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zoom RSS 2010.9.8 高松岳(秋田・虎毛山地)

<<   作成日時 : 2010/09/10 20:52   >>

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山友のマスさんと仕事の休みを合わせて、秋田県南部の高松岳に登ってきた。
北側の泥湯温泉から小安岳〜高松岳〜山伏岳と周回できる静かなコースは、展望と小縦走気分が味わえて、何度歩いても飽きることがない。

【 9╱8 高松岳(1348m) 秋田・虎毛山地 】
泥湯温泉〜小安岳〜高松岳〜山伏岳〜川原毛地獄〜泥湯温泉

台風の進路が前日まで分からずに、「この日は登山を止めようか」と二人で考えていたが、思いのほか台風が東北地方から離れた本州南側の進路で進んだため、駄目もとで比較的天気に恵まれそうな秋田方面に車を走らせた。
そして鬼首道路から秋田県に入ると予想通り晴天域に入っている。この天候ならマスさんが未登で、登山口が近い高松岳に登ろう!と秋の宮温泉から県道を右折して泥湯温泉へ向かった。

泥湯温泉の大駐車場には登山目的の車は我々を除いて皆無であった。
週末でも登山者が少ない高松岳にあって、台風が近づいているウィークデイに登る人はいない(苦笑)

駐車場の少し南側から直ぐに登山道に入る。ブナやトチの原生林に入るが、少し歩くと杉の造林地の登りとなり里山的な雰囲気になる。
その後再びブナの森に入ると、もうもうと湯けむりが立ち込める新湯跡に着く。導湯管を使って泥湯温泉に引き湯している源泉だ。

そこから小尾根を少し登るが長くは続かず、右足下がりの山腹の斜上するトラバース道が延々と続く。
周辺は深いブナの森で、倒木にキノコを探すが、腐ったウスヒラタケしか見つからなかった。

やがて雪崩地?であろうか、森から抜け出して急斜面の草地にでると、高松沢対岸の高松岳方面の展望が急に開ける。
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草地には名残の花々が多く咲いていた。未だにセンジュガンピが咲いていて嬉しくなる。
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クロバナヒキオコシ。小さな花なので上手く写すのは一苦労する。
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エゾシオガマが群生していた。
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低山なら何処でも咲いているゴマナ。
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急な斜面を右斜上で登るとコース中唯一の水場に出る。
ちょろちょろと流れ出る湧水は冷たくて美味しい。

そこから大きく右トラバースすると主稜線に合流する。
鋭角に左折して小安岳に立ち寄る。ハイマツやシャクナゲの灌木帯は展望抜群で、栗駒山が大きく見えていた。
花山から小安峡に抜ける国道も9月18日に開通するらしい。地震以来足が遠のいていたが、今年は登ってみたいものだ。
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北東の焼石連峰は雲がかかって一部の峰しか見えなかった。
そして小安岳山頂に到着。山伏岳と鳥海山が並んで見える。
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雲海の上に顔を出した鳥海山のアップ。残雪がほとんど無くなったのが分かる。
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この時期になると登山道上の花はエゾオヤマリンドウとアキノキリンソウだけとなって寂しい。
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秋を思わせる雲と高松岳。台風が秋風を運んできてくれたみたいだ。
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エゾオヤマリンドウが今の主役。
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石神山分岐手前から高松岳を眺める。この位置から見た山容が一番アルペン的に見える。
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小安岳を振り返る。大きく見えるが、小規模な連山のため一山一山のアップダウンは体力的に楽である。
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高松岳で一番素晴らしい工程は、石神山分岐から二つの小ピークを越えて山頂に至るルートである。
右手の赤湯叉沢源頭の際を歩くため、展望と花を楽しめるプロムナードになっているのだ。
でも今はウメバチソウしか咲いていなかった。
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いよいよ高松岳が近づいてきた。右手の避難小屋がある丸いピークが最高点で、左手の尖りが三角点ピークである。
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南東からの涼しい風に吹かれて、余り汗をかくこともなく高松岳避難小屋に到着。
ここで距離的には半分の工程となる。
避難小屋の内部は整頓が行き届いていて綺麗だ。泊まってみたいが水場がないのが難点である。
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避難小屋から南に300mの地点に三角点峰がある。南側に切れ落ちているのですこぶる展望が良い。

この山頂から写真の虎毛山まで13km弱の距離がある縦走路が拓かれているが、未だに歩いたことはない。
マスさんと車二台を使って縦走しよう、という話になった。
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ザックをおろして昼食とする。山頂には小さな祠があった。
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花が終わったハクサンシャジンが群生していたが、花が健在のものをひと株見つけた。
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鬼首道路を挟んで対岸にある神室山と前神室山が大きく見えていた。
その左手に視線を移すと、冬に登った大鏑山と軍沢岳が並んで見えているので感慨無量であった。
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湯の叉コース側に少し入ると左手に屏風岳を従えた山伏岳の姿が一望できる。
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誰もいない貸切の山頂は居心地抜群で長居をしてしまった。
台風の影響か、どんどん積雲の密度が濃くなって、周辺の山々のすがたを隠し始めた。
そろそろ下山の潮時か。避難小屋に戻る途中で歩いてきた縦走路が見える。
とても1300m台の山とは思えない急峻さを秘めている。
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避難小屋から山伏岳への縦走路はブナの低木林の歩きが中心で、しかも泥濘が多く面白みがない。
途中で1261mの小ピークを越えるが、露石が出た場所から振り返ると、高松岳が良く見える。
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草原状の1261m峰山頂部はあっと言う間に通過し、ブナの低木林を下って登ると山伏岳山頂への分岐に着く。
左折して僅かの距離で山頂だ。ここから見下ろすジャンダルムと屏風岳の切れ落ちた山容が素晴らしい。
しかしここに至る高倉沢コースは藪に埋もれて、とても歩く気がしない登山道になっていた。
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山伏岳で最後の休憩をとって川原毛地獄に下る。
エゾオヤマリンドウの花が多く咲いていて楽しくなるルートだ。
前日の雨で一部滑り易いところがあったが。概ね穏やかな下りが続き歩行ペースも速くなる。

樹林帯の下りなので展望が利く場所は限られるが、川原毛地獄に近づいた地点で高松沢の奥に小安岳と高松岳が見えた。
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でも残念だったのがウエツキブナハムシによるブナの葉枯れガ、終に秋田の奥羽山脈まで進出してきた事。
標高800m付近から下部のブナ帯は赤く枯れていて、いち早く紅葉が始まった様になっていた。
未だ9月初旬なのにサクサクと落ち葉を踏んで歩くなんて情けなくなってくる。
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川原毛地獄近くの下山口に到着。ここから約2km車道を下って泥湯温泉に至る。
平日にも関わらず川原毛地獄には2台の車が駐車していて、荒々しい火山地形を見物していた。
火山ガス発生の懸念から上部の周回散策路は閉鎖されていた。
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車に戻り、泥湯温泉の露天風呂に入って汗を流す。
気温が高くないので、温泉から上がっても汗をかかず、さっぱりした気分でいられた。

この後は登山中に遠望できた鳥海山に行きたくなったので、ラジオで天気予報を確認後、約80km離れた祓川のキャンプ場に向かった。

動画です。




同行したマスさんのブログ記事は → コチラ







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行き当たりばったりで登る山をチョイスしているが、今回はアプローチに適当なコンビニがなく、夕食と翌日の食料調達がやばい状態になってしまった。
個人商店で売れ残りの弁当とおにぎり、パンなどを購入できて、とりあえず食べられる目途がついてほっとする。

しかし泥湯から80kmの移動距離は意外に遠く、祓川のキャンプ場に着いたのは午後5時半であった。
キャンプ場入口の看板を見ると、幕営には祓川ヒュッテの管理人の承認が必要で、現在はトイレに鍵がかかっている。上にある駐車場まで車を走らせ祓川ヒュッテに行くと、管理人は土日にしかおらず、管理人がいない場合は1370円の祓川ヒュッテに無料で宿泊できる事を知った。でも発電機が稼働しないため、日没以降日の出まで真っ暗になるとのこと・・・

台風の影響がこの夜にない! とは言いきれず、雨や強風の中でテント泊は嫌な感じだったので、急いで宿泊荷物をまとめて祓川ヒュッテに泊まることにした。立派なトイレ、洗面所、炊事場ありで、畳敷き二重ガラスの快適な山小屋であった。
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祓川ヒュッテに入る頃、ちょうど日没を迎えていて、竜ヶ原湿原と鳥海山が夕暮れにしっとりとした風景で見えた。
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夕日は見える位置ではなかったが、稲倉岳が夕日に赤く輝いていた。
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暗くなる頃、ミニランタンの明かりで夕食を終える。部屋の中は意外に暖かくて冷えたビールが美味しかった。
夜8時過ぎに部屋の窓を開けて星空を眺める。

鳥海山の山頂付近にいて座がかかり、山頂から天の川が立ち上っている光景に目を見張った。
朝方は10度近くまで気温が下がったので、テントで寝るより快適な一夜を過ごせたのだった。


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こうしてみると山伏岳の山容はミニ屏風岳を連想ですね。
昨年の今頃だったかな、高倉沢コースを辿り栄ましたが、地図とは裏腹に蜜藪に埋もれて大変でございました。
石神山分岐から行くと謎の温泉があるようですが…。
マロ7
2010/09/10 21:25
マロ7さん今晩は。
山伏岳から屏風岳への急峻な尾根筋は正に屏風の言葉通りですね。
高倉沢コースは2回歩いていますが、以前は歩き易かった道が今回は密藪状態でした。
あの状態で御夫婦で良く登られましたね。
>石神山分岐から行くと謎の温泉があるようですが…。これは初耳です。
赤湯叉沢には温泉が湧いていますが、沢登りの熟達者じゃないと無理とか・・・
SONE
2010/09/10 21:39
高倉沢コースは密藪でももう戻るのは嫌でしたからもう進め進めと…。
石神山分岐から行くと謎の温泉ですが…。数年前にテレビの秘湯巡りで見たような。
マロ7
2010/09/10 22:33
秋ノ宮温泉からのコ−スも
大分林道も整備された頃そちらからも
ク〜と登りましたが・・いつも紅葉の時期でした。
まだ紅葉には早いですね・・
同じコ−スで秋の紅葉の時期に
数年前山友とク〜で登り・鍋かついで小安岳で
芋煮して楽しんだのを思い出します・
帰りやはり乳白色の泥湯にも入り・川原毛地獄谷の
滝まで下りましたが・海水パンツなしで湯滝には入るの躊躇しましたよ・・
鳥海山の夕暮れの山容・静かで癒される風景ですね・
暫く登ってないので、そのうち行きたいです・・
犬は鳥海はダメでしょうね・・
ク〜
2010/09/11 07:21
マロ7さんおはようございます。
山伏岳の高倉沢コースは初心者に対応できないほどの藪道だと思います。
謎の温泉は地形図で見ると間違いなく赤湯又沢の野湯でしょうね。
春川を延々遡行するより、石神山方面から下った方が早く着きそうです。
参考に誰かのHPから情報を引き出しましたので見てください。
http://www.k4.dion.ne.jp/~onemichi/akatora.html
SONE
2010/09/11 07:23
ク〜さんおはようございます。
高松岳は紅葉の時期に登ったことがないのですが、ミヤマナラが多いのでオレンジ色の紅葉が見られそうですね。小安岳は静かな山頂なので芋煮で寛ぐのは最高だったと思います。
川原毛地獄の大湯滝は休日はギャラリーが多過ぎて裸で入浴するのは無理ですね(笑)
鳥海山は翌日の朝焼けが夕暮れ以上に素晴らしかったですよ。ご期待です!
秋田側からは犬連れの入山が禁止されていると聞きましたが、春スキーで連れている方を見たことがあります。
SONE
2010/09/11 07:31
どなたかさんみたいに身動きできくなった訳ではありませんが、高倉沢コースの尾根はえらい藪道でしたよ。我の今まで最高でしたね。
誰のHPを見てきました。なるほど、テレビ放映と同じでしたね。
それにしてもいい野湯ですが、展望を加えたカモシカの野湯は絶品ですね。
川原毛地獄の大湯滝はまだ、行ったことがないねぇ。
マロ7
2010/09/11 08:04
今度、クーさんみたいに山で芋煮やりたいなぁ。でも、宮城風豚汁芋煮じゃなくて、山形の醤油味芋煮ね。
余った芋煮にカレー入れるとおいしいんだよ。
マス
2010/09/11 09:43
マロ7さん、という事はマロ7さんが歩いた昨年から全く草刈りがされていないのでしょうね。私も少し下ってみて凄い密藪に驚きましたよ。
赤湯又沢の野湯は沢装備で下らないと危険でしょうね。野湯に浸かってから藪漕ぎで稜線に戻ることを考えると阿呆らしくなります。カモシカ温泉は宮城の宝ですよ(笑)
SONE
2010/09/11 14:54
マスさんお疲れ様。
山形風の芋煮は作り方分からないんだよね。
宮城は完全に豚汁だけど、あれはあれで飽きずに何杯でも食べられるんだよ。
SONE
2010/09/11 14:57
SONEさん、こんにちは
秘湯をベースに展望の尾根歩きで、三つのピークを踏んで周回できるこのコース、私もお気に入りです。一つだけ残念なのが最後の車道歩き。結構急で疲れました。このあたりのマイナーな山の山座同定、SONEさんの得意技ですね。
虎毛への縦走、記録楽しみにしています(自分で歩く根性なし^^;)
SONEさんの薫陶受けて、マスさん、下り足速くなってませんか^^
k4
2010/09/11 17:40
k4さん今晩は。
高松岳は何故か9月に登る機会が多い山なんです。
結構工程が短い割りに山の良さが凝縮された様な山ですよね。
今年k4さんらが登った軍沢岳、バッチリ見えていましたよ(笑)
虎毛への縦走は登山道の整備状態を確認しないと酷い目に合いそうです。
マスさんはSONE流下山術をかなりマスターしてきましたよ。
SONE
2010/09/11 21:16
SONEさんと初めて会った高松岳ですね。懐かしい。
あの時、高倉沢コースから上がってきた刈り払いの人たちいましたよね?
それとも湯の又からの人たちだったでしょうか?
いずれにしても、だいぶ前なので道は酷いのでしょうね。
祓川ヒュッテは良さそうですね。酒田見物の後ここで前泊して翌日ピストンにいいかもしれません。
紅葉に狙おうかな。
morino
2010/09/11 22:13
morinoさん今晩は。
高倉沢コースの刈り払い整備していたのはmorinoさんと出会った日でしたっけ。
何時だったか思い出そうとしましたが、何回も登っているので記憶がごちゃごちゃになっていました(苦笑)
山伏岳に高倉沢から登る場合は役場に確認が必要でしょうね。
祓川ヒュッテは各部屋10名程度宿泊できる個室になっていました。
土曜日は管理人がいますが1370円なら設備を考慮するととても安いと思います。
紅葉シーズンに酒を飲みながら一泊するのもいいでしょうね。
SONE
2010/09/11 23:27

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2010.9.8 高松岳(秋田・虎毛山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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