東北の山遊び

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zoom RSS 2010.8.21 折爪岳と安家森(岩手・北上山地)

<<   作成日時 : 2010/08/25 18:26   >>

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折爪岳山麓のキャンプ場は強風が吹き荒れて、テントが飛ばされるのでは、と心配な一夜であった。
青森から岩手へと河岸を変えて今日が最終日。岩手北部で遠距離のためなかなか訪れる機会がなかった安家森に登って帰る予定である。

【 8╱21 折爪岳(852m)と安家森(1239m) 岩手・北上山地 】
*折爪岳は車で山頂まで登った。
*安家森:登山口〜安家平〜遠別岳〜安家平〜安家森〜安家平〜登山口

朝になると強風は収まり、今日も天気の良い一日が始まる。
岩手県北部の展望の山:折爪岳山麓にいるので、折爪岳を登ろうと考えたが、山頂まで車道が整備されているので歩いて登る気がしない。またまたお気楽に車で山頂に至るヘタレ道中となった(笑)

コロボックルランドから山腹を斜高する車道に入る。途中に折爪五滝があり、車を止めて見学しながらドライブする。
山頂近くなるとガスに覆われ展望は一切なくなった。
車道を山頂へ向かう中年の女性登山者が一人足早に歩いていった。
山頂の位置が判別できず、一度二戸側の展望台に着く。そこで看板を確認してから山頂に着いた。
周囲はテレビアンテナが林立して、道路の脇に山名板が置かれていた。
歩いて登ったらがっかりする様な山頂であるが、ここにも一等三角点が埋設されていた。
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帰路は折爪五滝を再び眺めながら下る。車中から見える滝の中では織姫の滝が一番見栄えがした。
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車で下る途中で東側の展望が見えたが、丘陵地帯の果てに光る太平洋が垣間見えただけであった。
折爪岳は二カ所の登山口があるが、その散策はこの山を愛する地元の方々にお任せしようと思った。

折爪岳から約30km走行すると安家森の登山口に当たる袖山高原に着く。
ガイドブックを良く読まないで袖山高原を目指したが、一度登り口を間違ってしまい、地元のガソリンスタンドで給油中に伺ったら、安家森は知らない、と言われた。
正式なルートは国道281号を平庭高原方面に向かい、案内板のあるT字路を右折して袖山高原に向かう。

袖山高原に着くと背後に岩手山と八幡平が遠望できた。
昨晩の強風からは想像できない穏やかな登山日和である。
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南側には早池峰山が優しい山容で見える。先月歩いたので感慨もひとしおだ。
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岩手山のアップ。今回の山旅では岩木山と岩手山が道中のお伴だった気がする。
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その他にも八甲田、戸来岳、稲庭岳、七時雨山などが同定できた。

レストハウスを過ぎて更に東進すると登山口の大きな駐車場に着く。
道路の北側に登山口があった。
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本日の工程は歩行距離7.5km、累積標高差310mのハイキングコースである。
山三昧と移動距離の長さでお疲れ気味なので、ちょうど良い工程である。
歩き始めるとブナ林の中に水平な道が少し続く。
牧柵を越えると安家平と呼ばれる放牧地に出る。底抜けに明るい風景に気分も高揚する。
右には安家森、左には最初に登る遠別岳の姿が見えた。
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入口から牧場の中の踏み跡を100mほど辿ると遠別岳の道標がある。
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牧柵を越えて袖山の東斜面を抜ける山道に入る。
ブナ、ダケカンバなどの林を抜け、時折安家川源流の小さな流れを越えて進む単調な道だ。
見上げる木々で紅葉が始まったものがあった。
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少し藪っぽい個所もあったが、このまま遠別岳まで穏やかな道が続く、と思っていた矢先に、道が右折した途端に藪が繁茂した道になる。もともと牧場であった場所が放置されたままらしい。
登山道に朝露で濡れたササが立ちふさがり、雨具を着ないで突っ込んだら100m足らずの距離の藪で、下着までびちょびちょに濡れてしまった。靴の中はもちろん洪水状態である。
あ〜〜あ、ハイキングコースと思っていたら酷い目にあったものだ。
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藪地帯を抜けると草地が出てきてほっとする。安家森が再び見えた。
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矮生ブナの林を抜けて、最後の急坂を登ると遠別岳の山頂に着く。
小さな祠があり、岩手山方面の展望が良い。しかしズボンがだら濡れなので休憩する気も起きず往路を引き返した。
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帰りは再び濡れたくないので、露払い用の枝を拾ってきて二人でバシバシ露を落としながら藪地帯を通過した。
(夏場以降は露払い用にストックを持参する事が多いが、今回はハイキングコースとなめたのが失敗。)

行きで遠く感じた袖山東斜面の道も早く通過できた。
安家平の直前でジーパン姿のご夫婦が遠別岳に向かっていった。我々が露払いしなければ到底辿りつけない道であったろう。

安家平に着いたら気分も晴れてくる。安家森を見上げてのんびりと登る。
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牧場内の踏み跡を辿る。左手には放牧された赤牛たちが草を食んでいた。
牧場の脇には一面にヤマハハコの花が咲いている。
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安家森の基部に差し掛かると牧柵があり、手で開閉して登り始める。
裸地化した石の散乱する斜面を登る。スレート状の石は寒冷地ゆえに冬場に凍結破砕作用によって出来あがったものなのであろう。
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その後は少しの間低木帯を登ると安家森山頂に着く。このピークにも一等三角点があった(笑)
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眺望は北東側のみ木々に遮られるが、その他の方向は一等三角点に恥じない素晴らしい展望だ。
遠別岳とその奥に八甲田、中岳、五の宮岳、七時雨山、八幡平、大深岳、岩手山、早池峰山、堺ノ神岳、峠ノ神山などが見渡せ、時間の経つのも忘れてしまいそうだった。

写真は姫神山。
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遠別岳の右に折爪岳の姿も見えていたが、木々が微妙に邪魔をして写真に撮れなかった。
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直ぐ東側に聳える遠島山。北上山地における孤峰のひとつだ。
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遠くに尖った山が霞む。登りたい山のひとつ堺ノ神岳だ。ササ藪で一苦労する山らしい。
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中まで濡れた登山靴を脱いで、素晴らしい景色を見ながら休憩した。
誰もいない貸切の山頂でマスさん持参のケーキを食べコーヒーを飲む。
登山用の服が完全に濡れてしまったため、この日欲張ってもう一山と考えていたが諦めた。

帰りは安家平までのんびり下る。安家平の東にある丘も石が散乱した裸地になっている。
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「かぬか」と呼ばれる北上山地特有の野芝の広がる牧草地は大好きな風景だ。
安家平もそんな「かぬか」のひとつで、底抜けに明るい野芝の草原は心を子供の様にしてくれる。
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南側の牧草地の際にヤマハハコの大群落があった。これ程の密度で咲いているのは初めてみた。
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安家平で遊んだあと、牧柵を抜けて登山口に戻った。
袖山高原のレストハウスでソフトクリームを食べ、山ぶどうの原液をお土産に購入した。
まだ午前中でたっぷり時間があるので、70km先の岩泉町の龍泉洞を見に車を走らせた。

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ここから龍泉洞観光です。

登山靴の内部までびしょびしょに濡れてしまっては、他の山に登るモチベーションも霧消してしまう。
そこで山口県の秋芳台、高知県の龍河洞とともに日本三大鍾乳洞に数えられている龍泉洞を訪ねた。
洞内は調査が終わっている区域が3100m、その内700mが一般公開されている。
龍泉洞の最大の見どころは深い地底湖の存在で、第三地底湖は水深98m、世界でも有数の透明度を誇っている湧水をたたえている。

流石に岩手県を代表する観光地。多くの観光客が訪れていた龍泉洞の入口。
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1000円の入洞料を支払って洞内に入ると、天然クーラーの様なひんやりした涼しさを感じる。
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第二地底湖。怪しいブルーの水をたたえていた。コンデジで撮影は難しい。
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洞窟の最上部まで登り、再び地底湖を見学して、エスケープ出口から洞外へ出た。
その後は鍾乳石が美しい新洞を見学して、蒸し暑い(気温33度)外の世界へ戻った。
今まで観光地なので避けていたが、今回初めて入洞して、別世界を見る様で面白かった。

帰路、盛岡の「ぴょんぴょん舎」で焼き肉と冷麺を食した。評判通り美味しい冷麺であった。
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以上で夏休み北東北山旅シリーズもおしまい。
初日意外はずっと天候に恵まれた素晴らしい旅であった。


同行したマスさんのブログ記事は → コチラ


動画です。




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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
ぴょんぴょん亭じゃない方の冷麺も食べてみたいな。
あと、生肉食いたい。
マス
2010/08/25 19:09
個人的には髭の冷麺の方が美味しいと思ったよ。
生肉は馬刺が食べたいね。
SONE
2010/08/25 19:29
盛岡の冷麺だったら「食道園」で食べてみて。
モチロン辛口で。
あと骨付きカルビもハサミで切って大胆に。
姫神山と七時雨は好きです。
簡単で景色がいいし。
風の又三郎に会えますよ。
あね
2010/08/25 19:42
ぴょんぴょん亭の冷麺は食べたから「食道園」がいいのすか。
ぴょんぴょん亭は仙台新港のアウトレッドのあるんだが、やはり盛岡だな。
この前の岩手山では、食事抜きされたで(><)…
今回は凝縮された北東北でしたね。┌|∵|┘
マロ7
2010/08/25 19:51
あねさん今晩は。
食道園の冷麺は食べたことないです。今度行ってみますね。
姫神は天気が悪くて遠望利かなかったので、再訪したい山のひとつです。
七時雨はのんびりした気分になる山ですね。
SONE
2010/08/25 20:18
マロ7さん今晩は。
岩手山では食事抜きでしたか。それは残念でしたね。
って言っても登山口から盛岡まで距離あり過ぎますよね(笑)
冷麺は仙台のは駄目ですね。美味しいところは一店舗しか知りません。
適当に観光を入れた山旅でしたので、山三昧よりも充実感はありましたね。
SONE
2010/08/25 20:22
 おおおっ!、これは素晴らしい山行ですね〜。
初めて知る山ばかりでしたが、遠別岳という名前に、

「北海道の遠別町と関係があるのかな?」

と思ってしまいました。

 それと、個人的には逆立ち写真がウケました。\(^〇^)/
ファーマー佐藤
URL
2010/08/25 21:47
ファーマー佐藤さん今晩は。
ハイキングに毛の生えた程度の楽々山行でしたが、展望と周りの雰囲気は一級の山でした。
安家森(あっかもり)の由来はアイヌ語のワッカ(湧水&清よい流れ)から来るそうでして、北海道の遠別町とも語源的には関係があると思います。
しばらくぶりの逆立ちなので僅かな時間しか出来ませんでしたよ。
本当はバック転やるつもりでしたが、怪我しそうなので止めました(苦笑)
SONE
2010/08/25 22:08
なかなか行けない青森(おまけの岩手も)の山旅、楽しく読ませてもらいました。
天候にも恵まれ、充実の日々となったようでなりよりです。
また日常へと戻りますが、そんな日常に山は(マスさんも)潤いを与えてくれますね。
秋にはどこかご一緒したいものです。
morino
2010/08/25 22:12
morinoさん今晩は。
連日天候に恵まれた山旅ができたのはラッキーでした。
長い休みを取らないと行けない山域でしたので、大きな山じゃないけど思い出に残る旅になりました。今年の夏は暑過ぎですので、早く涼しくなって欲しいものです。
秋には面白い山を考えておきますよ。
SONE
2010/08/25 23:04
青森の山シリーズ終わってしまいましたね。地味山でしたが、SONEさんでなくては書けない記録でしたね。とても面白かったです。岩木山も白神もでてこないのはなかなかです^^ 戸来岳と大尽山、幾つか記録を読んでいたので、特に興味を持って見させていただきました。大尽山は大川目林道ではなく小川目林道のほうがやや道がよいという話でしたが(登山口は同じところです)。営林署(森林局)の予算不足もあるようですが、残念ですね。南八甲田の夏道もいずれ登山地図から消えてしまうのでしょうか。
 ところで、5日間の休暇で山三昧と聞いて、アルプス縦走か!と思ったのは私だけではないはず(笑)
k4
2010/08/25 23:08
k4さん今晩は。
青森では岩木山と白神は以前登っていますし、人が多い山なので今回は見合わせました。
それよりも背は低くても個性のある山を選択した次第です。
大尽山の小川目林道も登山口付近は大川目林道と変わらない悪路でした。
どちらの林道からアプローチする場合でも軽トラ以外は進入は厳しいでしょうね。
南八甲田も秋田の岳人に現地で聞きましたが、藪漕ぎが凄まじく軽い気持ちで入山できない状況だそうですよ。
アルプスは全然興味がないので、老後の楽しみに取って置くつもりです。
東北の山の方が技術度が高く面白い山ばかりなもんですから・・・(笑)
SONE
2010/08/26 00:06
山も良いですが、観光とおいしいものも良いですね(^_^)
ナカシィ
2010/08/26 08:57
長旅、おっつー。
俺は髭冷麺に一票!
タッシー
URL
2010/08/26 14:10
ナカシィさん今晩は。
今回はキャンプ泊だったのでグルメはイマイチでした。山中心の工程なので、スケジュールが流動的で観光ポイントしか調べて行かなかったのですよ。
SONE
2010/08/26 20:56
タッシー今晩は。
長旅だったけど、ハードな山が少なかったので疲れはそれほどでも無かったよ。
戸来岳で見せられたトビタケの臭いは記憶に残っているよ。
盛岡冷麺はやっぱり髭が一番。これ意義な〜し。
SONE
2010/08/26 20:59
こんばんは、青森県の長旅お疲れ様でございました。

南八甲田の藪が酷いとは全くの意外でビックリしてしまいましたが、こうなると積雪期にスキーで登るのが効率が良いかもしれませんね。
ちなみに藪林道での車走行、思わず商人沼林道の悲劇を思い出してしまいましたよ・・・もうあの悲鳴にも似た音は二度と聞きたくもありませんが(笑)。
superdioaf27
2010/08/27 00:12
superdioaf27さんおはようございます。
今回はがっつり登る山が少なかったので、体力的には楽な山旅でした。
南八甲田は自然保護と道の管理体制がギクシャクしていて、一切道刈りが行われていない状態だそうです。以前歩いたときには良かったのですが、現在は藪漕ぎ状態での登山だそうです。
>商人沼林道の悲劇・・・あれも酷かったですね(笑)
キイキイいうサイドを擦る音は精神的に良くないです。後でボディを磨くの大変ですし、取れない小傷は残ってしまいますね(泣)
SONE
2010/08/27 08:33

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2010.8.21 折爪岳と安家森(岩手・北上山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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