東北の山遊び

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zoom RSS 2010.8.7 燧ケ岳(福島・尾瀬)

<<   作成日時 : 2010/08/09 21:15   >>

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今年も愛知の岳友:sakaさんと一緒に登山をする夏の季節がきた。
彼は長駆、東北の山まで深夜ドライブしてくれる事となり、彼が未だに登っていない尾瀬の燧ケ岳を計画してみた。
私自身は1999年以来二度目の燧ケ岳である。

【 8╱7 燧ケ岳(2356m) 福島・尾瀬 】
尾瀬御池〜広沢田代〜熊沢田代〜俎ー柴安ー〜見晴十字路〜竜宮〜ヨッピ橋〜東電小屋〜尾瀬ヶ原橋〜赤田代〜三条ノ滝〜ウサギ田代〜シボッ沢〜天神田代〜横田代〜上田代〜尾瀬御池

尾瀬=混雑の図式から足が遠のいていた燧ケ岳は、言わずと知れた東北の最高峰である。
そして日本に於いてここから北には、この山以上高い山は存在しない。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原はハイカー達に親しまれて多くの人が訪れているが、燧ケ岳と至仏山の対照的な山容の二つの山が無ければ、これほどまでに有名な観光地になっていなかった気がする。

朝6時半に尾瀬御池の駐車場を出発する。11年前に登ったときは登り出しから泥濘の道であった記憶があるが、整備が入ったみたいで木道や階段が出来て登り易くなった。

標高差200m強登ると視界が開けて広沢田代に出る。
キンコウカの黄色い花が風にそよいで美しい。振り返ると大杉岳の姿が浮かぶ。
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広沢田代を過ぎて再び急登を頑張ると、次の傾斜湿原;熊沢田代に着く。
大きな池塘があり、広々として休憩にはもってこいの場所だ。
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しかし生憎山頂方面はガスがかかり、のびやかな風景が台無しになっている。
11年前は早朝に通り過ぎたので、朝焼けに色づく湿原の風景が見られたものだ。
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同じく11年前に熊沢田代から遠望した越後三山と荒沢岳。この時は本当に素晴らしい天気であった。
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今がキンコウカの盛り。湿原が黄色く染まるほどに咲いていた。
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熊沢田代を過ぎてから山頂までが踏ん張りどころである。
大きく左手に斜面を斜上していくが、ガレた沢状のところの登りが足場が悪くて苦しい。
ガレ場の登りを過ぎて左に曲がると更に土が出た斜面をトラバースする。
その後に右折してハイマツの斜面を直登すると、岩が累々と積み重なった俎ー山頂である。
ここには一等三角点があり、尾瀬沼を俯瞰する胸のすく展望が得られる。
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しかしこの日の天候はドンドンとガスが湧きあがっていて、周囲の名山の展望は全く得られなかった。
晴れていれば11年前の様に日光連山が一望できたはずなのだが・・・
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ほとんど徹夜運転で御池まで来たので、何か腹に入れないとチャリばて状態である。
この日の山頂はTシャツ一枚でも蒸し暑いので、久しぶりに飲んだ冷えたビールは格別であった。
あっちの方向に富士山が見える、などと話しながらのんびりと休んだ。

腰掛けている岩の片隅に、初秋を思わせるエゾリンドウの花が咲き始めていた。
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時間が早いので混雑してイマイチな大江湿原=尾瀬沼には向かわずに、最高点の柴安ーを踏んで尾瀬ヶ原へ向かうことにした。しかしこの時はガスで展望皆無の状態。晴れていれば写真の様な風景が見られたのだが・・・
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少量のアルコールが入っているので身体が重い。山で酒を飲むのはご法度のリーダーが多いが、酔ってバランスを崩す危険よりも、身体が重くなり、しかも更に水分補給が必要になるデメリットの方が多いのだ。
従って体力の無い登山者がアルコールを行動中に摂取するのは控えたほうが無難であろう。

ゆっくり登り返して燧ケ岳の最高点:柴安ーに着く。このピークは俎ーより10m高く、東北の最高峰である。
こっちは意外に静かで、尾瀬ヶ原の絶好の展望台であるので少し休憩した。
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1999年の風景はこんな感じ。やはり至仏山が見えるだけで雰囲気が違う。
この時は肉眼では白馬岳まで見えた。
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柴安ーから見晴新道を見晴十字路まで下る。下り始めはヤマハハコやハクサンフウロが咲くお花畑になっていた。
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岩混じりの急斜面を下ると、俎ーがガスの中から顔を出した。
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ヤマハハコは沢山咲いていた。
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以前は温泉小屋に下る道があったが、現在は廃道化して歩けない。
見晴から登ってくる登山者は意外に多いが、ツアー客が少ないので歩行の邪魔になることは少なかった。
しかし前日の雨で濡れた岩が驚くほど滑り、一歩一歩降りる毎に滑らない様に注意が必要で、精神的に疲れる下りであった。

約4km強、標高差900mの下りは決して楽ではないが、途中に咲いていたソバナの可憐な花が唯一の慰めであった。
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尾瀬沼〜尾瀬ヶ原間のコースに降り立つと、木道が整備されて高速道路に出たみたいな感じがする。
マルバダケブキやハンゴンソウの花を見ながら緩降すると尾瀬ヶ原東端の見晴十字路に出る。
何件もの山小屋が立ち並び、休憩しているハイカーの姿も多く、場違いな世界に迷いこんだ感じ・・・
暑いのでかき氷を食べてのんびり休憩した。
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尾瀬ヶ原が初めてのsakaさんに日本最大の高層湿原を体験してもらおうと、見晴から竜宮までの区間を歩きだす。
草原化が進んで花が少ない下田代から振り返ると、見晴の小屋群の上に燧ケ岳が顔を出していた。
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前方の至仏山はなかなか山頂を見せてくれない。
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真夏の週末だが意外に湿原を歩くハイカーの姿が少ない印象だ。
今年の猛暑で花がほとんど終わっているのも人手に影響を与えているのかもしれない。

途中の拠水林で川を渡るところで群馬県に入る。
竜宮小屋の傍にはトモエソウが数輪さいていた。余り見かけない花なので見つけると嬉しくなった。
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例年の8月には湿原を淡い紫に染めるコバギボウシの花も終盤であった。
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コオニユリは盛りで、緑の原にオレンジがとても映えていた。
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竜宮ではツアー客が大勢休んでいた。大きな池塘にはヒツジグサが多い。
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離れた池塘が地下水脈で繋がっている竜宮は、尾瀬ヶ原中田代を代表する景勝地である。
ヌー岩が目立つ景鶴山も尾瀬ヶ原の優れた景観に一役かっている。
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11年前の記憶とシンクロしながら今回は同じ工程を辿ったが、すっきりと山頂を見せてくれなかった至仏山も11年前は完璧に見えた。本当に惚れ惚れする山容をしている。
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ヨッピ橋に向かって中田代を横断するとサワギキョウの花を多く見かけた。
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ヨシッポリ田代ではオゼミズギクの群落があった。
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東電小屋付近で群馬県から新潟県に入る。三県の県境に位置する尾瀬ヶ原ならではの現象だ(笑)
至仏山の展望に優れる東電小屋のベンチで長い休憩をとった。
木道歩きが多いので足裏へのダメージが大きく、長時間連続した歩行は無理である。

只見川を尾瀬ヶ原橋で渡り、赤田代にある温泉小屋前を通る。
この先で御池へは右に段吉新道を選ぶと近いが、三条ノ滝を見るために左折する。
高校生グループと何組もスライドするが、ハイキングと考えると泥濘が多くハードな道だ。
小沢を渡る手前にジャコウソウの花が咲いていた。
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随分下ったな、と感じるころに漸く三条ノ滝に到着する。
落差は90m、只見川の豊富な水量を一気に落とす迫力は半端ではなく、日本有数の名瀑であろう。
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滝が見下ろせる木陰でコーヒーを飲んで一息つく。
これからウサギ田代まで標高差150mの登りが待っているからだ。
無風で蒸し暑い急登を頑張って段吉新道の分岐まで登る。これを左折すると燧裏林道になる。
尾瀬ヶ原方面から御池に向かうと、横田代まで登り基調になりうんざりする。
一気に登らないでジワジワと高度を上げる方がボディブローの様に体力を消耗する。

そして漸く燧裏林道最大の傾斜湿原:上田代に着く。ここから先は登りがないのでベンチで最終の休憩をとった。
御池北側にある大杉岳が大分近づいてきた。
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上田代からは平ヶ岳が望める。
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最後は木製の階段を一気に下って尾瀬御池の駐車場に戻った。
駐車場は雨が降ったらしく濡れていたが、雨に遭わないで行動できたのはラッキーだったかもしれない。

この夜は桧枝岐の民宿:開山に宿泊して、名物の裁ちそばなど蕎麦づくしの料理に舌鼓を打ったのである。


動画です。



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驚いた

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
今年は、花はどこも1週間は早いんだね。
暑いんだろうね。
マス
2010/08/09 22:01
おー懐かしい燧ケ岳!
熊沢田代を歓び、尾瀬沼に驚き、山頂からの尾瀬ヶ原に感動したことを思い出しました。
私も開山に泊まったのですよ。お風呂は当然燧の湯ね。
また行きたいもんです。
morino
2010/08/09 23:26
マスさん今晩は。
尾瀬の花は終盤の花ばかりでしたよ。
こんなに暑い夏に植物も驚いたことでしょうね。
SONE
2010/08/09 23:42
morinoさん今晩は。
ほとんど同じ様なコースを歩かれたのですね。
開山に宿泊したのも同じなんで驚きです(笑)
燧の湯は身体が冷めないので、逆に暑くて眠りが浅かった様です。
SONE
2010/08/09 23:45
初めましてこんばんは!
来月、燧ケ岳を考えていたので参考にさせていただきます。
僕はまだまだ体力不足なので、同じルートは慎重に考えますが。

体力もなのですが、経験も乏しいのでSONEさんの記事はとても興味深く拝見しています。


B
URL
2010/08/10 00:57
Bさん初めまして。コメントありがとうございます。
御ブログ拝見させていただきました。
飯豊本山に登られたのなら立派な体力のある登山者ですよ。
9月の尾瀬は混雑していない時期なので快適ではないでしょうか。
但し尾瀬の木道歩きは、足裏とふくらはぎがパンパンに痛くなりキツイです(苦笑)
SONE
2010/08/10 06:13
昨年同じコ−ス登って来ました・
天気に恵まれて最高でした。
ピストンして帰ってきました。
尾瀬は7度目でした・
沼田から尾瀬沼経由で鳩町・至仏を登り尾瀬ガ原に抜け・
誰も居ないニッコウキスゲの黄色の絨毯に感動した事
夕日を背に受けて・燧ケ岳に向って歩いた事・・
新道から燧ケ岳に登り熊と出会ったり・
十文字にキツイ下りをやりほっとした事も
脳裏にあります。
色々コ−スを変えて行きました・
三条の滝から御池の周回は人も少なく
静かで私のお気に入りになりました。
泊まり私も檜枝岐の民宿で・やはり
当然燧の湯にはいりましたよ・
おソバも美味しいですね・・
楽しく拝見しました。
ク〜
URL
2010/08/10 11:38
クーさん今晩は。
7度も尾瀬に行かれたとは本当の尾瀬ファンですね(笑)
>誰も居ないニッコウキスゲの黄色の絨毯、とは羨ましい。
私の場合、平日に訪れても人が多かったですよ。
燧裏林道は単調な道ですが、自然度が高く空いているので私も大好きです。
翌日に駒の湯に入りましたが、こちらのお湯の方がサッパリ感がありました。
SONE
2010/08/10 20:53
おらは、1回だけの尾瀬ですよ。
1泊2泊とも御池に宿泊して宴会、2日目だけお山には登らず大周回しました。
三条の滝の豪華さ、平滑の滝は<そんな名前あったか>、おっ、教科書にあったななんて。
今年もねらってましたが、越年しますかな。(笑い)
マロ7
2010/08/10 21:01
マロ7さん今晩は。
一回だけでは尾瀬の全ては分からないでしょうねぇ。
花も行く度に違った構成種が咲いていますし、昼間から小屋で宴会できるのもいいですね。
秋の草紅葉の頃も素晴らしい様ですので、まだまだ越年は早いかもしれませんよ。
SONE
2010/08/10 22:35
[SONE]さん、こんばんは。

「んだブログ!」の「あね」さん経由で立ち寄りました。
来年、尾瀬にと考え、地図を眺めながらルートを思案しているところでした。
朝、登山口に着いて、日中登山、日のあるうちに下山・帰宅。
[く〜]さんの投稿もいいですね。
ルートを考えている間がまた楽しいです。
bin
2010/12/16 20:28
binさん初めまして。コメント有難うございます。
地図を眺めて歩くルートを考えている時って、山好きには至福の時間ですよね(笑)
尾瀬は私みたいに一日で駆け抜けるのは勿体ないところかもしれません。
尾瀬ヶ原の朝霧の光景も素晴らしいですよ。
クーさんも山のベテランですので、山の楽しみ方を知っておられますね。
今後もよろしくおねがいいたします。
SONE
2010/12/16 22:41

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