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zoom RSS 2011.2.6 六方山(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2011/02/08 18:48   >>

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蔵王山麓の青根温泉の北西に位置する六方山(ろっぽうさん)は、夏道が存在しない静かな寂峰である。名号峰から紅葉台に至る登山道の中間から、北東側に派生した支尾根の最高峰でもあるこの山は、蔵王連峰でも数少ないブナの原生林が見られる山でもある。

【 2╱6 六方山(1025m) 宮城・北蔵王 】
手代塚山地区〜509m独峰〜757mコンタ〜六方山(往復)

六方山と呼ばれるこの山の山名の由来はよく分からない。
標高1024.8mのこの山の名前は『日本登山体系』の地形図で初めて分かったが、混乱することに東側にある628.4m三等三角点峰の点名が六方山であり、その山麓の地名が六方山なのだ。(バス停までが六方山。)
そこで標高1024.8m三等三角点峰の点名を調べると「赤岩」という名称となっていた。
確かに手代塚山の北側の小さな沢の奥には大規模な赤い色合いの崩壊地が存在する。

北蔵王の南雁戸山の南に八方平と呼ばれる所があり、平坦な地形が八方に広がっているところから命名されていると思われるが、標高1024.8m三等三角点峰も複雑な尾根筋を何本も四方に派生させているので、そこから六方山の名前が付いたものと思えば納得できる山名である。


この日は好天が期待されたが、生憎午後の早い時間に帰宅しなければならないので、高い雪山は諦めて速攻で登ってこれる六方山を往復することにした。
実はこの山には過去2回登っている。一回目は3月の固雪を踏んで登った。二回目は9月にキノコ狩りを兼ねてタッシーと登ったが、薮っぽい作業道があったのは途中の840m峰までで、そこから先は猛烈なネマガリダケの藪漕ぎとなってしまい、更に山頂では物凄い数のブユの大群に襲われ、キノコは全く取れずに散々な目にあったのである。
(そう言えば尾根の途中で山芋を掘ったあとを見つけたなぁ〜。)

冬山の登山は駐車スペースの確保が一番の問題となるが、この山も同様で、駐車場所が全く見つからずに、仕方なく国道沿いの手代塚山地区にある『手打ちそば 川音亭』の駐車場の端にお願いして車を駐車させていただく。
目の前は田んぼで、スノーシューを履いて田んぼを奥に進んでいく。
以前は産直品の販売店があった場所にできた川音亭がぽつんと見えている。
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この六方山を攻めるのは南東尾根を辿るのが一番安全かつ効率がよい。
不確かながらも840m峰まで柴田町の地籍調査時に付けられた作業道が残っているからである。
前川から一本東側の小沢沿いに林道が奥深く入っている。この林道に出て、僅かに歩いたところから左手の尾根に取りつく。入口は少し薮っぽいが、登るに従い境界見出し標の赤い表示が何カ所も出てくるし、土塁もあるので間違うことはない。
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509m独峰を越え、左手が杉林の急斜面を登ると右折して雑木林に変わる。
そして標高600m地点のヤセ尾根にでると、一気に展望が開ける。
前川対岸の川音岳(1040.8m)が素晴らしい山容で見えている。
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そして正面には目指す六方山。実際の山頂部は左奥にあり見えない。
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展望地から標高差150mのヤセ尾根は意外に難儀する場所で、雪の段差が連続して足場作りに苦労する。
標高850mを過ぎるとブナが出てきて、登ってきた尾根が消失し二重山稜的な地形となる。
今まであった赤布や青テープのマーキングはこの地点を境に一切なくなる。

緩登の尾根の北側にはブナの原生林が残されている。
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六方山を川崎町方面から眺めると、山頂付近が白く見える場所があるが、それは開けた沢の源頭部であることが分かる。北東側の風景が眺められた。
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北東側に連なる山々の中で一番目立っているのがクラスミ山である。
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東側には801m峰が見える。
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この付近は高差150m程度の林間滑降向きの斜面となっていた。
でもここから登山口まではアップダウンの連続する薮山滑降となるので、ここまでスキーを担ぎあげてくるのは苦労が多くて効率が悪過ぎるであろう。
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以前3月に来たときは立ち枯れに沢山の乾燥ムキタケが付いていたが、今年は全く見たからず、ブナの森の逍遥をだけを楽しみながら歩いていく。すると白く開けた山頂が見えてきた。
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周辺がブナの原生林に囲まれて展望がない六方山山頂に到着。
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昼食を取る前に山頂周辺をうろついて展望地の有るなしを確認する。
少し南西側に出ると屏風岳が霞んで見えていた。
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しかしこの日は春を思わせる霞みがでてほとんど遠くが見えない。黄砂でもきたのであろうか???
次に雪庇が発達した北西側の尾根に下ってみるが、熊野岳と南雁戸山も霞んでしまい、コンパクトデジカメでは上手くオートフォーカスが合わずに写真にならなかった。(残念)
しかしながら梢越しながら小屋の沢対岸に位置する南雁戸山の迫力は鬼気たるものがあった。
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山頂に戻っておにぎりだけの軽い昼食をとる。何れは前川を周回して川音岳まで歩いてみたいのだが、未だにその計画は実現していない。3月の雪が締まったときが適期かもしれない。

帰路は忠実に来た道を戻った。天気の良さに雪が緩んでしまい。スノーシューを履いていてもズブズブと潜って苦労する場所が多かった。
例の展望地まで下ると、前川の奥まで少しだけクリアな視界が得られる様になった。
でも川音岳の左手に見える後烏帽子岳は相変わらず霞んでいるし、青根温泉の奥に見えるはずの青麻山はほとんど見えなかった。
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車に戻り、駐車場をお借りした川音亭にて『下足てん蕎麦(1000円)』をいただく。
手打ちの十割蕎麦は細打ちで風味があり美味しかった。
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六方山は樹林帯歩きに終始する地味な山であるが、誰にも会わない静かな山旅が味わえる貴重な山でもある。
しかし累積高度差は700mを越える山なので、標高は1000m程度の低山と侮れない山だ。
登る場合には雪山をラッセルする体力と、読図が必要なことは言うまでもない。

トラックログ。(この地図は国土地理院の二万五千分の一地形図を使用しております。)
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動画です。



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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
以前、川音亭の手打ちそばを美味しくいただきましたよ。
今回はスーパーワカンではなくスノーシューでしたか。
フムフム、立ち枯れに沢山の乾燥ムキタケは乾燥シイタケと思えば食べられるのですよね。
この日は青空を見て我慢していましたよ。
累積高度差は700m、一人ラッセルをご苦労様でした。
マロ7
2011/02/08 20:59
マロ7さん今晩は。
川音亭の蕎麦は山形風田舎そばで美味しかったですね。
気温が高くて雪に潜りそうな予感がしたのでスノーシューにしましたが正解でした。
乾燥ムキタケは雪が降る直前に乾燥したものでないと腐っていて食べられないんですよ(笑)
青空の穏やかな天気でしたが、霞みがかかって近距離の山しか見えないのが残念でした。
累積標高差700mは流石に登った感じがしますね(笑)
SONE
2011/02/08 21:44
SONEさん今晩は。
六方山、また渋い山ですね、お疲れ様でした。
今回はプラブーにスノーシューですね。いつも足ごしらえ気にしながら動画見ています。スキー、スノーシュー、ワカン、スパイクツボ足の選択にいつも迷うのですがSONEさんはどのようにチョイスしているのですか?教えていただけたら助かります。話し変わりますが柴崎徹さんの本に「歳が行くと低山藪山にはまる」は本当ですね。まさしくこの言葉通りになってきています。無名の忘れ去られたような不遇な峰に惹かれてたまりません。自分に重ね合わせているのかもしれませんね(笑)
tabi
2011/02/08 22:09
tabiさん今晩は。
丸一日時間が取れないので速攻で登ってこれる低山中心の山行になっています。
足周りの選択は雪質と斜度と薮の密度を秤にかけてチョイスしております。
スキーの場合は悪雪と薮は論外で、傾斜がきつい山ならワカン、それ以外はスノーシューを使う場合が多いです。スパイク長靴は積雪次第で、雪が締まったときにも有効ですね。
私の場合は柴崎さんとは異なり今から10年以上前が低山薮山に一番通った時期なんです。
宮城の山を制覇しようと野望を持っていて、約500座は登りましたが、登って楽しかったか記憶に強く残った山は全体の2割程度でした。全て薮漕ぎで何も見えない山が大半でしたよ。
でも未だ登ってみたい薮山はありますので、機会があれば実現したいと思っています。
SONE
2011/02/09 00:01
なつかしいねえ、いつ行ったんだっけか…
藪やぶ&ブヨの大群の時???
タッシー
URL
2011/02/09 13:47
タッシー今晩は。
確か4年近く前だと思うが???
この雪山の状態を見ていると、雪の下があんなに酷い密薮とは思えないね(笑)
そう言えばまた下で飼っている犬に吠えられたよ。
SONE
2011/02/09 17:28
今年は全然スノーシューで出かけてないから、そのうち行きたいね。
マス
2011/02/09 20:16
マスさん今晩は。
スノーシューは自在に雪の上を歩けるのでいいよね。
今度イイ山探しておくよ。
SONE
2011/02/09 21:51
速攻とは言え、700メートをスノーシューラッセルとはさすがです。
写真だけ見ると樹林帯の雪がいい感じですね。
そのうち面白い山へ連れてってください。(^^)
morino
2011/02/12 17:23
morinoさん今晩は。雪の祝日になってしまいましたね。
この山は過去に2回登っていて、読図の必要がないので気楽に登れましたよ。
上部のブナ原生林だけ価値がある山ですが、結構ハードなので登った気は充分する山です。
近いうちに旧宮崎町の山を狙っています。今ルートを研究中ですよ。
SONE
2011/02/12 17:53

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