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zoom RSS 2010.11.3 金華山(宮城・牡鹿半島)

<<   作成日時 : 2010/11/05 12:13   >>

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牡鹿半島の先端にあり、太平洋に浮かぶ金華山は「三年連続でお参りすれば一生お金に困らない。」と言われている黄金山神社が有名で、多くの参拝者や観光客が訪れている島であるが、山として宮城県の何処にもない稀有な表情を持っていることは意外に知られていない。晩秋の金華山を久しぶりに訪れてみた。

【 11╱3 金華山(445m) 宮城・牡鹿半島 】
金華山桟橋〜黄金山神社〜水神社〜金華山:大海祇神社〜天柱石〜千畳敷〜金華山灯台〜山椒峠〜金華山桟橋

この山は2006年11月16日に登って以来4年ぶり6度目の訪問となる。
その日は早朝家を出るときに強度のギックリ腰を発症してしまい。脂汗と激痛に耐えながら登り降りした苦い記憶が残っている。山仲間の案内をかって出たのでドタキャンができない状態であったが、それ以来初冬で寒くなると腰が痛む後遺症に悩んでいる(苦笑)

金華山は一般的に登山の対象とは見られていないが、個人的にはミニミニ屋久島的な景観と自然を持った山として、宮城県における名山のひとつと思っている。
周囲16kmの島だが、花崗岩の露岩が至るところに見られ、ブナとモミ、ケヤキの巨木が林立し、野生の鹿や猿が遊ぶ金華山は稀有な環境を持った山であろう。
しかし増えすぎた鹿の食害により若木が育たずに森林崩壊と草原化の一途をたどっており、それに合わせて海岸林であるクロマツ林は松くい虫と爆弾低気圧の影響で壊滅的な被害を受けているのが現状だ。


さて今回ご一緒するのはマロ7さんご夫妻とmorinoさん、そして初めて行動を伴にする山ガールのチビMさんとmeguさんの5名である。

早朝は松島付近でにわか雨が降る天候であったが、牡鹿半島に入ると晴れ間も見えてきて一安心する。
金華山へ渡船するために鮎川港に着く。観光シーズンは終わりに近づいているため港は閑散としていた。
定期船より料金は往復で200円高いが、片道10分短縮の20分の航海で金華山に渡れる海上タクシー(高速船)に乗船した。
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船が港を出てすぐにウミネコが餌をねだりに集まってくる。
迂闊にかっぱえびせんを差し出すと指を噛まれてしまったが、飛翔しているウミネコを間近に見られて面白い。
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牡鹿半島最南端の黒崎を回り込むと目指す金華山の全景が目に飛び込んできた。
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一部船酔いを恐れていたメンバーもいたが、ウミネコの餌やりや周囲の景観を見ながらの航海は快適で、船酔いをしたメンバーは誰もいなかった。

金華山桟橋からは定期船の到着に合わせてマイクロバスが送迎に来てくれるが、海辺の海抜0mから歩きだす事に金華山登山の意味があるので直ぐに歩き始める。
最初は舗装道路を歩き、途中から右折して表参道を登る。公園風の参道沿いには鹿が多いが、雄鹿は10月に角を切れられ情けない姿になっていた。

境内に入って急な階段を登っていくと黄金山神社本殿に着く。ここまで標高差130mだとか・・・
皆さんお金持ちになる事をお祈り?して記念写真だ。
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登山道は神社の右脇から始まる。登り始めて直ぐに峰掛けコースを右に分けるが、現在は廃道になっていた。
我々が登る沢掛けコースは、沢掛けと言いながら水が流れる部分を登るのは僅かで、石段状の道をグングン高度を稼いでいく。
途中で大きなコブコブができた大ケヤキの所で休憩。この付近から紅葉が見られるラインとなり、イロハモミジは赤く色づき始めていた。
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あれれぇー、紅葉が始まった時期なのにトリカブトの花が咲いている。
流石に猛毒のトリカブトは鹿も食べないみたいだ。
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沢掛けコースの源流に近づくと写真の水神社があるが、実際に水が湧き出ているのは少し下の清水石であることが初めて分かった。そこでは石の下からコンコンと清水が湧き出していた。
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水神社から僅かな登りで稜線に出る。ここから北側の展望が一気に開けて、太平洋の青い大海原が眼前に広がる。
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牡鹿半島で金華山に次いで二番目に高い標高を持つ光山。
この様に写真で切り取ると、とても海に浮かぶ島の上にいるとは思えない。
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太平洋を背に快適な登りが続く。牡鹿半島の泊浜、寄磯半島、硯上山、石峰山、小富士山、そして江の島群島の景観が広がる。
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二等三角点がある金華山山頂。小さな社の大海祇神社も鎮座するが、杉の木が周囲を囲み展望はイマイチである。
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山頂より少し西側に下った草原状のところが金華山随一の展望所となっている。
ここからは仙台湾に浮かぶ網地島と田代島、そして山鳥渡しの海峡を隔てて牡鹿半島が直近で見える。
でも一つだけ残念だったのが奥羽山脈が見えなかった事だ。遠望が利く日には安達太良山、吾妻連峰。蔵王連峰、二口山塊、船形連峰、栗駒山が仙台湾を隔てて見えるのに、冬型の気圧配置になっていて、それらの山々は雲に隠れて見えなかった。
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南側に続く尾根上には二の御殿のピークと光る海が見える。
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山頂は冷たい風が吹き抜けて休憩する気にならず、直下の分岐を左折して千畳敷方面に下る。
少し下ったところに名所の天柱石がある。願い事をしながら小銭や石を放り投げて、岩の上から落ちなければ願い事がかなうと言われる花崗岩の大岩だ。
皆さん童心に帰って石を放り投げていたが、これがなかなか難しい。
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天柱石から下部は、白い花崗岩の露頭がゴロゴロ出ている、賽の河原と呼ばれる窪状の地形を下る。
ボルダリング向きの大岩が無限大に存在するところだが、実際に岩登りをやった記録は見たことがない。
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モミの巨木林を抜けると、余り見たことがない実がなる木を見つけた。
これは何?と聞かれるが、クサギに葉っぱが似てるけど自信がなかったので「分からない」と言っていたが、帰宅して調べてみるとやはりクサギに間違いなかった。
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4年前にギックリ腰で非常に苦労して通過した下部の倒木帯も、道が整備されて歩き易くなっていた。
しかし海岸沿いのクロマツ林は松くい虫被害でほぼ壊滅的な状態となっており、途中から藪漕ぎに近い状態で千畳敷に着いた。
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北側の岬もマツ枯れ被害が酷く、見るも無残な光景になっている。
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今日は時間があるので、ザックを置いて千畳敷一帯を散策してみた。
すると我々が下ってきた沢の下流が花崗岩の滝となって海にそそいでいるのを見つける。
名前が無い滝だが、千畳の滝と勝手に命名してみた。
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千畳敷からは林道を2.4km南下して金華山灯台へ向かう。
小さな入り江を数えきれないほど迂回し、同時に小さなアップダウンがある林道なので、なかなか灯台に着かない。
丸い玉石が引きつめられた白玉の浜の入り江越しに、金華山灯台のある鮑荒崎が近づいてきた。
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金華山灯台周辺は以前の松に覆われた風景とは一変して、クロマツは枯れ果て、荒涼としたワラビが生える原野に変わってしまった。周囲には鹿の姿が多い。
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灯台付近から金華山山頂を見上げる。
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通常冬型の気圧配置の場合、金華山の東海岸は風が当たらずにポカポカした陽だまりを満喫できるのだが、この日は沖に三角波がたつほどの強風のため、待望のランチは肌寒い状態で食べた。
でもmorinoさん特製のおでん、マロ7さん持参のキノコ飯、焼き肉などが並び、楽しい一時が流れた。
どうも御馳走さまでした。
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帰路は林道を延々歩くのはコースタイムで150分かかるので、山椒峠に登り返して船着き場まで戻ることにする。
しかし山椒峠までの正式ルートは一度白玉の浜まで戻らなければならず、その後も電線のケーブル沿いの味気ないルートなので、下りを極力取らない勝手気ままな藪ルートで東の塔の北側ピークまで登り返した。
でも山椒やアザミなどの棘とげ個所があり、以前歩いたときより藪化は進んでいると感じた。
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山椒峠はT字路になっていて北は二ノ御殿へ、東は灯台へ、西は営林小屋をへて旧金華山ホテルへ向かう。
我々は西へ向かうが、途中で二度の小さな登り返しを嫌って営林小屋方面に直進せず、最短距離で西海岸の林道に下るルートを取った。
西海岸は急峻な地形に林道が切られていて。崖の際を歩く高度感ある林道歩きが続く。
途中で白崎方面を振り返ると男性的な海岸が連なって見えた。
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岩場にはハマギクの白い花が満開に咲いていた。
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旧金華山ホテル近くには野生の鹿が多い。
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帰りの船も海上タクシーを利用するので、発着時間を気にしないで歩いていたが、途中で船会社から「海が荒れ始めたので3時半の臨時定期船に乗車してほしい。」とお願いの電話が入る。
何とか時間に間に合いそうなので、海岸線に沿った林道を急ぎ足で歩き、離岸の寸前に臨時定期船に飛び乗った。
帰路は大型の船だったので意外に揺れは気にならずに鮎川港に戻ったのである。



余談であるが、この日はマイミクのクーさんとpokoさんらが我々を追いかける格好で金華山に登っていた。
丁度金華山灯台から山頂を見上げていた頃に山頂に到着したらしい。
時間的には山頂〜二ノ御殿〜旧金華山ホテル〜観光桟橋ルートを歩くと彼らに追い抜かれるのであるが、何と千畳敷まで下ってしまったらしく、その後電話連絡が出来なくなってしまった。
鮎川港にはクーさんの車があり、心配になって港の定期船待合室で1時間待っていたら、夕暮れせまる頃にやっと高速船で帰港してくるクーさん達を見てほっとできた。
夜間になったら渡船できずに神社で1万円のお金を支払って宿泊せざるを得ないらしい。
初めてクーさんと柴犬のクーちゃん、pokoさんに出会えて思い出に残る山となった。



動画です。




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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
昨年10/10の記事にコメントさせていただきましたら、金華山の記事がアップされていました。
一番のりのコメントです♪
海と山と両方楽しめて良いですね。
ミニミニ屋久島という表現が素敵(^_^)
ナカシィ
2010/11/05 12:30
お世話様でした。
おかげさまでガイドブック以外の楽しいコースを歩くことができました。とくに千畳敷は面白いところですね。
松が無残な姿を見せているのは残念ですが、自然度も高く、山と海を楽しめる稀有なところです。
来年は今回歩けなかったところや、クリンソウを見たいものです。
ご案内ありがとうございました。
morino
2010/11/05 12:49
急遽の変更で・正解かな・自宅付近雨と風で荒れたようでした。
ク〜ワンもお陰で初登頂できました・時間的には
二の御殿の尾根を下ればよかったんですね・
今度は色々覚えました・
港で皆さんが手を振って迎えてくれたの見て
感動しましたよ・
港は何か想い出を作ってくれます・
色々ご心配有難うございました。
ク〜
URL
2010/11/05 14:47
ナカシィさん、すげぇー早いコメントありがとうございます(笑)
渡船代が少し高いですが、海と山をどちらも満喫でき、野生動物も見られる山ですので、何回登っても面白い!と感じてしまいます。
大晦日から元旦にかけては一晩中船が出ていて、山頂で初日の出を拝めたのはイイ思い出になっています。御家族連れでも歩ける山ですよ。
SONE
2010/11/05 16:53
morinoさんお疲れさまでした。
いろいろイベントが楽しめる山?島?で、何回も訪れるとより味わいが増すところですよ。
あの森の状態ではあと20年も経つと森林が崩壊して、草原化しているかもしれませんね。
クリンソウやヤマシャクヤクが咲くころに再訪したくなりました。
SONE
2010/11/05 16:57
ク〜さん今晩は。
思い切って金華山に転進して良かったですね。
クーさんの登り始めの時間では二の御殿をショート周回すれば、桟橋で会えたかも?
夏場はヒルとダニが多いそうですので、クーちゃん連れでは一番いい季節だったと思います。
鮎川港でお会いできたときは、初めて会ったとは思いませんでしたよ(笑)
SONE
2010/11/05 17:01
ギックリ腰、なつかしいねえ(笑)
もう4年もたつのか…せこくチャーター船の割引券、まだ持ってるよ。
少しは食害やら爆弾低気圧でヤラレタ木々、復活してた?
タッシー
URL
2010/11/05 17:11
タッシー今晩は。
あの時無理したせいで、今でも寒くなる時が鬼門になってしまったよ(苦笑)
早いものであれから4年だねぇ。定期船も別な小さい船になってしまって、鮎川港も更に寂れた感じになっていたよ。
あの時の倒木はほとんど腐りかけているけど、松林はもう復活できない状態だね。
草原というより荒れ地になって太いワラビが繁茂しているよ。
SONE
2010/11/05 18:42
あの展望は、450mながらもどこのお山にもひけをとらないですね。
今度は、蔵王から栗駒までのパノラマがいいねぇ。
こうなったら、クリンソウとヤマシャクヤクの咲くころも視野ですね。
北側周回は行けるのでは〜なんちゃってオジサン。(~0~)
マロ7
2010/11/05 21:27
マロ7さんお疲れ様でした。
早朝の空気が澄んだ時が狙い目で、仙台山脈が海を隔てて並んでいるのは爽快ですよ。
クリンソウはかなりな群落らしいので是非見に行きたいですね。
北側は道が無いし、松の倒木が凄まじいはずですので、大函から藪漕ぎで稜線に登る必要がありますね。
SONE
2010/11/05 21:53
SONEさん、お世話になりましたぁ〜
ほんとに、金華山は、観光のところ〜ってイメージでしたが、
今回の山行で覆されました(>o<)
初めての海抜0mの登山。沢も岩もあり、楽しいお山でしたぁ
登山道以外の登山は初めてだったので、新鮮でしたぁ
また、遊んでくださいね〜(^0^)/
ちびM
2010/11/06 00:56
ちびMさんお疲れさまでした。
もう週末になってしまいましたね。今週末は何処の山に行くのかな???
金華山は登ってみて本当の価値が分かる山でしょうね。
海辺から登れる山は宮城県でも少ないんですよ。
山の中に足を踏み入れると、いきなり深山の趣になるのも驚いたでしょうね。
今回の藪は初心者向けで、本格藪になると山ガールスタイルでは歩けないですよ(笑)
今後もまた御一緒しましょうね。
SONE
2010/11/06 08:31
SONEさん、こんにちは
金華山には、○十年前に当時写真部の合宿で行ったきりで、景色も覚えて無いほどでしたが・・・そうですよね!金華【山】なんだもの、登れるんですよね〜!!しかもミニミニ屋久島って聞いたら行ってみたくなりました。多分、本当の屋久島に行く機会は当分無いと思うんで(^_^;)
山と海が一緒に楽しめるのもイイなぁ〜(*^_^*)
mocha
2010/11/06 11:38
modhaさん今晩は。
○十年前の金華山は緑したたる素晴らしい島だってですね。
現在は森林崩壊が進んで当時の面影はなくなりましたが、それでも宮城の他の山にはない面を沢山持った山なんですよ。
船で渡る楽しみもありますので、是非歩いてみてくださいね。
SONE
2010/11/06 17:18
はじめまして。
みやぎ「ふるさとの絆と思い出!」プロジェクト、事務局担当の高野です。
突然の書き込みをお許しください。
このプロジェクトは、情報不足の高齢者やネット環境が無い方達に、震災前の写真集等を見てもらうことで元気になって頂き、コミュニティ再生を目指そうとするプロジェクトです。
管理人様が、写真をお持ちでしたら、お手数をお掛けしますが、ぜひ上記サイトへ投稿をお願いできないでしょうか。
※詳しくは、  URL : http://omoide.o-r-i.info/   を御覧ください。
宜しくお願い申し上げます。
みやぎ「ふるさとの絆と思い出!」プロジェ...
URL
2011/12/28 13:21
高野さん、初めまして。
御プロジェクトの趣旨はよく理解できました。
但し、現在は家庭の事情で時間が取れないため、写真の投稿はかなり後の時期になってしまいそうです。
SONE
2011/12/28 19:08

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2010.11.3 金華山(宮城・牡鹿半島) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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