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zoom RSS 2010.11.10 立石と大穴鍾乳洞(福島・阿武隈山地)

<<   作成日時 : 2010/11/11 17:51   >>

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久しぶりにマスさんと休みを合わせて山形県の山に登る予定であったが、冬型の気圧配置になってしまい、日本海側は大荒れの天気なので、”困った時の阿武隈山地”福島県北部浜通りにある未登の山:立石に向かった。
と言っても思い付きで登る事になったので、地図や資料は一切ない山勘頼りの登山だ(苦笑)

【 11╱10 立石(476m)と大穴鍾乳洞(福島・阿武隈山地北部) 】
立石遊歩道入口〜一服峠〜山頂登山口〜408m峰〜立石(山)山頂〜408m峰〜山頂登山口〜大穴分岐〜さんしょう魚沢〜清流洞〜沢下りコース分岐〜子宝の泉〜大穴鍾乳洞〜子宝の泉〜沢下りコース分岐〜一服峠〜立石遊歩道入口

平日で市街地が渋滞していたので、南相馬市西部にある真野ダム下流の立石に着いたのは午前11時30分を過ぎていた。
道路の脇に立石と大穴鍾乳洞のイラストマップ看板が設置されているが、一瞥してもさっぱり要領を得ない。
山仲間のebiyanさんが5年前に登っているが、そのブログ記事を以前拝見した時も登山道の詳細は分からなかった。でも看板から大穴鍾乳洞までも結構な距離があることが判明。
この山の後でもう一山歩く予定であったが、日の短い今の時期には立石と大穴鍾乳洞を見るだけで手一杯であろう。
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さて立石は駐車場の南側、真野川の対岸にでで〜〜〜んと突き出している。
その高さは10数m。下部には子供なら入って遊べそうな穴が開いていて、クラック沿いに埋め込みボルトが連打されていた。名勝にボルトを埋め込んで登るフリークライマーの無神経さに呆れる。
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ハヤやヤマメが生息している真野川は石飛びで渡るようになっている。以前は橋があったらしい。
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その直ぐ上流には川泳ぎに向いている淵と、飛び込み台を思わせる大岩があった。紅葉は見頃だ。
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真野川の対岸から遊歩道が始まるが、森に入ってすぐの平地に「無能上人の六字名号碑」と呼ばれる石碑があった。文字は読めなかったが、南無阿弥陀仏と掘られているらしい。

その近くには大きなケヤキがあり、自然度豊かな山であることが分かる。
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落ち葉で遊歩道は踏み跡程度に隠れていた。ステップも薄く、ハイキング目的で歩ける代物の道ではない。
僅か数カ所に設置された登山道の看板とトラロープ、そして稀にある黄色いビニールテープが頼りになる。
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小尾根に出ると真野ダムが望めた。黒雲が押し寄せて、パラパラと小雨が降ってくる。
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足場の悪いトラバースを経て、一服峠?かもしれない場所を過ぎ、しばらく山腹を歩いて行くと、左手に登山道の看板がある横道が分岐していた。
立石上部のピークに行くには、ここを左折しないと行けないので迷わず左折、出だしから急登となる。
トラロープに頼らないととても登れない程の急登が暫く続く。歩く人が少ない証拠にステップが薄く、足の置き場を探しながらゆっくり登った。一息入れて斜面を見ると、紅葉がとても綺麗だった。
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周囲はアカマツ混じりの雑木林で、キノコが発生しそうな雰囲気抜群なのだが、晩秋の今は何のキノコも生えていなかった。クリタケ程度は期待したのだが・・・

途中で梢越しにはやま湖が見えた。真野ダムの人造湖がはやま湖と呼ばれていて、奇岩累々とした羽山の姿を映す湖面は独特の雰囲気がある。
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急登に耐えて辿りついたのが408m峰。そこには変な方向を向いて登山道←の看板がある。
最高点は南東のピークなので、右折して緩く下り、小さなピークの右手を巻いて越える。
この付近から道にツツジ藪がかかり、細い踏み跡程度になってしまう。最近は登山道の整備が一切されていないのであろう。

主稜線?に飛び出したところには東西に顕著な踏み跡があった。ここも何らの表示やマーキングも無く、山勘で左折して先に進むが、途中から藪が濃くなってきた。
後続のマスさんが松の木から駆け下りてくるリスを見たと言っていた。

本当にここが山頂か不安になって辿りついた最高点には二つの新旧・四等三角点と立石頂上の赤い看板が設置されていた。点の記で調べるとこの三角点の点名は象の鼻であり、立石(山)は便宜的に付けられた山名であろう。
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阿武隈山地特有の何の変哲もない雑木林に囲まれた山頂は、北西側だけ展望が利く。
真野ダムとはやま湖の風景が紅葉に映えて美しく眺められた。
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おっ、遥か彼方に見えるのは霊山では? 阿武隈山地でもこの周辺の山域は無名の山がひしめいているのだ。
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林の中、落ち着いた雰囲気でランチを楽しむ。
今日はコンビニおにぎりとスープ。そしてマスさんお手製の和菓子。山には甘い和菓子が合っていて美味しかった。
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帰路は手前の分岐を直進して踏み跡を辿ってみる。しかし尾根が平坦になったところで踏み跡が無くなり、それ以上先に進むのは止めにして引き返した。

408m峰の鞍部から立石(山)を振り返る。低山にしては藪っぽく、冒険要素が少しあったので面白かった。
でも太平洋の海原が梢を透かしてしか見えなかった点だけが残念であった。
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408m峰からの急坂は慎重に降りる。降り立った場所からT字路を左折して水平道を奥に進む。
途中で右手に下る様に登山道っぽい道が分岐していたが何らの表示もない。
どうもここが沢下りコースかな? と思って右折して急坂を下った。

少し下ったところで例の登山道看板を見つける。この不確かな踏み跡程度の道が大穴鍾乳洞への道を確信できた。
足場の悪い斜面をどんどん下ると、涸れ沢状のさんしょう魚沢に着く。
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この写真の下部から急に水音が聞こえてくるので、岩の下に下ってみたら驚いた。
岩場の穴から凄い勢いで小滝になって湧水がとうとうと流れおちていたのだ。
ここがイラストマップで記載されていた清流洞か?
これだけの水量が地化の何処から流れ出してくるのか不思議であった。
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登山道に戻る前に沢の途中で遊ぶ。直ぐにこんな事をやりたくなるのは病気(苦笑)
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さて、ここから先の登山道は危険度が高く、ハイキング目的の方にはお勧めできない道となっていた。
小さな岩場を通過したり、足場が不安定な急斜面のトラバースが続いたり、ほとんど道と認識できない個所があったりと、一般的な登山でも上級コースと位置づけられる程の難易度の高い場所がある。
拙ブログを参考にして大穴鍾乳洞に行って何らかの事故があっても、私自身は責任は取れませんのであしからず・・・行政側でも大穴鍾乳洞への登山道は管理していないらしい。
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子宝の泉を過ぎて、急斜面を這いつくばって登ると白い石灰岩の岩壁の基部に着く。
ふと岩壁の右側を見上げると、洞窟の入口が口を開けていた。ここも何も表示はないが大穴鍾乳洞と確信する。
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洞内に入って外部を見る。洞穴は正面と右手の二方向に曲がっていて、右手がメイン洞窟みたいだ。
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大穴鍾乳洞の総延長は2675mで全国16位の立派な鍾乳洞である。
ケイビングの記録はネット上では拾えなかったが、長寿の泉や落差10m程度の紫紺の滝、そして地底湖も洞窟の奥にあるらしい。しかし一般的には少し奥の広場までしか開放されておらず、鉄の柵を設けて進入できない様になっている。
過去に学術調査をしたところ、新種のゴミムシが発見され、珍しい洞窟コウモリの群れが見つかり、更には縄文人の生活の痕跡も見つかったと聞く。


この日は洞窟探検は視野に入れないで家を出てきたし、何らの予備知識も無かったので、一つのヘッドライトを取り出して洞窟の奥にプチ探検してみた。
入って直ぐに洞窟は屈曲しているので、ヘッドライトを消すと全く見えなくなる。真の暗闇は恐ろしい
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50m程度しか奥に入らなかったが、見上げた天井にコウモリがぶら下がっていて驚いた。
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この先は、足元が滑り易くなっているので引き返したが、光で奥を照らしてみると、立穴が口を開いていた。
マスさんと、今度はちゃんとした装備を持って再訪してみたいと言いながら洞窟を出たのである。
(ネットで調べていたら、更に奥に進みと匍匐前進に近い場所を抜けて、梯子を下って大広場に出るそうである。)

開口部から右手に歩いて小尾根に達したら、岩壁は何処までもベルト状に続いているのが分かった。
従って大穴から奥に周回するルートは存在しないので往路を引き返した。

子宝の泉を過ぎて、足場が悪いトラバースの途中で何気なく左手下部を見ると、例の登山道看板が見えた。
むむっ、さんしょう魚沢へ下りて対岸に取り付く道がある???
デジカメ再生でイラストマップを確認すると、どうもこの下る道が一服峠に抜ける沢下りコースであると判明した。
足場が悪い踏み跡を強引に降りると沢に着く。沢の上流はゴルジュになっていて奥に一条の滝が見えた。
縁結びの滝であろう。

渡渉点の下流にも小規模な滝場が続いていて、深山の雰囲気に溢れていた。
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その後は一服峠まで急斜面を九十九折れで登って行く。沢の対岸には大穴鍾乳洞が口を開く岩壁が見えていた。
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一服峠で難場は終わり、一息つくためにコーヒーを飲む。
低山なのでなめてかかって入山したが、なかなか難易度が高くて、しかも洞窟探検のスパイスが効いて面白い山であった。マスさんも意外性のある山で、来て良かったと言っていた。
この沢の奥には梵天大滝なる滝があるそうだし、早春にはスハマソウも咲くと言われている。
今度は時間を気にせずに、地形図を携えて、自由気ままにこの山域を闊歩してみたいと思ったのである。


同行したマスさんのブログ記事は → コチラ


動画です。



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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
春に野手上山に行く時にここを通りました。
大穴鍾乳洞はここだったかと、マーキング。
困った時の阿武隈山地に同感です。
阿武隈の紅葉は一際いいですね。
マロ7
2010/11/11 18:33
マロ7さん今晩は。
真野ダムから飯館村への道は数回走行していて、その度に大穴鍾乳洞の看板が気になっていましたが、やっと念願がかなって入洞できましたよ(笑)
奥羽山脈が悪天候でも、冬場の晴天率が高い阿武隈山地は期待を裏切らないですね。
特に岩場周辺の紅葉が良かったです。
SONE
2010/11/11 19:13
SONEさんは鍾乳洞まで行けたのですね。
僕は何度行っても辿り着けずにいます。
梵天大滝も途中で道が分からずに戻ってきてしまいました。

ここは実家から20分。今度は地形図持ってまたチャレンジしたいと思います。

B
2010/11/11 20:33
Bさん今晩は。
ご実家から近い場所にあるのでは行かねばならぬ場所でしょうね。
大穴まで辿りつけない方は多いみたいですね。
注意して獣道的な登山道を読まないと絶対に迷ってしまいます。
立石から梵天大滝に行くのも藪道で難しいと分かりました。
いずれにしても探検要素の強い山域ですね。
SONE
2010/11/11 20:40
困ったときの阿武隈山地なんですね(^^)
沢下りコース楽しそうですね♪
コウモリこんな近くに〜(・w・。)!驚きです!!
和菓子おいしそうですね〜(^o^)
ちびM
2010/11/11 22:38
ちびMさん今晩は。
晩秋から冬場にかけて山歩きをしたくなったら迷わず阿武隈山地へGO!ですよ(笑)
風は冷たいけど、風の当たらないところはポカポカの陽だまりハイクが楽しめます
今回は予想に反してかなりハードコースでした。
コウモリに触れる状態でしたが、グッスリ寝ていたので起こさない様にしましたよ(笑)
マスさんのケーキやパンはプロ級の出来栄えなんですよ。何時も美味しくいただいています
SONE
2010/11/11 22:54
出だしの川の飛び石を見たときには、これは夏場はるぞうを遊ばせられそうだしいいな〜と思いましたが、
その後の展開がこれほどとは。侮れませんね。
はるぞういなくてももう少し道跡が明瞭でないとちょっと進むのは怖いかな〜。

N家(たけ)
URL
2010/11/12 02:42
スハマソウ、見たことないから次は春に行って。
行ける所まで洞窟の中に入ってみたいね。
キノコの時期でもいいけど。
マス
2010/11/12 07:02
N家(たけ)さんおはようございます。
最初の川原は水遊びに最適です。バーベキューが出来そうな広場もありました。
でも大穴まで行くには子供連れでは危険過ぎますね。
登山に慣れた人なら所々に張られたロープを道案内に進めますが、一カ所でも道を外すと全く登山道が不明になってしまいます。
SONE
2010/11/12 09:30
マスさんお疲れさま。
スハマソウは高館山で見たミスミソウと同じ花で、葉っぱが角ばってない丸い種類のものなんだよ。開花時期にはイワウチワも咲いているみたいだし、是非行ってみたいね。
でもキノコの最盛期も見逃せないなぁ〜(笑)
SONE
2010/11/12 09:33
♪どこ どこ どこから来るのか黄金パーットぉ
 蝙蝠だけ〜が知っている

下から4枚目の蝙蝠の写真を見たら、懐かしのメロディーが浮かんできました。
私、閉所恐怖症というか洞窟恐怖症でありました。(^^;;;
みいら
2010/11/12 18:50
みいらさん今晩は。
そうですね。黄金バットの”ハハハハハハハハハ・・・”と言う高笑いが聞こえてきそうですね(笑)
洞窟内ではライトの電池が無くなる心配が大きかったですよ。
洞窟恐怖症とはそんな感じなんでしょうね。
SONE
2010/11/12 20:27
こうもりの写真スゴイっ!私も撮りたいです(^_^)
高所のガケも怖いけど洞窟も怖いですね・・・
ナカシィ
2010/11/12 20:39
ナカシィさん今晩は。
コウモリは一匹起こしたら最後、集団で飛び立つらしいですよ。
誰でもこんな風景は見たいでしょうね。ライト消したら何も見えなくなって怖かったです
SONE
2010/11/12 20:56
面白そうなところですねー。
でもルートファインディングをしっかり出来ないと迷いそうなところですね。
そうそう、春に野手上山へ行った時ダムのそばに看板ありましたっけ。
ここも冬場の候補になりそうです。
morino
2010/11/12 21:35
morinoさん今晩は。
冬場よりスハマソウを探しに行くのが面白そうですね。
野手上山へのアプローチで左に看板があるので、その点だけは分かり易いですよね。
SONE
2010/11/12 21:48
H23,1,3 SONEさんの山行記に啓発されて約45年ぶりに行ってきました。沢近辺の記憶はとっくになくGPS と山勘でしたが、こんなに危険だったかなあと首をひねりながらも大穴鍾乳洞まで行けました。鍾乳洞の探検は万一ハシゴが折れたりしたら、孤独な餓死しかないかと思いやめておきました。でも、久しぶりにワイルドで楽しい山行でした。感謝!! それにしても案内の標識や登山道整備が必要ですね。
saag148
2011/01/05 13:14
saag148さん初めまして。
45年ぶりの再訪とは凄いですね。
大穴鍾乳洞までの道は不確かだし、危険個所も多いですよね。
鍾乳洞探検は流石に一人で洞内に突入する勇気はないです(笑)
各々の分岐に看板があって、しかも道が整備されればワイルドな観光地になりかもしれませんが、ハイカーの事故を考えると今のままが安全とも言えますね。
SONE
2011/01/05 17:32

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2010.11.10 立石と大穴鍾乳洞(福島・阿武隈山地) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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