東北の山遊び

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zoom RSS 2010.8.17 戸来岳(青森・十和田)

<<   作成日時 : 2010/08/22 19:19   >>

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お盆期間中は隔日で仕事の日々。お盆明けにやっと夏休みが取れたので、17日から5日間の日程で北東北にキャンプ地を移動しながら、山仲間のマスさんと一緒に登山+観光の旅をしてきた。
東北百名山の取り残しの山中心に、まとまった休みじゃないと行けない山域を狙ってみた。

【 8╱17 戸来岳(1159m) 青森・十和田 】
平子沢登山口〜林道出合〜大駒ヶ岳三ツ岳〜大文字山〜アクリ峠〜アクリ坂入口〜平子沢登山口

十和田湖を取り巻く山々では西岸の白地山しか登った事がなかったが、その折に湖越しに見た戸来岳の急峻な姿が強く脳裏に刻まれた。標高は1100m台と決して高い山ではないが、『キリスト終焉の地伝説』が残る謎多き山で、戸来岳の「へらい」はヘブライ語からきたと伝説が残っている。
ゴルゴダの丘で処刑されたキリストが、この新郷村まで逃れて、106歳の天寿を全うしたとも伝えは荒唐無稽であるが、遠い過去の伝説に思いをはせながらの登山は潤いあるものになるであろう。


東北道を北上して十和田ICから国道に入ると雨が降り始めた。どうも昨日までの大雨の影響が残っているみたいで、近隣の山々は雲に覆われている。遠征初日から展望のない山か、と少しがっかりする。

十和田湖に至る道から外れて田代平に入ると雨は上がった。迷ガ平の峠で青森県に入る。
ここには未登の十和利山の登山口がある。この日余裕があれば登る予定であるが、そんなに上手く行くのか??

平子沢登山口へ向かうには妙返川親水公園の看板が目印となる。
左側に車50台は駐車可能な大駐車場があり、その奥に駐車する。平日なので誰もいない。

登山口は舗装が途切れた車道の右手に派生する山道に入る。
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最初は舗装された作業道を登る。道の脇には大きなフキが沢山生えていた。
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道が鋭角に左折すると杉林から雑木林に変わる。
チチタケが歩く先々で生えているが、キャンプ泊なので採らないで通過。
途中に細い流れの水場があったが、決して美味しい水ではない。
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だんだん天気が回復して青空の領域が多くなってきた。
登山道の日当たりの良い場所にはヨツバヒヨドリが未だに咲いている。
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大柄なハンゴンソウも多い。
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やがて林道と接続するが、ここからは大駒ヶ岳の急峻な山容が見えた。まだまだ遠い。
林道を僅かに歩いて右の山道に入る。深い深い森の奥から不気味な「フューイ〜〜」という鳥の声が聞こえてくる。
物哀しげな鳴き声を無理やりまねてみたら、件の鳥は鳴きやんで何処かに行ってしまった。

太いブナの木がある広場で休憩。陽が差し込まず涼しい。

この先は大駒ヶ岳の急登が待っている。古い階段を一歩一歩登る直登の道だ。
ダケカンバが出てきたところで展望が開け、振り返ると田代平の牧場の奥に大黒森方面がかすんでいた。
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何カ所かツルニンジンの花を見つける。写真に撮り難い花だ。
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ダケカンバの林を抜けると灌木地帯に入る。相変わらずの無駄がない直登の道が続く。
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ナンブアザミであろうか。一番多く咲いていた花である。
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大駒ヶ岳直下の登り。青空を流れ去る雲の動きが早い。
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急坂が終わり、山頂は直ぐ近くと思っていたら、意外に長い歩きの果てに大駒ヶ岳山頂に到着する。
山頂一帯にはイチイの木が非常に多い。
静かな山頂で行動食をとり、ゆっくり休む。仙台から長駆訪れたので少しシャリバテ気味だった。
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北側に八甲田の一部が霞んで見えていた。
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灌木越しに目指す三ツ岳の姿も確認できる。大駒ヶ岳から1.1kmの歩行距離だが、鞍部を挟んでいるため、精神的に遠く感じる。
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冷たい風に吹かれて大駒ヶ岳から下り始めると、三ツ岳の左肩に十和田湖の湖面が見えてきた。
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大きな鞍部を挟んで対峙する、戸来岳の最高峰:三ツ岳
山頂一帯は森林限界を超えてササ地帯になっており、とても1200mに満たない標高の山とは思えない。
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木に掴まりながら急坂を鞍部まで下り、再び急登の道を頑張る。
草刈りの状態が悪く、ササで藪っぽい個所もあり、跳ねたササの葉で左目をこすってしまい涙が止まらなくなる。
しばらく霞んで見える視界が気になって登りに集中できないまま急登を乗り切った。

山頂直下は草原状になっていてハナイカリの花が可憐に咲いている。
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振り返ると大駒ヶ岳の姿が一望だ。
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咲き残りのハクサンシャジンも咲いていた。
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やがて簡単に三ツ岳山頂に辿り着く。登山口からの標高差は1000mある中級山岳だが、思ったほどキツイ山ではなかった。
しかし山頂に着いた途端にガスが去来して展望が定かでなくなる。
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マスさんお手製のケーキなどを食べて、展望が得られるのを待っていると、やっと十和田山の姿が見えてきた。
戸来岳、十和田岳、十和利山の三山を指して「十和田三山」と呼ばれている。
未登の十和田岳、十和利山にも十和田湖を見下ろす目的で登ってみたいものだ。
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誰もいない静かな山頂はとても落ち着く。暑くもなく寒くもない気温で、このところの下界の猛暑からは考えられない快適さだ。
この一帯の山で山スキー記録を見たことがないが、山頂直下のササの大斜面を見ていると、積雪期や残雪期なら滑りたい衝動に駆られる山であろう。

さて下山はアクリ峠を経由する周回ルートをとる。
三ツ岳南肩の分岐から先は、転げ落ちそうな急坂を下って行く。
その視界の前方には縦走路の最終ピーク:十和利山のピラミダルな山容が確認できいる。
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道の整備度はイマイチの縦走路を鞍部まで下ると素晴らしいダケカンバ林に出た。
そこから標高差80m?程度を登って大文字山へ。山頂は看板があるだけの一高点であった。
再び凄い急坂を下るとブナ林に入り、左に顕著な道が分岐している。ここがアクリ峠。
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峠からは穏やかな道を下るが、直ぐに荒れ果てた林道跡の下りとなる。
途中でトンビマイタケ採りの男性とすれ違い、お互いにキノコの情報交換をする。
登山道脇の立ち枯れにはトンビマイタケはなかった、と話すと、その男性は納得して引き返した。

林道の終点には彼が乗ってきた車が駐車していて、お目当ての場所で採ったトンビマイタケを見せてくれた。
久々に嗅ぐ香ばしいトンビマイタケの香りに狩猟本能がうずいた(笑)
その後、彼のご厚意で歩けば1時間半はかかる極悪の林道を車に乗せて頂いて、愛車の待つ駐車場に戻れた。

車に戻った頃には周辺の山々は厚い雲に隠れ、この日もう一山と考えていた十和利山は完全に諦める。
十和田湖の展望に優れた山で、展望皆無の山頂に登るのは意味がない。
未だ午後2時台なので、翌日登る予定の八甲田登山口に移動する事にして、十和田湖に立ち寄り、奥入瀬渓流を車窓から眺め、焼山で温泉に入ってから酸ケ湯温泉に至った。
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酸ケ湯名物の酸ケ湯そばを食べて、この日のキャンプ地:酸ケ湯キャンプ場にて宿泊した。
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同行したマスさんのブログは → コチラ

動画です。




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
もうすでに忘れてたことが、あれこれ書いてあって感心してしまった。
良く覚えてるね。
マス
2010/08/22 20:11
マスさんお疲れさま。
5日間の飛脚道中だったから、忘れていることも結構あったよ。
酸ケ湯温泉の14匹のチワワ、写真に撮れば良かったと後悔してるよ。
SONE
2010/08/22 20:28
SONEさん、東北北部に遠征でしたか。戸来岳、登りたかった山です。夏に八甲田方面遠征できたら、合わせてに登ろうと計画していたのでしたが…でもこの詳細な記録で満足です(笑)イエス来日伝説、ヘブライ→戸来でしたね。さて、明日はどの山アップですか。楽しみです。
k4
2010/08/22 21:38
k4さん今晩は。久々の北東北遠征でした。
戸来岳は秋の紅葉シーズンが一番かもしれません。
ナナカマドなどの灌木とダケカンバの赤黄にササの緑の紅葉が見られますね。
今回は観光と登山が半々なので、登った山はどれも大したことないですよぉ〜。
SONE
2010/08/22 23:47
こんにちは・・東北百名山とらい岳まず登りましたか・・
ヘブライ語で・・イエスキリストの終焉の地・・
あちらの方面は隠れキリシタンが多いとかきいてます・・
ゴルゴダの丘・聖書読んだ事あるので・学問的にね・単位の為ね・
青森の山はなかなか行けませんね・今回思い切って出かけて
最高でしたね・・酸ケ湯名物の酸ケ湯そば・・はい私もビ−ル飲みながら
食べました・奥入瀬峡谷も懐かしいです。
ガスっても誰も居ない静かな山行は魅力的です・・ね・・
ク〜
2010/08/23 15:16
ク〜さん今晩は。
隠れキリシタンの心の拠り所を得る意味で、キリスト終焉の地伝説が出来たのでしょうね。
聖書は私も全て読みましたが、今は内容忘れてしまいましたよ(笑)
青森は仙台からだと東京と同じ距離なので簡単に行けないですね。
酸ケ湯そばは田舎そばと違って都会風の喉越しがしますね。
平日なので誰にも会わない山頂でしたが、それほど多くの登山者が訪れている形跡はなかったですよ。
SONE
2010/08/23 19:23

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2010.8.17 戸来岳(青森・十和田) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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