東北の山遊び

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zoom RSS 2010.12.11 ウド森から神掛山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2010/12/13 16:56   >>

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藪山を歩きたくなって定義如来の北東に位置する未登のウド森を目指した。
横川林道入口より約3km入った横川と神掛川の中間尾根の末端に、三角形の山容をしたウド森がある。
今回は更に藪尾根を1.5km北西に辿り、ネット上でも登山記録の無い神掛山まで行ってきた。

【 12╱11 ウド森(611m)から神掛山(776m) 宮城・船形連峰 】
横川林道入口〜神掛林道分岐〜横川大橋〜ウド森〜681m峰〜林道出合い〜神掛山〜林道出合い〜横川林道〜横川大橋〜神掛林道分岐〜横川林道入口

先週、定義如来にお参りをしたとき、北東側に形の良い三角形のウド森が見えていた。
そう言えばアノ山は未だ登っていないなぁ〜、とその時急に登りたくなってしまった。
そして天気が良く穏やかな日和の土曜日に早速決行。毎回のことながら遅い時間に家を出て午前11時30分から歩き始めた。日没が一年で一番早い時期なので、行けるところまで行って引き返してこようと軽い気持ちでの出発だ。

以前は車が進入できた横川林道は、現在チェーンで鍵をかけられて車は入れない。
バイクの進入に関してもかなり厳重に邪魔なものを置いて封鎖されていた。
しかし少し歩くと車の進入が禁止された理由が分かった。横川側の斜面に大量にゴミが不法投棄されている。
これでは地元の方も怒って当然であろうし、車をシャットアウトしても仕方ないであろう。

林道をトボトボ3kmも歩くが、中間地点の木々の間から目指すウド森が見えてきた。
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ウド森の『ウド』(オドと呼ばれる事もある)は県内では三角形の端正な形の山に命名される事が多い。
仙台市街地に近い同じ様な山容の太白山も烏兎ヶ森(ウドガモリ)と呼ばれていたと言われる。
『オド・ウド』は『大土』からの転化という説もあり、山名考の興味は尽きない。


それにしても林道沿いのミズナラの木に何カ所も熊棚があり驚いてしまう。
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途中で左に神掛林道を分けて直進すると、入口から約3kmのところで横川大橋を渡る。
ウド森の入山口は橋を渡って僅かに行ったところ左手の藪っぽい荒れた作業道である。
少し入ったところで小沢を渡るが、その先の杉林を右斜上して藪のない窪状を登る。
滑状の岩盤がでていて傾斜がきつくなる中段でギブアップ。右手の急斜面に逃げ、木に掴まりながら上を目指した。
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少し笹藪が深い部分もあったが、文句を言うほどの藪ではなく、意外と簡単に山頂の北側の稜線に抜けた。
ウド森山頂部にある大岩がどんどん迫ってくる。
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大岩の少し上に最高点があったが、山神様の祠でもあるかと思っていた期待は見事に裏切られ、赤松と雑木林に囲まれた展望もない、何もない山頂であった。
この山だけピークハント目的で登ったならガッカリする山だと思う(苦笑)

さて、ウド森から北西側1.5km離れた尾根続きの神掛山を目指す。神掛山は『ガンカケヤマ』と発音するが名前の由来は定かでない。登山者が登った記録も見たことないし、別段登る価値もない山なのであろう。

ウド森からは派生する枝尾根がない尾根なので林業用の作業道や踏み跡を期待していたが、そんなものは一切なく、ひたすらツツジ等の低木藪をかき分けながら進む工程となった。
でも藪漕ぎグレードは高くないし、視界が利くので道を失う危険性はない。
681m峰を越えた先の720m峰との鞍部で、思いもかけず地形図に記載がない林道に飛び出した。
この林道は横川方面から登ってきており、鞍部のところで南側の沢の下流方向にも作業道が分岐している。
これで神掛山に登ったあとの安全確実な帰路に目途が付きひと安心する。当初は神掛山から南西に派生する小尾根を強引に藪漕ぎで下って神掛林道に出ようと思っていたのだから・・・
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林道の左手側の高みが神掛山。山の東斜面は完全に杉の造林地となっていた。
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さて、この林道から神掛山へ取り付く方法で少し悩んでしまった。
林道出合いから少し北側に進んだ地点でブナの切り残された小尾根が稜線まで伸びている。この小尾根を登って尾根を忠実に藪漕ぎするか、林道を山頂直下まで辿って造林地を強引に直登するか???
結局約1kmの藪漕ぎが予想される前者案は却下して、林道を山頂直下まで辿ることにした。でもGPSを持っていないので、杉に囲まれた視界の利かない林道のどの地点が山頂直下なのかは山勘に頼るしかない。

ここかぁ〜と思った地点から山勘で左折して、杉の幼木の暗い斜面を強引に登って、最後は笹の密藪を漕いで頂稜に達すると、「おおー、ほぼ山頂にぴったり着いたじゃありませんかぁー!」
でも山頂の東側と西側から大伐採が入っていて、頂稜に僅かにブナ林が残されただけの山頂付近は藪が濃い。
最初に地形図を読んで、最高点から少し南側に下がった地点で三角点探しを行う。
しかし10分ほど探したが結局三角点は見つからなかった。この三等三角点は9年前に測量の現地調査が行われたはずだが、9年の歳月は三角点を藪の中に埋もれさせるには充分だったみたいである。

仕方なく三角点のお宝探しは止めにして北側の最高点周辺を動き回り展望を満喫する。
先ず目に飛び込むのは神掛川の上流部にある後白髪山と、その奥の三峰山。近い距離なので迫力満点だ。
でも12月も中旬になるのに、標高1400mを越える山に雪が見えないのは異常である。
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南西方面は蔵王連峰と二口山塊がシルエットで遠望できた。晴れていた午前中ならもっとはっきり見えていただろうが遅い時間に登りだした自分が悪いので文句は言えない(笑)
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先週は南側から眺めた大東岳、北東側からはこんな風に見える。
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蔵王連峰。西側から凄いスピードで雲が張り出してきて雨が降りだしているところもあるみたいだ。
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西側には後白髪山から定義へ伸びる長い尾根と、大倉川右岸の不遇の山々が眺められた。
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神掛山最高点の標高780mは樹林に囲まれた所で、殺伐として休憩する気にならなかった。
一部で笹が倒れていたのは大型の獣が寝ていた跡だったのであろうか?
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西側の展望を堪能したら、次は東側の展望が見たいために、東側の伐採地まで移動して北泉ヶ岳と泉ヶ岳を眺める。
裏泉ヶ岳とも呼べる光景を横川を挟んで至近距離で眺めるのには、神掛山は最高の場所と言える。
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以前から気になっていた北泉ヶ岳の中腹にある大きな岩場も、神掛山からよーく観察できた。
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東南東に北泉ヶ岳から尾根続きの黒鼻山。
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山頂から林道に戻るために南側に伸びる尾根を忠実に下ろうと思ったが、これは失敗であった。
尾根の両側から伐採が入ったために、尾根上は猛烈なササ藪で、下りでも猛烈な藪漕ぎになってしまった。
途中で尾根ルートの下りを諦めて左側の杉の造林地に逃げ込むと、簡単に林道に降りる事ができた。

ここまで日が短い時期なので時間を気にしながら歩いていたが、あとは林道歩きなので気持ちに余裕がでてくる。
荒れて車の走行が出来ない林道を下っていくと、この林道にも至るところに熊棚があり驚いてしまう。
下部の横川林道の熊棚も含めると、このエリアの中に生息する熊の頭数は何頭なのだろうか?
直径5cm以上の太さのミズナラの枝を、いとも簡単にへし折る熊の力には驚いてしまった。
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目的の山に登ってしまったが、次の興味は荒れた林道が横川林道のどの地点に接続するかにあった。
下りながら周囲を観察して、地形図と見比べて現在位置を確認しながら下ると、ウド森の取り付き作業道の北側、本当に近い場所に出て呆気に取られてしまった。随分と効率良く周回できたものである。

後は横川林道を3km歩いて車に戻るのみ。
途中、沢の下の方にキノコを見つけ、近づいてみるとムキタケとエノキタケであった。
小さなビニール袋一つが一杯になる位のキノコが収穫できて満足満足。
その他にも横川の崖下にナメコらしきキノコが大量に生えているのが見えたが、ロープがないと危険過ぎるので見ただけで諦めた(苦笑)
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林道を歩いている途中で山仲間のマロ7さんからメールが入った。
高砂にある美味しいパン屋さんのカレーパンを置いていく、との事。
車に戻るとドアミラーに赤い袋が吊るされ、中にカレーパンが入っていた。
同封していたメモではマロ7さんは高柵山に登った後、定義参りに立ち寄ったとか。
またまたマロ7さんと近場の山を別々に歩いていた偶然にびっくりすると共に、車に乗ってからカレーパンを美味しく頂いた。(この場をお借りしてマロ7さんありがとうございます。)

両親が入院中で余り遠くの山に行けない状態なので、暫くの間は今回みたいな落ち穂拾い的な近場の未登の山歩きが続きそうである。
こんな超マイナー山に興味がある方は稀だと思うが、登る場合には的確な地図読みと藪漕ぎ技術が必要なことは言うまでもない。

MAPです。(青線は林道、赤線は藪漕ぎ部分です。)
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動画です。



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
お昼から天気が崩れたので、後白髭山では大変だと思っていました。
横川林道を歩いて近場にこんなお山があったとは…まさにここは黒鼻山の真西ですね。
熊棚と折られた枝は高柵山に北側に相当ありましたよ。
横川の崖下ナメコに未練が…(ーー;)
マロ7
2010/12/13 20:37
マロ7さん今晩は。
車に戻った時には雨が降り始めましたが、山中では何とか天気は持ちましたね。
この界隈の山は全く登山対象にはなっていませんでしたが、展望だけはかなり良かったですよ。黒鼻山への破線ルートの取り付き部分を確認しましたが、廃道になっていましたよ。
高柵山にも熊棚がありましたか。今年はブナの結実がゼロなので、里に近いミズナラに熊が集中したのですかね。
横川の崖下ナメコは懸垂下降でもしなければ採れない場所にありましたよ(笑)
SONE
2010/12/13 21:14
横川林道閉鎖で熊たちも安心して採食しているのでしょうね。
それにしても、あまり知られていない、というよりも誰も知らない山を良く見つけて行くものですねー。
でも普段見られない角度からの風景は新鮮です。これが里山歩きの面白さでしょうか。
morino
2010/12/14 23:13
morinoさん今晩は。
今回の山は過去に見たこと無いほどの熊棚がありましたよ。
宮城県には未登の山がまだまだありますが、登ってみてがっかりする山の方が多いんです。
神掛山は展望が利く珍しい薮山でしたね(苦笑) 裏泉ヶ岳は迫力ありましたよ。
SONE
2010/12/14 23:44

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