東北の山遊び

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zoom RSS 2010.12.5 三方倉山(宮城・二口山塊)

<<   作成日時 : 2010/12/07 16:21   >>

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気持ち良く晴れた日曜日。自宅の窓から泉ヶ岳が雪をかぶって真っ白く見えていた。
一年ぶりにマスさんと泉ヶ岳に登ろうかと考えたが、混雑しそうな予感がして、車の走行中に急遽二口山塊の三方倉山へ登る山を変更した。まあ何時ものことであるが・・・(苦笑)

【 12╱5 三方倉山(971m) 宮城・二口山塊 】
二口キャンプ場駐車場〜二口遊歩道入口〜ブナ平コース分岐〜シロヤシオコース分岐〜姉滝〜北西尾根経由:三方倉山〜シロヤシオコース分岐〜柱状節理の岩場〜ブナ平〜簡易水道施設〜二口遊歩道〜二口キャンプ場駐車場

嵐のような強風が吹き荒れた前日の土曜日は、各々別な病院に入院している両親の様子を見に行った。
父親の症状は一進一退。認知度が正常な時と全く会話にならない時が交互にある。CT検査では脳の損傷は見られないと言うが、精神錯乱に陥ったため精神的な後遺症がでてしまった。それでも自力で何とか歩ける様になったことが救いか。母親は週明けから歩行リハビリを開始するらしく、順調にいけば年内には退院できるかも?
ともあれ病院から携帯に緊急呼び出しが入る状態からは脱したので一安心である。

三方倉山は二口渓谷の入口に位置する均整の取れた三角形の山である。
仙台神室から東に長大な尾根が派生していて、過去に三神歩道と呼ばれた登山道が存在したが、仙台神室〜風の洞山〜相ノ峰〜家形山と連なり、最後の高みが三方倉山となり、ブナの原生林に覆われた静かな山だ。
近年、有志の手により周回登山道が整備されたが、ダンディな大東岳の影に隠れたみたいな存在のため、登る人は極端に少ない印象がある。


秋保地区に入ると西側正面に二口山塊の最高峰:大東岳(右)と糸岳(左)が見えてくる。
昨日の雪でやっと12月らしい雪山の姿に衣替えした。
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途中にある秋保大滝(落差55m)をマスさんは見たことない、と言っていたので立ち寄った。
久々に見たが、宮城県を代表する名瀑だと思う。
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大東岳の登山口はほぼ満車状態で人気のほどがうかがわれる。
その少し先に二口キャンプ場の駐車場があり、RV車3台が駐車していた。こんな冬枯れの日でも三方倉山に登っているグループがいる様である。

駐車場から二口沢に下り、コンクリートの橋を渡る。風が吹き抜けるが気温が高く寒さを感じない。
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少し下流に下った右手に二口遊歩道の入口がある。階段を登り、上の段にでると左手に帰りに降りてくる予定のブナ平コースが分かれる。ここは直進。
二口遊歩道は崖崩れなので一部道が付け替えられているが、30年以上前から存在する原生林に囲まれた静かな遊歩道である。途中2箇所で傘の開いたナメコを見つけた。12月初旬にキノコ狩りができるとは驚いた。
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三方倉山へのもう一つの登路シロヤシオコースを左手に見送り、二口遊歩道を姉滝が見える橋まで辿る。
右手に姉滝、左手に妹滝が落ちるこの場所は二口渓谷随一の景勝となっている。
滝つぼ近くまで歩いて行けるが、時間がないのでこの日は立ち寄らなかった。
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さて今回、三方倉山への登路として選んだのは道のない北西尾根である。
妹滝沢右岸尾根のこの尾根は、正規に登山道が開削される前の三方倉山の最短ルートであった。
尾根への取り付き部分の急斜面は木を掴んで登るので危険性が高いが、尾根に乗り上げると不確かな踏み跡が山頂まで続く。ときどき木々の間から糸岳や磐司岩、そして大東岳の全貌が見え、シロヤシオの純林とも言える林が見られる点でも評価が高い。但し、的確なルートファインディングと藪をさばける技術がない登山者は決して足を踏み入れてはならない。


さて取り付き部分の急斜面を登り始めていると、遊歩道にいた単独の中年男性が我々の後を追いかけて登ってきた。「ここを登れば三方倉山に行けるのか?」と彼は聞いてくる。
追い返す分けにもいかないので、概略的なルートを教えてやって彼を先行させた。
我々は尾根に近い安全地帯まで登ってから、マスさんお手製のパウンドケーキを食べてコーヒー休憩をする。

ゆっくり休憩してから出発。直ぐに北西尾根に出ると、以前よりさらに不確かになった踏み跡があった。

先行した男性は道に不安を感じているのか? 赤テープのマーキングを付けて、木の枝を行く先々で手折っていた。
全く藪慣れしていない様子・・・・・・・やがて追いついて彼をパスする。
追い抜いてもらって安心した様子であった(苦笑)

途中で踏み跡を外して、景色の良いヒメコマツの突起に乗り上げ大東岳の雄姿を見る。
大東岳の南面がこれほど綺麗に眺められる場所は他にはない。手前のベルト状の岩壁に雨滝が確認できた。
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この先で初めて三方倉山の山頂方面が見える。取り付きから標高差650mある急斜面の山なので決して侮れないのだ。
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尾根がやせた地点で本小屋を見下ろせた。出発地点の橋が眼下に見え、三方倉山の影が三角形になっていて印象的であった。
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ヒメコマツが立ち並ぶ急坂の途中は糸岳と磐司岩の展望台となっている。
その奥には山王岳、小東岳、猿鼻山が並んで見えていた。
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北東方面には船形山が霞んで見える。かなりな積雪があったみたいだ。
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頂稜近くになるとほとんど踏み跡は無くなる。正規の登山道が出来てからは、この北西尾根を辿る人はほとんどいなくなってしまったみたいだ。
薄雪を踏んで傾斜の落ちた稜線を辿ると、南西方面が開けた場所があり、雁戸山がシルエットで見えていた。
でも中央蔵王はぶ厚い雲に覆われて一切顔を出してくれなかった。
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山頂に到着。新雪に登山者の足跡が入り乱れていて、下っていった後であった。
風が強い山頂で記念写真。
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山頂から見た大東岳。ちょっと手前のブナが邪魔。右手には面白山が遠望できる。
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この後すぐに我々を追いかけてきた男性が山頂に着いた。追いつこうとしてペースを乱したらしく息を弾ませている。
ここで彼は「この先、どう下ればいいんですか??????」
はい? オイオイ・・・登りも下りも全くルートが不明なまま我々を追いかけてきたのかい!!!
これには呆れて開いた口が塞がらなかったが、迷う可能性が少ないシロヤシオコースを下る様に勧めて彼と別れた。
道不案内の局面で他人を追いかける行為は絶対にやってはいけない。これは安全登山の鉄則である!

寒い山頂で昼飯にする気がしないので、少し南側の風の当たらない斜面に下って、落ち葉の上で休憩する。
気温が高いので日が当たっているとポカポカしてくる。木々の間から寺ノ沢山が見下ろせた。

帰路は距離が長く、急坂で危険個所があるブナ平コースを下る。
単調なジグザグルートのシロヤシオコースよりも見どころが多く、素晴らしいブナの森に出会えるのもブナ平コースの魅力となっている。
でも頂稜から一気に傾斜を増す急坂は難所で、淡雪が落ち葉に乗っているため滑る滑る・・・慎重に下った。
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尾根から右に折れて窪状のところを降りる個所が分かり難い。
急坂の最後は柱状節理の岩場に沿って降りる。どう見ても人造の石垣にしま見えない不思議な岩場だ。
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この先がお目当てのブナ平。面積は小さいがブナの原生林が一部残されていて気持ちが落ち着く。
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2本だけマザーツリーとも言いたいブナの巨木が残されていた。
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日が差し込まなくなった森をのんびり下っていると、登山道からかなり離れた倒木にナメコを見つける。
マスさんは全然見えないと言うが、ガサガサ藪を漕いで倒木に近づくと、やったー! 今年一番のナメコ。
12月にこんなに採れるとは驚いた。でもマスさんは凄く距離が遠いのに見つけたオイラのキノコ眼の方が驚いたと言っていた(笑) 結局この日は5kg以上のナメコをゲットできた
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あとは熊棚を見たりしながら遊歩道の分岐に出る。そして夕方の様に暗くなった谷間の駐車場に戻った。
初冬の山を充分楽しめた山であった。

同行したマスさんのブログ記事は → コチラ


動画です。





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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
この日、甑岳で見つけたムキタケは片手だけでした。
この時期にキノコが採れたから私は小躍りしましたよ。
でも、このナメコを見たらアラララって、凄いですね。
姉滝から着いて来た男性は家形山方面に登るんだったんではないでしょうか??
大東滝は見えましたか。
マロ7
2010/12/07 18:46
マロ7さん今晩は。
片手だけでもキノコのお土産つきだと嬉しいものですよね。
この時期にこんな凄い量のナメコを採ったのは初めてです。
付いてきた男性は「三方倉山にここから登れますか?」と聞いてきたんですよ。
地図も持っていなかったと思います
大東滝は正面からバッチリ見えていましたよ。
SONE
2010/12/07 19:14
二口は、いい山が多いね。
普通にブナ平を登ってシロヤシオコースを下るルートだと
大東岳が見えないから、今回のコースは良いコースだと思ったよ。
一人で行く気にはならないけど。
マス
2010/12/07 19:47
マスさんお疲れさん。
三方倉山に登った人の評価は余り高くないように思うけど、一般コースだけ歩いたのではほとんど展望が無い山だからしょうがないのかな。
野生動物が多いので一人で登るには危険な山だろうね。
SONE
2010/12/07 19:58
三方倉山は未登の山。良い景色が見られますね。今度行きます。
ナメコにビックリ。羨ましい。(⌒u⌒)ウマソー
morino
2010/12/07 20:12
ナメコ…ナメコ・・・
この山って、なんかわがふるさと方面の荒船山あたりと景色が似てますね。(長野・群馬県境)
しかしsoneさんは元気ですな。
最近俺の岩礁長靴・・・左足のかかと部分の折れ目が当たり、下りで豆がアキレス腱の上あたりに出来るという変な癖がついてしまった。
それにしても暖かいですな。
くまっち
2010/12/07 20:13
なるほど、三方倉からは大東岳がこんな風に見えるのですか。絶景ですね!近くだと面白山からしか見たことがありませんでした。山の記録ではほとんどが「展望がない」とあり、、見事な三角錐の山なのに今まで登る機会がありませんでした。でもこの尾根登れそうにないので、やっぱり普通コース行ってもしょうがないのかな…
ニアミスでしたね。大東の頂上も風をよければポカポカといい天気でした。三方倉はずっと逆行なのでいい写真がとれませんでしたが、いつも後ろに感じて登ります。SONEさんとは馬ノ神でお会いしてからもう10カ月になりますね。ご両親、どうぞお大切に。またSONEさんも看病疲れになりませんように…
k4
2010/12/07 20:51
morinoさん今晩は。
三方倉山で糸岳や大東岳がぬけぬけと見えるのは、道のない北西尾根しかないんですよ。
でもシロヤシオの時期には素晴らしい花が見られます。
ナメコはあと1週間は狙えそうですよ。沢筋の登山道がミソです。
SONE
2010/12/07 20:52
くまっちさんの故郷って荒船山の近くなんですか。
妙義山を含めて岩っぽい山が多い山域ですよね。
二口山塊は標高は低いですが、渓谷と岩壁が織りなす景色が素晴らしいのですよ。
元気って言うか、今は家庭内が大変で山歩きしないと自分まで精神を病んでしまいそうで、山に逃げ込んでいるのが本音なんです。
私の岩礁も足首をバンドでキツク縛っていたら、折れた部分から穴が開いてしまいました。
ボンドなどで補修しまいたが、靴底用のボンドを使ってみたら大分改善しました。
内張りが弱い点も岩礁の欠点でしょうね、
明日から再び寒波が来るらしいですが、また直ぐ温かくなるみたいですね。
SONE
2010/12/07 21:04
k4さん今晩は。
まさかk4さんが大東岳に登っているとは想像もしていませんでした。
あと10分遅く大東岳の駐車場前を通過していたらお会いできていましたよ。
三方倉山は一回登ればいい、という評価の方が多いのですが、やはり一般ルートですと展望がほとんどないのが欠点でしょうね。
登る適期はやはりシロヤシオが咲く時期か、落葉後の時期がベストと思います。
両親のことご心配をおかけしております。二人とも普段の生活に戻れるほど症状が改善していませんが、焦らずに見守るしかなさそうです。
私は適当に簡単な山歩きでガス抜きするのが一番の様です。
今度はご一緒に登りたいですね。

SONE
2010/12/07 21:16
ムムム…ナメコ…ムムムウ〜
タッシー
URL
2010/12/08 00:09
タッシーお疲れさん。
今がナメコの最盛期だったよ。今年のキノコはどの時点が旬なのか見当がつかなかったわ(笑)
SONE
2010/12/08 00:15

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