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zoom RSS 2010.9.20 刈田岳(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2010/09/22 21:39   >>

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雁戸山か熊野岳に登るつもりで釜房ダムを通過すると蔵王連峰の全景が見えていた。
高曇りの天気であるが、雨には降られないであろうと確信して、マスさんが登りたがっていたロバの耳をターゲットに蔵王エコーラインへ車を走らせた。

【 9╱20 刈田岳(1758m) 宮城・蔵王連峰 】
大黒天〜ひよどり越え〜濁川〜かもしか温泉跡〜ロバの耳〜お釜分岐〜お釜〜刈田岳〜剣ヶ峰〜大黒天

この日はMTBの「青い稲妻号」で大黒天から賽の磧まで蔵王エコーラインを走行しようと、車の荷台に積み込んでいた。マスさんを賽の河原駐車場に待たせて、大黒天に愛車をデポ。いざ「青い稲妻号」で快適な下り走行、と思っていたら、走り出して100mも下らないうちに後ろタイヤが急にガタガタと震えてきた。
「あれれ〜なんか変だなぁ〜?」と思った途端に「パーン!!!」と大きな音がして後タイヤがバースト。
サイドが完全に裂けてしまっている。
仕方なく愛車に戻り、無用の長物になってしまった青い稲妻号を積み込んで賽の磧に戻りマスさんをピックアップ。
再び大黒天に舞い戻って愛車をデポして、蔵王エコーラインを歩いて、駒草平を過ぎた所から猛烈な藪漕ぎをしてショートカットでひよどり越えに抜けた。この間、約40分のタイムロス。
あっちこっちガタが来ている青い稲妻号は、これで廃車が決定だろう。

この日の二つ目の失態はオイラの登山靴忘れ。家に置いてきてしまい、賽の河原手前で気が付いたので、取りに戻るのは不可能であった。
仕方なく履いていた黒いスニーカーで登山をしたが、これが意外に快適快適。
乾いた登山道で滑りにくかったのが幸いしたのだが、軽く、しかも足首が自由に動くので、岩場の登り降りやガレ場もスイスイ歩けた。ハイカットやミドリカットの登山靴の他に、堅ろうなスニーカーの選択視も充分考えられると思った。でも藪漕ぎ時は靴底が滑って大変だったが・・・

前振りが長くなったが、ひよどり越えを下るのはかもしか温泉の野湯に入った6月以来、今年二回目である。
振子沢や五色岳の荒々しい光景は何度見ても素晴らしいと感じる。
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濁川の仮橋はアルミ梯子が折れてしまって、板だけの橋になっていた。
酸っぱいヤマブドウの実を頬張りながらかもしか温泉跡へと向かう。
途中で野湯に入ってきた三人組の男性とすれ違う。

かもしか温泉跡から見上げる丸山沢とロバの耳。6月より噴煙の量が多くなっている。
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現在、ロバの耳ルートは登山禁止になっていて、入口に看板が立っている。
登山禁止になってから大分時が経っている故に廃道同然の道だが、登る人は多いと見えて踏み跡は存在する。
毎年雪崩などの影響で登る筋が変わる東稜への取り付き部分のガレ場が、落石の危険性が極めて高いための登山禁止であろう。
でも登山なんて、あくまで自己責任の世界なので関係なく登り始める。
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本ルート上で一番の難所のガレ場。マスさん、かなり緊張していて怖かったらしい。
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難所が終わると岩稜帯の通過となるが、ロープが張られていて問題なく通過できる。
登りつめた1350m付近の平地に出て一息つく。これで危険個所は終わった。

でも周囲はガスに取り巻かれ、アルペン的風景が一切拝めずがっかりする。
北側は崖になっていて、一隅に烏帽子をかぶっている人が拝んでいる様に見える岩があった。
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この後はハイマツ帯の藪っぽい踏み跡を辿る。以前より大分藪が深くなって、一カ所踏み跡を見失ってしまった。
やがてベルト状に連なる岩場の下に出る。難しそうに見えるが足場が刻まれて簡単に登れる。
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岩場を登ったところで休憩を入れる。景色が見えず残念だ、なんて言っていると急にガスが飛んで周辺の山々が見えてきた。ピラミダルなロバの耳が登高意欲を誘う。
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五色岳ドームを見ながら快適に高度を上げていく。
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ロバの耳の岩峰は見た目より傾斜がなくて登り易い。浮き石に注意すれば良いだけ・・・
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風が冷たいので、双耳峰のロバの耳の鞍部、北側に風を避けて昼食とする。
ここでザックを開けたら愕然としてしまった。
ドレッシングをかけたサラダを入れたタッパーウェアからドレッシングの汁が漏れて、ザックの中がベタベタ状態になってしまった。慌てて全ての装備をザックから取り出し、ウェットテッシュで拭きとるが、全然ベトベトが取れない。
こりゃザックを含めて、汚れた装備の全てを洗濯しなければならない。とんだ災難だった。
(教訓:汁ものをザックに入れるときにはビニール袋で厳重に包む事。)

丸山沢を見下ろしながらゆっくりと昼食をとり、最後にコーヒーを飲んで落ち着く。
鞍部の南斜面に戻ると南蔵王が見えてきた。この天気ならお釜に降りられるであろう。
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そして西側にあるロバの耳の絶頂に立つ。丸山沢源頭の岩場を仰ぎみてアルペン的な風景だ。
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東側の岩塔を見下ろす。北側に一気に切れ落ちている。
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ロバの耳から下り、熊野岳東面の急斜面を登っていく。
途中で未だにつぼみのイワカガミを見つけた。
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マスさんは本格的に登山を始めた3年前から、お釜の水に触るのが夢だったらしい。
昨年は時間がある毎に馬の背からお釜に下るルートを探ったとの事。でも何処から降りるのか見当がつかず、周りの人から危ない!と注意されたこともあったそうだ。

今回は先ず熊野岳からお釜に下るルートを教える。以前は指導標があったが現在は見当たらない。
ガレた斜面をトラバースして、踏み跡を辿って下っていく。ガスに巻かれた時は危険なルートだ。
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火口原に降り立つ直前に下ってきた斜面を振り返る。登りで利用した方がルートを分かり易い。
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火口原では咲き残ったコマクサが出迎えてくれた。
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お釜に流れ込む唯一の小沢を下って、お釜の水面にでる。
マスさん、喜んで走り下ってお釜の水に触っていた(笑)
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この日は時間が押しているので、五色岳を含めたお鉢周りは次回の楽しみに取っておく事にする。
お釜の南側は五色岳とお釜の水面がバランスの取れた構図で見える場所だ。
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反対側の馬の背の火口壁はボロボロの岩質。残雪の頃には頻繁に落石の音が木霊す。
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この日唯一のピーク刈田岳を目指す。
途中でお釜に降りるひと組のカップルとスライドした。
再びガスって何にも見えない中を登っていくと、観光客がごちゃごちゃいるお釜の展望台に出た。
刈田嶽神社にお参りするが、余りにも観光地化されていて山という感じはしない。
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刈田岳避難小屋から大黒天への下り、は段差の合わない階段で好きになれないところ。
オオカメノキの紅葉が始まっていたが、ナナカマドを含めた灌木の紅葉は10日前後早いみたいだ。
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雲底から抜け出すと、剣ヶ峰付近で日の光を浴びた五色岳南面の岩場が浮き出して見えた。
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次第にガスが飛んで、南蔵王の山々が全て見渡せた。後烏帽子岳を右正面に見ながら下る。
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やがて五色岳の全貌が見える。
今日辿ったコースは五色岳周回コースと言った感じであった。
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やがて観光客の多い大黒天に着く。
朝からドタバタした災難の多い山であった(苦笑)

しかしながら久しぶりにロバの耳コースを辿ってみて、蔵王随一の内容を持ったコースであるとの思いを強くした。
問題の危険な取り付きのガレ場は、少し東側に新たに道切りすれば問題なく通過できる。
何故、この宮城県でも第一級の登山ルートを廃道にしているのか疑問に感じるのは私だけではあるまい。
伝え聞くところによると、高山植物保護のため某山岳会が県に働きかけて登山禁止にした、という風聞が現実味を増すのであるが、本当のところは分からない???

マスさんのブログ記事は → コチラ


動画です。




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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして^^
お釜 でググって拝見いたしました。

お釜って何故か行きたくなる場所です。
今年は2回お釜ビーチ?まで降りて水に触れてきました。
お釜ビーチは神々しいものを感じることができる聖なる場所ですね。
怪我に注意して、これからも山登りを続けてください^^
ちょき
2010/09/22 22:08
ちょきさん初めまして。コメントありがとうございます。
お釜は蔵王の奥の院的な場所ですから、神聖な感じが濃厚の場所ですね。
観光客が降りて来ないので静かな点もポイントが高いです(笑)
また遊びにいらしてください。
SONE
2010/09/22 22:38
おはいーです。
今回、野湯は遠慮しましたかな。
そうです。ロバの耳コースは蔵王唯一の内容を持ったコースでコガ沢はその次ですかな。
ガレ場は、東側にルートあれば最高でしょうが、行政は動かずだから地元の方々の力も…。
でも、私感ですが今のままの方がいいと思います。
このコースにもしもツアーや団体が入ったら、心配ですね。
まだ、コマクサがあったのは驚きです。
んん、もう20日間も山行かずです。
マロ7
2010/09/23 07:39
マロ7さんおはようございます。
今日は雨降りで肌寒い日になってしまいましたね。これでは山は無理ですよぉ。
野湯は登る前に入浴するとダレてしまうので入らなかったです(笑)
確かに現在の落石の危険性が高い状態で、ツアーや団体が突っ込んだら死傷事故が発生する可能性は高いでしょうね。遭難したときに登山道の管理責任が行政側にかかわってくるので、登山禁止にしているのは分かります。
コマクサは写真の株以外にも結構咲いていましたよ。猛暑のおかげでしょうか?
20日も山に行かないのは身体と精神的に毒ですねぇ(苦笑)
SONE
2010/09/23 08:18
温泉入ったら、またかゆくなったかもよ。
4度目の災難になってたかも。
マス
2010/09/23 09:27
コンパクトで蔵王核心部が楽しめそうなところですね。ロバの耳コース、歩いてみたくなりました。25000図には登山道載っていますが、その通りの道でいいのでしょうか。危険個所のザレ場ですけど、滑落するような場所ですか、それとも転ぶと怪我をする程度なんでしょうか? SONEさんのスニーカーとベタベタのザックを期待して動画見ましたが…(笑)
k4
2010/09/23 11:04
マスさん、6月に野湯につかった時は痒くならなかったよ。
泥湯温泉の成分が肌に合わなかったのかも?
SONE
2010/09/23 12:07
k4さんこんにちは。
ロバの耳コースは30年前は多くの人が登る人気コースでしたよ。
かもしか温泉跡から噴気孔方面に向かい、視界が開けた場所を直登して、3番目の写真の岩壁左端にトラバースして登りつめます。あとは顕著な踏み跡が続きます。
危険なのは滑落よりも自然落石と先行者の引き起こした落石です。
ザレ場は窪状で逃げ道がないので、立ち休憩もご法度。一気に安全な尾根に登りつめることが必要です。雨の後は落石が多発しますので避けたほうがいいでしょうね。
スニーカーはマスさんが写真を撮りましたが、ザックは二人で必死にふき取り作業をやりましたので動画などを撮る余裕がありませんでした(笑)
SONE
2010/09/23 12:20
ロバの耳岩コースはよく登ってましたが、2年前に登った時、難所のガレ場を過ぎて回り込んだ上の方の手がかりの岩が風化して崩れたり、足場ももろく崩れ落ちて、冷や冷やでした。一歩、一手、と、やっとだったのですが、今はどうなんでしょうかね。
peca
2010/09/23 12:44
recaさんこんにちは。
今回ガレ場の上の岩稜は浮き石も少なくて危険性は低かったですよ。
但しザレを登らないで、意識して岩場に手掛かり足がかりを求めて登りました。
その方が崩れずに安定していました。
SONE
2010/09/23 13:06
とても行ってみたいコースです!

さよなら青い稲妻号〜(ToT)/~~~
ナカシィ
2010/09/24 05:46
ナカシィさんおはようございます。
未だロバの耳コースは歩かれていなかったのですね。
蔵王のクラシックコースの中でも一番内容の濃いところですよ。是非行ってみてください。
青い稲妻号は過去に粗大ゴミから拾ってきて、錆を磨いて青いペンキを塗ったものなんです。
それから良く働いてくれましたよ(苦笑)
SONE
2010/09/24 07:50
自転車、靴、ザックとトラブルで大変でしたが、コースは素晴らしいですねー。
岩稜歩きはマスさん大喜びだったと思います。
まだコマクサが見られるとは驚きですね。猛暑のせいですか。
普通の温泉は無しでしたか?
morino
2010/09/24 08:43
morinoさん今晩は。
雨続きでザック未だに洗えないですよ(笑)
岩稜ではマスさん怖がっていましたよ。ザレの不安定なところが苦手みたいです。
私も9月下旬にコマクサを見たのは初めてです。やはり猛暑の影響でしょうね。
いろいろ災難続きで遅い下山となったので、下界での温泉は見合わせました。
SONE
2010/09/24 19:04
懐かしく読ませていただきました。もう50年前に中学生だけでカモシカ温泉泊、ロバの耳コースをたどり、南蔵王縦走し、不忘岳からげざんしました。そのときを髣髴とさせてくれる。その後火山活動でカモシカ温泉が壊れてロバの耳コースが登山禁止になったと記憶しています。でも北アルプスに比べればはるかに危険は少なく、かつ快適な素敵なコースと思うのは私だけでしょうか?高度感は少ないが自然を満喫できる素敵な東北の山々の典型とおもいます。
しげ
2010/10/23 01:13
しげさんはカモシカ温泉に宿泊されたのですか。それは羨ましい!
私は前でテント泊して湯船に入っただけでした。
カモシカ温泉は丸山沢のホウ雪崩で全壊してしまったのですよ。
ロバの耳コースは登山禁止の表示通りに落石の危険性が高い状態です。
団体で登るのは遭難確立50%の高さと見た方がいいでしょうね。
蔵王の中でも一級の内容を持った登山道なので、今の登山禁止は勿体ない状態ですね。
SONE
2010/10/23 06:55
はじめまして。ずいぶんと古い記事になりますが、コメントさせていただきます。
ロバの耳コースはみなさんご指摘にようにとても素晴らしいコースですし、立入禁止になっていることは非常に残念なことです。しかし、決まりごとは決まりごとです。

お見受けしたところ、それほど登山の初心者でもないようですが、「でも登山なんて、あくまで自己責任の世界なので関係なく登り始める。」などと自分勝手なことをお書きになっていますね。自己の欲望のためだけに、自己責任という都合のよい言葉を振り回して、地元が決めたルールを堂々と破る最低の人間、、 他の人もやってるから、私もいいだろうと。
登山に完全な自己責任などありません。万が一、遭難や、怪我や急病で動けなくなった場合、2次被害のリスクを背負いつつあなたを助けに行くのは、あなたの家族でも友人でもないことを再認識し、反省してください。このような行為をしている時点で、あなたに山を登る資格はありません。
蔵王人
2012/07/20 16:44
蔵王人さんコメントありがとうございます。
貴兄の論法では「一般登山道以外は一切歩いてはいけない」と言われているのと同じですね。
これでは沢登りや雪山は万が一、遭難や、怪我や急病で動けなる事があるから、自己責任で入山するのは認めない、と同じ言い方です。
私の場合はメンバーの持つ技量を考えて、本当に危険だと思う時には、それ以上突っ込まない判断力はありますよ。
貴兄がどれほどの力量を持った登山者か知りませんが、あなたに山を登る資格はありません、などと上から目線で言われる筋合いはございません。
SONE
2012/07/20 20:02

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2010.9.20 刈田岳(宮城・蔵王連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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