東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2011.5.3 雁戸山(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2011/05/04 14:12   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 8

宮城県で一番写真映えする山と言えば雁戸山であろう。インプレッシブに尖った双耳峰の姿はアルペン的な山容をしている。昨年の紅葉シーズン以来となる雁戸山に出かけてみた。

【 5╱3 雁戸山(1485m) 宮城・蔵王連峰 】
笹雁新道登山口〜象ヶ沢噴水〜西茶畑〜鞍部〜雁戸山〜蟻の戸渡り〜前山〜カケスガ峰〜有耶無耶関跡〜笹谷古道入口〜笹雁新道登山口

朝起きてのんびりしていたら曇っていた天気が晴れてきた。
時間的に遅い出発なので近場の雁戸山に登ろうと朝9時30分に家を出た。

笹雁新道の駐車スペースに車を止め、登山準備をして歩きだしたのが午前10時50分。
何時もながらの遅い入山となる。

笹雁新道は途中まで水無沢に沿った古い林道跡を辿るので、震災による土砂崩れを懸念していたが問題なく歩ける事が分かった。
画像


道の脇にはキクザキイチリンソウやショウジョウバカマが咲いている。
画像


画像


湧水が滝となって落ちている象ヶ沢噴水で水を汲んで、そこから少し歩くと道端にエノキタケが生えていた。
採取すると家族3人分の味噌汁にちょうど良い分量であった。味は淡泊。
画像


砂防ダムを越えたところで一時的に残雪が出てくるが、その先のブナの二次林は雪がなく快適に登れた。
しかし小沢を渡った先で小規模な土砂崩れで道が寸断されている。
雪の急斜面を強引に登って登山道に復帰。しかしその先のカラマツ林で倒木やツタ薮に阻まれて正規の登山ルートを歩けない状態となる。仕方なく急な残雪斜面を左斜高しながら登らざるを得なかった。
ここの工程が悪く非常に時間がかかる。残雪が薄いので、何度も股まで踏みぬき、踏みぬきによってバランスを崩して短い距離を滑落したケースが2回あった。
滑落時に右手薬指を木に挟んでしまい、強度の突き指っぽい怪我をしてしまう。
ピッケルを持参しなかったのは完全に失敗であった。

薮で正規の登山道に戻れなくなり、結局200m以上北側の稜線に乗り上げた。一部薮漕ぎで登山道まで行く。
画像


登山道に出て楽できると思ったが、そうは問屋が卸さない。
今年の豪雪で登山道横の灌木が折れたり倒れたりしていて、しかも軟い残雪を何度も踏みぬくので難儀する。

でも展望だけは抜群で立ち止まって動画や写真を撮って雄大な景色を眺めた。
山形神室、仙台神室の峰々は何度見てもいい山容をしているな、と感じる。
画像


辿りついた最初のピークから目指す雁戸山を眺める。
画像


西茶畑のピークまでの工程も残雪を踏みぬきながら苦労して歩いた。
しかしその苦労に報いるほど素晴らしい眺めが待っている。雁戸山東面が眼前に展開する迫力は凄いの一語。
画像


南西側にはもう一つの双耳峰:南雁戸山が荒々しい岩壁を見せて立ちはだかっている。
画像


南雁戸山の左手奥には後烏帽子岳と屏風岳の南蔵王の山々が見える。
画像


西茶畑の山頂で午後1時30分。雁戸山山頂までは40分はかかるであろう。
時間的には往路を引き返すのが懸命であるが、雪質が悪く、しかも薮薮のトラバース気味の下りは危険なので、雁戸山から仙台コースを下って、笹谷古道へ迂回して車に戻ることにした。

急坂を一気に下って雁戸山との鞍部へ。鞍部の雪堤は大きく割れていた。
画像


雪の急斜面を一歩一歩キックステップで登っていく。
南東方面には今年登った六方山と、奥に青麻山が見えていた。
画像


雁戸山の南肩に登り着くと三叉路になる。右が南雁戸山、左が雁戸山山頂だ。
この地点からは南雁戸山と熊野岳が並んで見える。
画像


蔵王の最高峰:熊野岳のアップ。
画像


午後2時10分、誰もいない雁戸山山頂に到着。笹雁新道は条件が良ければ2時間強で登れるコースなのだが、今回は3時間25分もかかってしまった。過去GWには3回登っているが、残雪の多い今年は一番難しい登りであった。
画像


時間が押しているので、山頂で遅い昼食をとって15分休憩して出発。
見下ろす蟻の戸渡りには崩壊場所が無いみたいで安心する。
画像


蟻の戸渡りの通過は木やロープを掴む局面が多いが、突き指した薬指が痛くて苦労した。
この日は結構多くの登山者が登ったらしく、残雪の上にトレース跡が残っていた。

前山のトラバース道は残雪が多くて使えないので前山を忠実に登る。
この登りから振り返った雁戸山も前景に蟻の戸渡りを従えて素晴らしい山容をしている。
画像


二口山塊の大東岳と仙台神室。
画像


カケスガ峰のピークには登らずに、山頂東側の残雪斜面を巻いて通過した。
この先で見えなくなる雁戸山にお別れである。
画像


カケスガ峰からは仙台コースを下るが、このルートにトレースは一切なかった。
赤布などが完備されているコースなので簡単に辿れると思ったのは大間違い。
今年の雪の多さは半端でなく、ブナやダケカンバの枝が滅茶苦茶に折れて散乱していて、避けながら歩くのが大変だ。
画像


仕方なくGPSを取り出して仙台コースを何度も確認しながら下る。初めてGPSが役だったと感じた。
そして残雪豊富な笹谷峠の有耶無耶関跡に降り立つ。
画像


ここから笹谷古道を下るが、残雪が道形を隠しているので、過去2回歩いた記憶を辿りながら下る。
それでも切り通し状になった道なので、迷うことなくどんどん下れた。
途中で山スキーのトレース跡があった。2月ごろのトレースであろうか?

標高800m以下になると漸く土の上を歩ける様になる。
と同時に道の両脇は満開のイワウチワに彩られて楽しい工程となった。
画像


大きな二本の栃の木を過ぎると杉林となり、坂元沢沿いの林道に出ると笹谷古道は終わった。
画像


そして未だ冬の通行止めが解除になっていない国道286号を東進する。
途中から山形自動車道南側の車道に入る。結構な量のタラノメを採って気を良くする。
この晩はタラノメの天ぷらを楽しめた。

車を止めた笹雁新道の林道に簡単に合流すると思っていた自動車道南側の車道は途中で寸断されていて、約200mほど杉林の中を薮漕ぎトラバースした。笹谷集落を迂回するより早かったかどうかは疑問?
GW期間中にも関わらず、結局誰にも会わない山旅であったが、雁戸山をとことん楽しめた一日であった。

トラックログです。 (歩きだして少したってから電源を入れたので、その部分のログが乱れています。)
画像



動画です。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス
面白い

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
おひさしぶりです。この時期の笹雁からの雁戸周回ですか。さすがですね。またまた隣の山でしたので、
びっくりです。
北側だから雪が多いですね。
こちらは日当たりのよい山形神室を歩いていましたが、ほぼ夏道でていました。
k4
2011/05/04 17:58
k4さん、おひさしぶりです。
何か同じ山域の山をお互いに目指している感じですねぇ(笑)
山形神室の稜線は見えていましたが、余り残雪がなくて快適に見えました。
山道に関しては全工程の7割近く残雪を踏んでいましたよ。本当に雪が多かったです。
SONE
2011/05/04 18:09
まだ雪がタップリなんですね。
雪の踏み抜きが何度もあると帰りたくなってしまいますが、北雁戸から宮城コース・笹谷古道の周回を取るとはさすがSONEさんです。
そろそろこの辺りを歩きたくなってきましたよ。
morino
2011/05/04 22:31
数年前のこの時期に辿りました。
振り返れば見える仙台神室は最高の景色でしたね。
やはり踏み抜きに苦労して足が抜けなくなり苦闘しましたよ。
そして、北雁戸の東斜面の雪崩跡に遭遇、先にいた某放送局の方々が唖然としていました。
マロ7
2011/05/05 05:54
morinoさん今晩は。
今年の残雪は半端じゃなく多い印象ですよ。
気温が高くて雪質が軟くなっていたので踏む抜きの連続で苦労しました。
ご一緒した秋に何も見えなかったので、今回登って満足満足です(笑)
SONE
2011/05/05 18:56
マロ7さん今晩は。
GWの雁戸は夏山みたいに雪が少ない年もありますが、今年は特別に雪が多かったです。
笹雁新道から眺めた仙台神室の姿は立派ですねー。
北雁戸の底雪崩は毎年発生しますが、南雁戸の残雪は十字型にズタズタに割れていましたね。
やはり地震の影響が顕著にでていました。
SONE
2011/05/05 19:00
とても慣れた方でないと進めない難しそうな山歩きで(^_^)さすがです。
蔵王の北方面は行ったことないのですが眺めが良いのですね〜。
ナカシィ
2011/05/06 13:24
ナカシィさんこんにちは。
歩いたコースは残雪ばかりで、雁戸〜カケスガ峰間以外はトレースが一切なかったので、雪山に慣れた方でないと難しいコースだったでしょうね。
北蔵王の雁戸山周辺は景色もよく、写真映えする山なので雪が消えてから行ってみてくださいね。登っている人はかなり多い山ですよ。
SONE
2011/05/06 15:31

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
2011.5.3 雁戸山(宮城・蔵王連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる