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zoom RSS 2011.7.2 障子ヶ岳(山形・朝日連峰)

<<   作成日時 : 2011/07/04 17:43   >>

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7月初旬の朝日連峰はヒメサユリが見頃の時期を迎える。
花を求める登山者で混雑する大朝日岳など主稜線の山を嫌って、何時でも静かな山旅を楽しめる障子ヶ岳に4年ぶりに登ってきた。

【 7╱2 障子ヶ岳(1481m) 山形・朝日連峰 】
南俣沢出合駐車場〜出谷吹沢登山口〜大クビト〜紫ナデ〜小障子〜障子ヶ岳〜障子池〜粟畑〜猟師の水場〜焼峰尾根〜バカ平〜南俣沢出合駐車場

前夜、山に出かけるため介護している両親の朝食用の総菜を求めにスーパーに行くと、従来午後11時まで開店していたスーパーが節電のために午後9時で閉店していて買えなかった。
翌日の朝に両親の食事を作ってから家を出たが、南俣沢出合駐車場を歩き始めたのは午前8時45分と遅くなってしまった。
連日の暑さと、昨晩降ったと思われる雨のため、出谷吹沢登山口に至る林道歩きにも蒸し暑さで辟易してしまう。
夏山は夜明けと共に登り始めて、気温が上昇した時間帯には稜線近くまで登っているのが鉄則だが、この鉄則を自ら破ってしまったのである。
湿気が高いので日陰でも暑く、ほぼ無風なので、熱中症にならない様にペースをかなり落として登る。

ヒメコマツが並ぶ砂礫のヤセ尾根に着くと、そこから初めて障子ヶ岳が姿を見せてくれた。
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更に急登が続く。この急登を嫌って紫ナデ経由で障子ヶ岳に周回する登山者は少ないのだ。
しかし効率が良いこの急登は好きで、午後の気温が高くなった頃に竜ヶ岳の巻き道の湧水地帯で水を確保できる点では、半時計周りに周回したほうが楽だと常に思っている。

湿地状のところではタムシバが満開であった。
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南側には周回する竜ヶ岳の姿が見える。このピークが目の高さと同じになれば灌木帯に飛び出す目安となる。
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大クビトの鞍部から一直線に尾根を登ると展望の良い灌木帯に出る。
登山道の両脇には延々とヒメサユリが咲き誇っている。

北側の展望が開けると、そこには大檜原山から高倉山に連なる、登山道のない魅惑の北方稜線が連なっている。
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魅惑の北方稜線の雄:赤見堂岳。今年も残雪期に登る予定であったが、震災のため中止となってしまった。
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紫ナデの手前で景色を眺めながら休憩。灌木帯の歩きは直射日光を浴びて、しかも微風の為暑いのなんのって…
堪らず水をガブ飲み。
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腰掛けると灌木に囲まれて何も見えない紫ナデのピークは休まず通過。
下った先の稜線にはハクサンチドリが沢山咲いていて足を止める。
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左側が急斜面の草付きのところにはトキソウが咲いていた。
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小障子手前の峰で男性二人のパーティとスライドする。
「こんなバテたの暫くぶり。」と暑さにバテ気味だった様子。

目指す障子ヶ岳がドンドン近づいてくる。半時計周りに紫ナデから周回すると、落差400mの中先沢の大スラブを常に眺めながらの爽快な登りが約束されるのだ。
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原始の森が未だに残された八久和川流域を眺める。
右の三角峰が高安山。その左手にかつて朝日軍道が拓かれた葛城山、芝倉山などの山々が連なる。
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越えてきた紫ナデを振り返る。
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いよいよ圧し掛かる様に朝日連峰最大の岩壁と言われる、障子ヶ岳の大スラブが近づいてきた。
山頂に一人の登山者の姿を確認できたが、その後に会うことはなかった。
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大スラブ下部の雪渓と滝。
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山頂への最後の急登は、身体が暑くなり過ぎてキツかった。
両脇が灌木の場所は無風で汗が滴り落ちるが、崖際に出た時だけ吹きあがる風を身体に受けるので、10秒以上立ち止まって風でクールダウンをしながら登った。

そして障子ヶ岳山頂に到着。期待した朝日連峰主稜線の大展望は雲がかかって見えなかった。
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山頂でノンアルコールビールと水250ml、おにぎりを一気に腹に入れ、更にコーヒーを飲んだらやっと身体の熱も取れて落ち着いてきた。その内に太陽も雲で陰ってきたので楽になる。

45分も粘って以東岳の山頂が顔を出すのを待っていたが駄目だった。
諦めて粟畑に向かってミニ縦走を開始する。
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ここから先は正にフラワーロード。
最初に出迎えてくれたのはハクサンシャクナゲ。
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ニッコウキスゲの咲き始めている。
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一番の主役はヒメサユリ。大朝日岳の熊越に咲くヒメサユリに比べ小柄な花が多いが、花株の多さは負けていない。
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障子ヶ岳を背景に咲くヒメサユリ。
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少しの間だけ以東岳の山頂が顔を出した。
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障子池はヤセ尾根の工程に珍しい長閑なところ。残雪が残り、雪で首筋を冷やすと気持ち良かった。
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最低鞍部付近に咲くコケイラン。何故かこの鞍部にしか咲いていない花だ。
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粟畑の登りは見た目ほど辛くはない。騙しのピークもなく簡単に双耳峰の北峰に乗り上げる。
振り返ると障子ヶ岳が尖った目立つ山容をしている。
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南側には平頂の天狗角力取山と天狗小屋が見える。
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粟畑は休憩なしで通過。
石畳の道を竜ヶ岳目指して下る。
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竜ヶ池は登山道からは良く見えない。竜ヶ岳の巻き道に入る手前で休憩。
サラサドウダンの見事なこの場所は何時も休憩するところだ。

巻き道に下っていくと沢や湧水など豊富に水が取れる。
猟師の水場と小さな看板がある水場の水は冷たい湧水で、500ml以上を一気に飲み干してしまった。
これで生き返った気がする。

湿地状のところにはリュウキンカの花が満開。
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他にサンカヨウやニリンソウの花が今が盛りと咲いていた。
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焼峰尾根まで少し登り返すと竜ヶ岳の巻き道は終わる。
ここからは歩き易い焼峰尾根を延々下る。朝日の主要登山道と比較すると、荒れていない良い道だ。
最後はカラマツ林となっているバカ平の緩傾斜の広い尾根を下ると、南俣沢出合駐車場に戻った。

朝方に5台ほど駐車していた車は一台も残っていなかった。
結局男性二人組とスライドした以外に誰にも会わない最高の山であった。
でも本当に蒸し暑かったなぁ


動画です。





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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
まだ未踏の障子ヶ岳です。
なるほど反時計回りに行けば水場が確保ですね。
沢山の花が咲き乱れていますね。
カメラムービーはタイマーが付いているのと思うくらいですが…。
急登でも上り下りしたんですね(^o^)
マロ7
2011/07/04 19:16
マロ7さん今晩は。
朝日では祝瓶山と並んで障子ヶ岳は外せない山ですよ。
泊まりで周回する場合には時計回りになりますが、日帰りなら展望が良い今回のコースが、後半で水が取れる点も考えるとお勧めです。
花に関しては有名ではない山ですが、この他にもいろいろな花が咲いていましたよ。
自分撮りではカットした部分の方が多いですが、バカみたいに登り降りをしていますね(苦笑)
SONE
2011/07/04 19:45
2010-7-18に愛犬ク〜と行きましたが・暑さと時間ぎれで
1196の下で撤退して帰ってきました。
時計周りで登れば良かったんですね??
いつか又チャレンジしてみます・・
じっくり見せてもらってます・
http://ku1113.sakura.ne.jp/ku2010-7-18.html当時の作った
HPです・・
ク〜
2011/07/04 20:43
懐かしいー!
4年前に天狗泊まりでしたがSONEさんと同じ周り方でした。翌年は時計回り。
炎天下に重いザックと急坂で大変な思いをしましたが良い思い出です。
あの大スラブを見たときは思わず腰が退けましたよ。(笑)
山頂から見る朝日稜線の素晴しさ。粟畑からのピラミダルな姿。最高ですね。
SONEさんは動画のために普通の1.5倍は歩いているんじゃないですか。お陰でこちらは楽しませてもらっていますけどね。ご苦労様でした。
morino
2011/07/04 21:37
とても懐かしく見させていただきました。
ビデオ自分撮りしながら行ったり来たりで、どのくらい時間かかっているんでしょうか?
今度は私も日帰りで挑戦したいなぁ〜
曇りの方が花々が生き生き撮れていてきれいですね。
この日の山行はどの山に行った人も、暑さで大変だったようですね〜
maronn
2011/07/04 22:38
クーさん今晩は。
動画拝見させていただきました。
暑い盛りに私とほとんど同じ時間に登り始めたのではきつかったでしょうね。
時計回りで登ると単調ですが竜ヶ岳の巻き道で水が取れます。
でも後半戦がヤセ尾根なので、障子ヶ岳まで日帰りで周回するのは大変だと思いますよ。
SONE
2011/07/04 22:57
morinoさん今晩は。
以前歩かれた記録を拝見させて頂きました。
泊まりの荷物で半時計回りは厳しいかもしれませんね。
高所恐怖症のmorinoさんが、よくあの崖の際を怖がらなかったですねー(笑)
最初に登った時は日の出とともに登って、朝8時半に山頂にいました。
朝の澄んだ空気の中で見る朝日連峰の大観は素晴らしかったですね。
動画の登り降りはそれ程苦労しないですが、三脚をセットするのが時間がかかりますね。
SONE
2011/07/04 23:14
maronnさん今晩は。
天狗小屋に泊まって周回されたので、障子ヶ岳を満喫できたでしょうね。
動画は自分撮りよりも三脚のセッティングと、簡単な撮影のリハーサルで時間がかかるんです。ズームで止めるタイミングを間違って、撮り直す場合が多いですね。
早朝の涼しい時間から登りだせば、日帰りはそんなに難しくない山ですよ。
この日の蒸し暑さは何処の山でも同じだったみたいですね。
SONE
2011/07/04 23:20
動画よかったです。去年の9月に同コースを行った時、京都からの方とお会いして月山方向への稜線を聞かれました。確か、山道はないと思っていましたが、赤見堂岳だったんですね。雪山も始めたので行きたいのですが、単独は無理でしょうか?
HITOIKI
2011/07/06 20:12
HITOIKIさん今晩は。
昨年の記録拝見させていただきました。初秋の静かな山でしたね。
朝日の主稜線まで眺められて最高だったと思います。
紫ナデから先の北方稜線には夏道は一切ないですよ。
GW頃だと灌木薮が出て、赤見堂岳に登るのは苦労します。
4月中旬までなら薮も埋まって、天気の良い時なら最高の雪山ですよ。
最初にこの山域の事を把握するのなら月山第一トンネル北口から大越〜鍋森付近まで歩くと、晴れていれば他に無い様なだだっ広い稜線漫歩ができますよ。
SONE
2011/07/06 22:11
お教えいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
きょう、早い夏休みで、祝瓶山に長井から周回してきました。午前中
の山でしたが、暑くて大変でした。帰りの桑住平の沢の徒渉後の登り口が
分かりにくかったです。また、近くには熊も見かけました。
HITOIKI
2011/07/07 18:03
HITOIKIさん今晩は。
言い忘れましたが、赤見堂岳を観察する意味で、東側の石見堂岳に登ってみるのも手ですよ。
今日の祝瓶山は暑かったでしょうね。でもヒメサユリの一番いい時期に当たったのではないでしょうか。熊もいましたか。レポ拝見するのが楽しみです。
SONE
2011/07/07 20:11
障子岳の岩場
あの岩場がなかなか私のテクニックでは撮れないんですが流石、迫力満点に撮れていますね〜
ヒメサユリ見に行きたいです・・・。
トシヒコ
2011/07/08 22:09
トシヒコさん今晩は。
コンデジで撮影しているので山の質感が出難いですが、お褒めいただき恐縮です(苦笑)
ヒメサユリは今が最終章だと思いますよ。
SONE
2011/07/09 18:34
SONEさん、こんばんは
遅いコメントで失礼します。
17日に行ってきました。本当はSONEさんの行かれた一週間後の予定でいたんですが、ブログを見てびっくり。さすがに翌週ではちょっとまずいかなと思って2週空けて…したらば、ヒメサユリはもう完全に終わってまして、数株のみ(笑)でも念願の障子ヶ岳周回が出来てよかった。天気もよかったので満足した山行でした。動画は見ないでおこうと思って、今先ほどみたところです。やはり同じ場所で写真とってましたね。
 紫ナデへの急登は、覚悟していたほどではなかったのですが、帰りが長いですよね。林道の奥の登山口まで車乗り付けてしまったので、午後の林道歩きの登りが一番辛かった…出合いのところに車を置くのが、どっち回りであろうと正解でしょうかね。
本当に人のいない山で、静かな山行が楽しめました。
k4
2011/07/20 21:23
K4さん今晩は。
障子ヶ岳のレポ拝見しました。最高の天気に恵まれた山行で良かったですね。
少し遅らせて行った甲斐がありましたね。
動画は見ただけで行った気分になってしまうので、山行後の見るのも手だと思います。
この山の周回は半時計回りの方が楽ですね。やはり疲れた頃に水が取れるのがミソだと思います。
南股沢出合に車を置く方が最後の林道歩きがない分楽ですよ。
終わったと思ってからの林道歩きは非常に長く感じるものですね。
秋の紅葉シーズンもドウダンが多い山なので素晴らしい紅葉が楽しめます。
SONE
2011/07/20 21:58

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