東北の山遊び

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zoom RSS 2011.1.8 旭山(宮城・石巻市)

<<   作成日時 : 2011/01/10 18:36   >>

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10数年ぶりに石巻市河南町の旭山に軽い山歩きに出かけた。
旭山丘陵は南北13kmに渡る平野部の突出した丘陵地で、山頂には奈良の若草山のように芝地が広がる。
それ故に眺望も素晴らしく、石巻市街地や旧北上川の流れ、遠く金華山や奥羽脊梁山脈まで一望できる。

【 1╱8 旭山(174m) 宮城・石巻市 】
箱泉寺〜登山口〜旭山(往復)

父親が前日退院した。交通事故の後遺症か?認知症が発症してしまい投薬が必要になった。しかし退院後の自宅の生活に支障がないか細かに観察していたが大丈夫そうなので一先ず安心する。
8日は両親に朝食を作り、一緒に食べてから午前11時に山に出かけた。

旭山は昭和15年に松島についで県立自然公園に指定された。
平野に囲まれて眺望以外は見るべきものがない山だが、県立自然公園指定を条件に山全体を県に寄付した地元の篤志家がいたと言う。
この山に人が大挙して押し寄せるのは桜の咲く頃である。広大な芝地を囲んで桜が植樹されており、お花見情報でも必ず報道される山だ。

しかし近年、この山の名前は違った観点から有名になってしまった。
2003年7月26日、宮城県北部(鳴瀬町、矢本町、河南町周辺)を震源として連続的に発生した地震で、最大震度6弱を超える地震が1日の内に3回発生した。26日午前0時13分に震度 6弱 の前震 、午前7時13分震度 6強 の 本震 、そして午後4時56分 に震度6弱 の 最大余震 が発生。その他の連続する余震を加えて当時は『宮城県連続地震』とも言われた。
地震により被害は、負傷者649人、建物全壊489棟、半壊1231棟(仙台管区気象台資料より)。これらの被害の多くは本震によるもので、死者が出なかったのは前震で警戒感が高まっていたからだとも推測されている。
震源は「旭山撓曲(とうきょく)」とよばれる推定活断層の直下にあり、この断層が活動したのではないかと地表踏査が行われたが、地表の震源断層は確認されなかった。旭山撓曲は、文部科学省が実施している活断層調査の調査対象(98断層帯)には含まれていなかった。しかしその後の調査の結果、別の活断層が旭山撓曲の東側で発見され「須江断層」と命名された。この断層は現在より2000万年以上前に形成された断層であり、それが再活動したと考えられている。須江断層を地下へ延長すると、この地震の震源に重なることから、この断層が震源である可能性が高い。(Wikipediaより抜粋)


私も地震後に当地を訪れる機会があったが、倒壊した家やブロック塀が多く、屋根瓦が破損した家は全て青いビニールシートで屋根を覆っていた。
そして旭山丘陵の至る所に土砂崩れの崩壊地が茶色い破断面を見せていたのである。
しかし現在は地震災害の復旧は完全に終わり、当時の災害の記憶は薄れがちになっている。

さて、旭山登山(ハイキング)の登山口は東麓の箱泉寺が起点となる。
南側に表参道があるが、山頂近くまで車で登れるので登山としての興味度は薄い。

箱泉寺は慈覚太師が平安初期に開基したと伝えられる古刹である。
境内の奥にある独鉆水は本尊に霊水を与えようとして、大師愛用の独鉆(どっこ)を使って掘った清水と言われている。岩間から流れ出る清水は旱魃のときにも涸れることなく、清水を箱形に貯めたことから箱清水、寺の名を箱泉寺(そうせんじ)とされている。
 *独鉆水は動画を参照してください。
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境内は見どころが多く、特に樹齢800年と言われる大銀杏が見事であった。
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そして珍しい枝垂れ状の栗『枝垂栗』。大師が独鉆水を掘る時に着用していた袈裟をかけたので『ケサ掛けの栗』とも言われている。
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箱泉寺の散策が終わり、車道に一旦出てから300m南下して旭山の登山口に入る。
この地区の家屋は地震により建て替えられたものが多い。箱泉寺の墓石も酷い被害を受けたと聞いている。

山裾の民家を右にみて山道に入るが、指導標が完備されているので迷うところはない。
道は直ぐに竹林に入っていく。枯れた竹が放置されていて荒れた感じの竹林であった。
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その後は暗い杉林を登る。変化に乏しくつまらない道だ。
杉林を出たところで既に山頂は近い。右手に森林体験施設が見える。そこまで車で登ってこれる。
頂稜にでると桜並木が現れる。桜の花期には見事なプロムナードになるであろう。
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そして広大な芝地が広がる山頂の一角に立つ。
特に東側の展望に優れていて、山頂にレーダードームがある上品山がひと際目立つ。
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三角点は東屋のそばにある。北西風が吹き抜けて寒い。
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南斜面を計仙麻神社へ下る。正面に青い仙台湾が広がっていた。
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春うららの日に、こんな山頂でお弁当を広げたら気持ちいいだろうなぁ。
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朝日山計仙麻神社は旭山神社ともいい、かつては深谷一宮旭山宝竜大権現とも称されていた。「延喜式神名帳」にも名を残しており、古くから河南地区の産土神として近隣の信仰をあつめている。
創祀の年代は不明で大同年間(806〜810)、坂上田村麻呂が陸奥侵攻に際し、戦勝を祈願、戦勝後千束の田を
寄進したことが社伝にみられる。本殿は昭和11年の改築されたもの。
例年4月の下旬に行われる例祭は、桜の花が咲き誇る中を氏子や子供たちが神輿を担いで山を下り、周辺の地域を練り歩く昔懐かしい風情のある祭りが行われると言う。

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神社にお参りをした後に、風の当たらない南東斜面に少し下る。正面には石巻市街地と大六天山が望めた。
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日だまりでのランチタイム。マスさんお手製の和菓子が美味しかった。
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のんびり休んでから往路を返す。西側の展望は若干樹木が邪魔だが、梢越しに田園風景が見下ろせた。
奥羽山脈に雪雲がかかっていなければ、このアングルの中に船形連峰が遠望できたはずだ。
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下っていくと北側には産金伝説で知られる箟岳(ののだけ)が望めた。
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箱泉寺に駐車した車に戻り、時間があるので前谷地の北側に位置する和淵山(174m)に立ち寄る。
この山も過去に登った山だが、山頂付近の展望が良かったと言う記憶以外にほとんど記憶が残っていない。
確か東側から登った?と思いだして車を走らせるが、結局登山口を見いだせなかった。
(帰宅後にガイドブックを見ると、北東山麓の和淵神社から登るのが正解と判明・・・)

仕方なく東山麓から登っていく和淵林道なる道を車で登ってみると、呆気なく山頂西側の鞍部に出てしまった。
西側の峰には以前なかったアンテナが建設されている。
この鞍部から山頂までは約5分。これでは余りに味気ない登山となってしまった。

以前は旧北上川や江合川の蛇行する河川と田園風景が一望だった山頂であるが、現在は植林された杉が伸びてしまってほとんど展望はない。後に御料局の二等三角点を見つけたのが唯一面白かった点だった。
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山頂から東に下る正規の登山道を少し下ってみたが、笹薮が繁茂してほとんど廃道同然になっていた。
今は登る価値が一切ない山になってしまって残念である。
僅かな木々の切れ目からは旧北上川が少しだけ見えていた。
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帰宅して夕食を作らなければならないので、この日の簡単な登山はお終い。
冬枯れの田園を走行すると至る所に餌をついばむ白鳥の群れがあった。
冬の季節の大崎平野の歳時記である。

動画です。







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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
旭山はちょうどいい山だったよね。寒くて高い山に行けないような日には石巻の山っていいね。
マス
2011/01/10 20:03
マスさん今晩は。
今回は余り疲れないお気楽な山だったね。石巻近辺にはまだまだ手軽な山があるよ。
SONE
2011/01/10 20:09
旭山撓曲東側の「須江断層」は仙台湾から太平洋に潜り込んでいるみたい…。
だからこちらもいつかは???
次の活動は2000万年後かな、って訳でもないでしょうが原発はあちらにいった訳もありそうな。
この日は主脈を離れて正解でしたね。
マロ7
2011/01/10 20:29
地震のこと思い出しましたよ。広淵のあたりもひどかったですね。今日、旭山付近を通りましたが、ブログのようにきれいな青空で、上品山に雪がたっぷり見えました。のんびり日だまりを探して歩くには恰好の山ですね。近くなのでこの冬に旭山、訪れたくなりました。
k4
2011/01/10 22:33
マロ7さん今晩は。
断層の直下型地震は震源地に近いところの被害が甚大なので怖いですね。
宮城県沖地震は何時発生してもおかしくない状態なので心配です。
この山は標高が低いので雪は全くありませんでした。日だまりハイクに最適でしたね。
SONE
2011/01/10 22:52
k4さん今晩は。
過去にあの近辺の地形図に名前がある山、全て登っているのですよ。
でも地震以降は足が遠のいていました。
石巻周辺は冬場は風が強いですが晴天確立は非常に高いですね。
多少の時間があれば、ぶらっと歩いて弁当を使いに行ける山だと思います。
SONE
2011/01/10 22:56
広々した芝生のあるところですね。
こんなところに寝転んでノンビリしたいものです。(^^)
morino
2011/01/10 23:01
morinoさん今晩は。
単調な杉林の登りから突然広い芝地に出るのでマスさん驚いていましたよ。
春の穏やかな日に寝転んで景色を見たら気持ちよいでしょうね。
SONE
2011/01/10 23:11
旧北上川と新北上川があるの?
マス
2011/02/16 19:44
マスさん今晩は。
津山で流れが二つに分かれるんだよ。
このサイトに詳しく書いているよ。
http://www.miyagi-mizube.com/kitakami/kitakami.html
SONE
2011/02/16 21:20
びっくりしましたー!我が家から15分の旭山が登場とは!ここは登山シューズを初めて購入した時に足慣らしにとcafetomさんと歩いたり、ハイキングに来たりと、かなりお馴染みの山。
とは言え、知らなかった景色や初めてみる場面も沢山あり新鮮でありました。こちらは
11/3に七ッ森を目指し準備中です。
登山とは関係有りませんが、、、SONEさんもご両親への食事準備、大変ですね。かという私も年老いた煩い(かなり!)父がいて朝/昼食は準備して山へ出かけ、夕方は必ず作らなくてはならず、なかなか窮屈な中、山登りトライしていますので、親近感を感じコメントさせて頂きました^^
とむかの
URL
2011/10/31 22:16
とむかのさん今晩は。
旭山に近いところにお住まいなんですね。春の桜が咲く頃は最高の場所でしょうね。
一時期、宮城の名前の付いている山を片っ端から登っていた時期に、旭山を含めて、この界隈の山を登り尽したことがありますよ。
11/3に七ッ森は晴れそうですね。紅葉もようやく里に下りてきて、七ッ森も綺麗だと思いますよ。
今は両親二人が介護が必要になっていますので、朝番の食事の準備が大変です。
とむかのさんも同じ様な家庭の状態みたいなので、その大変さは共有できますね。
SONE
2011/11/01 17:18

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