東北の山遊び

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zoom RSS 2010.9.26 柴倉山から黒伏山(山形・船形連峰)

<<   作成日時 : 2010/09/27 21:49   >>

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船形連峰の西側(山形県側)の山々はごつごつとした岩山が連なり、船形山のなだらかな山容とは対照的に険しい山塊となっている。
今回はマスさんと車2台を利用して、粟畑から柴倉山、銭山、白森、黒伏山と連なる8kmの稜線を一気に縦走した。

【 9╱26 柴倉山(1276m)から黒伏山(1227m) 山形・船形連峰 】
観音寺コース登山口〜粟畑〜最上カゴ〜姥地蔵〜毘沙門山〜弁天山〜柴倉山〜1209m峰〜福禄山〜銭山〜白森〜黒伏山〜遅沢林道分岐〜黒伏高原登山口

粟畑から西に派生する尾根は、古くは南御所山と呼ばれていた。
承久の変で佐渡島に流された順徳天皇が、佐渡島を脱出して山形県尾花沢市に辿りつき、層雲峡に注ぎ込む新乳沢にお住まいになった、と言う伝説がある。
それ故、山形県では船形山の事を御所山と呼んでいるが、伝説が流布された尾花沢側から見て南側の山々の連なりを南御所山と称したものであろう。
しかし山岳修験道が隆盛だった折りに、最上カゴ、仙台カゴなどの峰々を五山駆けることから五所山=御所山となった説の方が正しいと思う。


早朝の気温は8度。長袖シャツを着ても肌寒く感じる。
朝6時にジャングル・ジャングルスキー場前の駐車場にマスさんと待ち合わせた。
その後はSONE車で観音寺コース登山口まで登るが、駐車場では宇都宮から来た15名の団体が登山準備をしていた。
団体が出発した後でゆっくり歩き始める。山神社に今日の登山の安全をお参りする。
曇り空で北風が冷たい。

少し歩くと北側が開けて最上カゴ(1210m)の岩峰が見えた。昔この山には月読命を祀り、五所山の一掛所として尊ばれた山である。
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木肌が白く美しいブナ林を抜けると粟畑の十字路に出る。
ここを左折して一登りすると景色が広がる稜線に出るが、北側からガスが湧いてきて仙台カゴの岩峰を隠していた。
しかし再び視界が開けた場所では、ガスが消えて仙台カゴの姿が現れてきた。
日の神(天照大神)を祀る山である。
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北東には荒神山がでんっ、と構えて佇んでいる。
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おっ、未だにアカモノの花が咲いている!
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白髪山(しらひげやま)は元々『白髭山』の表記であったらしいが、地形図で間違えた表記をして現在に至った山である。東斜面に遅くまで雪田が残る山だ。
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最上カゴは山頂に登らずに、東斜面を巻いて通過する。以前藪漕ぎで岩場の上に立ったことがあるが、爽快な気分にさせる展望を持つ山であった。

やがて姥様と呼ばれる姥地蔵に着く。ここより先は女人禁制の場所で、女性はここから船形山全山を遥拝して帰路についた。姥様は乳不足の女性にたくさん乳を授けるご利益があるので栄えたとの言伝えがある。
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姥地蔵から左折するウバコースは刈払いの整備が入っていたが、縦走路は草刈りがされておらず藪っぽくなる。
毘沙門山を越えたあたりはアキノキリンソウが沢山咲いていた。
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弁天山の先から正面に柴倉山を眺めながら歩く工程となる。
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鞍部付近でブナハリタケを見つけた。この日は他にはキノコの収穫が無かった。
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柴倉山の直下に出たところで腹が減ったので休憩を取る。日が差してきて気温が上がってきた。

柴倉山も山頂に向かわずに東〜北斜面をトラバースして回り込む。沢の源頭付近で足場が不安定な場所もあり、しかも藪がかかって歩き難い。残雪期に通過した時にはピッケルが必要な場所であった。
ヤマトリカブトが満開である。
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次の1209m峰の鞍部で鋭角に左に柴倉山への道が分かれる。
ここには指導標もないし、しかも藪に覆われた入口なので、赤テープが目印になっている。
ここから先は木に掴まりながらグイグイと高度を上げる急登となる。
山頂に近づくと踏み跡程度の道になり、三角点へ行くのはほとんど藪漕ぎ状態であった。
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しかし本日一番高いピークからの眺めは素晴らしく、船形山が大きく迫力ある姿で見えた。
昨年同期に登ったときには山頂付近は紅葉の盛りであったが、今年は未だに色づいていない様だ。
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南西側にはマスさんの車を止めたジャングル・ジャングルスキー場が見下ろせる。
大平放牧場として牛達がのんびり草を食んでいた昔が懐かしく思う。
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この日は登山者が柴倉山に集中したらしく、この界隈で我々を含んで4組8名の登山者があった。
狭く藪の山頂で休憩する気にならず、急坂の下りを慎重に下って、鋭峰の1209m峰を登ってから休憩した。
振り返ると急峻な柴倉山の姿があった。南側の岩場にはシコタンソウやバンダイクワガタ、ヤマスカシユリなどの珍しい花々が咲くと言われている山だ。
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1209m峰からこの日の後半戦で登る黒伏山と白森が見渡せた。結構距離があるな、と言う感じ。
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JJスキー場へ下る道を左に分けて直進すると、ステップの薄い急斜面の登りになる。
ここからは再び刈払い整備が行き届いた道で、登りきったところが福禄山(1211m)。

その先で展望が良い尾根歩きになり、目指す白森がどんどん近付いてくる。
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1237mの銭山は大した登り下りもない割りに、歩いてみると余計なピークに感じる峰だ。

御所の富士と異名を取る白森の登りは意外に急であったが、振り返ると船形山、荒神山の奥に大崎平野が広がっていて、右手を遠望すると栗駒山と早池峰山まで見えた。
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そしてこのひ第二の標高を持つ白森(1254m)に到着。
船形山と、歩いて越えてきた山々が一望できる。一気に縦走してきた達成感に包まれた。
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白森山頂で大休止。もう誰も登ってこないだろう?と登山道に荷物を広げて、マスさんお手製のパンに舌鼓を打ち、コーヒーを飲んでゆっくり休んだ。南には二口山塊、蔵王連峰が重なってシルエットで見えていた。

白森から黒伏山に向かう。標高は30m足らずしか違わないのに、随分低く感じる山だ。
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右手には峰続きの沢渡黒伏と甑岳が見える。沢渡黒伏まではかなり密藪漕ぎになるらしい。
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大分下ったところで単独の男性とスライド。白森を振り返ると、船形らしくない高山的な姿をしていた。
東面に急な草原にチングルマが群生するらしい。
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黒伏山への登りは深いブナの森になる。キノコを探したが全く駄目だった。
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黒伏山の山頂は低木に囲まれて展望はほとんどない。休まず通過。
その先の鞍部付近で東北最大の岩壁:黒伏山南壁の縁を歩く様になる。
その落差300m。摩天崖とも呼ばれるのも納得に迫力だ。
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途中で黒伏山本峰を振り返る。南壁とは対照的にドッシリした山容をしている。
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途中から右折しないで試しに南壁の縁をずっと歩いてみたが、最高点のところで道は藪に消えていた。
ピナクルまで行くには藪漕ぎが必要みたいである。

分岐に戻って左折してロープの張られた急坂をひたすら下る。
飽きるほど下るとT字路で右が遅沢林道へ行く道。黒伏高原へ下るのは左折となる。

下の水場のところでカメバヒキオコシが咲いていた。
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南壁の下の道は原生林で落ち着く雰囲気だが、足場が石ゴロで安定しないため時間がかかる工程となる。
クライマーのコールの声が何回か森の中に木霊してした。
途中のカラマツ林でハナイグチを探しながら歩きいていくが、ヌマリイグチ一本しか見つからなかった。

大分日が傾いた頃に赤水沢の登山口に降り立つ。
周辺に秋の山野草が多く。花の写真を撮りながら村山野川の仮橋まで歩いた。
ノコンゴクは今が盛り。
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一年ぶりに見たナギナタコウジュ。
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テンニンソウは残り花のみ。
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キツリフネはほぼ満開の状態。
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午後4時に駐車場に戻った。黒伏山の岩壁はシルエットになって良く見えなかった。
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その後、マスさんの車で観音寺登山口にデポしたSONE車を取りに行く。
通常はハーフ周回が中心の黒伏山と柴倉山を完全周回できて、とても満足した一日であった。

帰りに東根市の蕎麦屋:明烏で味噌ラーメンを食べて満腹になった(笑)
蕎麦屋のラーメンは外れがないのですよ。因みにこの店のゲソ天蕎麦は最高に旨いです。

動画です。










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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
南御所全山縦走でしたか。随分ガッツリ歩きましたね。
涼しくなったので意欲が湧いて来ますよね。
みいら
2010/09/28 05:49
みいらさんおはようございます。
今回初めてフル縦走しましたが、体力的には意外に楽な工程でしたよ。
暑い夏の時期には標高が低くて歩けない山々でしたね。
SONE
2010/09/28 08:16
以前、柴倉山を省略したコースでも長いと感じました。すごいです〜!
私の居た栗駒が見えたのですね、嬉しい(^_^)
ナカシィ
2010/09/28 11:34
福禄山からの尾根歩きは気持ちいいですね。
でも、白森では虫がいっぱいでお昼も取れなかったような思い出があり、ここ何年か敬遠気味でした。
紅葉の頃は楽しめるかもしれませんね。
柴倉山にバンダイクワガタが咲くのですか?でも虫の時期かなー(^^;)
morino
2010/09/28 12:44
ナカシィさんこんにちは。
スキー場から登らない分、工程は長いけど疲れませんでしたよ。
栗駒山はっきりと見えていて、マスさんが登りたいと言っていました。
SONE
2010/09/28 15:37
morinoさんこんにちは。
今回の縦走コースは展望が広がる場所が多くて、歩いていて気持ちがいいですね。
途中で出会った男性も夏場の虫の多さに呆れていましたよ。
岩場が多い山なのでブユが多いんでしょうね。
残雪期は山腹のトラバースが多いので難しい山域ですが、一番いいのは紅葉時期でしょう。
バンダイクワガタは本に書いてあっただけで実物は見てないんです。
急峻な岩場に自生しているらしく、ロープで懸垂下降しないと見られないと思いますよ。
SONE
2010/09/28 15:42
あれ〜去年の今頃は黒伏山の麓がキノコパラダイスだったような気がしますが、今年はどこもかしこも不作のようですね・・・。
それに紅葉も平年より大分遅れているようで、今後の予定が何とも狂ってしまいますね(苦笑)。
superdioaf27
2010/09/28 17:11
20キロくらい歩いたの?
涼しくなって、歩きやすかったよね。
マス
2010/09/28 18:09
superdioaf27さん今晩は。
昨年は層雲峡界隈でキノコ大漁でしたが、今年は全然ダメそうですよ(泣)
おまけに紅葉がかなり遅れていて、何処の山が見ごろなのかさっぱり見当がつきませんわ。
SONE
2010/09/28 19:28
マスさんお疲れさま。
GPS無いのでよく分からないけど20kmは歩いていないかもしれない。
柴倉山を除いて大きなアップダウンがない縦走路なので、距離の割に楽に歩けたね。
SONE
2010/09/28 19:31
真夏にスキー場から辿ったらもうバテバテ…でも周回しました。
黒伏を降りてから長く感じましたね。
今度は姥神様にお会いしてお願いをして来なくてはね。
maro7
2010/09/28 21:48
maro7さん今晩は。
標高が低く、見晴らしが良く、しかも水場がない山なので夏場は苦しい山ですよね。
黒伏山のトラバース道は、石ゴロで歩き難いので尚更長く感じます。
姥様、なかなかイイお顔してますね。大きくて見応えがありますよ。
次回は柳沢小屋からウバコース登って、白髪山経由するルートで登りたいです。
SONE
2010/09/28 21:55
 こんばんは〜。

 1/25,000地形図の「船形山」は本棚の手の届くところにあります。(笑)
JJを起点にして冬に一周したいと思っているからですが、秋の内に下見しておく
のも良さそうですね。
ファーマー佐藤
URL
2010/09/29 20:50
ファーマー佐藤さん今晩は。
JJ起点で冬に一周ですか! その場合は柴倉山が最大の難所ですね。
直登は無理だし、東側は雪崩の巣を通過することになるでしょう。
黒伏山単独か、JJのリフト利用で白髪山までなら楽勝で行けますよ。
個人的には白髪山の無立木の東斜面を滑ってみたいです(笑)
SONE
2010/09/29 21:18

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