面に左折して、糸岳〜石橋峠〜山王岳〜小東峠〜樋ノ沢と繋ぐと充実したコースになると思います。是非歩いてみてください。静かな山旅が楽しめますよ。
SONE
2010/08/31 18:08
暑い中お疲れ様でした。
あの小滝の右岸のトラバースの足場がないところを強行突破したことがありますが相当にスリリングでした。2度はやりたくありませんね。
北石橋から石橋峠はもう危険な廃道ですね。
みいら
2010/09/02 17:42
みいらさん今晩は。
右岸のトラバース道は完全に消失して、草を掴んで途中まで行ってみましたが、あまりにも危険なので戻りましたよ。あれは沢ヤさんでも危険を感じるでしょうね。
沢通しは腕力で登る場所が一カ所ありました。完全に廃道状態と言えますね。
SONE
2010/09/02 21:27

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