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zoom RSS 2011.9.11 観音岩(山形・高畠町)

<<   作成日時 : 2011/09/14 20:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 12

朝起きると仙台は霧雨。山のモチベーションも全然上がらず、家でグダグダしていたら、どうも日本海側が良い天気だと知る。しかし午前10時を過ぎて高い山は無理なので、以前から気になっていた山形県高畠町の観音岩に行ってみることにした。

【 9/11 観音岩 山形・高畠町 】
観音岩駐車場〜観音岩キャンプ場〜竹駒神社〜峠の展望台〜蛭沢ダム手前の尾根〜峠の展望台〜観音岩遊歩道入口〜千畳敷〜十三仏〜ラクダ杉〜屏風岩〜ガマ岩〜獅子岩〜波岩〜てすり岩〜夫婦岩(養蚕神社)〜観音岩キャンプ場〜観音岩駐車場

高畠町のハイキングに適した山は小湯山が有名で、独特な宗教色満載の岩山の風景が面白く、私は何回も足を運んでいる。
小湯山は高畠町二井宿から上山市楢下を結ぶ286号線の西側にある端正な三角形の山だが、観音岩はその南隣にある名勝で、二井宿から1.5km走行すると、「観音岩」の大きな案内板があり、そこを左折し慶昌寺を右に見て進むと駐車場に着く。詳細は不明の岩だが何時かは訪れてみたいと思っていた。

白石市から国道113号を西進して七ヶ宿町に入る。時折小雨がふるどんよりとした曇り空だ。
滑津大滝の産直店に立ち寄るが、何時もは混雑している駐車場はガラガラ。
原発事故の放射線物質汚染の風評被害がでているらしく、閑散とした店内には「放射線物質は検出されておらず安全。」と強調した張り紙が何か所も貼られていた。七ヶ宿の野菜は検査の結果問題ないと事前に知っているので安い野菜を購入した。
この地域の天然キノコの汚染度について早く知りたいのだが、未だに地物のキノコは入荷していない模様。
(土に生える天然キノコは菌糸を広範囲に伸ばして、それが地面の養分を吸って凝縮された形でキノコという花を咲かせるので、放射線セシウムを内部に取り込み易いと言われている。そこが野菜と決定的に違うところ。)


二井宿峠を越えて山形県側に入った途端、快晴の天気に度肝を抜かれた。吾妻連峰も見えていて、これなら早い時間に家を出ていれば良かったと後悔する。

午後12時を過ぎて登山口に当たる観音岩駐車場に到着。セミがミンミン鳴いていて夏を思わせる天気だった。
誰もいない駐車場から一段歩いて登るとキャンプ場に出る。
炊事施設も完備され、水道の水もちゃんと出た。車からちょっと歩くアプローチ部分が嫌われて、ほとんど利用されていないキャンプ場なのかもしれない。

キャンプ場の左手奥に看板があり、観音岩の全体像が何となく分かる。
名前を知っているだけで、どんな場所なのか全く分からないで来てしまったのだ(苦笑)
*写真クリックで拡大します。
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涸れた清水の脇を通り、余り歩かれていない雰囲気の遊歩道を登っていく。
右手に竹駒神社の看板があり、湧き道にそれると大岩の下に竹駒神社の石祠があった。
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この少し先で道は二手に分かれる。
右が観音岩の西国三十三観音巡りの遊歩道。一周1kmあるらしい。
この遊歩道は帰りの楽しみにとっておいて、先に左に分岐した蛭沢(びるさわ)ダムへの道に入る。
最初は杉の植林地を登るが、夏草が伸びて道を隠しているところがあった。
大きなジグザグで登っていくと気持ち良い雑木林に出る。小さな山なので峠は直ぐだった。
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峠付近はナラ枯れの被害が著しく、枯れて茶色になった葉っぱが痛々しかった。
峠の少し北側に展望台があるので立ち寄ってみる。小さな東屋がある展望台からの展望はほとんど皆無。
四周の木々が伸びすぎてしまって、かろうじて米沢方面の平野部が梢越しに垣間見えた。
近くの小さな岩場の上で昼食をとる。そこは涼しい風が吹き抜けていた。

峠から蛭沢ダムまで3km。木々の間から渇水期で余り水量がないダム湖が見える。
標高差200mも無い感じで、直線的に下れば20分もかからない距離であろう。
しかしこの遊歩道を下っていくと、途轍もなく一辺が長いジグザグ道で、3kmの距離が納得できた。
景色が見えるポイントもないので、足元のキノコを捜しながら歩く。
少しだけツユアワタケを見つけただけ。初物のウラベニホテイシメジが一本だけ生えていた。
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単調な道に飽きてしまった頃、やっと蛭沢ダムが望める地点があった。
背後には薄く吾妻連峰が見えていた。
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乾いた道沿いにはママコナの花が沢山咲いている。
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道は枯れたナラの伐採地を進む。日が差し込むためか道が薮っぽくなってきた。
左手に細い踏み跡が派生していたので、少し下ってみると小松の生えた露石の尾根の上にコンクリート製のベンチが備え付けられていた。ここも以前はダム湖を望む展望地だったのか? 今は景色は一切見えず、このままダム湖まで下るのも飽きてしまったので、この地点から再び峠まで戻った。

峠に乗り上げると涼しい東風が吹き抜けていて、そこで一服する。
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再びキャンプ場の直ぐ上の観音岩遊歩道入口まで戻る。
遊歩道は一周1kmなので気楽に歩ける距離だ。
橋を渡って、オーバーハングした大岩の下を潜ると異次元の入口を思わせる岩の前に出た。
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観音岩の詳細を一切分からないで現地に来てしまったが、実際に歩いてみた乾燥は、小規模ながら造形密度の高い、見どころの多い遊歩道であった。

帰宅後に高畠町のHPなどから観音岩に関する情報を当たってみて更に面白みが増したので一部抜粋したい。

【 観音岩 】
大同年間(806年〜)、徳一上人が地方布教のおり、当山に立ち寄り、夢枕に観音像が現れたので自ら千手観音を刻みまつったのが三十三観音のうちの一番観音像で、これが観音岩のはじまりといわれている。当山の慶昌寺は、天正元年(1573年)の開山と伝えられて、この西国三十三観音を中心に十三仏、延命観音、千畳敷などを結ぶ岩巡りコースや、蛭沢湖までの遊歩道も整備されている。

【西国三十三観音】
文化年間(1800年代)地元の戸田半七という宮大工が観音信仰に燃え、赤湯(現南陽市)から観音像を一体ずつ背負って安置したといわれ、昭和7年に彼の供養像が建てられている。


最初は観音岩と呼ばれる大きな岩があるだけの場所と思っていたが、西国三十三観音を祀った多くの岩場の総称が観音岩なのだ。

遊歩道を入って直ぐ左手に千畳敷の看板があったので、狭い岩間を歩いてそっちの方向に登ってみる。
すると大きな岩に行く手を遮られるが、その下に瞑想の洞窟を書かれた看板があった。
良く見ると大岩の下は洞窟状の広い空洞になっていて、中に入ってみるとキクガシラコウモリの群れが飛び交っている。その奥には石祠が祀られていた。突如として現れた異空間に驚いてしまう。
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さてここで疑問が湧いた。下には千畳敷の看板があったが、洞窟の入口には瞑想の洞窟となっている。
この奥に千畳敷なる場所が存在している感じはない???

これも帰宅後に分かったが、千畳敷=瞑想の洞窟であった。

【千畳敷】
数十人が入れる洞窟で、縄文、弥生時代の土器石器、貝殻、骨角器などが発掘されており、古代人の住居であったことがわかる。観音岩には多くの岩陰があり、そのほぼすべてが縄文時代から弥生時代まで続いた古代住居跡と言われている。
また高畠町にはその他に一ノ沢洞窟、日向洞窟、火箱岩洞窟、大立洞窟と4つの洞窟がある。
その全てが洞窟・岩陰居住跡の遺跡であり、古い遺跡で縄文時代草創期まで遡るという。
高畠町が「まほろばの里」と呼ばれる由縁がここにもある。

そしてこの千畳敷には別の名前も存在する。
文久3年(1863年)屋代郷が、米沢私領になることをおそれた35ケ村の農民が、名主を中心に一揆の密議を行ったところがら評定岩と呼ばれている。


現在はそんな歴史とは関係なく、キクガシラコウモリの住処として、沢山のコウモリが身体をかすめて飛び回っていた。
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再び千畳敷の看板があった広場に戻り、ザックを置いて付近の探検を行う。
右手の狭い岩を通り抜けると、今度は非常に狭い岩の通路が待ち構えていた。
後から調べてみると、この岩は神割岩と呼ばれているのが分かった。
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先に抜けようと思ったが、割れた岩は奥に行くほど狭くなり無理と判断。
斜め上に直線的に空が見える。一匹のコウモリが羽を休めていた。
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この割れた岩、チムニー登攀みたいに登れるようだが、岩場が斜めに傾斜しているので結構難しい。
フリークライミングをやっている方なら上部まで登れるかもしれない。
でも岩質は凝灰岩なので、脆くて支点が一切取れないみたいだ。
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この写真が外側から見た神割岩。余り見たことない岩の造形だった。
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またまた広場に戻り、右奥まで行ってみると、岩場に巨大な観音様が掘りこまれていて驚いた。
延命観音と呼ばれており、左下には胎内くぐりがある。
ちなみに同じ様な岩場に掘られた観音様は南陽市の岩部山にもある。
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【延命観音】
高畠町出身の奥山良明画伯が、郷土の繁栄と、平和を祈念して、通称「塩岩」に一年がかりで昭和46年に完成。高さ12m、幅4m、線彫りとしては他に類をみない。


そしてこの遊歩道で印象深いのが十三仏
延命観音像の近くに深い信仰心に燃える近郷在住の信者から浄財を募り、昭和7年に安置された。
この不安定な傾斜した岩の上に祀るのは当時の技術では大変であったろう。
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狭い範囲に盛りだくさんの見どころがあり、こんな面白いところだと思わなかったのでマスさんと二人で嬉しくなってしまった。
しかしここは未だ入口。この先に何があるのかわくわくしながら遊歩道を登っていく。

ラクダ杉と呼ばれる二またの杉があり、その西側奥には巨大な天狗岩が屹立していた。
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山の尾根近くまで登りつめると、二つ折りの形状をした屏風岩がある。
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屏風岩の突き当たりに小さな穴が開いていて、そこを這って潜り抜けると、その奥にも伽藍を思わせる岩場があった。遊歩道は外れて散策してみたら、予想外の景色に出合えそうな感じの山である。

ガマ岩、獅子岩、波岩、てすり岩と名前のついた奇岩を左右に見ながら下って行くと、東側の宮下集落が見下ろせる岩場があった。これだけ岩場が多い山なのに展望地が少ない点だけが残念。
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同じ岩場から東側の県境付近の山を見る。
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更に下っていくと、裂けた岩があり、マスさんに下から写真を撮ってもらった。
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かなり下った地点に養蚕神社があり、ここでコーヒータイムとした。
オ^バーハングしたこの大岩は夫婦岩と呼ばれている。
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そこから更に下ると、三十三観音詣での支線が右手に分かれているが、今回はその道に入らなかった。
駐車場に戻ると丁度午後4時。
まだ時間があるので、蛭沢ダム側の遊歩道入口を確認して、犬の宮と猫の宮を見学に行く。

こちらが犬の宮。
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小さいお宮さんが猫の宮。入口に沢山飾られていた猫の写真はほとんど撤去されていた。
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そして夕方、山形西バイパス沿いにある寅真で醤油半チャーシューらーめんを食べる。
ちじれ太麺、魚介系のスープ、とろとろしたチャーシューと、喜多方ラーメンを思わせる味と食感で美味しかった。
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GPSログです。
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動画です。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
神通峡といい観音岩といい、山形は楽しいところが沢山ありますね。
神割岩はまさに神が割ったような不思議な割れ方。
寅真の醤油半チャーシューらーめんも美味そう!
あのチャーシュー量で半分とは…。
食べに行きたい!
morino
2011/09/14 23:26
変化に富んだハイキングコースで楽しそうですね。
キノコは出始めのようですが、今年はどうでしょうね。
ラーメンも山形西バイパスを通ったときには是非寄りたいです。
みどぽん
2011/09/14 23:58
morinoさんおはようございます。
観音岩はハイキンコースと言っても侮れないほど見どころが一杯でしたよ。
神割岩は内部に入って、その後に外側から見ると不思議な形状に納得してしまいますね。
寅真の醤油半チャーシューらーめんは喜多方の板内のラーメンを少しこってりした感じです。
チャーシュー麺は肉が全周を取り巻いて中身が見えなくなるそうですよ。
SONE
2011/09/15 07:28
みどぽんさんおはようございます。
山形の高畠町近辺には岩場のハイキングコースが多いですね。一念峰、小湯山も楽しいです。
8月下旬に朝日でトンビマイタケが採れたと聞いておりますので、今年のキノコは明らかに遅れている様です。
山形西バイパスは混雑するので今まで余り通行しなかったのですが、立ち寄る価値はあるラーメン店でしたよ。
SONE
2011/09/15 07:33
いやいや、コースもさることながらラーメンに目が点…。
採ったキノコは3本とも食べられるとは思えませんね。(^o^)
マロ7
2011/09/15 18:15
マロ7さん今晩は。
魚介系のスープなので、中高年にも好まれる味のラーメンでしたよ。
キノコはイグチの仲間は余り美味しくないんです。シメジ形はウラベニホテイシメジで美味しいキノコですが、ちょっと痛んでいましたので捨てましたよ。
SONE
2011/09/15 20:22
SONEさんはよく山形に行かれるので寒河江の蜂の屋へも寄って見て下さい。お酢が強いかも知れませんが是非機会があればつけ麺をトライしてみて下さい。山の話題が私には無いもので食べ物でコメントしてしまいました。
翔パパ
2011/09/15 22:42
翔パパさん今晩は。
実は寒河江の蜂の屋には行ったことあるんですよ。『こてっぱち』とか言う個性的なつけ麺が評判ですよね。
あそこを知っているなんて、翔パパさんもなかなかの麺喰いですね(笑)
SONE
2011/09/15 23:17
お早うございます・・
巨岩・奇岩・・巨木・・そしてキノコ・・
山形には色々な山容の山があるんですね・
いつも楽しませてもらってます・
3000級のとは違った自然の美ですね・
私も久しぶりにあちらに行ってご来光眺めてましたが
やはり東北の山の魅力は最高です。
山形の山の本だけ持ってないので・今度探して買いますね。
紅葉の時期も近いですからね・・いつも楽しませてくれて
有難うございます。
ク〜
2011/09/16 06:24
ク〜さんおはようございます。
山形ではハイキングコースでも面白さが凝縮されているところが多いですね。
ク〜さんが週末に旅行されていた北アルプスとは対照的な静の景色ですね。
余りネットでも紹介されていないので、歩く方は極端に少ない様に感じました。
この場所は『山形のハイキングコース』と言う本に紹介されていましたが、現在は廃刊になっていて私は古書店から購入しましたよ。
紅葉の時期に行ったら、お隣の小湯山も含めて楽しめる場所ではないでしょうか。
SONE
2011/09/16 06:42
高畠=ワインと思っておりましたが、面白そうなところが沢山あるのですね。
観音岩について調べているうちに、伊達家ゆかりの歴史の町でもあることがわかり、
訪ねてみたいと思いました。
十三仏にも是非会いたいものです。神通峡同様に紅葉のころが良さそうですけど、
賑やかでしょね。
地図まで添えていただき、有難いと同時に、複雑な朱線が興味をそそります。
momo
2011/09/16 09:55
momoさん今晩は。
高畠町は見どころが狭い町内に凝縮されていますので、是非訪れてみてくださいね。
亀岡文殊も学問の神様でなかなか良い雰囲気です。
この周辺の山は標高が低いので紅葉期も10月下旬ごろと遅いと思います。
観音岩はキノコの止め山ではなさそうですが、他の山はうるさいほどに止め山の表示がされていますね。
GPSログは面白がって、いろいろ徘徊したのが分かりますね(笑)
SONE
2011/09/16 17:26

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2011.9.11 観音岩(山形・高畠町) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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