東北の山遊び

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zoom RSS 2010.10.24 小柴山から大柴山(宮城・虎毛山地)

<<   作成日時 : 2010/10/26 15:03   >>

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宮城県の北西部に位置する鬼首地区は、荒雄岳を中央火口丘とする大規模なカルデラ地形と言われている。
その環状盆地を取り巻く外輪山はアルペン的な山容をした禿岳を中心に、北側に須金岳〜山猫森、東側に小柴山〜大柴山と標高1100〜1200m程度の山々が括弧形に連なっている。
今回は花立峠から小柴山〜大柴山〜花渕山へ15kmの縦走を試みた。

【 10╱24 小柴山(1056m)から大柴山(1083m) 宮城・虎毛山地 】
花立峠〜小柴山〜鬼首スキー場鞍部815m〜鍋倉山〜大柴山〜中山平分岐〜小向分岐〜花渕山〜旧鳴子スキー場駐車場

私自身は単独で花立峠〜小柴山区間と、鍋倉山〜大柴山〜花渕山は歩いた経験があるが、花渕山から鳴子スキー場へのコースは未踏区間であった。
この長い縦走コースを日帰りで歩き通す場合、単独では車の回収の問題が大きいため、今回はマロ7さんご夫妻、morinoさん、maronnさん、ichikoさんを誘って、車3台を利用して縦走できたのである。

朝6時30分、鳴子スキー場に集合し、6人乗りのSONE車をデポして花立峠に移動する。
鬼首地区に入ると霧が出ていて周囲の山が見えない。
しかし花立峠に着くと、薄い朝霧に覆われた鬼首地区が幻想的に見下ろせた。
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花立峠の東にある小柴山方面の峰を見上げる。紅葉の終盤であった。
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花立峠の北側にアルペン的な岩場を見せて立ちあがる禿岳。
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小柴山から鍋倉山に連なる縦走路が見える。かなり遠いが鍋倉山まででも工程の半分しか行っていない。
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二つ目のピークを越えるとブナの原生林を歩く様になる。フカフカの腐葉土の道は歩き易い。
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途中からキノコを探しながらの工程となる。休憩はキノコ採取の時間帯だ(笑)
ナメコ、クリタケ、ムキタケ、ブナハリタケが道中で見つかり、皆の歓声が響いた。

山の小鞍部はブナ林、少し登って小ピークに出ると、北東側に展望が開ける灌木帯になる。
禿岳を振り返るが、大部高い位置まで登ってきたのが分かった。
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小柴山が近づいてきた。何の変哲もない縦走路中の一つのコブに過ぎない。
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小柴山には山名板も無く、壊れたベンチが設置されたところである。
分からないで通り過ぎる人も多いであろう。
そこから東に僅かに歩くと、突然と言った感じで鬼首スキー場の小柴ゲレンデトップに飛び出す。
展望が素晴らしいこの場所で大休止。紅葉の背景には栗駒山が浮かんでいた。
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ここで全工程の1╱3程度である。
ゆっくり休憩した後、スキー場のゲレンデを下って行く。滑るには楽々な斜度であるが、歩いてみると意外に急に感じるから不思議・・・
正面に荒雄岳と栗駒山を見ながら快適に下る。
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少し北西側に視線を振ると虎毛山と須金岳の平頂が一望だ。
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スキー場の最低鞍部付近は標高815m。ここから正面に見える鍋倉山1094mまで標高差280mの登りが待っている。スキー場のゲレンデ登りは味気なく、普段よりも疲労度が増す様に感じた。
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鍋倉山の登りの途中から歩いてきた小柴山を振り返る。
山形県側は頂稜直下まで伐採が入り、痛々しい山容になっていた。
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鍋倉山の山頂が近くなったところで観光客の姿が見えた。この山頂にはゴンドラ:テレキャビンの山頂駅があり、往復千円?の料金で一般の方でも労せず登れるが、苦労して歩いてきた身としては興ざめの感は拭えない。
でも南西風が強く少し肌寒いので、観光客の方々は少しの間だけ展望を楽しんで直ぐに下っていった。

でも今まで木々に遮られて見えなかった南側の展望が広がった。
右から月山、葉山、翁山、甑岳、船形山、北泉ヶ岳、泉ヶ岳、そして蔵王連峰の熊野岳や屏風岳まで遠望できた。
写真はシルエットで見える船形連峰。
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鍋倉山の山頂標識。奥には夏場にカブトムシを飼っている施設がある。
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テレキャビン山頂駅には無料の休憩所が併設されているが、そのテーブルでコンロを使用するのは怒られそうなので、ブナ原道と呼ばれる遊歩道の大柴山側にある展望台まで歩いて昼食を取る事にした。

途中で黄色の紅葉が素晴らしい一角があり、思わず足を止めて眺めてしまった。
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木製の展望台は一部が倒壊していて立ち入り禁止になっていたが、二階部分は注意して登れば大丈夫であった。
それでも早晩壊れそうな感じなので、上に登る場合はあくまで自己責任の範囲で・・・

展望台からは鍋倉山の奥に禿岳。その左手には小又山から南の神室連峰。
そして小又山の左肩には鳥海山が頭を出していた。この展望台の下でランチにする。
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そして東側には後半歩く花渕山に至る山々が遥かに連なっていた。
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本日のランチはmorinoさん持参の山形風芋煮、マロ7さん持参のはらこ飯、焼き豚、小タマネギの酢漬けなど豪華な食べ物が並ぶ。
そしてこの日はichikoさんのお誕生日で、maronnさんがお祝いにチーズケーキを持ってきてくれた。
最後にコーヒーを飲みながらケーキを頂く。皆さん美味しい料理の数々、ご馳走さまでした
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結局1時間もゆっくり休んでしまった(苦笑) お腹がいっぱいになって歩き始める。
展望台から先の道は遊歩道ではなく、再び幅が狭い登山道と変わる。
最初は展望台の峰を大柴山と思いこんでいたがそれは勘違いで、一つ東側のピークの登山道の真ん中に三等三角点の大柴山が確認できた。何の表示もないので通り過ぎる人が大半なピークであろう。

最後尾を歩いていて大きな倒木にムキタケが大量に生えているのを見つけた。
皆を呼び戻してキノコ狩り開始である(笑)
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大柴山から先はブナの原生林の道で、落ち葉のクッションが足に優しい。
中山平に下る道を右に分けて直進。ここから標高100mを下るとブナの黄葉が見頃になってきた。
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鬼首の小向に下る道を左に分けて、花渕山への道を右折する。
日没が早く時間が押してきているので、キノコ採りの時間を休憩時間とする様に心がけて先を急ぐ。
稜線を歩いているのに沢の源頭を横切る不思議な地形を過ぎると、いよいよ本日のハイライトと言えるシロヤシオの純林地帯に辿りつく。今は葉っぱが落ちてマツ肌状の樹皮を見せているだけだが、他の木にはない独特の風情がある光景だ。5月に咲くと言われる花の時期訪ねてきたいものだがなかなか果たせないでいる。
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シロヤシオの森の中で休憩するつもりであったが、冷たい風が吹き抜けているので止め。
ここから近い花渕山のスキー場トップまで行って休憩とする。
その前に花渕山の一等三角点にご挨拶だ。傍にロボット雨量計の施設があり雰囲気は良くない山頂であるが・・・
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旧鳴子スキー場は宮城県内唯一の競技スキーの公認コースを持っていたが、2002年に閉鎖されて以来は登山道も管理されない状態となっている。
13年前にここに立った時は、スキー場トップから鳴子の街並みが眼下に見下ろせたが、ススキや低木が繁茂している現在は殺伐とした風景にしか見えない。
写真は13年前のスキー場トップからの展望。
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南側にはみみずく山が眼下に見える。泉ヶ岳には雲がかかり始めていた。
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刈り払いが成されているか心配であったゲレンデの下りも、人が入っているみたいではっきりした道が続いていた。
ワラビが繁茂した上部ゲレンデを下り、廃屋のところを右折するとドウダンが多い斜面を一気に下る様になる。
下りきったところに静寂に支配された雄沼が現れる。この日唯一のクマの糞を見かけた。
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雄沼からはブナの巨木林を斜めに下り再びゲレンデ内へ。ゲレンデはススキの原になっていた。
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この地点は展望レストランがあったが、登山道はゲレンデを横切りスキー場の北側斜面のブナ林を下る道になる。
極力ゲレンデ内を歩かせない配慮の利いた道の設計だ。

暫く下っていくと北側から自動車?の騒音が登ってきた。しかし自動車の音にしては連続し過ぎている?
その疑問は北側の展望が僅かに開けた場所で解明。鳴子ダムの放水の音であった。
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嫌らしいトラバース斜面を経て再びゲレンデ内に入る。ここで小休止。
鳴子温泉郷がぐっと近づいてきた。
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後は楽勝と思っていたが、この日一番の難所がこの後に控えていた。
ゲレンデの南側の林に入ると物凄い傾斜の九十九折れの下りとなるが、ロープなどの補助が一切無い。
登山道が乾いていたので下れたが、ぬかっていたら滑落確立50%は越えていたであろう。
左手を見ると鳴子の壁とかつて呼ばれた、壁の様なスキー場の急斜面が垣間見えた。

難所が終わると林の中の林道っぽい道となる。これを下ると車をデポしていた駐車場は間近であった。
歩いた距離15km、累積標高差1100m以上もある歩き甲斐のあるコースだったが、天候と展望、そしてメンバーに恵まれ、キノコのお土産のおまけ付きで面白い山旅であった。

動画です。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
秋になってくると日が短くなるから、キノコとごちそうと縦走を両立するのは難しくなってくるね。
今度、山に行く時は、芋煮会しようよ。morinoさんに先を越されて、みんな同じこと考えるんだなーって。
マス
URL
2010/10/26 16:30
パチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)oパチパ
なんと言っても、歩く、食べる、収穫、展望とすべてを兼ね備えた秋山でしたね。
そして動画も(..)(^^)(^。^)(*^o^)(^O^)ウレシーーー!!
おっ家内曰く、収穫があればどこまでも歩けるそうですよ。
お腹も冷蔵庫もいっぱいになりました。
あっ、マスさん本場の山形芋煮もいいなぁ〜。(~0~)
マロ7
2010/10/26 18:28
マスさん今晩は。
今回の長い縦走路を歩くのは限界の時期だったね。
但し休みなしでぶっ飛ばして歩くのは無理なので、キノコ狩り=休憩時間って感じだったよ。
山形風芋煮は美味しいねぇ。今度山に行ったら温かい芋煮がしたいね。
SONE
2010/10/26 19:13
マロ7さんお疲れ様でした。
もう高い山は冬枯れなので、ちょうど紅葉の見ごろのラインをかすめた山歩きでしたね。
キノコは絶対採れると確信していましたが、皆さんに結構なお土産を持って行って頂き安心しました。収穫がときどきあるので、単調なブナの森歩きも飽きなかったですね。
動画は手持ちでラフな撮影でしたが、楽しんで頂けて幸いです
SONE
2010/10/26 19:19
お世話様でした。
おかげさまで楽しくロングトレッキングを楽しめました。
歩くことだけではなくキノコのおまけもついてきて満足の山行です。
それにしてもキノコ発見時の女性陣の行動力には脱帽です。(^^)
動画は面白いですねー。また楽しませてください。
morino
2010/10/27 07:58
morinoさんこんにちは。
私も皆さんのおかげで単独では絶対できない縦走をさせていただきました。
キノコ採りながらの歩きは疲れを忘れてしまいますね。
女性陣は元々食料採取のDNAがご先祖から引き継がれているのでしょうか(笑)
動画は臨場感や空気感が写真と違いますね。音楽によって全く雰囲気が変わるのも面白いです。
SONE
2010/10/27 16:00
ハードな芋っこ遠足(秋田風)だね。
今年はムキタケまだ数個しか採っていないので、
ムキタケ・ナメコ・エノキダケ探すべかね!
タッシー
URL
2010/10/27 16:37
タッシー今晩は。
距離は長いけどキノコ探しながらだと飽きない遠足だったよ。
ムキタケとナメコはがっつり採りたいねぇ
SONE
2010/10/27 16:47
SONEさん、みなさんお疲れ様でした。
楽しそう!美味しそう!
雪が降る前でよかったですね。ここはまだまだ降らないのかな?
今年は雪が早いが日本海側のナメコ・ムキタケはこれからですよー。
鯛金
2010/10/28 08:33
鯛金さん今晩は。
ご一緒できなくて残念でした。
穏やかな天気だったので、楽しく思い出に残る登山となりましたよ。
昨日から船形連峰もまっ白に雪化粧しましたので、この山も同様に積雪があったでしょうね。
日本海側はナメコ、ムキタケが未だですか。沢山採ったら掲示板で拝見したいです
SONE
2010/10/28 17:43
メッチャ楽しかったぁ〜
神様がついていてくれたから、安心してキノコ狩りできたし、
下りる時の極意も教えて頂き、くの一になった気分で体に負担のかからぬ歩きでした。
最上海道以来のご一緒で、なかなか行けない山域を歩けました。
帰宅後も収穫の多さで食卓が豪華になりました。ありがとうございました。
maronn
2010/11/01 07:45
maronnさんおはようございます。
気の合った仲間達とワイワイ騒ぎながらロングルートを歩くのは楽しいですね
下りの方法も少しだけ披露しただけですが、多少でもお役に立てて何よりでした。
今回のルートは単調なブナの森歩きが大半ですので、紅葉とキノコの一番いい時期に歩けましたね。ナメコが意外に採れなかったので、その点だけ残念でした。
SONE
2010/11/01 09:15

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2010.10.24 小柴山から大柴山(宮城・虎毛山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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