東北の山遊び

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zoom RSS 2011.9.3 雨呼山(山形・二口山塊)

<<   作成日時 : 2011/09/03 23:28   >>

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台風12号が四国に上陸して日本海に抜ける進路を辿っている。こういう気圧配置の時は台風が通過途中の地域と太平洋側が大雨になると相場が決まっているので、山形県に行けば登山が可能な山があると思っていた。
朝ゆっくり起きて天気予報を確認すると予想通り山形は大丈夫そうなので、夏キノコ狩りを目的に出かけてみた。

【 9/3 雨呼山(906m) 山形・二口山塊 】
ジャガラモガラ入口〜ジャガラモガラ〜林道分岐〜雨呼山登山口〜村雲池〜奈良沢不動尊分岐〜龍神池〜雨呼山(往復)

雨呼山は「あまよばりやま」と読む。
天童地域は年間降水量が少なく干ばつに悩む地域であった。
奥羽山系から流れ込む河川は山麓で扇状地となり、元々農業用水の確保が難しい地形であったが、稲作中心の昔は田植え期の水の確保が問題で、日照りが続くと雨呼山へ出向き、山頂直下にある龍神の池に住む龍神様を怒らせて雨乞いをする風習があったらしい。


広域農道を山寺方面に走行していくと「ジャガラモガラ」の看板を東側に入る。
以前はダートの林道であったが、近年は各所の遊歩道も整備されて、ジャガラモガラ入口の駐車場まで舗装道路となった。但し道幅は狭いので走行には注意が必要。

この日の村山盆地は東風のフェーン現象の影響で真夏並みの暑さとなっていた。天童市内での温度は31度。
最近の涼しい山行に慣れた身には非常に暑く感じる。

今日この山を訪れたのは夏キノコ狩りが目的であった。
ミズナラの雑木林が多い山なので、ここに来れば何らかのキノコで出合えるだろう、という期待があった。
そんな訳で登山装備はほとんどせず、同行のマスさんはハケゴを腰に結わえている。
私のザックの中身もスーパーで買ったお弁当とペットボトル、そして雨具だけ…

ジャガラモガラ入口には簡単なイラスト看板があり、遊歩道の接続状況が何となく把握できる。
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遊歩道に入って直ぐに雨呼山の山頂方面が見える。
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ジャガラモガラへの道は最初水平道であるが、窪地に下がっていくと木道が出てくる。
窪んだ草地に達するとそこがジャガラモガラだ。マスさんは何の変哲もない窪地を見て何らの感動もなかったみたい。
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しかし良く観察すると咲き終わったヤナギランが凹地一面に群生している。花期に訪れたら素晴らしい花畑であったことだろう。

ここで現地にあった看板の内容を記載しておく。

ジャガラモガラ風穴植物群落(山形県指定天然記念物)

『ジャガラモガラという不思議な名前で呼ばれるこの地は、905mの雨呼山の山腹にあって、東西90m、南北250m、深さ100mの大きなすり鉢状の凹地である。
地下は石英安山岩の砕石からなり、凹地の底でありながら水が溜まることがない。所々に風穴があって、真夏でも摂氏3度から7度の冷たい風が吹き出している。
その冷たい風が凹地を包み込み、植生に大きな影響を与えている。
植物の垂直分布が逆で、凹地の底に降りるにつれて高木から低木に、そして草本に変わっている。
植物の春の芽生えが極めて遅い。ベニバナイチヤクソウ、コキンバイ、ヤナギラン、ホソバノキリンソウ等の亜高山性の植物が群生している。植物が矮少化している。
ハナゴケ、ウシノケグサ、カワラマツバ等の乾地性の植物が生育している。植物の種類と個体数が多い等々、異様な景観と植生を呈し、学術的にも極めて貴重な場所である。』


ジャガラモガラの成因は大きな地滑りの窪地と言われている。その一番底の部分が風穴となっていて、気温が低いために植物が生育しないガレ場となっている。
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一説には、この場所には姥捨て伝説があり、年寄りの声をかき消すために鐘や太鼓をジャガラモガラと打ち鳴らしたと言われている。ジャガラモガラの名称は一見すると面白く感じるが、実は悲しい過去の伝説を秘めているのだ。

しかしこの窪地にはカワラナデシコやハンゴンソウが咲いていて、殺風景な風景にアクセントを持たせてくれていた。
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ジャガラモガラから階段を登ると林道に出る。ここを間違えて右折して進んだら道が消失してしまった。
その荒れた林道終点にはクサボタンの花が咲いていた。
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林道周辺の雑木林をキノコを捜しながら戻るが、たった1本のキノコも生えていない。
車が走行できる様な林道と合流するとそこを右折。正規の登山ルートに戻れた。

林道終点はカラマツ林となっているが、登山道に一頭の若いカモシカが佇んでいた。
少しづつ近づいて、いろいろ話しかけていると、何を思ったのかカモシカ君がドンドン近づいてくる。
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別に我々を攻撃しようと言う魂胆はなく、舌をぺろぺろさせて3mほどまで歩いてきたが、その時マスさんがアブに足を喰われてアブをたたいた、その瞬間カモシカ君は驚いて逃げていってしまった。
あのまま近づいてきたら撫でられたかもしれないね。
その後もしばらく登山道から少し離れた場所で我々を見ていたが、これ以上近づいてくることはなかった。
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少し下ると村雲池に出る。池と言っても小さな湧水の水溜りに過ぎない。
後側に一向上人の石碑があり、この池も雨乞いの舞台と言われている。
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林床にはキツリフネとツリフネソウが沢山咲いていた。この花を見ると秋を感じるが、今日は暑い!
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ここからは物凄い急登が待っている。ゴム板の階段が無ければ登れない傾斜であろう。
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一旦平坦地に乗り上げるが、右手から奈良沢不動尊からの道が合流する。
しかし窪状の急な階段道の登りが控えている。村雲池から高差200m強を登ってやっと稜線に達する。
ここまでもキノコを捜して登ったが、毒キノコの姿もない状態。この時期ならドクベニタケなどが大量に生えていう時期なのだが、今年は昨年の豊作の反動がでて不作年なのかな?

尾根にでると北東側の展望が開けているはずだが……伐採後に木々が伸びてしまい展望はほとんどない
以前は北面白山や船形連峰、葉山、水晶山などの素晴らしい展望が得られただけに残念であった。

仕方なく足元に咲くオクモミジハグマの花を見るのみ。
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少し下るところで前方に雨呼山の北峰が見えてきた。
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ホツツジはちょうど見ごろ。この花、綺麗なのに毒を持っているとは意外な感じだ。
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途中一か所だけ木々の隙間から東根市方面が望める場所があった。
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山頂直下の右手に杉の大木が現れるとそこが龍神池である。
小さな湧水の水溜りであるが、この池の中に入って水や泥をかけ合うのが雨乞いの儀式であった。
鐘や太鼓を打ち鳴らして『雨たもれ』と唱えれば、霊験あらたかに雨が降り出したと言われている。
でもこんな水溜りに龍神がいたとは決して思われない(苦笑)
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少し登るとブナの森となり北峰に着く。三角点峰は細い道を辿っていく。
ここまで来て若干のホコリタケやウスヒラタケを見つけるが、とても食卓に上がる量には至らない。
毒キノコのクサウラベニタケを2本見つけたが、今の季節は夏キノコと秋キノコの端境期に当たっているとも考えられた。

そして展望皆無の雨呼山山頂に到着。お昼を過ぎたのでお弁当を広げる。
標高900mを過ぎている山頂なので下界の暑さに比べて涼しい。
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下山は往路を戻った。林道に降り立ったときに大粒の雨が降ってきたが、車まで近いのでそれほど濡れずにすんだ。台風12号が上陸して山は諦めていたが、一山でも登れたのでついていたと思う。
けど、展望も無くなってしまった山なので登る価値は薄くなってしまった山と感じた。

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用事があって早く帰宅しなければならないマスさんと別れて仙台に戻る途中、時間があったので以前から気になっていた低山に寄り道した。
国道48号線の東根市高崎地区にある石崎山である。

国道を走行していると、国道の北側に松の木が生えた展望台のある低山が見える。
場所はジャングル・ジャングルスキー場に行く車道の直ぐ西側にあり、スキー場のある尾根の西側の末端に位置している。

登り口には車数台駐車できる駐車場があり、看板には石崎山農村公園となっている。
北側から見た石崎山。低山というより田園地帯の中にある丘といった感じ。
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ただの遊歩道だろうと思ってデジカメだけ持って登っていったが、途中の尾根が岩のヤセ尾根になっていて面白い。
石が多い、岬状に平野に飛び出した山なので石崎山なのであろう。
山頂には展望台があり、周囲の展望が開けていたが、その北側の大岩が本来の山頂なのであろう。
石祠のある大岩からは、西側の村山盆地の展望が特に開けていた。
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動画です。 
(動画の字幕に台風11号としていますが、台風12号の間違いでした。)




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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
オッ、行って来ましたねぇ。
目的は村山のあらきソバでしたが、低山ということで登りました。
そう、マロも一緒でした。
山頂の木陰で休んだ記憶が蘇りましたよねぇ〜。(^o^)
マロ7
2011/09/04 06:38
マロ7さんおはようございます。
午前中は葉山まで見える晴れの天気でしたよ。
山形で蕎麦を食べに行ったついでの山なら登ってもいいでしょうね。
樹林の山なのでマロちゃんも涼しくて良い山だったのではないでしょうか。
山寺方面から登山道を整備して欲しいと思いましたよ。
SONE
2011/09/04 08:01
カモシカ撫でてる画像とれたら最高だったのに、惜しかったですね。薮蚊に邪魔されて残念〜

先日私も雁戸の下でカモシカと遭遇しましたが、やはり全然逃げませんでした。私のあったのは太っちょのカモシカでしたが。
k4
2011/09/04 21:11
キノコは期待はずれでしたが花々とカモシカ君に遇えてよかったですね。
ジャガラモガラは名前の面白さと風穴に惹かれて一度行きたいと思っているのですが、なかなかチャンスがありません。
さて、どんな季節がいいものやら。
morino
2011/09/04 21:58
k4さん今晩は。
本当に撫でられるんじゃないかな、と思うほど近づいてきましたよ。
アブに喰われると痛いので、マスさん無意識に叩いてしまったみたいです。
全然逃げないカモシカは私も過去にいましたよ。10分以上話しかけていたら、じっと聞いていました(笑)
近づいてきたのは初めてでしたねー。
SONE
2011/09/04 22:01
morinoさん今晩は。
今年のキノコはちょっと期待薄な感じですね。本当に姿形もない…
でもカモシカに至近距離で出合えたので、思い出に残る山となりました。
雨呼山に登るなら葉っぱの落ちた早春か晩秋がよいと思いますが、林道の通行禁止期間が問題となりますね。
ジャガラモガラの花の適期は8月初旬から中旬だと思います。
山形県でこれほどヤナギランが群生しているところは他には知りませんよ。
SONE
2011/09/04 22:05
キノコは見つからなかったようですがハンゴウソウやキツリフネ、カワラナデシコなどの秋の野草が楽しめましたね。
カモシカに出会えるなんてなんと自然豊かな所でしょう。私はまだ一度しか見た事がありません。
岩の馬の背をビデオを撮りながらカモシカのように歩きましたね。随分身軽です。
ミニミニ放送局
2011/09/05 20:55
ミニミニ放送局さん今晩は。
林道沿いには沢山のツリフネソウが咲いていてアプローチも楽しかったですよ。
山形の山は本当に動物の気配が多いです。道標はほとんど熊に悪戯されていました。
東北の山ではカモシカに出合える確立も高いです。私も数えきれないほど出合っていますよ。
馬ノ背は右側がかなり切れ落ちていましたが、滑らない岩質なのでスタスタ歩いていけました。
SONE
2011/09/05 22:03
もしかしたらSONEさんの声の波長がカモシカには合うのかもしれませんねぇ。
仲間だと思ったりして。(爆

きのこは奥羽山脈を越えて山形で採って下され。猪苗代のワカサギが駄目だったり、放射能汚染が心配です。
みいら
2011/09/06 19:23
みいらさん今晩は。
前に話しかけたカモシカもずっと耳を傾けていましたので、声の波長が仲間的な感じかもしれないですね。
でもターザンじゃあるまいし、まさかね〜〜〜
今まで山形での雑キノコ採りは高畠しか行ったことないんですよぉ。狩り場がさっぱり分かりません(苦笑)
キノコは広く菌糸を伸ばすので放射性物質を取り込み易いんです。
福島では0.17μ㏜/hの地域で国の安全基準を超えたキノコが採取されたそうですよ。
その意味では宮城県県南も不安で、汚染度をキノコの関係が福島以外の県で発表されるのを待っているところです。
SONE
2011/09/06 19:39

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