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zoom RSS 映画 『127時間』

<<   作成日時 : 2011/06/11 11:54   >>

驚いた ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 4

映画のサイトを見ていたら何やら凄まじい山岳?映画が近々公開するらしい。
この映画の元ネタは「アーロン・ラルストン奇跡の6日間」と言うノンフクションの単行本(小学館)。
読んでみたいと思ったが現在は廃刊で、4月6日に小学館から文庫版で『127時間』の題名で出版されているのは分かった。でも書店3店舗を回ったが何処にも在庫はなかった。残念!注文するしかないかな。

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この映画『127時間』は「スラムドッグ$ミリオネア」で第81回アカデミー賞において、最優秀作品賞をはじめ計8部門を制覇したダニー・ボイル監督が、オスカー受賞後、初めて発表する作品である。

主演は『スパイダーマン』シリーズにて親友役で一躍有名になったジェームズ・フランコ
彼はこの作品でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、さらに総合司会の座も射止めている。
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書籍の映画化なので内容を暴露してしまうが、登山家アーロン・ラルストンが、2003年4月26日にユタ州のブルージョン・キャニオンで単独ロッククライミングのおりに転落し、落石に右腕を挟まれて引き抜くことができなくなってしまった。
ここは荒野の真ん中。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、渇きをしのぐのに自分のオシッコを飲むといった水分のリサイクルも限界に達し、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す。


ここまで書いたら誰でも結論は分かりますよねぇ〜。
そーなんです。アーロン・ラルストンは岩に挟まった死に体の右腕を、手持ちの拙い道具で切り落として奇跡の生還を果たそうな。


その時の状況と、右腕を自ら切断した道具が下の写真。
これってアウトドア用の5徳ナイフ?
彼はこれで約1時間をかけて右腕を切断したらしい。挟まれて死に体の右腕だが、麻酔も無しで切断した痛みを想像しただけでも冷や汗が出てきそうだ。
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ダニー・ボイル監督は今回の作品を“観客に挑戦する映画”と述べている。
言わば観客も映画のアーロン・ラルストンと同様のひっ迫した精神的状態に追い込まれるらしいので、観るには余程の覚悟が必要になってくると思う。

「127時間」を上映した映画館では、5日目に右腕を自分自身で切断し、脱出を試みる場面で、多くの観客がスクリーンを正視できずに目をそらしてしまったばかりか、失神して気を失う、嘔吐をもよおし実際に吐いてしまった、途中で席を立って退場し帰ってしまう人が何人もいた…とレポートされている。

但し、単なるグロが売り物の映画と違い、アカデミー賞にもノミネートされ、映画評論家の評価も高い映画なので、軌跡の生還を果たした決断力と勇気に軸線が置かれているものと思う。
この映画が山岳映画、と言うと首をかしげる点もあるが、アウトドア・サバイバル映画として観たら、登山愛好家も参考になるかもしれない。

アーロン・ラルストン。日本ではあまり知名度は高くないが、アメリカでは有名人らしいね。
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この映画は宮城県では6月18日よりフォーラム仙台とワーナー・マイカル・シネマズ名取エアリで公開されます。
私も観に行きますので、そのレビューは鑑賞後に追記しますね。


予告編です。




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【 6╱18付 追記 】

小学館文庫のアーロン・ラルストン著『127時間』を書店で注文して、やっと調達。
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発行された4月6日は、東日本大震災の影響で宮城県内には書籍の入荷が一切なかったらしい。
読み始めてから一気に読破してしまったが、感想は凄まじいの一言。
腕を切り落とす段になっては、自分の腕を切り落とすかの様な背筋が凍りつく追体験ができた。

そして書籍から初めて分かったのは、
●ロッククライミングの最中の事故ではなく、キャニオニアリング(峡谷探索)の最中に不安定なチョックストーンを踏んで、動き出したその岩に右腕を挟まれた事。
●脱出方法をいろいろ考えて、出来る限りの方法に挑戦した事。
●どの様にして硬い骨を切断したか。
●腕を切断して自由に動ける様になってから、どんな方法で峡谷から脱出し救助されたか。
●救助&その後の彼。
いやはや、こんなにタフな人間は滅多にいないと思う感動の実話だった。

≪アーロン・ラルストンの略歴≫ 
文庫本に記載していましたので、要約して記載する。

1975年10月27日、アメリカ中西部に生まれる。
父親の影響でスキー。ハイキングなどのアウトドアニに熱中する。
1997年カーネギー・メロン大学機械工学・フランス語学部卒業後、多国籍企業インテルの就職。
1998〜2001年にかけて、コロラド・クアンダリーピーク(4300m)の単独冬期登攀など全米の高峰に挑戦。
2002年インテル退社後。コロラド州アスペンのスポーツ用品店に勤務しながら、アウトドアに専念する。
2003年4月、ユタ州のブルージョンキャニオンでキャニオニアリング中、岩に腕を挟まれて、自ら腕を切断して脱出。
救助直後から全世界の新聞・テレビで大々的に報道される。
現在は、片腕のアルピニストとして山やキャニオンに挑戦しながら、講演・執筆活動を続けている。

映画『127時間』は今日6月18日から公開。
書籍を忠実に再現したなら凄い映画になっていそう…


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【 6╱22付 追記 】

ミニシアター系の映画館で映画『127時間』観てきました。
一言で「素晴らしい映画です!」

狭い峡谷の中で岩に挟まれ身動きができなくなったので、登場人物はほとんど主人公のみの、演出が非常に難しい映画と思いましたが、それは鑑賞して懸念に終わりました。

原作に忠実ながら、心象表現に独自の解釈を入れて、動きのないシチュエーションにもかかわらず、どんどん物語に引き込まれていきます。
最初の遭難するまでのテンポのよいスタイリッシュな映像と音楽。
岩に腕を挟まれ必死で脱出を試み、全てに挫折して絶望し、自分の人生を振り返って生きたいと願う主人公。
生命の限界を越えた時、最後の命への情熱を振りしぼって腕を切り落とした先に待っていた解放感。
終章は救助され新たな人生を送る彼の姿が再びスタイリッシュな映像で描かれる。


これはダニー・ボイル監督作品の中では、アカデミー賞を受賞した『スラムドック$ミリオネア』よりも優れた作品だと感じた。
この監督、『ザ・ビーチ』や『サンシャイン2057』など。多額な制作費をかけたハリウッド映画を手がけるよりも、こういった低予算映画の方が自分の演出やアイデアを作品に反映し易いのであろう。

そして主演のジェームス・フランコ。「スパイダーマン」で主人公ピーターの親友ハリー・オズボーン役を演じて有名になったが、その後はハリウッドの大作映画にはほとんど顔を出さなかった。
しばらくぶりで見た彼は、本当に良い役者になったと思う。
「役者バカ」と呼ばれる彼のリアルで迫真の演技が無ければ、本作品は成功しなかったであろう。
今33歳の彼。これから出演する映画は注目に値する。

物語の舞台が砂漠の中の峡谷なので狭い視界のアングルが大半であるが、時折描写される広大な砂漠の風景が逆に主人公の置かれた閉塞感との対比となって効果的であった。
その意味でもTVで観るより、映画館のスクリーンで観ることをお勧めする。
でもデートムービーとしては向かないかなぁ。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ザワザワする〜
この本は持ってるから貸すよ。
タッシー
URL
2011/06/13 10:54
タッシー今晩は。
全くエンタメの世界から外れた映画なので、特に女性は引いてしまう映画かもしれないね。
単行本は廃刊だったので、文庫注文しちゃったよ。本日書店に引きとりに行った。
4月6日発行だったので、震災の影響で宮城では本の入荷がなかったそうだよ。
気をつかってくれてありがとうね。
SONE
2011/06/13 18:49
こんにちは。
この本は昨年アマゾンで古本を手に入れたものの、しばらく読まずにいて12月に入院した際に一気に読みました。
いや〜アーロン・ラルストンの体験を自分に置き換えて追体験するような感じでした。
腕の切断場面なんか描写がリアルなだけに、自分の想像もどんどん細部にまで…
映画は見たいような見たくないような、でもきっと見てしまうでしょう(笑)
トラ山
2011/06/16 21:05
トラ山さん今晩は。
単行本は廃刊なので、文庫本を購入して、今読み進んでいるところです。
未だ腕を切断するのを試したところを読んでいますが、そのシーンを想像しただけでも恐ろしくなってしまいましたよ。
自分がこの状況に置かれたら、腕の切断は絶対無理かな、と思ってしまいますね。
映画観たらブログに感想をアップしてくださいね。
SONE
2011/06/16 23:58

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