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zoom RSS 2011.3.5 舛沢大平山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2011/03/06 10:54   >>

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船形連峰の桑沼付近を水源とする吉田川と種沢川の分水尾根を歩いてきた。
最初は尾根の最高点である種沢倉を目指したが、積雪量が厳冬期並みに多く、ラッセルに苦労して手前の舛沢大平山まで登って引き返した。

【 3╱5 舛沢大平山(649m) 宮城・船形連峰 】
風早峠の水場〜482m独標〜送電線鉄塔〜山頂下の林道〜舛沢大平山(往復)

泉ヶ岳の北東に位置する黒森の登りから北側の吉田川方面を見下ろすと、南東面が急峻な岩場になっている山がある事に気づく。地形図上では784.5mの三角点峰で山名の記載はないが、点名は『黒森北』と味気ない名前となっている。しかし調べてみると、この岩場の山は『種沢倉』という立派な山名が付いていることが分かった。

以前から何時かは登ろう、と思っていたが、山スキーに傾倒する時期が続き、滑りには適さない山であったので自分的には登る対象から全く外れた山となっていた。しかし現在は家庭の事情でまとまった時間が取れないので、近距離にあるこの山にやっとチャレンジする気持ちになったのである。

さて2月下旬は春の様な陽気になって一気に雪が融けだしていたが、ここ数日は真冬並みの厳しい寒さが戻っている。
それでももう3月だから、そんなに雪は積っていないだろう? と思ったのが大間違い!
午前10時30分に風早峠の水場から出発して一歩スノーシューで足を踏み入れると膝上まで潜る。
これは全くの予想外で、3月になったのにこの冬一番のラッセルを延々する羽目になってしまった。

地形図で取りつきの尾根を探るが、破線の道が記載された尾根にはそれらしき道は存在していない。
よく観察すると尾根の北側をからんで登っていく作業道が判別されたので、その道を登って行くことにした。
杉林は吹き溜まりになる場所が多いとみえて、膝から膝上のラッセルとなった。
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作業道が小尾根に出たところで道のない尾根上を登り始める。
急な斜面では股まで雪が潜り、一歩一歩高度を稼ぐのに時間がかかった。

高度差130m、約1kmの小尾根の登りに1時間強かかって分水尾根に出た。
こんなに時間がかかっては種沢倉まで行くのは到底無理なお話。
目標を手前の三等三角点峰である点名『舛沢大平』に変更する。
ほぼ平坦な雑木林の分水尾根はどっちに進んでよいか判断に苦しむほど広い。
この付近から熊棚が至る所に出てきた。登山者のいないこの界隈は完全に熊のテリトリーとなっている。

小さな雪庇を越えた先に送電線の鉄塔があった。
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ゴウゴウと風の音がうなっている鉄塔は恐ろしい感じがして足早に歩を進める。
ここから先は地形図がないとどっちに行っていいか分からないほど尾根が広く、しかも平坦な場所が多い。
林業用のものであろうか? 古い青テープが間隔を置いて木に巻かれていた。
途中の窪状の登りのところは破線マークの道形が切り開かれていてなんとなく分かる状態であった。
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今まで無かった赤いテープが途中から現れる。最近付けられたもののようだ。
小さなコブを越すとくぼ地を登る様になるが、くぼ地は雪が吹き溜まりになるみたいでラッセルが大変なので、右手の尾根を目指して破線ルートを外れた。
すると急に右手から林道が登ってきていて驚く。正面には舛沢大平(山)が見えてきた。

舛沢大平山の西側を巻いて続く林道を捨てて、舛沢大平山へ急斜面を直登する。
振り返ると越えてきた広い尾根が見下ろせた。
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山頂直下には雪庇も出てくる。
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そして登り始めから3時間かかって山頂到着。
梢越しながら南東側には見慣れぬアングルの高倉山が望めた。
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南側には泉ヶ岳と北泉ヶ岳も同定できるが、樹林が邪魔で写真に収めるのは難しい。
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今回は断念した種沢倉が見えるポイントを探して映した写真がこれ。
この位置からだと南東面の壮絶な岩場は見えないみたいだ。
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山頂で地形図を取り出して種沢倉へ向かう尾根筋を詳細に観察してみる。
ここから先は雪庇の張り出したアップダウンの多い尾根が714m峰まで伸びている。
714m峰付近から種沢倉付近までの西斜面は大規模な伐採が入っていて、スキー場を思わせる無立木の斜面が何カ所か見いだせた。尾根が細いので山スキーは無理で、スノーシューかカンジキなら3時間で往復できるであろう。しかし往復4kmあるので今日の様な深雪の単独ラッセルでは無理かな。

東側に見える赤崩山と大畑山がはっきり見えるポイントを探して、南側に一段降りてみる。
すると一カ所だけ見える場所があった。まず赤崩山。
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そして大畑山。どちらの山も最近登ったルートは山の裏側になっている。
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山頂に戻って記念写真を撮った。この山を登山対象として登ったのは、よくコメントを頂くtomさん以外に知らない。
周囲を樹林に囲まれて何の変哲もない薮山であった。
しかし三角点名の『舛沢大平』の由来は今回登ってみてよく分かった。升沢地区にある、緩傾斜のだだっ広い尾根の上にある山だから大平山なのである。
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帰りは自分のラッセル跡があるので楽に下れた。
しかしながらラッセル跡がある故に迷わなかったが、硬雪の場合はトレースが消えるので、下りでもルートファインディングをしないと迷ってしまうほどの平坦な、小さなアップダウンが多いメリハリのない尾根であった。

それにしても呆れるほど熊棚が多い。この界隈でキノコ狩りをやる場合に熊との遭遇確立は高いであろう。
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鉄塔を越えた先の雪庇の陰で風を避けて遅い昼食をとった。
最後の小尾根は湿気を増して重くなった雪を踏みしめながら下る。山スキーで言う腐れ雪の状態であった。
車には午後3時半近くに戻った。こんな低山に5時間もかかってしまった。
それほどラッセルがきつい山であったと言える。種沢倉は再びチャレンジしてみたい山になった。
(注)確か1╱15の大畑山のコメントで種沢倉の山名を種沢の頭と記載してしまいましたが、これは間違いでした。

トラックログです。(この地図は国土地理院の二万五千分の一地形図を使用しております。)
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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
まるでハイシーズンの雪のような感じですね。
熊だなの数も半端ではなく、キノコ狩りは怖くて行けません。
今年は、つくづく雪の読みが難しいと感じます。
みどぽん
2011/03/06 18:14
みどぽんさん今晩は。
とても3月に入ったとは思えない積雪量でしたが、帰路は重雪に変わっていたので、春は近いと思いました。
ナラの実がなる10月のキノコシーズンにこの界隈に入山するのは勇気がいるでしょうね。
この先も春のドカ雪が降ると思うので、入山する山域を選択するのは難しくなりました。
SONE
2011/03/06 20:22
おー、行ってきましたか!
結構なラッセルで一人では辛いですね。
もう少し雪が締まった頃にみんなで行きましょう。
ピッケル、ロープは必携かな。
morino
2011/03/06 21:21
morinoさん今晩は。
一人で行ってしまいましたが、罰が当たったのかラッセルが大変で辿りつけませんでした。
雪が締まった頃=熊が冬眠から覚める頃なので、一人では危険な山ですね。
ロープまでは必要じゃないみたいですが、種沢の林道を詰めて登るのもありかな???
SONE
2011/03/06 21:53
こちらも黒鼻山で一人ラッセルでした。
種沢倉、地図でみましたが南東側の岩場のマークがそそりますね。
種沢の林道はたしか極悪路という記憶が・・・。
黒鼻コンタ733西側の石垣が気になります、写真撮らなかったんです、すいません。

tabi
2011/03/06 22:12
tabiさん今晩は。
この日の黒鼻山にも登っている人はいませんでしたか。
種沢倉の山容を見るなら南側の黒森が一番ですよ。
種沢は車は無理なので、除雪最終地点から林道を辿った方が安全確実に種沢倉に近づけると思いました。黒鼻山は昔は牧場があったので石垣はその当時に作られたものだと思います。
私が子供時代には水神まで行く道の右手に牛が放牧されていたのですよ。
SONE
2011/03/06 22:23
私が2月に行った時よりも雪がありますね!!
送電塔から先はほんと熊棚が多かったです。今年は親子熊はいないでしょうが、ここらへん密度は確かに濃いです。

今日は私もひな祭り寒波の雪にいじわるされました(笑)
tom
2011/03/06 23:40
tomさん今晩は。
最近は硬雪の楽ちんスノーシュー山行が多かったので油断しましたよ(笑)
1月の豪雪時並みの積雪量があって、雪にラッセルを始めた途端に、山スキーを持ってくれば良かったと後悔してしまいました。
この界隈の熊棚の多さは異常ですね。一帯何頭の熊がいるのでしょうか?
SONE
2011/03/06 23:49
お一人でラッセルスゴイです〜\(◎o◎)/!
SONEさんの足の強さと体力は熊以上かも!
へんな例えでスミマセン。
ナカシィ
2011/03/07 05:26
あらら、行って来ましたねぇ〜。
ラッセルの後続担当を待ってましたよ。(^^)
でも、最後の種沢倉を残してくれていたのですね。
もう、雪が少なくなっていたと思いましたが…。
マロ7
2011/03/07 07:02
「ヤマレコ」で馬の神岳を検索したらSONEさんのお名前がっ!
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-58924.html
山で偶然お会いするって嬉しいですよね〜(^_^)
ナカシィ
2011/03/07 09:25
ナカシィさんこんにちは。
この日は動物の足跡が一カ所もなかったです。雪が深いので動物も出歩かない日だったのですね。
そんな日に一人でラッセルしてるのも大変だったのですが、手前の峰で限界でしたよ。
SONE
2011/03/07 14:28
マロ7さんこんにちは。
一人で入山したけど猛烈ラッセルで撃退されました(苦笑)
やはり罰があたったのかな?
種沢倉は雪が硬くなったら種沢の林道からアプローチしましょうよ。
途中の雪庇尾根を通過する手間を考えると、その方が安全に登れそうです。
SONE
2011/03/07 14:32
ナカシィさんもヤマレコを見られるのですかぁ。
それまで見知らぬ人に突然山で声をかけられるとびっくりしますが、お互いに山好きなので直ぐに打ち解けてしまいますね。
SONE
2011/03/07 14:34
読んでるだけで腰痛くなってきた(笑)
しかし降ったもんだなあ、雪質イイよね!
タッシー
URL
2011/03/07 17:55
タッシー今晩は。
足の上げ下げが大きいラッセルだったので、確かに腰に悪いよねー。
旗坂の手前でこれだから船形登った人はもっと酷いラッセルだったろうね。
雪質は最後は踏むとゴリゴリ音がする重雪になっていたよ。
SONE
2011/03/07 18:47

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