東北の山遊び

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zoom RSS 2011.6.19 浅草岳から鬼ガ面山(福島・会越国境)

<<   作成日時 : 2011/06/20 22:08   >>

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高速道の休日特割千円が終わるので、この日は少し遠征して久しぶりに会津の名峰:浅草岳を訪ねてみた。
今回は六十里越えの峠に自転車をデポして鬼ガ面山まで周回する。
このルートを歩くのは3回目だが、鬼ガ面山の大岩壁を巡る豪快なルートは何回歩いても魅了される。

【 6╱19 浅草岳(1586m)から鬼ガ面山(1465m) 福島・会越国境 】
田子倉登山口〜大久保沢〜剣ヶ峰〜鬼ガ面眺め〜浅草岳〜前岳〜鬼ガ面分岐〜貉沢カッチ〜北岳〜鬼ガ面山〜南岳〜通信反射板〜送電線分岐〜六十里越え登山口=自転車で田子倉登山口

磐越道を西進していると、朝焼けで燃えた空に磐梯山がシルエットで浮かんでいた。
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只見町は早朝から晴れの天気予報であったが、現地に着くと周辺の山々は厚い雲に覆われていた。
国道252号線を六十里越えの新潟側越え、登山口の自転車をデポする。
その後は田子倉登山口まで車で戻る。
宮城から来たと言う団体が登山口で一緒だったが、私が先行して登り始めた。

幽ノ倉沢の渓畔林を見ながら登山道は続く。沢床には未だに残雪が残っている。
水場となる大久保沢の手前にはユキツバキの残り花が咲いていた。
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ガスの中、視界は100m程度か。風もなく湿度も高い。
只見尾根の急登をじわじわ登っていく。
左手からは只見沢の沢音だけが静寂を破って響いている。

ザレたヤセ尾根に付きあげると、傍らにアカモノが満開であった。
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アカモノの写真を撮っていると、ブンブンと羽音をたててブユの大群が集まってくる。
この会越国境の山々の初夏はブユとの戦いが待っていると言っても過言ではない。

その時、ふと頭上を見上げると、ガスの中からぼ〜〜っと浅草岳の姿が浮かび上がってきた。
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ヤセ尾根に高度を上げると、一面の雲海の上に付近の山々が島の様に見えている。
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村杉半島の右手奥には平ガ岳の姿が同定できた。
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効率のすこぶる良い急坂をグングン登る。
少し湿った場所にはオオバキスミレが可憐に咲いていた。
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左手、只見沢の対岸には壮絶な大岩壁を持った鬼ガ面山が常に見えている。
東北の山でも有数のアルペン的な風景だと思う。
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やがて展望の良い剣ヶ峰の小ピークに着く。
ここからは只見沢奥壁の針峰群が、まるで鬼の角の様に眺められる。
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鬼ガ面山の大岩壁のパノラマ写真。(クリックすると拡大します。)
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鬼ガ面眺めから浅草岳を見上げる。
上部は更に急峻さを増し、一部岩稜帯の通過もある。
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周辺にはイワカガミの花が多い。白っぽいオオイワカガミも多く見られた。
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山頂直下から見た鬼ガ面山。
浅草岳はそばに鬼ガ面山が存在しなければ、その美しさや山の迫力は半減したであろう。
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豪快な景色。
前景に鬼ガ面山。中景に未丈ヶ岳と毛猛山。遠景に荒沢岳と越後三山が見える。
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越後三山の中ノ岳と越後駒ヶ岳のアップ。
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南側には村杉岳の奥に双耳峰の燧ケ岳が見えている。
その左手に日光の奥白根山も見えるが少し霞んでいた。
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眼下に田子倉湖の複雑な湖面が見え、その奥に会津朝日岳や丸山岳、会津駒ヶ岳などの山々が重畳と広がる。
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流石に越後の岳人に人気の浅草岳。新潟側からは1時間30分で登れることもあって、ひっきりなしに登山者が上ってくる。その合間を見て三脚を立てて自分撮り。
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登ってくる人それぞれが大量のブユを引き連れて山頂に至るので、ここのブユの数は想像を絶する。
余り休憩もしないで鬼ガ面山への縦走へ出発した。

前岳の湿原には小さな池塘が一つ。奥に越後の名山:守門岳が格好よく鎮座する。
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山頂では灌木が邪魔で写真に撮り難かった下田・河内山塊。
左手の粟ヶ岳が一番目立つが、ほとんど人口に膾炙されていない魅惑の山々だ。
飯豊はぼ〜っと霞んで見えていた。
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雪田を下って行くと、左手に登る様に鬼ガ面山への分岐がある。
そこで三人の登山者とスライドしたが、途中で熊に遭遇したと言っていた。
崖縁の急坂をグングン下って行く。道脇にはゴゼンタチバナが沢山咲いていた。
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鬼ガ面山奥壁の針峰群の一峰:貉沢カッチから、これから縦走する鬼ガ面山の稜線を眺める。
ほとんどの工程が危険な崖縁を渡っていくのだ。
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黄色い花が多く咲いていた。ちょっと見はミヤマキンバイかと思ったが、中央のオレンジが薄くロゼット状に伸びているのでエチゴツルキジムシロと思う。
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縦走路は小さな、しかも急なアップダウンが続き、決して楽な道ではない。
過去に左手の崖に足を踏み外して、400mの岩場を転落して死亡する遭難も起きている。

北岳(村杉沢カッチ)の手前から西側に高峰が遠望できた。
位置的には妙高・火打(右)と黒姫山と同定される。
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残雪が無くなった跡にはシラネアオイが見頃。
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黒々とした岩壁の上にある鬼ガ面山を望む。
岩場にはハクサンイチゲとユキワリコザクラが沢山咲いているが、足場が悪すぎるので写真は撮れない。
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ベニサラサドウダン。こっちの山域のサラサドウダンの赤さは凄い!
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今回初めて稜線の分岐から北岳に登ってみた。この方向から見る浅草岳は新鮮なアングルであった。
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道の無い魅惑の山々:毛猛山塊を見る。
登ってみたい筆頭に近い山だが、仙台からの距離を考えるとなかなか実現しない。
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鬼ガ面山の山頂は展望がイマイチであまり休憩する気が起きない。写真を一枚撮って通過。
その先の横倉沢カッチの展望の山頂まで行って、そこで昼食を摂る。
朝方六十里越え登山口で言葉を交わした、新潟のご夫婦と四方山話に花が咲いて楽しい一時であった。

40分休憩して出発。
南岳(忠右衛門沢カッチ)は浅草岳が見える最後のピーク。
ブユが多いのは玉に疵だが、残雪を抱いた6月の浅草岳の眺めは素晴らしい。
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浅草岳のパノラマ写真(クリックで拡大)
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今回はヒメサユリはほんの僅かしか咲いていなかった。
蕾の株が多かったので、見頃は来週からだと思う。
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代官下しには残雪が残り、その上に立つと眼下に田子倉湖が望めた。
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その後は樹林帯に入り、途中で右手の裸山を見下ろす送電線を横切る。
通信反射板が置かれた草原を過ぎて、急なブナ林の坂を下っているとウスヒラタケを見つけた。
ちょうど今晩の汁の実の分は収穫できた。
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上杉家が越後から会津に移封されたときに直江兼継も越えた? 旧六十里越峠に出ると、そこからは新潟側にトラバース気味に下る。
エゾハルゼミの蝉時雨を浴びて、淡々と峠道を歩くと六十里越登山口に降り立った。
峠を走る大型バイクの騒音に一気に現実に戻された感じがした。

ここからはデポした自転車が活躍する。
若干の登りはあるが、田子倉登山口までほぼ下りっぱなしの8km。
トンネルの通過時に追いすがってくるバイクの爆音に驚いてしまったが、風に吹かれる快適な自転車ダウンヒルであった。自分では結構飛ばしているつもりでも、GPSの最高速度は時速42km。
今後は自転車活用の周回ルートも充分考えられるなぁ〜と感じた山行であった。


動画です。
ブユの大群が襲来し、撮影中のレンズに止まったシーン多数の為、細かなカット割にしか出来ませんでした。
また最初の沢名を幽ノ沢と表記しておりましたが、正確には幽ノ倉沢の間違いでした。











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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
浅草岳とまたずりの本名御神楽岳は、是非とも行きたいと、SONEさんのブログを読んで思いました〜
会越は、はるかに遠いですけど、登ってみたい豪快な山ですね。
この日は、私もブユにつきまとわれましたが、最近あんまり気にしなくなりましたよ・残雪の山にはつきものですね。
エチゴツルキジムシロですか・・・ミヤマキンバイと見分け付きません(泣)
k4
2011/06/21 20:45
k4さん今晩は。
浅草岳から御神楽岳が見えていて、実際には近い距離にある山なんですよ。
鬼ガ面山の岩壁は爆裂火口で、御神楽岳の雪蝕地形とは成因が違いますが、山の迫力では甲乙付け難いものがあります。
ブユは慣れることがありませんが、ネットは視界を邪魔するので、一回使っただけで仕舞い込んでしまいましたよ(笑)
黄色い花はミヤマキンバイとは違って、弱々しい感じの葉っぱでしたからエチゴツルキジムシロと感じました。因みに神室連峰に咲いているのもエチゴツルキジムシロですね。
SONE
2011/06/21 22:08
\(^o^)/了解しました(笑)こちらを読んで多分そうだと思いました。
あと、御神楽岳でしたね、本名じゃなくて。
ところで私のサイトのトップに、同じ日の浅草〜鬼ガ面の記録載っておりました。
実に魅力的な山ですね。
以上、2回目なので、お返事はいりません^^
k4
2011/06/21 22:19
いい、展望の場所ですね。
そしてウスヒラタケとヒメサユリでご機嫌でございます。
なかなか会津のここまでは遠いですね。
1000円も無くなったし…。(^^;)
マロ7
2011/06/21 23:11
k4さん、ヤマレコの記録拝見しましたよ。
鬼ガ面の稜線は私より1時間遅れて通過している方でしたね。
SONE
2011/06/21 23:16
マロ7さん今晩は。
お誘いしようかとも考えたのですが、睡眠時間2時間の深夜発でしたので単独で歩いてきました。
ヒメサユリは間違いなく1週間後が見頃です。でもキノコ採れたから満足でしたよ。
新潟県境なので遠い山域ですね。
帰りは渋滞を嫌って高速使いませんでしたが、仙台まで5時間かかりました。
行くなら会津朝日岳とセットで一泊工程がお勧めですよ。
SONE
2011/06/21 23:21
素晴らしい眺めの山ですねー。
こんなの見せられると行きたくなるけど遠ーい!
会津、越後の山は私にはお泊りコースじゃないと無理ですねー。
morino
2011/06/22 18:35
morinoさん今晩は。
只見周辺の山はどれも急峻で眺めが素晴らしいですよ。
仙台から往復540kmありましたので、普通は一泊の山でしょうね。
只見川沿いの国道252号線は旅情を掻き立てられる道ですので、何時かは行ってみてください。
SONE
2011/06/22 18:48
懐かしいねえ〜、サクラも超元気だったからなあ。
ウスヒラまでおみやげじゃ、最高だ!
タッシー
2011/06/23 18:03
タッシー、入叶津から登ったの懐かしいねぇ。
サクラが走ってスキーで滑るのを追いかけていたねー。
あの時もウスヒラタケ採ったよね。
SONE
2011/06/23 19:00
こんにちは。
朝焼けに雲海、雪渓、お花・・・
素晴らしいですね〜。
その後(被災者無料始まってから)高速道路の出口まで長い渋滞でETCの方が気の毒になります。
ナカシィ
2011/06/24 16:19
ナカシィさん今晩は。
なかなか宮城の方には馴染みがない山域でしょうが、一回登ると魅力一杯で何回も訪れたくなる山なんですよ。
高速の被災者無料については、渋滞を避けるために、高速を降りるICを考慮しなければならないですね。困ったもんです。
SONE
2011/06/24 21:57
私もこの日は蒲生岳に登りヒメサユリを見てきました。
トップからの360度眺望は、ピーカン天気でどの山も素晴らしく、特に会津朝日や浅草の稜線は絶対登るぞー
と思った山々でした。
会津坂下からの一般道はなかなか良い風景でした。好きになりそうです。
maronn
2011/06/25 22:34
maronnさん今晩は。
ええっ、直ぐ東隣の山に登られていたのですね。
ピーカンの天気だと丁度お昼過ぎに山頂にいたのでしょうか。
その頃は鬼ガ面の稜線を歩いていましたよ。
只見川沿いの風景は旅情を誘いますよねー。秋の紅葉期も素晴らしいですよ。
SONE
2011/06/25 22:50
梅雨のこの時期に好天を期待するのは無理ですが遠くまで見え鬼ガ面のダイナミックな岸壁も迫力がありますね。
私もこの時期に登ったことがありますがやはりブユなどの虫が多い時期でうるさく悩まされました。
ビデオの画面にも沢山写っておりその多さがわかります。
緑の山肌に残雪の白、可憐に咲く花、素晴らしい山行でしたね。
三脚を立てながら良くこれだけ撮りました。
ミニミニ放送局
2011/07/01 09:56
ミニミニ放送局さん今晩は。
梅雨時なのに遠望がきく登山日和になりました。
この時期の会越国境や飯豊、朝日連峰などは何処もブユが大発生しますね。
今回動画を撮影していて自分のデジカメの大きな欠点に気が付きました。
黒い色のデジカメなので、三脚を立ててデジカメを固定していると、ワンサカとブユがカメラに寄ってくるのですよ。登山で黒い服装はブユやスズメバチが寄ってくるのでご法度なのですが、カメラも同様とは気がつきませんでした。
ヤセ尾根で急斜面が多い山でしたので、三脚を立てる位置が限られて撮影が難しかったです。
SONE
2011/07/01 17:15

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2011.6.19 浅草岳から鬼ガ面山(福島・会越国境) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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