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zoom RSS 2010.12.20 戸神山から千歳山周回(山形・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2010/12/22 00:33   >>

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山形市街地の東側に位置するピラミッド形の千歳山は、山形盆地の西側に対峙する富神山と並んで山形市民に親しまれる里山である。
数千本のアカマツに覆われていて今年は登山中にマツタケを採った方がいる、というお話も伝え聞いている山だ。
今回は長らく温めていた東の戸神山から千歳山までの周回ルートを歩いてみた。

【 12╱20 戸神山(311m)から鷹取山(471m)、猿岡山(557m)、木久千山(537m)を経て千歳山(471m)周回 山形・蔵王連峰 】
老人ホームあたご荘前〜竹林〜稜線〜戸神山往復〜鷹取山猿岡山〜2つの小ピーク〜林道〜西蔵王高原ライン〜山東線送電線巡視路への林道入口〜林道終点〜稜線出合〜木久千山千歳山〜稲荷神社〜耕龍寺

山形市西部の富神山は尖りが変化した山名と言われているが、山形市東部にも尖った形の山がある。
俗に『東の戸神山』とも呼ばれているその山は、一部のマニアにしか登られていない寂峰となっている。
その戸神山から西蔵王高原ラインまで薮を漕いで、更に北側の千歳山まで縦走したとの話を山仲間のhataさんから過去に伺っていて、そのルートは何時かは歩いてみたいルートとなっていた。
そして意を決して20日に決行した訳であるが、やばいことに2万五千の地形図を買い忘れていた。
GPSなどと言う文明の利器は持っておらず、仕方なく昭和47年測量の5万分の1地形図を探し出して、それを頼りに歩くことにした。
この古い地形図、今の県庁があるところは田んぼだし、山形自動車道の記載は無いし、西蔵王高原ラインや送電線も一切存在しない代物だ(苦笑)

千歳山の稲荷神社の登山口に当たる耕龍寺にマスさんの車を置いて、SONE車で戸神山の麓に向かう。
西側の麓に登山道らしき山道を見つけて、車を路肩に止めて登りだしてみるが、それは古い神社に向かう道で、右手奥の岩場に沢山の千手観音像が祀られていた。間違ったけど珍しい千手観音群を見られて満足だ。

仕方なく南東山麓の老人ホームあたご荘の下に車を移動して歩きだす。
普通の住宅地を登山の格好で歩きまわるのも変な感じ・・・一番左側の山が戸神山である。
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しかし山への取り付きが分からず、山勘で登り易そうな南東側のお寺の右側にある竹林から登り始めた。
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竹に掴まりながら登っていくと踏み跡に出る。赤テープでマーキングされていて結構登る人がいるみたいだ。
簡単に稜線到着。ここから左折して西側のゴジラの背中みたいな凸凹の稜線をたどる。
稜線上にはこんな岩場が2箇所でてきて、南側の足場の悪い急斜面をトラバースしなければならない。
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スリップし易いスリリングなヤセ尾根を辿ると、戸神山の山頂直下から北側に位置する千歳山が望めた。
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そして戸神山山頂に到着。最近測量が行われたみたいで、狭い山頂は邪魔な木々が伐採されていた。
山形市街地が足元から広がっていて非常に景色がよい。
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北西には葉山が遠望できる。残念ながら月山は見えなかった。
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西側には白鷹山と、三角形が印象的な富神山が望める。
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往路を忠実に戻り、分岐を直進して、東側に立ちふさがる台形の山へ向かう。
帰宅後に基準点成果等閲覧サービスで調べたら、この山は『鷹取山』と言う点名だと分かった。
この山も測量の現地調査が入って間もないみたいで、途中の邪魔な木や枝は伐採され、赤と青のテープが煩いくらいに付けられていた。
しかし右手が杉林の個所を抜けると、木に掴まりながらやっと登れる程の傾斜になり苦労する。
おまけに薄く積もった雪のために足場が滑って大変だった。
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やがて鷹取山の山頂に到着。南側には砕石場があり、山頂ぎりぎりまで削りとられていて重機の音が聞こえる。
崖の縁からは瀧山が見えていた。
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測量の現地調査用の刈り払いはこの鷹取山までであった。
東に見える猿岡山への道を期待したが、現在は踏み跡も見つからない状態だ。
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砕石場の縁に沿って下るのは傾斜が強すぎて無理なので、急な斜面を下り易いところを探し、木に掴まりながら下って行く。途中で二箇所だけ赤テープのマーキングを見つけた。
同じ様な薮山指向の岳人がこの場所を通過したと思うと嬉しくなってくる。

薮っぽい鞍部から土塁状のところを登り始めると古いブル道に合流した。
振り返ってみる鷹取山。バラスト採取で削り採られた山肌が痛々しい。
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途中で薮っぽくなってきたブル道を離れて、木を掴んで急斜面を直登すると、再び薮の薄い歩き易いブル道に復帰できた。
そして山頂近くでブル道を捨てて頂稜に乗り上げる。この日の工程で一番標高が高いピークの猿岡山に到着したが、そこは雑木林に囲まれ展望は望めなかった。
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山頂の雪が融けたところで昼食とする。日が一番短い時期なので余り長い休憩は採れなかった。

猿岡山から次の小ピークに至る工程が意外に苦労する。落ち葉に薄く雪が積もった急斜面は滑る滑る。
転ばないで下るのは不可能な難場であった。
そして小ピークの登りから北西側を見ると、千歳山がかなり遠ざかって見えていた。
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小ピークのヤセ尾根の登りから猿岡山を振り返る。この付近は深山的な雰囲気で素敵だった。
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次のピークへのルートは小ピークの山頂から直角に右折して踏み跡を下って行く。ここの鞍部は砕石場跡で稜線まで削られてヤセておりほとんど踏み跡は消失していた。この日一番の薮漕ぎ箇所となった。
二つ目の小ピークの山頂付近で二頭のカモシカに出遭う。薮の中なので上手く写真に採れず残念。

西蔵王高原ライン手前にあるピークを目指して、緩やかな尾根を下っていくと伐採地に出た。前方に瀧山が更に近づいて見えていた。
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鞍部付近で煙が出ているので不思議に思って近づいていったら、山作業の方の焚き火跡であった。
この地点から東に林道が伸びていて、それを辿ると簡単に車道の西蔵王高原ラインに出た。
そこから西蔵王高原ラインを北に数百m歩くと、左手にゲートのある林道が派生する。
これは猿岡山山頂から梢越しに見えていた林道と分かった。その時の観察では581m鉄塔ピークの南側を水平に巻き、木久千山との鞍部付近まで林道が伸びている様に感じた。

迷わずその林道をに入り、少し歩くと山東線と呼ばれる送電線の巡視路が右手に分岐している。
それは間違いなく581m峰上にある鉄塔に向かう道だ。
本来は完全縦走を狙うのならこの巡視路に入り581m峰を目指すべきだが、日が短いので今回は割愛して林道を忠実に辿った。林道が581m峰の西側に回り込んだ地点から木久千山と千歳山(左 )が重なって見えていた。
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途中で林道は終わり、終点から細い山道に入る。杉林をトラバースして、不確かな分岐を鋭角に右折して斜高すると稜線に出た。そこには立派な巡視路が存在していた。

稜線を北西に辿り、尾根の別れで立派な巡視路を捨てて左折する。
尾根の左手には梢越しに歩いてきた戸神山〜鷹取山〜猿岡山がポコポコと見えていた。
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手入れの悪い登山道状態の様な薄薮の道を登っていくと木久千山(きくちやま)に着いた。
山頂標識などがあるかと思っていたが何らの表示もなかった。
千歳山方面に下る道はトラロープが張られて整備状態は万全であった。登る人が多い証拠だ。
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時間的に充分明るい内に帰れる目途がついたので、木久千山山頂でマスさん持参のケーキを食べ、コーヒーを飲んでゆっくり寛ぐ。

木久千山からは途中で一カ所だけ右手に引き込まれそうな分岐があるが、そこを除くと概ね整備されて歩き易い道が千歳山まで続いた。松の落ち葉が積もった道なので足元が滑らなくて快調である。
千歳山の山頂直下の遊歩道に出て、ジグザグに遊歩道を登ると最後のピーク:千歳山に着いた。
そして、この日4つ目の三角点にタッチして写真を撮る。
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山頂のベンチに腰掛けて、地図を広げて今日の工程を振り返っていると、ひっきりなしに登山者?が登ってくる。
登山と言うより健康のために手ぶらで毎日登る人がいる山とも聞いている。

広い山頂は北側の一部分だけ展望が開けていて、大岡山と甑岳が眺められた。
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山頂の西端には木製の展望台があり登ってみたが、戸神山より視界が狭められた山形市街地の展望が見られただけであった。
下りは千歳山公園に直接下るルートをとる。中腹の善光寺岩の分岐から稲荷神社方面に入ると全く人に会わない静かなルートとなった。
最後は赤い鳥居が連続する稲荷神社の入口に降り立って登山が終わる。
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マスさんの車を置いた耕龍寺の駐車場からは歩いてきた猿岡山(左)と鷹取山が望めた。
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そして戸神山のゴツゴツした山容が夕日のシルエットに浮かんでいた。
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時間に追われて駆け足で縦走した山々であったが、永年懸案となっていた縦走路を歩けて満足できた。
市街地の裏山的な山々とは言え、薮漕ぎ要素も多く、しかも的確なルートファインディングも必要な玄人向きの山であったとも言える。本格的な積雪前の一瞬を上手く選んで登れたんじゃないかな・・・

参考までに地図に歩いたルートを赤線で表示した。
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動画です。




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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
お疲れ様でした。ちょっと意外な面から拝見しました。
運転手をして山形に行き、且つ一日暇をつぶさなきゃなんて時にいい山ですねえ。
千歳山一座だけなら考えたことあったがこれだけ縦走すれば満足度が大きいですね。
所要時間はどれくらいみればよろしいでしょうか?
鯛金
2010/12/22 09:16
鯛金さんこんにちは。
山形に出かけられた時にブラっと歩くのにはイイ山ですね。
今回の周回時間は余り休憩を取らないで5時間半かかりましたよ。
鷹取山から西蔵王高原ラインの区間の薮が問題ですが、薮慣れた鯛金さんなら大丈夫かも。
春先には沢山の花が咲いているらしいです。
SONE
2010/12/22 15:12
ここは以前から計画していたんですよね。
山形の竹やぶは珍しいのでしたか。
春先の沢山の花に期待です。(~0~)
マロ7
2010/12/22 18:32
マロ7さん今晩は。
前にhataさん達が歩いたと聞いていたので楽勝と思っていましたら逆でしたよ(笑)
竹林は雪に弱いので、山形の里山では記憶になかったですね。
春に千歳山から西蔵王高原ラインまでなら、整備されていない登山道と言った感じなので誰でも歩けると思いますよ。
SONE
2010/12/22 19:20
マスさんのケーキはどんなケーキだったのですか〜?(^_^)
ナカシィ
2010/12/22 20:40
ナカシィさん今晩は。
ジャムをサンドしたチーズケーキとアップルケーキでしたよ
SONE
2010/12/22 21:20
千歳山は下のコンニャク店に何回も行ったけれど。登ったことはありませんでしたねー。(^^;)
しかし山形市内で結構な距離の縦走が出来るものですね。さすがです。
morino
2010/12/22 21:50
morinoさん今晩は。
以前、麓のこんにゃく店の前に熊が転がり落ちてきたと聞いたことがあります。
市街地の近くなのにカモシカにも会えて、かなり歩いた気にさせてくれたので面白かったですよ。
SONE
2010/12/22 23:51
ありがとうございます。
6時間みればよろしいでしょうかね。あとプラスアクセス。
んん出来なくないね。
娘が山形で講習会があるとかで運転手で12/10に山形に行ってきました。
soneさんに千歳山登れるか聞いてみようかな?とまで考えて止めたのです。本当に!
月山道は雪でしたから怖かったですよ。
山は無理かと思い、入ったことのない文翔館を見学したりして。
春先は花が見られる?そんな時期もいいでしょうね。
マロ7さん、お誘いしたら御一緒できますか?
鯛金
2010/12/23 09:25
鯛金さんこんにちは。
アクセスは周回なら車道を2km弱歩くだけですよ。
今年は雪が少ないので登れましたが、流石に月山道は怖いでしょうね。
以前、青氷のバーンになってチェーンを巻いても滑りながら走行して以来、厳冬期の月山新道は避けて通る様にしているんですよ。
今回歩いてみてシュンランの葉っぱが凄く多いことに気が付きました。
マロ7さんも狙っているコースだと思いますよ(笑)
SONE
2010/12/23 12:32
おっ、鯛金さんからプロポーズではない。アプローチだ。(~0~)
山形の春のチャンスを見ていてください。
誘ってくださいね。
マロ7
2010/12/24 06:52
はい、マロ7さんよろしくお願いしますね。
soneさんもシュンラン咲く頃もう一度どうですか?
何度か走ってどうにか高速走れるようになりました。ははは。
私が免許取った頃は高速なんてなかったもんね。
遠出すれば助手席だからもっぱらナビ役で。
しかし、庄内と山形ではお天気が天と地くらいの差があるんでびっくりしましたよ。
これからは月山道の凍結が怖いんでしばらく冬眠します。
チャンスを虎視眈々と狙います。そちらからもお誘いください。
鯛金
2010/12/24 10:15
こんにちは。いい写真をとれました。
寒そうですね。こんな天気で山を登るのは大変ではないかな?
http://tw.myblog.yahoo.com/jw!r650_SeLGxZnQDDJPCv13tU-/

台湾の亀ちゃん
2010/12/24 18:05
戸神山から千歳山を繋ぎましたか。この辺り、標高は低いけど面白いですよね。
戸神山の登山口はあたご荘の裏と戸神山稲荷神社からの2ケ所あります。
神社からの方は薄藪の急登で楽しいですよ。
http://inage.raindrop.jp/wbs/?page_id=318
木久地山から千歳山に向かうと、青峰のところで真っ直ぐ進む尾根に引っ張られやすいですよね。
みいら
2010/12/24 19:11
本格的にヤブこいだのは初めてだったからちょっと疲れたよ。
でも、少しは慣れたかも
マス
2010/12/24 19:43
鯛金さん今晩は。
マロ7さんもやる気満々で良かったですね。
私は歩いたばかりですので・・・マロ7さんにルートの注意点を伝授しますよ(笑)
今は庄内まで高速伸びたので、凄く早く移動できる様になりましたよね。
春になったら山形近辺の山にいらして下さいな。たまにご一緒したいですね。
山形は意外に雪が少ない地域なので、庄内とは天気が異なるでしょうね。
SONE
2010/12/24 22:43
台湾の亀ちゃんさん、異国の地からコメントをいただきありがとうございます。
日本の東北地方は雪が多いのですが、この時はあまり寒くなかったですよ。
これから本格的な冬が来ます。クリスマス・イブの今夜は雪景色になりましたよ。
SONE
2010/12/24 22:47
みいらさん今晩は。
みいらさんはこの界隈の山々について精通されておりますよね。
でもネットで調べても鷹取山から西蔵王高原ラインまでのルートを歩いた記録がなく、ぶっつけ本番で歩きました(苦笑)
確かに標高は低いけど、低山の面白さを凝縮したような山でしたね。
戸神山はあたご荘が私有地なので、少し遠回りして取り付きましたが、みいらさんのルートはかなりな急斜面ですよね。
>木久地山から千歳山に向かうと、青峰のところで真っ直ぐ進む尾根に引っ張られやすいですよね。 これは同じ感想を抱きました。山慣れていないと、かなりな確立で直進してしまいますね。
SONE
2010/12/24 22:55
マスさんお疲れさん。
最初は落ち葉と薄雪で滑り易い急斜面に苦労していたよね。
あのペースだと周回できないと思っていたら、途中から歩き慣れてきたのが分かったよ。
SONE
2010/12/24 22:58
SONEさん、こんばんは。
記録的な大雪のあと晴天に恵まれ木久地山まで登ってきました。
平清水からのピストン(帰りは千歳山手前でショートカット)
だったので迷わず来れました。
帰りに立派な三角点がありましたが
そこが青峰なんでしょうか。
雪深かったけど満足の山行でした。
HITOIKI
URL
2012/02/05 17:34
HIOIKIさん今晩は。
昨日から重い湿雪に変わったので、ラッセル大変だったでしょうね。
平清水の分岐からどう下るのか不明でしたが、木久千山に登るには効率良いルートですね。
なかなか雪山に行く機会がありませんが、中旬以降に実現できそうです。
SONE
2012/02/05 22:23

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2010.12.20 戸神山から千歳山周回(山形・蔵王連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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